米式蹴球部

2017.05.07

JV戦 5月6日 早大東伏見グラウンド

リズムをつくれず苦戦も、神大に辛勝

TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
早大 BIG BEARS
神大 Atoms

 ピリッとしない内容ながら、なんとか勝利を得た。若手選手が実力を試す場となるJV戦。早大は普段のベンチメンバーを中心にチームを組み、神大と対戦した。試合は序盤から度重なるターンオーバーを喫するなど得点の機会をうかがえず、終始リードを許す苦しい展開となる。第4クォーター(Q)に、ようやくTDを奪い逆転すると、7-3で辛勝した。

 神大のキックオフから始まった第1Q、早大は最初のシリーズでいきなりインターセプトを献上してしまい、自陣から相手攻撃を受ける。すると、経験の浅いDL陣が相手OLに押され、ラン攻撃を中心にゴール前まで接近される。ここをFGの3点にとどめるものの、立ち上がりから失点を許す嫌な雰囲気に。巻き返しを図りたい次の攻撃でも、コースを切られ苦しい状況の中で投じたパスを奪われ、再度のインターセプトを喫する。だが、これ以上の失点を防ぎたいディフェンス陣が、LBの核を務めたLB池田直人(法2=東京・早大学院)を始め奮闘を見せ、大きなゲインを与えない。その後の攻撃でもファンブルロストや3度目のインターセプトなどで何度も攻撃の機会を失ったが、ディフェンスが粘り強く守り、スコアはこう着。第2QではRB村田賢紀(文構2=東京・西)やWR永井大輔(商3=東京・早実)などを始め、オフェンスにも好プレーが生まれ少しずつリズムをつくるが、得点はかなわず前半を終えた。

QBの精度には課題が残る

 後半に入った第3Q、前半で押し込まれていたOLが機能し始め、ラン攻撃で少しずつゲインを重ねる。しかし要所でパスターゲットを探せず、ロスタックルやインターセプトを連発。相変わらず相手陣内まで攻め込めない。一方のディフェンスもDB柿澤快(スポ3=埼玉栄)が高いアジリティーを生かし、負けじとインターセプトを奪うなど守り続けた。最終第4Q、スタメンのメンバーを出場させ、勝利にこだわる早大は、DB家田泰成(国教2=京都・立命館宇治)の好タックルもあり相手の攻撃を抑えると、好パントを続けていた相手のパントをブロックし、ターンオーバーに成功。一気にゴール前まで迫り得点は目前に。ここでRB中野玲士(商2=東京・早大学院)がTDを決め、逆転に成功した。その後意地を見せる神大オフェンスにゴール前までゲインを許すが、要所を締め得点を許さず、辛くも勝利を挙げた。

ディフェンスは1Q以外得点を許さなかった

 オフェンス、特にパス攻撃で流れを呼び込めず、予想外の苦戦を強いられた試合となった。高岡勝監督(平4人卒=静岡聖光学院)も、「一本目とそれ以外の差がすごく分かった」と苦いコメントで振り返る。しかし、序盤には押し込まれていたOL、DLが徐々に力を見せたことに加え、将来の中心と目される選手がリーダーシップを発揮し勝利をつかんだことなど、収穫は少なくない。残り2試合のJV戦では、流れをつかんだ試合を期待したい。

(記事 喜田村廉人、写真 太田萌枝、本田理奈)

コメント

高岡勝監督(平4人卒=静岡聖光学院)

――初のJV戦でしたが、手応えはいかがでしたか

これが今の実力ですね。

――選手の入れ換えが激しかったと思いますが、ベンチワークで意識されていたことはありますか

いつも練習でもやっているので、キッキングで少しばたついたところはありましたけど、それ以外はしっかり回っていました。

――オフェンスが振るわなかったと思いますが、振り返っていかがですか

一本目とそれ以外の差がすごく分かりました。個人でもそれを分かってくれたらそれは収穫です。またコーチも含めて確認していきます。

――1年生も出場していましたが

OLの橋口(慶希、創理1=東京・早実)はほぼ普通にやれていたし、DLの只松(哲郎、スポ1=東京・足立学園)なんかもいいプレーをしていたので、これから楽しみですね。

――きょうの試合を踏まえて、春シーズンではどのようにチームを強化していきますか

あとJV戦は防衛大と大阪教大の2試合ですね。大阪教大は強いチームなので2本目の以降の生き残りをかけた試合になると思います。秋に食い込んでくるにはあと2試合をどう詰め直していくかですね。頑張ってほしいと思います。

QB小玉峻也(法3=東京・早大学院)

――きょうの試合のテーマや目標は何かありましたか

とりあえず1本取ろうということだったのですが、できなかったですね。

――試合を振り返っていかがでしたか

相手のディフェンスが見えていなかったことと、タイミングがずれてしまったことでパスが通りませんでした。

――今試合では相手のインターセプトが多くありました

本当に至らない部分が多かったので、その結果だと思います。

――オフェンス全体としては試合を振り返っていかがでしたか

スタイルをしている僕たち3年生が試合を盛り上げられなかったというのが、試合を通してチームに波及してしまったのが良くなかったと思います。

――具体的に課題を挙げるとしたら何でしょうか

普段の練習から切り替えを意識してやること、あとはタイミングを極めていくしかないと思います。

――逆に収穫は何かありましたか

自分としては半々くらいでディフェンスが見えている部分もあったので、そこですかね。

――この春、夏で強化していきたいことを教えてください

リーダーシップをもっと発揮できるようになるということと、しっかりパスを決めきるという点を意識してやっていきたいと思っています。

――では最後にことしの目標、意気込みをお願いします

どんな場面でまわってきてもチームに貢献できるようにやっていきたいと思います。

LB池田直人(法2=東京・早大学院)

――きょうの試合を振り返って

ディフェンスとしては悪くない部分もあったんですけど、細かいところで自分も含めて、1対1で勝てなかったりしたので、そこを直していきたいと思います。

――LB内の違ったポジションにも挑戦されていましたね

ことしから、特に春は去年と違うところで、僕のポジションがないというか…。LBとして、マイクやOLBもやってプレーの幅を広げて、今はまだまだですけど、少しずつロスから離れたプレート化とかもできるようになっているので、自分としては結構成長しているなと感じられました。

――ディフェンス全体を見て、ラインは序盤から押され気味でしたが

おとといくらいにLBからコンバートされた子とかもいて、あとは1年生も多くて、多少しょうがないとこともあると思いますし、それぞれ自分のやりたいことをやろうとした結果なので仕方がない部分もあると思うんですけど、一本目(のメンバー)と、JV(のメンバー)の差が激しいと感じたので、コンバートされたとか、1年生とか関係なく、層が厚いDLになれば僕たちも守りやすくなるので、期待しています。

――神大のストロングポイントとその対処は

ストロングポイントは、QBがそこそこうまくて、例えばショートパターンのアウトとかを決められたタイミングで投げてきました。あとは11番のWRが結構レシーブがうまかったですね。他のところはそれほど脅威というわけじゃなかったので、ストロングポイントとしたらそこですかね。対処は最後までできなかったんですけど、カバーとかで確認するべきだったのかなと思います。

――見つかった課題は

チームとしての課題は、オフェンスの得点力不足と、そうディフェンスがターンオーバーを出していくかですね。インターセプトは取れたんですけど、ファンブルフォースがワセダは毎年少ないので、そういうところでボールを狙ったりとか。あとは自分も含めて、笛が鳴るまでプレーをやらないことがあったので、そういうところはしっかりとやっていきたいです。自分としては、OLのブロックに強く当たって越えるということができなかったので、そういったところをちゃんとやっていきたいと思います。

RB村田賢紀(文構2=東京・西)

――ご自身のランを振り返っていかがでしたか

いつも通り、練習通りということを試合の前から決めていたのですが、入りからいつも通りのステップを踏めなくて。そこができなかったことを含めて自分の実力なので、それは真摯(しんし)に受け止めたいです。

――たくさんの選手が出場しましたが、少ないチャンスを生かすために何か意識したことはありましたか

RBは競争が激しくて、少ないチャンスで結果を出すしかないので、上の片岡さん(遼也、法3=東京・早大学院)や伊織さん(元山、商3=大阪・豊中)に追いつけるように僕らがやっていくしかないです。そこは今回気を引き締めて、このメンツで頑張っていきたいと思います。

――きょうはロースコアのゲームになりました。その原因は何だったと思いますか

確実にオフェンスにターンオーバーが多かったです。RBのファンブルもあって、それは実力不足だと思いますし、全て練習通りにやれなかったことが問題だったと思います。

――この試合を通して、何か収穫はありましたか

自分たちの実力の無さというのが分かったので、プラスな収穫かと言われればそうではないのですが、自分たちができないということが分かったことはこれから先に進む活力にはなったと思います。

――次に向けての意気込みをお願いします

今回普段の練習通りのプレーができなかったので、それができるように自分の実力を考え直して、ここからとことん努力していきたいです。そしてJV戦、チャンスがあれば中大や関大でもしっかり結果を出せるよう頑張っていきたいです。