ハンドボール部

2017.05.05

関東学生春季リーグ 5月5日 東京・日大八幡山総合体育館アリーナ

鉄壁DFで筑波大封じるもあと一歩及ばず、悔しすぎる3敗目

 あと1本、あと1点が遠かった。関東学生春季リーグ(春季リーグ)第6日目の相手は現在2位を走る筑波大。5試合平均30.2得点と破壊力抜群のオフェンスをいかに抑えるかがこの試合のポイントだった。ワセダはフィジカルと豊富な運動量で相手の攻撃を見事に封じたが、随所にオフェンスミスが目立ち、なかなか点差を引き離すことができなかった。後半に入っても1点を争う試合展開は続き、両校共にチャンスはあったが、ラスト5分で集中力を切らさず得点を重ねた筑波大に軍配が上がった。

 この試合、最も輝きを放ったのは山﨑純平(社3=岩手・不来方)と伊舎堂博武(社3=沖縄・興南)の3年生コンビだろう。山﨑は西山尚希主将(社4=香川中央)の先制弾に続いてキレのあるステップシュートを決めると、5分にもクロスフェイクからのミドルシュートで得点を挙げて勢いに乗った。伊舎堂は18分の相手選手が2分間退場している時間帯にスピードをつけた華麗な攻撃を連続で決め、日頃から口にしている『チームに流れをもたらすプレー』を体現してみせた。2人の活躍はチームを勢いづけたが、一方の筑波大も豊富な選手層を生かした巧みな選手交代やパワフルな攻撃でワセダの独走を許さない。ディフェンスに関しては、互いにフィジカルを生かした安定感ある守りを披露し、11-12とロースコアで前半30分を終えた。

この試合絶好調だった山﨑

 後半も先陣を切ったのは西山だ。目一杯に腕を振り切り放ったシュートはゴールネットに突き刺さった。山﨑も3連続得点で続いて相手ディフェンスを翻弄(ほんろう)したが、一方でオフェンスの連係ミスなどもあり、序盤で思うように乗り切れなかったことも事実だ。筑波大は大きなクロスプレーからポスト、カットインといったプレーを狙って攻めてきた。常にフレッシュな選手を起用してくるため、後半に入ってもスピードが落ちず、15分前後から徐々に流れが筑波大に傾いていった。しかし、それでもそのまま離されることはないのが今季のワセダだ。羽諸大雅(スポ2=千葉・市川)と永田奈音(スポ3=宮崎・小林秀峰)の2人が相手に立ちはだかる。羽諸は試合を通じて好セーブを連発し、永田は2本のPTストップでコートプレーヤーを盛り立てた。GK陣の活躍もあり、依然として続くシーソーゲーム。勝負の分かれ目はラスト5分だった。これまでワセダのオフェンスをけん引してきた西山と山﨑が立て続けにシュートを外すと、筑波大はその好機に2得点。速攻で巻き返しを図ったが、あと一歩及ばず。22-23で試合終了を迎えた。優勝を目指すワセダにとっては痛すぎる敗北となった。

負けはしたが、チームの雰囲気は急上昇中だ

 「緊迫した状態で一歩抜け出せなかったり、差を広げることができなかったという課題があがりました」と試合後に西山が振り返ったように、あと一押しに欠ける試合だった。それだけに悔しい思いは一層強まるが、攻守共に流れに乗っている時間帯の完成度はとても高かった。春季リーグも残すは3試合。「今尻上がりにチームの状態は上がっているので、それを維持したまま3連勝して、春季リーグを締めれればなと思います」という山﨑の言葉通り、最後まで勝ちにこだわり、有終の美を飾りたい。

(記事 田中一光、写真 平松史帆、篠原希沙)


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関東学生春季リーグ
早大 22 11−12
11−11
23 筑波大
GK 羽諸大雅(スポ2=千葉・市川)
LW 三輪颯馬(スポ3=愛知)
LB 山﨑純平(社3=岩手・不来方)
CB 西山尚希(社4=香川中央)
PV 松本光也(社4=神奈川・法政二)
RB 伊舎堂博武(社3=沖縄・興南)
RW 宗海皓己(スポ3=高知・土佐)
コメント

CB西山尚希主将(社4=香川中央)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

接戦の状態で前半で1点負けてて、緊迫した状態で一歩抜け出せなかったり、差を広げることができなかったという課題があがりました。

――前半の立ち上がりが良かったと思いますがそちらはいかがですか

1試合目ということで朝が早くて。アップの段階からみんなで声を掛けてできてて、ここのところの試合はいい雰囲気でアップができているので。その雰囲気のまま試合に臨めてるかなと思っているので、スタートが良かったというのは最近ではいつも通りかなという感じです。

――前半を緊迫した状態で終えましたが、後半に向けてはどのような対策を立てていましたか

筑波大は体が大きくて、大きく動いて来るので2対2とかから攻めてきていたので、しっかりラインコントロールして上のフローターにアタックして、最後ポストでくると話はしていたんですけど、大きいクロスについていけなくなってやられてしまいました。

――後半はかなり拮抗(きっこう)していましたが

チームの雰囲気で負けてる感じはしなかったので実力的にも拮抗(きっこう)していたので雰囲気で押していけば勝てるかなと思っていたのでとりあえずチームの雰囲気を良くすることを意識していました。

――最後の追い上げもありました

ラスト10分で3点差が出来てしまって最後押すしかなかったので点を取られても速攻という形を作っていたので、それがうまくできていて守って速攻とできたんですけど、あと一歩足りなかったですね。

――ずばりきょうの敗因はなんでしょうか

真ん中のディフェンスが僕と松本光也(社4=神奈川・法政二)なんですけど、そこがクロスに対してアタックしたんですけど足の向きであったり、どっちに行かすとか相手の強いカットインに対して対応できずに、アタックできずにいたので後追いになってその後のクロスでやられたのでそこの真ん中のディフェンスが敗因です。

――今回の収穫はありますか

 筑波大は関東の中でも選手がそろってていろんなディフェンスとかオフェンスとか、バリエーションが多いんですけど、途中までしっかりディフェンスができたというのは自分たちのやろうとしているディフェンスが関東の上位に対しても通用するというのが分かったのは収穫です。あと、オフェンスも単発になるんじゃなくてチーム全員で連動してクロスプレーをうまくして合わせれば、相手もいいディフェンスしてくるんですけど、通用している場面があったのでそこも収穫だと思います。

――次戦に向けてお願いします

 来週も連戦になるんですけどこの1週間で出た課題をしっかり修正して、連戦連勝して最終戦に向けていい形で終われるようにしたいと思います。

RB伊舎堂博武(社3=沖縄・興南)

――今の気持ちを教えてください

きのうからいい流れで来ていたので競った展開でも勝てるかなと思ったんですけど、普段の練習からの信頼関係やコンビネーションがまだ完成形に至っていないと感じました。こういう大事な試合で確率の高いポストプレーができなかったりしたので。自分たちはまだまだ練習不足だし、際の部分もまだ追い込めていないと思います。残りの練習でもっとしっかり組み立ててコンビネーションも増やして、あと3戦、収穫のある試合にしたいです。

――特にポストとの連携がまだまだ改善できる点でしょうか

そうですね。前半は何本か通ったんですけど、あれは相手のディフェンスの足が止まっていただけで。後半相手の足が動いてきたああいう場面でも確率の高いポストプレーで攻め切れるチームが強いチームだと思います。ワセダはそれができなかったので負けたんだと思います。

――伊舎堂選手自身に関しては、山﨑純平選手(社3=岩手・不来方)と3年生二人でオフェンスを引っ張れていたのではないでしょうか

クロスと並行は練習のときからしっかり合わせていて、練習通りできたので良かったと思います。そこから次につなげられたらより確率の高いプレーになると思うんですけど、これからですかね。まだ春リーグなので。

――毎試合平均30得点超えの筑波大を23点に抑えられたということで、ディフェンスは良かったのではないでしょうか

最後の5分間以外は十分機能していたと思います。最後はフィジカル的にも体力的にも相手が勝っていたと思うので、そこは反省点かなと思います。

――自身のプレーとしては今後どういったプレーを増やしたいですか

きょうはたまたまロングシュートとか入ってたんですけど、こういう競った試合のときにパスとか周りを生かしたプレーをもっと増やしつつ大事なところでは自分も得点を積み重ねていければいいなと思います。

LB山﨑純平(社3=岩手・不来方)

――きょうはどのように意気込んで臨みましたか

自分たちより順位が上のチームだったので、西山さんからも話があったんですけど、自分たちがチャレンジャーという気持ちで臨みました。

――きょうの試合を振り返って

1試合を通して、ディフェンスは23失点だったので、安定していたと思います。でもオフェンスはちょっとしたミスとか、シュートミスがあって、あと前半の最初に3つ4つ(点差を)離したところでいけなかったからそこかなと思います。

――いつもよりも連続して試合に出場していました

いつも交代で出てるんですけど、小畠が後ろにいるし、思い切ってやろうということでやったら、調子が良くて、そのまま出続けることができたという感じです。

――勝敗を分けたのはどの部分だったと思いますか

シュートミスですかね。接戦のゲームではミスした方が負けるので、相手より自分たちの方が少しミスが多かったかなと思います。

――接戦になっても点差が離されないゲームが増えてきましたがそれができている要因は何ですか

ディフェンスが安定しているからだと思います。オフェンスでミスしてもディフェンスで粘って、ミスしても守ればイーブンなので、オフェンスでミスした分粘ろうってことが接戦というか粘れている要因だと思います。

――残り3戦に向けてお願いします

優勝は難しくなったと思うので、あとは3戦、今尻上がりにチームの状況は上がっているので、それを維持したまま3連勝して、春季リーグを締めれればなと思います。

PV高橋拓也(人3=群馬・富岡)

――松本光也選手が負傷して、早めの出場となりましたが、どういう気持ちで入りましたか

きょうは相手が筑波大で、フィジカル勝負になることがわかっていました。僕の持ち味は体を張ったプレーなので、出番はあるだろうなと思って常に準備してたので、それが早くなっただけです。

――きょうのご自身のプレーを振り返っていかがでしたか

ディフェンスでは利き手側に強く抜かれて、得点に結び付けられることがありましたね。オフェンスでも同点から逆転につながるシュートを外してしまって、流れに乗り切れなかったので、そういう部分を詰めて行かないとレギュラーや日本一は遠いなと思いました。

――ここから先もリーグ戦が続いていきますがそこに向けてどういう準備をしていきますか

やることは1つですね。僕が光也さんのカバー、そして光也さん以上のプレーをすることでポストやディフェンスに厚みが出ると思うので、(そういうプレーをして)相乗効果で頑張っていきたいです。