ア式蹴球部

2017.05.03

第91回関東大学リーグ戦 5月3日 埼玉・立正大学熊谷キャンパスサッカー場

圧巻のゴールラッシュ!7発大勝で今季2勝目

 関東大学リーグ戦(リーグ戦)第3節。1勝1分けで3位につける早大は朝鮮大と対戦した。6分にFW武颯(スポ4=横浜F・マリノスユース)の3戦連発となるPKで幸先良く先制すると、その6分後にはMF柳沢拓弥(社4=清水エスパルスユース)が今季初ゴールを挙げ追加点。2−0で迎えた後半には、途中出場したFW岡田優希(スポ3=川崎フロンターレUー18)の2ゴールを含む5得点を奪い、7−0で圧勝した。

 前節中大戦では、後半に2点差を追い付かれ勝ち点1を獲得するにとどまったエンジイレブン。「絶対に勝ち点3を」(柳沢)と気を引き締め臨んだこの試合は、開始早々のプレーがその後の戦局を大きく左右することとなった。5分、CKの流れからゴール前で混戦となり、最後は武がシュートを放つ。これがゴールライン手前にいた相手選手の手に当たりPKを獲得。さらに、一発退場となり、いきなり数的優位な状況に立った。このPKを武自らがしっかりと決めて先制。6分後には、右サイドからカットインした柳沢が左足でシュートを放つ。ゴール右隅を正確に射抜き、追加点をもたらした。しかし、その後はラインを一気に下げベタ引きになった朝鮮大のブロックをなかなかこじ開けることができない。2−0と、前節と同じスコアでの折り返しとなった。

先制PKを決めた武

 後半開始からわずか1分後。決めたのは、またしてもこの男だった。左サイドをドリブル突破で深くえぐったMF相馬勇紀(スポ3=三菱養和SCユース)がマイナスに折り返すと、走りこんできた武が滑り込みながらゴールにねじ込み、開幕3試合で5ゴール目となる得点を決めた。するとこのゴールを皮切りに、怒涛(どとう)のゴールラッシュが始まる。2分後、DF木下諒(社4=JFAアカデミー福島)からのクロスがファーサイドで待っていた柳沢のもとへ。「振り抜くだけだった」と振り返る背番号11は、浮き球を華麗なジャンピングボレーで対角のゴールネットに突き刺した。続く5点目を挙げたのは、65分からピッチに入った岡田だった。「常にゴールを見てプレーする意識を持っている」と話すストライカーは、投入からわずか1分後、ファーストタッチで相手GKの頭上を貫くシュートを決めた。ゴールラッシュはまだまだ終わらない。68分、岡田が高い位置でボールを奪い、ボックス中央にいたMF石川大貴(スポ4=名古屋グランパスU−18)にラストパス。相手の股を抜く見事なシュートで今季2点目を挙げた。71分には石川のパスを受けた岡田が、相手GKの意表を突くループシュートを決めこの日2点目を奪取。レギュラー獲得に向け、25分間で2ゴール1アシストと最高のパフォーマンスを披露した。試合はそのまま7−0で終了。攻撃陣が爆発した早大が、圧巻の7発大勝を収めた。

スタメン奪取へ猛アピールした岡田

 開始5分で相手が一人少なくなる「ラッキーな試合だった」(DF鈴木準弥主将、スポ4=清水エスパルスユース)とはいえ、結果的に得失点差を+7できたことはかなり大きい。「この4年間で今が一番いい」と古賀聡監督(平4教卒=東京・早実)が太鼓判を押す武を始め、攻撃陣も少なからぬ自信を得ることができたのではないだろうか。そして、前節はどこか消化不良な試合だっただけに、きょうの試合で嫌な流れを払拭できたこともチームにとっては大きなポジティブ要素の一つ。それでも誰一人として浮き足立つ様子を見せないのは、「一人ひとりがピッチ内外で自立して戦えるチーム」(鈴木準)に成長しつつある証拠といえるかもしれない。しかし、大勝の次の試合だからこそ、次節は手綱を締め直して臨まなければならない。そうした試合を通じてこそ、チームの資質というのは問われるものだ。中3日で迎える東京学芸大戦。エンジイレブンの気迫あふれるプレーに期待したい。

スターティングイレブン

 

(記事=栗村智弘 写真=田中佑茉)

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武が2ゴールも引き分けに終わる/関東大学リーグ戦(4/30)


 

 

関東大学リーグ戦
早大 7 2-0
5-0
0 朝鮮大
【早大得点者】6.46武,12.48,柳沢,66.71岡田,68石川
早大メンバー
ポジション 背番号 名前 学部学年 前所属
GK 16 笠原駿之介 法2 埼玉・早大本庄
RB 安田壱成 スポ4 ベガルタ仙台ユース
CB ◎鈴木準弥 スポ4 清水エスパルスユース
CB 18 大桃海斗 スポ2 新潟・帝京長岡
LB 12 木下諒 社4 JFAアカデミー福島
CMF 33 高岡大翼 社3 広島皆実
CMF 10 秋山陽介 スポ4 千葉・流通経大柏
MF →73分 金田拓海 社2 ヴィッセル神戸U−18
RMF 11 柳沢拓弥 社4 清水エスパルスユース
LMF 相馬勇紀 スポ3 三菱養和SCユース
MF →60分 飯原健斗 文3 東京・国学院久我山
CF 14 石川大貴 スポ4 名古屋グランパスU-18
CF 19 武颯 スポ4 横浜F・マリノスユース
FW →65分 岡田優希 スポ3 川崎フロンターレU−18
◎=ゲームキャプテン
監督:古賀聡(平4教卒=東京・早実)

DF鈴木準弥主将(スポ4=清水エスパルスユース)

――試合を振り返って

相手が始まってすぐに退場してくれて、ラッキーな試合だったと思います。

――前節は追い付かれての引き分けに終わりました。試合後には、全員がピッチ内外でまとまる必要性を改めて強調されていましたが、その辺りに関しては

新チームになってから応援を始めたりとか、ピッチ外からでも一人ひとりが目の前の試合に関わろうというようなチームとしての一体感が、それまでもなかったわけではないです。でも、この前の試合のように結果としてうまくいかなかったときに、誰一人自分は関係ないというふうには思って欲しくなかったので。やっぱりピッチ内外で全員が一人の人間としてしっかり自立して戦って欲しいという気持ちはあります。ただ、きょうの試合はラッキーだったとはいえ、攻撃も守備も全員よく頑張っていたと思います。

――内容としても前節の課題を修正できたと思いますか

一人少なくなって、守備はどんどん前からいけていましたし、攻撃も前に人数をかけることができたとは思います。ただ、必要のないミスも多くてそこは前節同様、改善していかなければいけないと思います。

――中3日ということもあり、チームとしてよりリカバリーなどに力を入れているというようなことはありますか

アイスバスに入ったりとか、交代浴をしたりとか、一人ひとりができる限りのことをやっていると思いますし、いつも以上に自分の体に対して向き合っていると思います。

――相手は退場者を出したあと、一気にラインを下げて全員でブロックをつくってきました

あれだけ引いて9人のブロックをつくられると、なかなか崩すのは難しいですよね。でも、しっかり止めてしっかり蹴るというような単純なことがもう少しできていれば突破できた場面もなくはなかったと思いますし、もう少し打開できたと思います。

――途中出場の岡田選手が2ゴールを決めました

もちろん競争がないとチームは強くなっていかないですし、アグレッシブなサッカーをやっていく中で、90分を11人で乗り切るというのは難しいことなので、交代で入ってくるフレッシュな選手がアクセントになるようなプレーをしてくれるのはいいことだと思います。スタメンで出る選手が次も出れるという気持ちでいるよりは、前の試合で結果を残したライバルがいるという思いがどこかにあるほうが引き締まった練習ができると思うので、チームとしてもいい状態だと思います。

――無失点で終えたことに関して

何度も言っているように相手は10人だったので、当たり前といえば当たり前のことだとは思いますけど、その中でもしっかり気を抜くことなく、やるべきことを徹底してやることができたと思いますし、きょうに関しては前線の選手がよく頑張ってくれたと思います。

――次戦に向けて

この3連戦を2勝1分けで終えられれば、チームとしては最高のかたちだと思うので、3日間で体も気持ちもしっかりとリフレッシュさせて、またいいサッカーができるように、一人ひとりが自立して頑張っていきたいと思います。

MF柳沢拓弥(社4=清水エスパルスユース)

――試合を振り返って

前節引き分けてしまって、チームとしてもこの試合は絶対に勝ち点3が欲しい試合だったので、相手が早い段階で退場して10人になったというのもありますけど、まずはチーム全員で勝ててよかったと思います。

――きょうは2得点の活躍でした。それぞれ振り返って

(1点目に関しては)先制して次の1点が試合の中でも重要になってくると思っていました。2点目は試合を決めるような得点になったと思うので、決められてよかったと思います。

――特に2点目のボレーシュートは素晴らしいゴールでした

諒から本当にいいボールがきて、あとは振り抜くだけという感じでした。うまくいってよかったです(笑)。

――数的有利とはいえ大量7得点を奪いました

リーグ戦なので大量得点できたのはよかったですし、一人ひとりが状況に応じた動き出しであったり、連携であったり、オフシーズンから積み上げてきたことを発揮して得点を奪うことができたと思います。

――個人としてはどういった狙いを持って試合に入りましたか

サイドで突破して、得点に絡むプレーができるように心がけていました。実際に得点をすることもできてよかったです。

――次戦に向けて

リーグ戦で大量得点できたことは大きいですし、この勢いを維持したまま、時間は短いですけど、チーム全員で準備していきたいです。

FW岡田優希(スポ3=川崎フロンターレU-18)

――きょうの試合を振り返って

相手が早めに退場しちゃったので、それでもう決まっちゃった部分があったかなとは思うんですけど、そうなってもチャンスで決め切れなかったりとか、攻め切れなかった部分があったっていうのは、普段試合をやっているときには見えなかったことなので、それは課題として残りました。

――ベンチではどのようなことを考えながら試合を見ていましたか

いつ出れるかどうか分からなかったので、その中でもいつも通りというか、いつ出番が来てもいいように準備はしてました。

――ご自身の得点シーンをそれぞれ振り返って

1点目は流れというか、自分の感覚がいい感じで出たかなと。2点目もそうなんですけど、いつもゴールを見てプレーするっていう意識は持っていて、それが武器でもあるので、きょうはそれがよく出ていたかなと思います。

――後半20分から出場して2得点できたことについては

とりあえずゴールを取れたのはよかったと思うのと、20分に入って2点ってことは、フル出場したら何点取れるんだろうっていうのはやっぱり思います。今はサブっていう立場ですけど、スタメンを取りにいくっていう気持ちは、きょうゴールを決めたからといってなくなることはないので、またスタメンで出たいっていう思いがより強くなりました。

――スタメンを取りにいくという意味で、きょうの試合は手応えありましたか

手応えというか、自分がああいうかたちで取れるっていうのは再認識させられました。ああいうかたちをより多く出せるようにプレーの方向性を決めていけたらいいのかなって、結果が出たことで一つの指針にはなったかなと思います。

――古賀監督が、よりレギュラー争いが活発になってほしいとおっしゃっていました

そうですね。それは自分もいつも意識していることで、まだ出してもらえないっていうことはそういう実力がないってことなのかなと思うので、さっきも言ったんですけどスタメンで出たいっていう思いを持って、またあしたからやっていきたいと思います。

――次は中3日で東京学芸大との試合です

どこがきても変わらないというか、やるべきことは変わらないので、反省と課題を修正して、いいところはさらに伸ばして、少ない時間ですけどしっかり準備していきたいと思います。