剣道部

2017.04.30

第65回全日本都道府県対抗優勝大会 4月29日 大阪・エディオンアリーナ

地元・愛知を背負って久田松が奮闘!見事ベスト4へ

 決勝進出をかけた大一番、次鋒として出場した久田松雄一郎主将(スポ4=佐賀・龍谷)はまさかの二本負けを喫する。しかし、勝負の行く末を見守る久田松の顔は晴れやかなものであった。結果は準決勝敗退となったものの、愛知代表にとっては十数年ぶりのベスト4進出となった。

 全日本都道府県対抗優勝大会(都道府県対抗)がことしもエディオンアリーナ大阪で開かれた。早大からは愛知県代表として久田松のみが参戦。昨年までの佐賀県代表に引き続いての出場となった。都道府県対抗は各チーム7人、先鋒が高校生、次鋒が大学生、五将からは職業・段位・年齢別という、まさに「生涯剣道」を体現したかのような大会である。選ばれるのは各県の精鋭たち。どの対戦も白熱した試合となった。

相手に攻め込む久田松

 愛知県代表はシードのため2回戦からの出場となった。相手は山梨県代表。先鋒である桜丘高3年の小柴直樹が二本勝ちを決め、その勢いのまま久田松も引きメンとコテを立て続けに決め二本勝ち、チームに流れをもたらした。初戦は5−0と圧勝し次の3回戦へ駒を進めた。続く対福島戦、先鋒の勝利によりまたも勢いづくかに思われたが、久田松は仙台大4年の黒羽道人に大苦戦。試合開始早々に出コテを決められる。一本を追いかけ猛攻するも、またもやコテを決められ悪夢の二本負け。しかし、その後は五将がしっかり二本を取り返し逆転。チームは2−1と接戦を制した。準々決勝の相手は茨城県代表。強敵相手に苦戦するかと思いきや、先鋒から三将までが二本勝ちを決める快勝。久田松も福島戦を引きずらない圧巻の勢いでドウと引きメンを相手に叩き込み勝利をつかんだ。

 迎えた準決勝、相手は昨年ベスト4入りを果たした大阪府代表。大阪での開催ということもあり、相手への応援の声が鳴り響く、完全アウェーな状態での戦いを強いられた。その中でも小柴は相手からメンを奪い勝利、チームに流れをもたらす。そして迎えた久田松の一戦。相手は鹿屋体育大3年の奥山英祥。久田松は序盤引きメンを決めそのまま勝利するかに思われた。しかし奥山の反撃は凄まじくメンを取り返されてしまう。もう一本を決めたい久田松は果敢に攻め込むも、隙を突かれメンをもう一度叩き込まれ敗北。無念の二本負けとなった。続く五将が一本勝ちを決めなんとかリードするものの副将が一本負けを喫し結果は大将戦へ。愛知の大将は中村隆信(愛知県警察本部)。相手と一進一退の攻防を繰り広げ勝負は代表戦へ。息も詰まるような緊張感に包まれ、代表戦は幕を開けた。観客の声援も後押しし、終始大阪府代表がリードする展開へ。しかし中村も冷静に相手をいなし、手に汗握る展開が続く。そんな中、久田松も笑顔で声援を送り続ける。その表情は、目の前で繰り広げられている剣道を純粋に楽しんでいるように見えた。両者の応援の拍手が鳴り止まぬ中、勝敗は一瞬にして決まる。中村に一本が打ち込まれ、会場は歓喜の渦に巻き込まれた。愛知の猛進はここで終わりを告げる。

笑顔で大将を応援する久田松

 愛知県代表はベスト4入りを果たし成果を残したものの久田松個人としては2勝2敗と今ひとつ。5月の関東学生選手権に向けて不安を残す結果となった。しかし、ここ最近では確実に勝ちにこだわらなければならない副将や大将としての出場が多い中、次鋒として出場した今大会は平素よりも攻めの姿勢が目立った。こうした姿勢が、二本勝ちか二本負けといった攻めに攻めた結果につながったのかもしれない。「先輩」たちのよりレベルの高い剣道を目の当たりにし、貴重な経験を積んだ久田松。次は新体制となった早大を背負って、表彰台の頂を目指す。

(記事、写真 松本一葉)