ハンドボール部

2017.04.30

関東学生春季リーグ 4月29日 東京・東京女子体育大学体育館

勝ち星スルリ、オフェンスに課題

 昨秋の上位校に1勝1分と勢い十分に臨んだ関東学生春季リーグ(春季リーグ)第3日。登録メンバーの平均身長が166cmとトップレベルの高さを誇る筑波大をどう攻略するのか、ワセダの対応力が試される一戦となった。前半は相手のミスを得点につなげる一方、GK大沢アビ直美(スポ2=東京・佼成学園女)が好セーブを連発しリードを奪う。しかし、終わってみれば16-20(8-7、8-13)で敗戦。結果以上に内容に課題を残した。

 開始10分が経過した時点で3-1と非常にロースコアでゲームは動き出した。1本目のオフェンスで、安藤万衣子主将(教4=東京・文化学園大杉並)のミドルシュートがネットを揺らし先制する。しかし、その後は得点数とは裏腹に両チームとも落ち着きのない試合運びとなってしまう。「両チームともボールをこぼすことが多かった」と安藤が振り返るように、ワセダはセットオフェンス、筑波大は速攻のつなぎにミスが頻発する。その中でワセダは相手ミスから逆速攻をつなぎ、富永穂香(スポ3=東京・佼成学園女)がフィニッシュして2得点。「これは確実に決めないといけないなと思ってやっていました」(富永)。その後もオフェンスは波に乗り切れないものの、絶好調の守護神・大沢がノーマークシュートに対して何本もビックセーブを見せ、チームに流れを呼ぼうと踏ん張り続ける。前半は8-7で辛うじて1点のリードを保った。

オフェンスで大車輪の活躍を見せた富永

 後半開始早々3連続失点で逆転を許すと、きょうのワセダは粘り切ることができない。筑波大の個々の能力の高さに付いていくことができず、中途半端なディフェンスに退場が多くなってしまう。すると、前半とは打って変わって筑波大がワセダのミスをしっかりと得点に結びつけ始める。前半はあまり結果に結びつかなかった戻りの遅さが露呈し、瞬く間に7点のビハインドを背負う苦しい展開に陥っていく。そんな後半ラスト10分、GK橋本佳那(スポ4=埼玉・市立浦和)がペナルティスローを好セーブ。このプレーを境にワセダに勢いが生まれ始め、富永がキレのある華麗なカットインを決めるなど、10分間で5得点を挙げる。だが、オフェンスが機能し始めるのが遅すぎた。16-20。7点差を追いつくことはできずに上位リーグ進出に向けて手痛い敗戦だ。

好セーブを連発しチームを支えた大沢

 「力の差はあるけども、無いに等しい。必ずある波をどうぶつけていくか」。試合前の脇若正二監督(昭50教卒=岐阜・加納)の言葉にもあるように、春季リーグはまだまだ波乱の様相を呈している。あした、東の女王・東女体大戦に一番高い波をぶつけることが出来るのか。ワセダの選手たちの全力でチャレンジする姿を期待したい。

(記事 佐々木一款、写真 佐藤慎太郎、田中一光)

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関東学生春季リーグ
早大 16 8-7
8-13
20 筑波大
GK 大沢アビ直美(スポ2=東京・佼成学園女)
LW 内海菜保(スポ4=香川・高松商)
LB 江島朋夏(スポ3=東京・佼成学園女)
CB 安藤万衣子(教4=東京・文化学園大杉並)
PV 楯如美(スポ2=岐阜・飛騨高山)
RB 富永穂香(スポ3=東京・佼成学園女)
RW 川上智菜美(スポ4=東京・佼成学園女)
コメント

CB安藤万衣子主将(教4=東京・文化学園大杉並)

――大きい相手に対して細かい動きで点を取るということを仰っていましたがどうですか

それは正直うまくいかなかったですよね。真ん中にポスト置いて落とすというのが最近ワセダの得点パターンだったけど、きょうは1点も取れなかったので・・・。やってきたことを封じられて、太刀打ちできなかったという感じですかね。

――ポストでのミスはやはり失点にもつながりますね

失点にもつながるし、それですぐ持っていかれたり、ブロッキングミスも後半の後半は出ていました。いつもどこで何点取れるか計算できるところを、きょうは得点源を封じられてそれ以外の攻め手が無かったですね。ポストをスライドさせてもあってないから点が取れない、対策不足でしたね。真ん中にいないときのポストの使い方を準備できていなかったです。

――試合の流れとして、最初の10分のローペースな時間はどうでしたか

相手のミスを逆速攻で得点につなげられたり、キーパーがノーマークを止めてくれたりしたところは良かったですね。キーパーに助けられていました。穂香が戻ってなくて、こっちがカットして、つないで確実に得点。相手のノーマークシュートはキーパーが止めてくれるという前半でした。そこで言えるのは、その後セットオフェンスで点が取れていないことですよね。後半相手が波に乗ってきたときに、セットで点が取れないから逆速攻を食らっていました。

――オフェンスで早めに当たられて守られる場面が多かったですね

相手も大きくて、パッて行くとこに詰めてくるのがうまくて、それを予測してもっと下がっておけばよかったとか。個人の技術の差ですかね。

――筑波大のディフェンスが良かったということですか

そうですね。個人的には頭が真っ白でした。ポストにサイン出してもうまくいったりいかなかったり。全体として何をすべきかがうまく詰められていなかったかなと思います。

――前半はお互いミスが続いた後最終的に得点する場面が多かったですが、それは戻りがうまくいっていたからでしょうか

両チームともボールをポロポロすることが多かったのは確かですよね。こっちが戻りは遅かったけど、相手が落としたところを逆速攻できた。戻ってない人がいたので、うまくつなげました。逆に後半は、決められているのに戻ってないから速攻で点を取られましたね。

――本来はみんな戻るべきでしたか

完全に戻る意識あるのかってことですよね。

――警告・退場が多かったですね

相手のポストがうまかった。背が高いのでポストにポンと入れられて、打たせればいいのに触っちゃって退場とか。あと、桐蔭横浜大戦みたいに弾いていくところを、相手が大きくてうまく弾けないままアウトに持ってって下がっちゃってライン内ディフェンスで退場っていうのがありましたね。そこを早めに高いディフェンスにすればよかったんですけど、ずっと攻めれない一線にしてしまったところはこっちから監督にももっと言うべきでした。桐蔭横浜大戦でも最後追いつけたり、1-2-3ディフェンスはそこそこ得意なのでもっと早めに敷けばよかったと思いますね。上から打たれてましたし。

――今後のリーグ戦はどう戦っていきたいですか

あしたはチャレンジですね。東女体大戦できょうみたいな試合をしたら大敗しますし、自分たちがもっと強くいくところは強くいかなければいけないなと思います。チャレンジャー精神というか。きょうは結構受け身だったので、ミスしてもいいから強く出るということをしっかりやりたいですね。あしたはとにかく元気に強気に、全力でチャレンジします。そして、日女体大戦や東海大戦は落とすと最初のほうが無駄になってしまうので、しっかり勝ち切りたいと思います。

RB富永穂香(スポ3=東京・佼成学園女)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

後半のミスが敗因かなと思います。すごく疲れました。

――試合の入りは良かったと思います

戻るのが辛くて、残ってる間にみんながカットしてくれたので、これは確実に決めないといけないなと思ってやっていました。

――相手のミスにも助けられて、前半をリードして折り返しました

割とディフェンス隊形を変えたりして、(相手が)戸惑っていたりしたので、そこは良かったところかなと思います。

――自身のプレーを振り返っていかがでしょう

オフェンスも結構、前々から話していたことを実践できたりしたので、チームで点を取れていたかなと思います。

――後半攻め切れない時間帯が増えましたが振り返っていかがですか

辛かったです(笑)。ボールがいつもだったら回るところも、途切れ途切れになっちゃって、なかなか流れに乗っていけなかったです。あしたはもっと強いところなので、そこは改善して詰めていかないとなと思います。

――大きい相手に対して後半守れなくなっていましたがその部分はどうですか

個人的に思ったのは、もうちょっと早めに高め(のディフェンス)にするべきだなと思っていました。相手は大きくて、上から打ってくることもわかっていたのでもっと早く対応するべきでした。

――きょうは全体的に退場者が多かったように感じました

高めな分間が広くなるので、そこで左右に振られると追い付かなくなる部分があるので、どこかで止めなきゃいけなかったなと思います。

――あしたは王者東女体大です。意気込みをお願いします

顔見知りもいっぱいいるので、負けないように頑張ります。

PV島崎愛(社3=熊本国府)

――きょうの試合を振り返って感想をお願いします

ポストとしては後半ブロッキングを取られだしてその対応が悪かったです。ブロックを張るのか裏に走るのか、という判断を試合中にポスト二人で話し合ってもっと早く修正できていれば他の選手もより攻めやすかったかなと思いました。

――ご自身で良かったと思う点はどういったことでしょうか

ディフェンスでチャージを結構取れていたので、そこはひとつ良かったかなと思います。

――チームとしては、競った試合が続いていますがその点に関してはいかがですか

きょうは結果的に負けてしまったんですけど、うちも他のチームも同点や1点差で終わっている試合が多いのでまだまだチャンスはあると思います。きょうのことは切り替えてまたあしたから積み重ねていけたらいいなと思います。

――あすの相手は東女体大ですが、どういったことを意識していきたいですか

フローターも高くて全体的にレベルは高いんですけど、例年よりは落ちていると思います。チャンスがないわけではないので自分たちのプレーをしっかりして、勝ちにいけたらいいなと思います。

GK大沢アビ直美(スポ2=東京・佼成学園女)

――きょうの試合を振り返って感想をお願いします

全体的にオフェンスのミスで相手に流れを取られてしまいました。自分自身としては調子は良かったんですけど、負けは負けなので。あしたまた気持ちを切り替えてやるしかないんですけど、悔しかったです。

――試合を通して好セーブを連発していましたが、好調の要因を教えてください

感情的にならないで無心でいることだと思います(笑)。ただ、前半は結構『無』の状態でやれてたんですけど、後半はオフェンスでミスが続いたことに対して少し感情的になってしまった部分がありました。感情的になると崩れちゃうので、何も考えないようにしたら後半ももっとセーブ率が上がったと思います。

――『無』の状態のキーピングについて教えてください

相手の癖、体勢を見ることだけに集中して、自分の感情とかは考えないようにしてやってます。

――春休みやこれまでの練習ではどういったことに取り組んできましたか

サイドシュートですね。狭い角度のシュートが苦手だったのでそれを練習してきました。特に今週は筑波大の大型選手を想定して、澪さん(橋本、スポ4=東京・佼成学園女)優花さん(芳村副将、教4=愛知・星城)季穂里さん(今井、教4=千葉・昭和学院)こばさん(小林佑哉、スポ3=茨城・藤代紫水)など身長の大きい選手たちにシュートを打ってもらっていました。

――その成果は発揮できたのではないでしょうか

はい!そんな感じです(笑)。

――あすは東女体大が相手です

はい。筑波大よりも打つタイミングや速攻が速いと思うので気を抜かないように頑張りたいと思います。