ソフトボール部

2017.04.30

第49回春季リーグ戦 特別ページシステム 4月29日 埼玉・早大所沢キャンパスグラウンド

一発攻勢に沈み惜敗。敗者復活戦へ

TEAM
日体大
早 大
吉田、●豊田-実重
◇(二塁打)鳥岡、川上 ◇(三塁打)丹野

 試合終了後、笑顔で整列に向かったのは、この日も青いユニフォームをまとった選手たちだった。東京都大学連盟春季リーグ戦(リーグ戦)で、総当たり戦を2位で終えた早大は、リーグ戦の最終順位を決定する特別ページシステムに臨んだ。決勝進出をかけた試合の相手は、総当たり戦で唯一土をつけられた日体大。リベンジを期したこの日の試合では、初回にリードを奪うと伯仲の展開となったが、終盤につかまって試合をひっくり返され敗戦。敗者復活戦へと回ることとなった。

 まるで2週間前の再現のような立ち上がりだった。一死で走者をひとり置き、打者は日体大主将の3番・和田彩斗(4年)。先発の吉田尚央(人4=長崎・佐世保西)が投じた3球目を中堅へ弾き返されると、この打球が外野フェンスを越えた。状況、打者、打球、結果。日体大の先制打は、そのどれを取っても総当たり戦で敗戦した試合とほぼ同じだった。頭をよぎる2週間前の試合展開。それでも、同じ失敗は繰り返さなかった。その裏、相手の四死球で無死1、2塁の好機を得ると、3番・鳥岡健(スポ3=岡山・高梁)が左翼線へ落とし、続く4番・塩沼泰成主将(スポ4=福島・安積)も鮮やかに一二塁間を抜く。連続適時打で流れを引き戻すことに成功した。すると、その後は一進一退の攻防となる。早大は2回と4回に丹野太郎(スポ2=兵庫・滝川学園)の安打を起点に好機を作ると、これを確実に生かして1点ずつを加点。一方の日体大は、その失点直後のそれぞれの攻撃で1番打者・櫻庭佑輔(3年)がソロ本塁打を放ち、譲らない。結局、早大が初回に奪った1点のリードを保ち続けたまま、試合は終盤に突入した。

先発の吉田は大崩れすることなく5回を投げた

 5回を終えて、高杉聡監督(平10人卒=群馬・前橋育英)が球審に投手交代を告げ、2番手の豊田誉彦(スポ4=兵庫・滝川学園)が投球練習を始めた時だった。雷が鳴り、約10分間試合が中断。これで試合の流れが途切れた6回表に、落とし穴が待っていた。豊田はテンポよく6球で二死を取ったものの、そこから2者連続でソロ本塁打を浴び、あっという間に追いかける展開に。さらに7回には、櫻庭に3打席連続となるソロ本塁打を許して点差を広げられてしまう。その裏、なんとか追いすがるべく無死から走者を出したが、直後の内野ゴロを相手の素早い打球処理で併殺打とされると、さらに1、2塁の好機を作ったものの、最後は塩沼主将が見逃し三振に倒れて試合終了。再逆転はかなわなかった。

悔しさをにじませた塩沼主将。あと一歩だった

 許した安打は全て本塁打だった。得点圏に走者を置かれた回数はわずか2回。特に中盤以降は、日体大にチャンスらしいチャンスを一度も作らせなかったが、それでも力でねじ伏せられてしまった。「内容としては良かったと思うんですけど、結果的に負けてしまった」(塩沼主将)。先頭打者の出塁から好機を作り、逃さず得点した打撃陣。吉田、豊田両投手合わせて四死球はわずか1つと、自滅することなく試合を進めた投手陣。敗れはしたが、チームが確実に前へ進んでいることを示した一戦だった。あすはリーグ戦最終日となるが、結果次第では優勝の可能性も残っている。まずは国士舘大との対戦で勝利し、決勝で待つ日体大への挑戦権をつかみ取らなければならないが、「きょうのリベンジをして借りを返して、ページシステムで優勝したい」(塩沼主将)と気合十分。『三度目の正直』を果たしての優勝を目指す。

(記事 守屋郁宏、写真 小川由梨香)

コメント

塩沼泰成主将(スポ4=福島・安積)

――リーグ戦最終戦で敗れた日体大との試合となりましたが、それから2週間の間、チームとしてはどのような準備をされてきましたか

バッティングに関しては、日体大のいいピッチャーに対して、ただ振っているだけでは打てないことは分かっているので、逆方向にしっかり転がしたり、できるだけ三振を取られずアウトの質を上げたりといった、簡単にアウトにならずに打線の質を上げていくことを意識してやってきました。守備に関しては外野との連携をよく確認したり、ノックを受けて、相手がどこであれピッチャーが打ち取ってくれた打球をしっかり取ることは日々の練習の中で意識してきました。

――実際に試合を終えてみての感想を聞かせていただけますか

前回4-8で負けた時に比べたら自分たちのやりたいことは多くできて、内容としては良かったと思うんですけど、結果的に負けてしまって、まだそれぞれが役割に徹するべきところがあると思っています。日体大と戦う機会はまだ何度かあるので、しっかり練習を積んでいい結果が得られるようにしないといけないと感じました。

――初回に2点を先制された後、塩沼選手のヒットで3-2と逆転に成功しましたが、初回の打席を振り返って

1回表で僕の守備からリズムをつくってやろうというところで僕がミスをして、そこから相手の点につながってしまいました。自分のミスの責任を感じていて、チャンスで回してくれたら打つからと言っていたら、実際にチームメイトがつないでくれたので、そこで打つことができて良かったです。相手のピッチャーもすごく相性がいい選手だったので、いいイメージ、いいモチベーションで打席に立てました。

――7回裏、2アウトの場面で打席が回ってきた時はどのような心境でしたか

2点差で2人ランナーがいて一発出れば逆転だったので、自分で決めようという気持ちが高まって、力みもあったのかなと。僕は前回あのピッチャーに抑えられたので、打ちたいという気持ちが表に出すぎてボール球まで振ったり、最後も見逃し三振になってしまって、気持ちが空回りしたかなと感じる部分もありました。

――試合後のミーティングでは、塩沼選手からチームメイトにどのようなことを話されたのですか

ピッチャーに関しては、ホームランを多く打たれたので、そこの距離を短くするなりしてもらえれば、失点も半分とかもっと少なく抑えられたと思う、ということを言いました。バッターに関しては、自由に打たせているバッターもいるんですけど、つなぎに徹してもらっているバッターにはすごく良くなっていると。でもまだまだもっとレベルを向上していけるというような話やアドバイスをして、良くなっている面もあればまだ悪い面もあることを伝えました。

――次戦があすに控えていますが、最後にあすに向けての意気込みを聞かせてください

あしたは恐らく国士舘大との試合になると思うんですけど、前回勝っているとは言え、秋はずっと負けていた相手なので、挑戦者の気持ちを忘れないで自分たちのやるべきことをしっかりやって勝ちたいと思います。そこで勝って、決勝の相手の日体大には今のところ1勝4敗と負け込んでしまっているので、負け癖をつけないためにも、決勝できょうのリベンジをして借りを返して、ページシステムで優勝したいと思います。

吉田尚央(人4=長崎・佐世保西)

――きょうの登板に向けて、どんな準備をされてきましたか

自分は先入観を持って投げたくないので、打順もなるべく知りたくないし、このバッターはこういうタイプのバッターというのも知りたくなくて、自分で投げて確かめながら情報を得たいので、キャッチャーの実重(実重僚右、人3=島根・高卒認定)からも試合前に「何かデータ入れますか」と言われたんですけど、「別にいらない」みたいなことを言いました。

――特に誰に警戒しようとか、そういうことはなかったということですか

打順があるので、上位には気をつけるであるとか、下位だったら打たせて取れるかなとか、そういうことは考えてやっています。

――きょうのピッチングを振り返っていかがですか

よくホームラン打たれたなっていう感じですかね。豊田も何ですけど、逆に打たれたヒットは全部ホームランだったということで、何が悪いのか、何が良かったのか、分かりづらい試合だったなということは思いましたね。

――初回の3番打者との対戦で、結果的には本塁打を打たれたんですけど、あの場面ではギアが一段階上がったように感じました

3番は知り合いで、最近良く打ってるのは知ってたんですけど、正直「やっぱすごいな」と思いました。

――先発の役割というところではきょうの出来をどう捉えていますか

試合を作ったと言えば作ったんですけど、作れてないと言われれば作れてないかなと思いますね。(早大が点を)取った次の回は取られるけど、ゼロに抑えられた後はゼロというのはあったし、気をつけてはいたけどリズム悪いなと思う回に点を取られて、しかもそれが全部ホームランだったので・・・。正攻法のピッチングは自分は正直あまり得意じゃないんですけど、ちゃんと投げたらちゃんと打たれたけど、ちゃんと投げなかったら打たせて取れたというか。正攻法のピッチングをしたこと、させられてしまったことが打たれた原因なのかなと思っています。

――あすも試合が続きますが、そこに向けての今の気持ちを聞かせてください

きょうの試合では久しぶりに打席にも入って、負けはしたんですけど個人としては楽しかったです。あしたは当然勝たなきゃいけないわけですけど、結局自分は楽しいからソフトボールをやっているんで、一番楽しいのは勝つことなんですけど、自分自身が楽しく試合をできていたら、おのずと結果は付いてくるのかなと思います。

石井智尋(スポ1=千葉敬愛)

――初打席はいかがでしたか

緊張するかなと思ったんですけど、実際入ってみると楽しんで立つことができました。

――チームの印象はどうですか

雰囲気がとても良くて、1年生もすぐ馴染めるような環境だと思うのでとても良いと思います。

――石井選手の強みはなんですか

アピールポイントは肩が強いということなので、守備でそういうところは生かしていきたいですし、バッティングでも期待に応えられるように頑張っていきたいと思います。

――今後の目標をお聞かせください

1年生として、気迫溢れるプレーをして、チームに貢献できるように頑張っていきたいと思います。