卓球部

2017.05.01

春季関東学生リーグ戦 5月4〜21日 港区スポーツセンターほか

春季リーグ戦・注目選手紹介(女子部)

★田中を支える5人の同期

田中はチームへの思いが人一倍強い

 誰よりもチームのことを考えている田中千秋女子主将(スポ4=愛知みずほ大瑞穂)は、積極的にチームの変革に動いた。他チームの分析はもちろんのだが、自己分析シートをことしから導入。自分の強みや弱点を自覚させ、選手全員に危機感を持たせることを狙った。そして、ボールに一切触らない、トレーニングのみの合宿も敢行。短距離のダッシュや筋力トレーニングなど、専属のコーチのもとに体力アップのメニューを組んだ。全身が筋肉痛になるほど追い込み、「かなりきつかった」と徳永美子(スポ3=福岡・希望が丘)は漏らす。ここまでの成果は明確に現れてきている。「球を打っていて、みんな、力がついてきているのを実感する」(阿部愛莉、スポ3=大阪・四天王寺)。「トレーニングや試合前の準備に対する意識が変わった」(鎌田那美、スポ2=北海道・駒大苫小牧)。リーグ戦優勝に向けて、チームは確実に前に進んできている。一見、ここまで順風満帆にきているように見えるが、実は少し前のチーム状況は違った。「自分のことばかりで考えてしまって周りが見えなくなるタイプ」と田中自身もそう話すように、チームへの思いが空回りし、雰囲気を悪くしてしまった時期があった。責任感が強い田中は、何事も1人で背負いこみすぎてしまっていたのだ。しかし、そこで同期の5人が動いた。「田中には自分の試合のことを考えてもらいつつ、チームを見てくれてたらいい」(鳥屋真帆、社4=高知・明徳義塾)。「私たちが常にチーム全体を見渡して、田中の役割を分散できたらいい」(加藤夏海、社4=秋田商)。田中に降りかかる仕事や重圧を同期5人で分担することを決め、上手く調和をとった。そして、今ではそれが功を奏し、チーム全体がうまくまわっている。一つのカベを乗り越えたことで、早大女子部はさらに厚みを増したのだ。春季リーグ戦では田中を始めとする、4年生全員の働きにも注目してもらいたい。

★早大女子部のキーパーソン

徳永が春季リーグ戦のカギを握っている

 徳永が春季リーグ戦のカギを握っていると言っても過言ではないだろう。徳永はこの1年間、コンスタントに好成績を残し続け、チームにとって欠かすことのできない存在となった。特に、春先での大会結果が目覚ましく、神奈川選手権では各大学のエースを下して、見事に優勝。しかも、伊藤美誠(スターツ)を倒し、全日本ベスト8の安藤みなみ(専大3年)からストレート勝ちを収めての優勝だ。それに、東京選手権では全日本選手権ジュニアの部2位の長﨑美柚(エリートアカデミー)も撃破している。今季の徳永は、間違いなくキーパーソンだろう。また、徳永自身、上級生になったことで、主力としての自覚も芽生えたという。「自分のことだけではなく、チームのことを見るようになった」(徳永)。上級生として、積極的に後輩とのコミュニケーションを図り、チームの一体感向上に努めている。練習後には弱点や長所など、チームメイトと分析を共有し、相乗効果を狙い、成長に貪欲な姿勢も見せた。間近に控えた春季リーグ戦。3年目の徳永が大車輪の活躍でチームをけん引することだろう。

★ラストイヤーに燃える4年生

加藤はリーグ戦初勝利なるか

 加藤夏はラストイヤーにして、頭角をあらわした。全日学で全日本選手権(全日本)5位の鈴木李茄(日立化成)をあと一歩のところまで追い詰め、東京選手権では4回戦まで勝ち進んだ。各大会で強豪選手と互角に戦えるまでに、その実力を伸ばしている。そして、坂内拓也(スポ4=東京・実践学園)や鳥屋ら、同期たちも加藤の成長を認めている。「ボールの威力が年々上がってきている。ブロックができなくなった」(鳥屋)。「努力することに妥協せず、着実に強くなっていている」(坂内)。そんな加藤だが、実はまだリーグ戦の出場経験がない。部内競争が激しく、選手層が厚い早大女子部はレギュラーをつかむのも至難の業なのだ。しかし、厳しい状況の中でも、年々、進化を遂げて、今季の加藤はチャンスをつかもうとしている。努力でのし上がってきた加藤が初白星を挙げることができれば、きっと、チームはより勢いづくことだろう。加藤の活躍に注目だ。

(記事、写真 本田京太郎)

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