ア式蹴球部

2017.04.29

第23回関東女子リーグ戦 4月29日 早大東伏見グラウンド

今季初の無失点での勝利!

 ここまで開幕2連勝と抜群のスタートを切っているかにみえるア式蹴球部女子(ア女)。しかしどちらも試合終了後の選手達の顔は曇ったままだ。「試合内容にこだわっていきたい」(FW河野朱里、スポ3=静岡・藤枝順心)。選手たちの目指す『内容の良い試合』を追い求めて――。迎えた第3戦の相手は東京国際大だ。前からの厳しいプレッシャーで完全に相手を封じ込めると、前半だけで4得点と大きくリード。さらに後半に1点を追加し、5ー0。今季初の無失点勝利を手にした。

 「切り替え!」ベンチから福島廣樹監督(昭45教卒=東京・独協)の指示が飛ぶ。攻守の切り替えを素早くすること、そしてワイドに攻撃を展開していくために積極的にサイドを切り替えていくこと。ここ2試合で浮き彫りになったチームの課題を、選手それぞれが意識して臨んだ今節。その成果がはやくもあらわれる。球際での厳しいチェックからボールを奪ったア女は一気に攻撃のギアをいれた。12分、MF中村みづき副将(スポ4=浦和レッズレディース)がゴール前へ持ち込み、MF平國瑞希(スポ4=宮城・常盤木学園)がフィニッシュ。一度はGKに弾かれたものの、再び平國が押し込み見事先制に成功する。それからわずか4分後、PKを獲得したMF大井美波(社3=大阪・大商学園)が自ら決めてチームを勢いづける。まだまだア女のゴールラッシュはとどまるところを知らない。20分、平國が右サイドから中央に切り込んでシュート。これを相手GKがこぼし、詰めていた河野がしっかりとゴールに入れると、30分にはCKのこぼれ球を中村が豪快にネットに突き刺し4点目をあげた。好調なのは攻撃ばかりではない。ア女は守備の面でも相手を圧倒した。積極的な前線へのロングパスで攻撃のスイッチを入れる守備陣は、ディフエンスでも安定感のあるパフォーマンスでチームを支えた。中盤を任されたMF中井仁美(スポ4=兵庫・日ノ本学園)やMF柳澤紗希(スポ3=浦和レッズレディースユース)も高い位置からのプレスと持ち前のキープ力で相手にボールを触らせない。そしてそのまま4-0と大きく突き放して前半を終えた。

ア女の心臓・中村副将、きょうもチームを引っ張った

 MF熊谷汐華(スポ3=東京・十文字)とMF田中実夏(スポ2=セレッソ大阪堺レディース)を投入して臨んだ後半。前半同様、ボールを奪った最終ラインからの素早い攻撃が光り、何度もゴールまであと一歩というところまで迫る。迎えた74分、熊谷汐が駆け上がり、河野がゴール前で受けて平國に最高のラストパス。「朱里(河野)がナイスボールを出してくれたのでもう決めるだけだった」(平國)。ダメ押しの5点目が決まり5-0で試合終了。うれしい今季初の完封勝利となった。

きょう2ゴールの平國、存在感を見せつけた

 「やっと無失点で勝つことができた」(中村)。完全に相手を封じ込めたきょうのア女のプレーはまさに圧巻であった。しかし「もっと決め切るチャンスはあった」(平國)。選手たちはこの結果にまだ満足していない。2日からおこなわれる合宿での厳しい練習を経て、さらに成長したチームの姿を見るのが楽しみで仕方ない。

(記事・写真 篠原希沙)

スターティングメンバー

関東女子リーグ戦 第3節
早大 4-0
1-0
東京国際大
【早大 得点者】12,74 平國・16 大井・20 河野・30 中村
早大メンバー
ポジション 背番号 名前 学部学年 前所属
GK 木付優衣 スポ3 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
DF 15 中田有紀 スポ2 兵庫・日ノ本学園
DF 三浦紗津紀 スポ3 浦和レッズレディースユース
DF 奥川千沙 スポ4 静岡・藤枝順心
DF 渡部那月 社3 兵庫・日ノ本学園
DF →60分 和田麗 人3 スフィーダ世田谷ユース
MF 中井仁美 スポ4 兵庫・日ノ本学園
MF 柳澤 紗希 スポ3 浦和レッズレディースユース
MF →46分 田中 実夏 スポ2 セレッソ大阪堺レディース
MF 平國瑞希 スポ4 宮城・常盤木学園
MF ◎10 中村みづき スポ4 浦和レッズレディース
MF 17 大井美波 社3 大阪・大商学園
MF →46分 熊谷汐華 スポ3 東京・十文字
FW 河野朱里 スポ3 静岡・藤枝順心
FW →78分 山田彩未 スポ3 ジェフ千葉レディースユース
◎はゲームキャプテン
監督:福島廣樹(昭45教卒=東京・独協)
コメント

MF中村みづき副将(スポ4=浦和レッズレディース)

――今季初の無失点で勝利となりました

3節目でやっと無失点での勝利を出来たので、そこの結果の部分に関してはよかったかなと思います。

――福島廣樹監督(昭45教卒=東京・独協)の方から「切り替え!」という指示がありましたが、今週特に意識していた部分だったのでしょうか

常にチームで攻守の切り替えというのは意識している部分で。ただ前節で課題として残っていたことではあったので、各々意識して取り組んだことかなと思います。

――快勝となりましたが、また新たに見つかった課題はありますか

ポゼッションすることが多かったと思うんですけど、その時にいかに緩急をつけてパスかとか、裏を上手くつつくだとか、足元で受けたりだとか。そういう緩急をつけた攻撃というのがまだまだだなと感じたので、残りの関東女子リーグ戦でも、ゴールデンウィークの遠征でも改善していきたいなと思います。

――中村選手ご自身のゴールについては

自分のはもうこぼれ球だったので(笑)。入ってよかったです(笑)。

――次戦への意気込みをお願いします

ゴールデンウィーク合宿を挟んでの試合になるので、きょうの試合よりも良い、成長した試合をして、いい結果を残したいなと思います。

MF平國瑞希(スポ4=宮城・常盤木学園)

――今季初の完封勝ちとなりました。この結果については

今季まだ無失点での勝利がなかったので、全員でしっかりと守って勝ち切れたのはよかったかなと思います。

――試合中に監督から「切り替え!」という指示が飛んでいましたが

攻守の切り替えと、サイドへの展開というのを意識していました。逆サイドであってもボールがくるということを常に心がけていました。

――DFからのロングパスがかなり通っていた印象です。これは狙っていたのでしょうか

今週の練習でそれがずっとテーマだったので、きょうの試合で活かせてよかったです。

――平國選手の得点シーンをそれぞれ振り返っていただけますか

1点目は自分で打ったシュートを弾かれてまた打ったんですが、思いっきり「入れ!」と思って打ったのがよかったなと思います(笑)。

――2点目については

2点目はもう、朱里(FW河野、スポ3=静岡・藤枝順心)がナイスボールを出してくれたのでもう決めるだけでしたね。

――きょう見つかった新たな課題はありますか

きょう結構シュートをたくさん打ったんですけど、もっと決めるチャンスはあったなと思います。大事な試合でもっと決め切れるように、みんなでゴールへの意識を高めていきたいなと思います。

――次戦に向けて意気込みをお願いします

ゴールデンウィークで合宿があるのでそこで全員しっかりとアピールをして、次の試合、高いパフォーマンスを出来るようにしたいと思います。