ハンドボール部

2017.04.24

関東学生春季リーグ 4月23日 東京・東京女子体育大学体育館

驚異の追い上げ、ドローで次の試合へつなぐ

 僅差で勝利した開幕戦から一夜明け、早大は桐蔭横浜大と対戦した。開始直後から思うようなプレーができない不安な展開。7点のビハインドで前半を終える。後半も一時は最大10点差をつけられるも、怒涛(どとう)の追い上げをみせて連続して得点を重ねていく。試合時間残り1分までに1点差まで追い詰めると試合終了間際、期待の新人・吉田瑞萌(スポ1=東京・佼成学園女)の強烈なロングシュートが相手ゴールを揺らし、引き分けに。関東学生春季リーグ(春季リーグ)第1週目は昨秋の上位校相手に1勝1分とし、幸先のいいスタートを切った。

 試合開始2分、ノーマークで楯如美(スポ2=岐阜・飛騨高山)がジャンプシュートを決めると、富永穂香(スポ3=東京・佼成学園女)もそれに続く。立ち上がりに成功したかと思われたその矢先、ミスを連発し相手に6連続ポイントを許す。すかさずタイムアウトを取り、立て直しを図るもパスやシュートが思うように決まらず、相手の流れを止めることができない。相手のテクニックにも翻弄(ほんろう)され、点差を詰めることができず5―12で前半を折り返した。

1-2-3ディフェンスのトップを務め、チームに勢いをもたらした金庭

 なんとかして前半のミスを取り戻し、主導権を握りたい後半戦。果敢にゴールへ向かうも、焦りから1点を着実に返すことができない。一時は2名が退場となり、ついには10点もの差がつけられてしまう。周囲には不穏な空気が漂いだし、そのまま相手に逃げ切られてしまうかと思われた。しかし好機は突然訪れる。後半12分、金庭亜季(社3=群馬・富岡東)のシュートを皮切りに富永、安藤万衣子主将(教4=東京・文化学園大杉並)が次々にゴールを決め一気に点差を5点に縮める。タイムアウトで試合を止められるも、もはや早大の流れを断ち切るものは何もなかった。1―2―3のディフェンスが見事にはまり、相手に得点を許さない。守り切った後の1点を確実に決め、試合時間は1分半を残し2点差まで詰め寄る。少しのミスも許されない緊迫した空気の中、安藤がサイドを切り開いて1点を返し主将としての貫禄を見せる。相手のディフェンスを抑え込み、残りわずかな時間に望みをかける。試合終了まで残り2秒、吉田が放ったロングシュートは力強く、真っ直ぐにゴールへと突き刺さった。その瞬間、早大ベンチは歓喜の声であふれた。21-21。大どんでん返しで試合をドローとし、次の試合へと思いを託した。

チーム最多タイの5得点を挙げた富永はきょうも試合を楽しんだ

 勝利をつかむことはできなかったが、大差を追いついたことは「大きな収穫」であると話した安藤主将。前日に続き反省点はあるものの、確実に力をつけている早大。来週は強豪との一戦が待ち受けている。上位リーグ進出に向けて前進していく早大部員たちから目を離せない。

(記事 秦絵里香、写真 佐々木一款)

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関東学生春季リーグ
早大 21 5−12
16−9
21 桐蔭横浜大
GK 大沢アビ直美(スポ2=東京・佼成学園女)
LW 内海菜保(スポ4=香川・高松商)
LB 江島朋夏(スポ3=東京・佼成学園女)
CB 吉田瑞萌(スポ1=東京・佼成学園女)
PV 楯如美(スポ2=岐阜・飛騨高山)
RB 富永穂香(スポ3=東京・佼成学園女)
RW 川上智菜美(スポ4=東京・佼成学園女)
コメント

CB安藤万衣子主将(教4=東京・文化学園大杉並)

――きょうの試合全体を振り返るといかがですか

前半あれだけ点差が離れたけど、そこを追い付くことができたことは今までにはなかったので、新しさを感じました。立ち上がりが悪いのは相変わらずなんですけど、勝ちはできなくても追いつけたのは大きな収穫かなと思います。

――前半は試合展開がよくなかったと思いますが、どういう気持ちを持ってプレーしていましたか

まずは、冷静にですね。前半の前半はポストに上手く通って、楯が決めてくれて、菜保(内海、スポ4=香川・高松商)も決まらなかったけど行けて、裏が広いなと思っていました。でも、そのあと相手が裏を閉めてきてからもポストに出してしまったり、私が早打ちしてしまったりしたのが良くなかったですね。最初の作戦としては、菜保と智菜美(川上副将、スポ4=東京・佼成学園女)に狭くても飛び込ませて、サイドからリズムを作ろうと考えていて、それができなかったのは誤算でしたね。ダメだった時の次を考えられていなかったのも良くなかったと思います。

――ミスから速攻を受ける場面が多かったですが、戻りのディフェンスはいかがでしたか

圧倒的に遅くて、私はフローターなので速く戻れる位置にいるんですけど、もう3対1を作られていて…。戻れないミスをしていましたね、ポストに落としちゃうとエリア近くに落とされるのでポンポンつながれちゃって。飛び出しの速さに全然対応できていませんでした。

――ハーフタイムにはどんな話をしましたか

ディフェンスから速攻のオフェンスミスが多かったのでそこだよねと話していました。攻め急いでいて、速攻のパスをカットされて得点に結びついていなかったので、しっかりオフェンスまでつなげようと。あと、負け展開だったので早めに相手のほうへボールを運ぼうと話していました。

――後半高いディフェンスになって速攻までうまくつながっていました

そうですね。トップは亜季と如美の良さがそれぞれあるんですけど、きょうは亜季の良さがうまくはまっていましたね。相手がつないでくところで、亜季が枝を張って遠くに投げさせて菜保がカットとか。1-2-3が機能したかなと思います。

――最後1点差に詰めよるシュートを決めました

その前にサイドシュートを外していたので、これを外したら主将じゃないくらいの気持ちで、「絶対決めなきゃ!」と思ってねじ込みました(笑)。きょうは試合全体を通して硬かったですね。

――後半、1年生の吉田選手も活躍していましたね

頼もしい1年生ですね。身長もあって、私たちにはできないようなプレーをしてくれて頼もしいです。甘えたりはしないですけど、本当に頼りになる存在ですね。

――きょう引き分けだったのは、リーグを通して大きいですか

「きょうは引き分けで負けなかったから、まだ良いイメージで次の一週間を過ごせる」と谷端さん(淳コーチ、平15人卒)に言われたんですけど。それが良かったので、今回の反省をしっかりしようと思います。リーグ1、2試合目で、練習とは違う動きになって合わせきれなかった部分があったので、個人技はみんな経験値もあってできるんですけど、システムの中で攻めることができたらよかったのかなと思います。

――筑波大戦に向けて意気込みをお願いします!

苦手意識はあまりないですけど、筑波大は背も大きくてミドルもきょうみたいには入らないと思うので、もっと細かいプレーをしていきたいです。筑波大を意識してというより、まずは自分たちのミスの多さを改善する練習をしていきます。

LB金庭亜季(社3=群馬・富岡東)

――きょうの試合に臨んだ意気込みをお願いします

最初一線で行くといわれて、出る機会あるかわからないなと。出る機会があったら自分のできることをやろうと思っていました。

――前半は、外から見ていてどういう印象でしたか

あんまり雰囲気が良くなくて、声の掛け方とかを意識していました。オフェンスも、自分が出たらこうしようというのを隣の伊地知華子(社3=宮崎学園)と話していました。

――1-2-3のトップに入ってディフェンスが機能しました

最初は足が動かなかったので、意識的に足を動かして行こうと思っていました。如美といつも交代でトップをやっていて、それぞれの良さがあるので、自分の良さを生かそうと思って頑張ってやっていました。

――速攻も決めきれていましたね

1-2-3は速攻につなげるためのシステムなのですし、私は高校のころから守って速攻でやっていたので、そこだけは絶対コート出たらみんなに「押していこう」と言おうと思っていました。速攻のモチベーションを上げるということは意識しているので。最後は時間なかったし、決められてよかったです。

――次週の筑波大と東女体大戦への意気込みをお願いします

個人の能力がとても高いので、相手に一対一をさせないようにして、後は練習通りにできたらいいかなと思います。

RB富永穂香(スポ3=東京・佼成学園女)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

最後はいい形でしたが、前半のミスが多かったのが今後の課題だと思いました。でも楽しみながら試合ができました。

――前半のミスというのは

パスであったり、コート内のカウンターミスでシュートまでいけず相手が逆速攻であったり。そこを修正できればいいと思います。

――前半7点差でハーフタイムを迎えましたが、どんなことを話し合いましたか

自分たちのミスが相手の得点につながっていたので、1点1点確実に決めていけば相手の速攻も減るし、自分たちの流れに持ち込めるという話をしていました。

――後半では2人が退場となる場面がありましたが

4人で戦わないといけない状態になったのは、やばいと思いました。とりあえず5人になるまで時間を使ってプレーをしていました。

――怒涛(どとう)の追い上げで点を連続で取られていましたね

自分たちがディフェンスで守った後に、確実に1点決めようという気持ちがありました。ここで流れに乗らないといけないと思っていたので、スピードでいけてよかったです。

――最後引き分けという形で終わりましたが、要因はなんだと思いますか

ディフェンスで粘れたのが大きいと思います。

――来週は強豪の筑波大との一戦になりますが、意気込みをお願いします

自分たちが楽しみながら試合ができれば波に乗ることができると思うので、練習を通して反省点を改善していきたいです。