野球部

2017.04.24

東京六大学春季リーグ戦 4月23日 神宮球場

犠打の失敗が響き、連敗で勝ち点を落とす/明大2回戦

明大2回戦
明 大
早 大
(早)●柳澤、大竹、早川-岸本

 痛い敗戦から1日。勝ち点奪取に向けて絶対に落とすことのできない明大との2回戦であったが、粘りの投球を続けていた先発の柳澤一輝(スポ4=広島・広陵)が6回3失点で降板。攻撃面では好投する相手先発から8回にようやく2点を奪う。9回にも同点の走者を出すものの、逆転とはならず。王者奪還に向けて大きな一戦。昨年の王者を相手に連敗し勝ち点を落とすという残念な結果で終わってしまった。

 法大戦に引き続き、柳澤が2回戦の先発マウンドに上がる。序盤から得点圏に走者を背負ったが、自慢の直球で後続をねじ伏せた。しかし3回、先頭打者に右前打を許すと、3番の逢澤崚介(3年)に甘く入った変化球を打たれ、あっさりと先制を許してしまう。最速147キロを計測し、速球で空振りを奪うなど立て直したように見えたが、6回にまたもや逢澤の内野安打からさらに連打を浴び2失点。7回には明大1回戦から戦線復帰した大竹耕太郎(スポ4=熊本・済々黌)がマウンドに上がると、制球良く緩い変化球と直球を織り交ぜ、好救援を見せる。この日は変化球、直球の両方で空振りを奪い、復活をアピールした。最終回には早川隆久(スポ1=千葉・木更津総合)が登板する。140キロ台後半の直球を主体に2者連続三振を含めて三者凡退できっちりと締め、逆転を待った。

先発・柳澤は粘り強く投げたが負け投手となった

 3回までに、4三振。相手投手・森下暢仁(2年)のキレのある直球に、攻撃陣は手も足も出なかった。4回に宇都口滉(人4=兵庫・滝川)の右前打や四球で2死満塁の好機を迎えるが、無得点に終わる。しかし、8回に早大が意地を見せる。代打で起用された福岡高輝(スポ2=埼玉・川越東)が中前打で出塁すると、八木健太郎(スポ4=東京・早実)も左前打で続き、クリーンナップに打席が回る。一発が出れば逆転という場面。4番・加藤雅樹(社2=東京・早実)に球場中の熱い視線が注がれた。「狙っていた」という直球を振り抜くと、打球は詰まりながらも中前へと抜け、ようやく1点を返した。さらに岸本朋也(スポ3=大阪・関大北陽)のバットからも右前打が飛びだし、2点目をもぎ取る。しかし、三塁を狙った一塁走者が右翼手からの鋭い返球によりタッチアウト。1点差に詰め寄ったのもつかの間、明大の鍛え上げられた守備の前に同点の好機を逸してしまった。また9回にも無死から内野安打で同点の走者を出したが、次打者の犠打を試みた打球は猛チャージを見せた三塁手の前に転がり、最悪の併殺打に。結局打者3人でゲームセット。1回戦に続いて1点差で試合を落とした。

8回に加藤の中前打で1点を返した

 大事な2試合をどちらも1点差で競り負けた早大ナイン。髙橋広監督(昭52教卒=愛媛・西条)も「バントミスで相手を助けてやってる部分がある」と語るように、1回戦から犠打の失敗など細かいミスが続いている。さらに、エース小島和哉(スポ3=埼玉・浦和学院)の不調など、投手の台所事情も苦しい。復活した大竹の活躍は今後のカギになってくるだろう。好投手・宮台康平(4年)を擁する東大との戦いも、翌週に迫っている。明大戦の反省を生かし、次週以降につなげることができるのか。『奪還』ーーこのスローガンを達成するため、ここから先の試合を落とすことは、許されない。

(記事 當間優希、写真 加藤耀、新津利征)

黄字は打点付き

早大打者成績
打順 守備 名前
(右) 八木健太郎 .412 右安    三振    右飛       左安   
(二) 宇都口滉 .267 投犠       右安    右安    投ゴ   
(一) 佐藤晋甫 .143 三振       投犠    遊併    右飛   
(左) 加藤雅樹 .500 中飛       投ゴ    二安    中安   
  走左 小太刀緒飛                           
(捕) 岸本朋也 .429    遊ゴ    四球    三ゴ    右安   
(中) 長谷川寛 .308    二ゴ    四球       左飛      
  尾崎資樹 .500                         三安
  西岡寿祥                           
(三) 織原葵 .100    三振    三振               
  熊田睦 .500                   三飛      
  吉澤一翔 .000                         三併
(遊) 檜村篤史 .214       二ゴ    三振    三振    二飛
(投) 柳澤一輝 .200       三振    三ゴ            
  大竹耕太郎                           
  福岡高輝 1.000                      中安   
  戸谷光助                           
  早川隆久 .000                           
早大投手成績
名前
柳澤一輝 3.86
大竹耕太郎 1.80
早川隆久 0.00
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コメント

髙橋広監督(昭52教卒=愛媛・西条)

――今カードは連敗で勝ち点を落とす結果となりました

きのうもきょうも1点差ですからね。きのうは特に小島(和哉、スポ3=浦和学院)のアクシデントがあったにしても立ち上がりに4点取った勝ちゲームを落としたわけですから。きょうは逆に先行はされたけど、追い上げてね。最後は同点の場面まで来たんですけど、そこがつながらない。2試合でバントミスが非常に多いですよね。それで相手を助けてやってる部分があります。

――きのうの試合から明大の内野陣はバントシフトを敷いてきていましたが、そこでプレッシャー、やりづらさというのはありましたか

それはもちろんあるんですけど、必ずしもシフトを敷いたからと言ってダブルプレーを取られるわけではないじゃないですか。バントを貫いたかたちですね。

――初回と4回に好機をつくりながら一本が出なかったことも後々響いたのではないですか

うーん、まあそれはねえ・・・。チャンスとは言え必ずタイムリーが出るとは限らないしね。そういうことは追及できないけど、やっぱりバントミスによってチャンスをつぶしたというのは、こちらができることですから。バントなんて100パーセントできるけど、打つなんてのは3割しか打てないわけですから。そういう点ではミスを¥はなくさないと。

――8回の攻撃ではベンチ入り選手を総動員して粘りを見せました

よく粘ったとは思います。いろいろな使い方があって。でも勝ち切らないと。

――先発の柳澤一輝投手(スポ4=広島・広陵)の投球はご覧になっていていかがでしたか

悪くはないけど、やっぱり3点取られてますからね。かと言って、投手陣も火の車なんでね。

――6回まで引っ張りましたが、代えるタイミングはどう考えていましたか

ちょっとねえ・・・やっぱり点差が3点になっての投入というのは難しいんでね。追い上げればまた違いますけど。1点取られてそこで即交代かと言うと代えられないしね。

――1回戦に続いて2回戦でも登板となった大竹耕太郎投手(スポ4=熊本・済々黌)ですが、大竹投手の復帰はやはり収穫ですか

まあ、彼は今シーズン間に合わないと思っていたところが、いい誤算として動いているわけですから。最後もなかなか翻弄(ほんろう)してくれましたよね。彼には投球術があるんで。

――この2日間の投球を受けて、次戦での先発起用もあるのでしょうか。

それは可能性ありますね。

――2勝2敗、勝ち点1という状況であとは勝ち続けるしかないと思いますが、この先のリーグ戦はどのように戦っていきたいですか

とりあえず東大戦まであまり日がないのでね。投手陣のコンディションが良くないんで、とにかくそこを乗り切らないと厳しいなと思いますね。宮台投手(康平、4年)も2週間休んで来るわけですから。この前の第1節、第2節は調子悪かったですけど、次も調子悪いとは限らないので。点は取れないと考えないといけないんで、そうなると投手が点をやってはいけないです。

宇都口滉(人4=兵庫・滝川)

――本日は2安打のご活躍でしたが振り返っていかがでしょうか

チームが勝てなかったので、貢献し切れなかったという思いです。

――いずれも先頭打者で放った安打でしたが、特に意識していた点はありますか

とにかく塁に出るように意識しました。

――特に6回は点を取られた直後の攻撃でした

きのう自分がチームに何も貢献できなかったので、とりあえず塁に出なくちゃいけないと思っていました。

――1球目はセーフティバントの構えをしたように見えました

そうですね、ストライクだったらやろうと思っていました。とにかく塁に出たくて、自分の判断で構えました。

――2安打はどちらも右方向への打球でしたが、狙っていたコースや球種はありましたか

両方とも真っすぐですね。それしか狙ってなかったので。右方向というのは常に意識して練習してきたことなので、練習通りにできてよかったです。

――明大の森下暢仁投手(2年)の印象はいかがでしたか

真っすぐで押してくるという印象だったので、ずっとそれを狙っていました。自分としては合わせやすかったです。

――8回は無死一、二塁の場面で打順が回って来ましたが、何か髙橋広監督(昭52教卒=愛媛・西条)からの指示はありましたか

犠打かセーフティ(バント)かと言われて、きっちり送りますと答えたのですが、結果的に上手く決めることができませんでした。

――勝ち点を落とすかたちになりましたが、チームとして振り返っていかがですか

二試合ともミスとかで1点差で落としているので非常に悔しい結果ではあるのですが、またすぐ来週には東大戦があるので、気持ちを切り替えてチームを盛り上げていけたらいいなと思います。

――春季リーグ戦を3カードを終えましたが、手応えはいかがですか

個人としては、だいたいはいい感じできていると思います。ただ、犠打であったり守備でも一つミスがあったので、そういう細かいミスもなくしていかないと、きょうみたいな接戦を勝ち切れないと思うのでなくしていきたいです。チームとしては、雰囲気もいいしベンチも明るいです。落ち込むときもありますが、すぐ気持ちを切り替えられているので比較的いい感じだと思います。

――最後に、来週の東大戦に向けて意気込みをお願いします

少しでもチームに貢献できるように頑張ります。

柳澤一輝(スポ4=広島・広陵)

――きょうの投球を振り返っていかがですか

真っすぐでは押せていたのですが、打たれた球は全部変化球でした。そこをキャッチャーともう少しコミュニケーションを取って配球を変えていられれば、点は取られなかったのかなと思います。

――序盤は毎回のように得点圏に走者を背負う苦しい展開でした

塁に出してしまったのは、フォアボールであったり失投によるものだったので、そこは次戦までにしっかりと修正していかなければいけないと思っています。

――6回は先頭打者から3連打を浴びました。スタミナ面では問題はなかったですか

はい、問題なかったです。

――その6回のピンチの場面、マウンドでは何と声を掛けられましたか

監督さん(髙橋広、昭52教卒=愛媛・西条)からは「思い切った投球をしてこい」と言われました。

――きょうは打ち取った当たりがヒットになってしまうことが多々ありました

真っすぐで押せている反面、バットに当てられてしまっているというのは自分のコントロールミスなので次戦以降は修正します。

――次戦への意気込みをお願いします

今回は勝ち点を落としましたが、負けてしまったことは仕方ないので、しっかりと切り替えて東大戦は2連勝したいと思います。

加藤雅樹(社2=東京・早実)

――開幕前に特に意識する存在として名前を挙げていた森下暢仁投手(2年)との対戦となりましたが振りかっていかがでしたか

真っすぐが想像以上に浮き上がってくるような投手だったので、ファウルになってしまい1、2打席は苦戦しました。3、4打席目は球威が落ちてきていたのでそれをしっかりたたけたのが良かったと思います。

――1打席目は好機で中飛でしたが感触としては

なんとかチェンジアップを当てたというだけだったので、その前の真っすぐをしっかりたたきたかったという打席でした。

――なかなか得点できずに迎えた8回はどのような心境で打席に立ちましたか

ずっと得点圏で一本が出ていなかったので、なんとか一本打ちたいと思って。初球に必ず甘い球が来ると思っていて、それを引っ張ろうとしたんですが少し詰まっていいところに飛んでくれました。

――直球だったと思いますが狙っていた球種でしたか

そうですね。直球を狙っていました。

――得点が入った瞬間の心境は

本当にうれしかったです。ただ、まだ負けていたので次の打者がつないでくれると信じていました。

――塁上では少し感情をあらわにしているように見えましたが

そうですね。適時打などを打つと結構癖で出るので、いつも通りですね。

――連敗で苦しい状況になってしまいましたが、チームの状態をどのように見ていますか

チームの状態はいいと思います。勝ち切れてはいませんが、明大との実力差はほとんどないと思うので、勝ち切れなかった理由をしっかり考えて次につなげたいと思います。

――これからどのようにチームに貢献していきたいですか

自分は好機で一本出すということをしっかり意識して、練習からやっていきたいと思います。

――最後に次週に向けての意気込みをお願いします

優勝チームの4番が一番いい4番であると思っているので、来週もチームのためにそれを意識して頑張りたいなと思います。