野球部

2017.04.23

東京六大学春季リーグ戦 4月22日 神宮球場

初回の4点守り切れず…痛すぎる今季初黒星/明大1回戦

明大1回戦
早 大
明 大 X
(早)小島、清水、●大竹-岸本、小藤
◇(二塁打)織原

 7回裏、大竹耕太郎(スポ4=熊本・済々黌)の失投を捉えた打球は、無情にも左翼スタンドに吸い込まれた。初回に4点を先制し試合は早大のペースで進むと思われたが、投手陣がリードを守り切れず同点に。2回以降は打線も元気がなく、最後は本塁打で勝敗が決した。東京六大学リーグ戦(リーグ戦)優勝争いの行方を占う明大戦。その初戦を落とした。

 初回からたたみかけた。1番・八木健太郎(スポ4=東京・早実)の右前打で攻撃の口火を切ると、その後2死一、三塁とチャンスを広げ打席には5番・岸本朋也(スポ3=大阪・関大北陽)。法大戦では7番を打っていたが、好調な打撃を買われこの日はクリーンアップの一角を任された。その岸本が三遊間を抜ける適時打を放ち先制に成功。さらに1点を加え、明大先発・水野匡貴(4年)をマウンドから引きずり下ろす。下位打線もつながり、打者9人で4点を奪う猛攻となった。一方、先発の小島和哉(スポ3=埼玉・浦和学院)は完璧な立ち上がりを見せたが、2回に突如乱れる。ボール先行の苦しい投球が続くと、3四球が響きこの回2点を失った。3回に招いた満塁のピンチはなんとか抑え無失点。しかし球数はすでに80球を超えており、この回での降板を余儀なくされた。3回で5四球、勝ち星を挙げた前回の登板でも8四死球と課題は明確。エースの完全復調が待たれる。

制球に苦しみマウンド上で顔をしかめる小島

 打線は2回以降、スライダーを駆使する明大のエース齊藤大将(4年)を打ちあぐねる。それでも5回、またしても先頭・八木の安打から2死一、二塁の好機を演出。岸本が第1打席と同様に直球を捉え、貴重な中押し点を挙げた。これで勝利が近づいたかに見えたが、やはり明大戦は一筋縄ではいかない。リーグ戦初登板の2番手・清水陸生(人4=宮崎大宮)が2イニング目に捕まる。2死から連打を浴び3失点。試合は振り出しに戻った。そして、6回からは背番号『46』の大竹が復活のマウンドへ。故障で出遅れていた左腕は、走者を出しながらも直球と変化球をうまく投げ分けまずまずの投球を披露する。しかし、1球に泣きついに勝ち越しを許した。齊藤の前に再び沈黙した打線にとってこの1点は重く、6回以降は淡白な攻撃が続きいずれも三者凡退。無抵抗のまま悔しい敗戦の時を迎えた。

先制適時打を放った岸本

 先手必勝とはならなかった。初回の攻撃や大竹の復帰は明るい材料だが、犠打のミスや四球絡みの失点など敗因につながるプレーが多かったことも事実だ。この日抑え込まれた齊藤にリベンジし勝ち点を奪うためには、2回戦の勝利が必須。「またあした、一戦必勝で」(八木)。どんなかたちでもいい。泥臭く全力で戦い、次こそ王者に土を付ける。

(記事 川浪康太郎、写真 熊木玲佳、茂呂紗英香)

黄字は打点付き

早大打者成績
打順 守備 名前
(右) 八木健太郎 .385 右安 右飛       中安    三振      
(二) 宇都口滉 .167 投ゴ 一ゴ       捕野    二ゴ      
(一) 佐藤晋甫 .182 三振 一邪       三振    遊ゴ      
(左) 加藤雅樹 .500 二安    二安    左飛       三ゴ   
(捕) 岸本朋也 .455 左安    投飛    左安       一ゴ   
  小藤翼                           
(中) 長谷川寛 .364 左安    三振    遊飛       三ゴ   
(三) 織原葵 .125 左2       三振    中飛       右飛
(遊) 檜村篤史 .300 二安       右飛    中飛       三直
(投) 小島和哉 .000 三振                        
  尾崎資樹 .000          右飛               
  清水陸生                           
  吉澤一翔 .000                三振         
  大竹耕太郎                           
  岡大起 .000                         三振
早大投手成績
名前
小島和哉 4.35
清水陸生 13.50
大竹耕太郎 3.00
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コメント

髙橋広監督(昭52教卒=愛媛・西条)

――先制しながらも逆転を許しての敗戦となりました。試合を振り返っていかがですか

序盤に打線が素晴らしい攻撃をして、最終的に5点ですか、5点あって勝てないとなるとなかなかしんどいですね。

――先発した小島投手(和哉、スポ3=埼玉・浦和学院)はかなり苦しい投球でした

リーグ戦前に捻挫した影響が少しあったみたいですね。長く引っぱったんですけどね。

――マウンドに二度行かれましたが

(小島の)様子見ですよね。状況確認です。

――大竹耕太郎投手(スポ4=熊本・済々黌)が久々の登板でした

いい意味で言えば、今季は間に合わないと思っていたので投げれたことに関してはよかったということになりますけど、厳しい言い方をすればあそこ(7回)でホームラン打たれちゃだめですよね。

――大竹投手は順調な調整ができているのでしょうか

春先にした故障で(登板は)無理だと思っていたので彼が投げられるというのはチームにとっては大きいですね。

――先発での起用は考えていますか

まだそこまでの段階は踏んでいないので、試合を重ねていく中で状況を見ながらですね。

――打線ですが、初回は相手投手の立ち上がりを攻め、打線がつながりました

そうですね。素晴らしい連打でした。

――その後は相手の齊藤大将投手(4年)の前に苦しみました

そうですね。あとはバントの失敗が複数ありましたが、そこですよね。必ずしも次にヒットが出てるというわけではないですけど、攻撃のリズムが悪くなりますよ。逆にこっちが防戦一方になると打線も打たないですよね。小島は与四球が多かったり、清水(陸生、人4=宮崎大宮)が打たれたりとディフェンスのリズムが無いと点は取れません。

――きょうはその点で守りからリズムがつくれなかったということですね

そういうことです。

――5回もあと1点ほしいところでした

そこもバントの失敗ですよね。しっかり決まっていればもう1点確実に入っていたと思います。

――明日勝つとこが大前提ではありますが、3戦目で齊藤投手が再び出てくる可能性があります

そうですね。ただまずは明日勝つことですね。そこから考えます。

大竹耕太郎(スポ4=熊本・済々黌)

ーー故障明けで久々の登板になりましたが、振り返っていかがですか

同点の場面で投げさせていただいたんですけど、結果的に負けは自分のせいなんで、反省しています。

――あの決勝本塁打は失投でしたか

そうですね。あのバッターなら真っすぐしか長打はないと思うんで、配球の面ではもう少し考えなきゃいけないなと思いました。

――直球のキレ、ブレーキの利いたカーブなど本来の投球が戻ってきているように感じました

そうですね。球の状態的には悪くないと思うんですけど、ちょっとしたコントロールや余裕という面でまだまだですね。去年よりだいぶいいかもしれないですけど。次は絶対に勝ちに貢献できるピッチングをしていかなければいけないです。

――痛めていた肩はもう大丈夫でしょうか

はい。もう問題なく。

――これからは第一線で投げていきたいという感じでしょうか

そうですね。今小島(和哉、スポ3=埼玉・浦和学院)が調子悪いんで、そういうときに自分が頑張らなきゃいけないと思うんで、みんなで勝てるようにやっていきたいです。

清水陸生(人4=宮崎大宮)

――リーグ戦初登板、流れが悪い中での登板になりましたが

思ったほど緊張することなく、冷静に投げることができたと思います。

――5回無死一塁の場面、バントで転がった打球を三塁手とお見合いしてさらにピンチを広げてしまいました

あの場面、自分は間に合わないと思ったので流すかたちにしたのですが、あれについてはしょうがないかな、と。そんなに気にしていないですね。

――その後、2点適時打を浴びました。打たれた球などあの対戦を振り返ってみていかがですか

打たれたのはカットボールでした。「自信のある球を放れ」と監督(髙橋広、昭52教卒=愛媛・西条)に言われていたのですが、ああいうところで自信のある球を投げられなかったのが自分の弱さだと思います。

――ただ真っすぐは走っていましたし、変化球でもカウントを取れていました。その辺りに手応えを感じているのでは

そうですね。これまで自信を持ってやってきて、その中でいろいろ課題も見つかる試合だったので帰ってまた練習したいと思います。

――具体的にその課題とはどういったところでしょうか

真っすぐが高かったというところです。決めにいく場面で低めにしっかり自信のある球を放れるようになりたいですね。

――最後にあす以降の意気込みを聞かせてください

今回こういうかたちで負けてしまったのですが、あしたからも試合は続くわけで。いつ出番が来てもいいようにしっかり準備してチームが勝てるようにやっていきたいです。

八木健太郎(スポ4=東京・早実)

――きょうの2安打は中堅から右翼方向と持ち味が出せていたように見えましたが、調子はいかがでしたか

自分のスイングができて、それがたまたまにヒットになったんですが、良かったかなとは思います。

――この2安打は早いカウントからのものでしたが、狙いはありましたか

ただストライクに来たら自分のスイングをしようとしていただけですね。それが自分のスタイルなんで。

――初回の盗塁や5回の5点目となる好走塁が見られましたが、足の持ち味は出せましたか

そうですね、出せましたね。

――初回の4点は思わぬものでしたか、それとも流れに乗ったものでしたか

流れを引き寄せるために自分は絶対に出なきゃいけないなと思っていて、流れもこっちに来たので、流れで取れたと思います。

――明大が齊藤投手にスイッチした後はリードしていても流れが悪かったですか。また嫌な雰囲気などはありましたか

野球はそういうものだと思いますね。絶対にこういう展開になるなと、1点リードしていればいいなとは思っていたんですけど。投打がかみ合わなかったんで悔しいですね。

――その齊藤選手のスライダー対策などはチームでありましたか

そうですね。ミーティングもしたんですけど、それでも打てなかったんで向こうが上でしたね。切り替えます。

――では最後に次戦に向けて一言お願いします

きょうのことは忘れて切り替えて、また明日、一戦必勝でいきます!

岸本朋也(スポ3=大阪・関大北陽)

――悔しい敗戦になりました。今の心境をお願いします

初回先制してこっちの流れで持っていかないといけないところを、中盤後半で相手にペースを持っていかれてしまったので、非常に悔しい負けです。

――ご自身はいい場面で2安打出ました。まずは初回の先制打を振り返っていかがですか

まっすぐを狙っていて、しっかりそのまっすぐを叩けたのが良かったと思います。

――5回には無死1、2塁から3、4番が倒れて二死、という場面の打席で貴重な適時打を放ちました。どういった気持ちで打席へ向かいましたか

相手に点を取られて、向こうに流れが行きそうになっていたので、ここで一本打てたら流れ来るな、という気持ちで打席に入りました。

――ここも打ったのは直球でした。狙っていましたか

あの場面はなんでもこい、という気持ちで、特に狙い球は絞らず打ちにいきました。

――きょうは小島選手の制球が定まらず苦しいマウンドでした。途中に間を取ることも何度かありましたが、どのようなリードを意識しましたか

きょうは結構小島が荒れていたので、バランスの面であったりというのはあると思うのですが、気持ちで投げろ、というふうに話はしていました。

―6失点を振り返って、どう考えますか

自分の配球ミスで打たれてしまった面もあると思うので、相手をもう一度勉強しなおして明日までに準備していきたいと思います。

――明日からの試合、どのように戦っていきたいですか

いったんつかんだ流れを相手に渡さない、そういう試合展開にしていきたいと思います。