バレーボール部
2017.04.16
春季関東大学リーグ戦 4月15日 千葉・福太郎アリーナ
開幕3連勝を果たすも内容に課題残る
春季関東大学リーグ戦(春季リーグ戦)もきょうで3戦目。これまでの2戦をどちらもストレート勝ちし勢いに乗る早大は、国士館大と対戦した。きょうも1セットも落とすまいと意気込む早大の選手たちは、サイドからの攻撃やサーブで点数を重ねていった。しかし、序盤から早大にブロックのミスが多く見られ、2度もデュースに持ち込まれる。最終的にセットカウント3-0(25-16、28-26、28-26)と1セットも落とさずに勝利を収めたが、課題の残る結果となった
「出だしからミスが多かった」。喜入祥充主将(スポ4=大阪・大塚)は試合後のインタビューで開口一番こう言った。序盤から早大のブロックのあらが目立ち、なかなか自分たちのペースに持ち込めない。それでも相手のミスや、武藤鉄也(スポ2=東京・東亜学園)の仕掛けたクイックが立て続けに決まるなど、第1セットは25-16と差をつけて奪取する。しかし次の第2セットでは、だんだんとミスを修正してきた相手に苦しめられ、一進一退の攻防を強いられる。喜入や加賀優太(商4=東京・早実)のサイドからのアタックが決まり、24-22と先にセット奪取に王手をかけるも、サーブミスから3連続失点を許し24-25とピンチに。タイムアウトを挟み相手のサーブミスに救われる形で窮地を脱するとそこから猛攻を仕掛け、28-26でなんとか2セット目を制した。
積極的なアタックを見せた加賀
迎えた第3セットも立ち上がりから早大のミスで失点が重なる。喜入のスパイクが冴えたためすぐに点差は詰められたが、早大はブロックのミスを修正できず競り合う展開に。お互い大幅なリードが出来ずにまたもデュースにもつれ込んだ。最後は加賀のアタックで点を奪い、28-26と勝利。開幕3連続となる完全勝利を果たした。
ブロックには課題も残した
きょうの試合ではストレート勝ちこそしたものの、細かなミスを最後まで修正できなかったために2度もデュースに持ち込まれてしまったことが悔やまれる。あすの日大戦ではきょう浮き彫りになった課題を改善し、自分たちのバレーをして完全勝利を果たしてもらいたい。
(記事 坂巻晃乃介、写真 川浪康太郎、吉澤奈生)
セットカウント | ||||
---|---|---|---|---|
早大 | 3 |
25-16 28-26 28-26 | 0 | 国士館大 |
スタメン | ||||
レフト 喜入祥充(スポ4=大阪・大塚) レフト 藤中優斗(スポ3=山口・宇部商) センター 武藤鉄也(スポ2=東京・東亜学園) センター 山﨑貴矢(スポ4=愛知・星城) ライト 加賀優太(商4=東京・早実) セッター 小林光輝(スポ3=長野・創造学園) リベロ 堀江友裕(スポ2=和歌山・開智) |
コメント
喜入祥充主将(スポ4=大阪・大塚)
――きょうの試合を振り返って
出だしからミスが多かったです。相手のミスが減ってきた2セット目、3セット目で自分たちの流れがつくれませんでした。自分たちのバレーを1試合通してやり切るということができていなかったと思います。
――ブロックアウトを取られる場面が目立ちました
相手が全力で打ってきている分、タイミングが合わなかったり、どこに飛んでくるか分からない部分がありました。ブロックだけではなく、(ブロックと)レシーブの連携でワンタッチを取って切り返せればよかったです。ブロッカーだけの責任ではないので、ブロッカーも後ろを信じてしっかり手を出すというところもこれから詰めていけたらいいです。
――チームとしてサーブは好調ですね
リーグ戦を通して早大はサーブが強いという印象を与えていけたらいいです。
――終盤の大事な場面での連続得点もありましたが、ご自身のプレーを振り返って
決められるところは決められてよかったですですが、まだまだミスが多かったり、詰められるところがあるなと感じています。
――競り合うセットが多い中で、開幕から3試合連続のストレート勝ちを収めました
競り合う場面になっても、しっかり一本一本取り切れているということなのですが、その前にもっと自分たちが良いバレーをできていれば競り合うことも無かったと思います。点数どうこうというよりは、自分たちのバレーの内容をもう少し意識してやっていきたいです。
――あすの日大戦へ向けての意気込みをお願いします
勢いのあるチームなので、自分たちもいいムードで自分たちのバレーができるように頑張りたいです。
小林光輝(スポ3=長野・創造学園)
――本日の試合を総括して
チーム全体がうまくいかなかったという印象があります。(セッターとして)自分の役割はそういう時にチームとしての流れを円滑にすることなのですが、あまり上手くいかなくて、チームがバタバタしてしまったかなと思います。それでも最後は良く踏ん張れたと考えています。
ーー正セッターとして臨むリーグ戦には慣れてきましたか
慣れてきました(笑)。今までは冷静にいきすぎていましたね。
ーーきょうはセンターのマークが厳しかったと思いますが、どのような攻撃を展開しようと意識していましたか
やはり今回もミドルにマークがきっちりとついていたのですが、その中でも時を見て真ん中を使って、状況を見てみて試合を組み立てようかなと。サイドを使いながらもどこでミドルを使うかということを考えながらずっとやっていました。ミドルも強いマークがついているとスパイカーが思うように打てないと思うのですが、その中でもサイドを使いながら展開できたと思います。
ーーデュースにもつれ込む場面もありました
最後で競った時にも自分としては手詰まりになることなく配球ができていたと思うので、焦らずに冷静にセットを取れて良かったです。
ーー次戦の意気込みをお願いします
あすは今日の反省を踏まえて、気持ち良く勝つことができるように、楽しんでやっていきたいと思います。頑張ります!
武藤鉄也(スポ2=東京・東亜学園)
――きょうの試合を振り返って
きょうは自分たちの思っているようなバレーはできていないのですが、競って勝てているということは力があるということなのかなと思います。
――個人としての調子はいかがですか
スパイクはぼちぼちという感じなのですが、ブロックでミスが多かったので、そこをシャットアウトにできるようにしていきたいです。
――今季からスタメン起用が続いていますが、意識の変化などはありましたか
スタメンということもあって、練習に対する意識や自分がやらなければという自覚はあります。でもスタメンになったからといって大きく変える必要もないと思うので、いつも通りしっかり練習に打ち込んでいます。
――新体制になってチームの雰囲気はいかがですか
喜入さん(祥充、スポ4=大阪・大塚)を中心に、声を出して楽しんでバレーができているので、あとは自分たちの納得できるようなバレーが随所随所でできればいいかなと思います。
――得点を決めた際に喜ぶ場面も目立ちますが、意識してやっているのですか
コートに入っている中では僕と堀江友裕(スポ2=和歌山・開智)が一番下なので、盛り上げるのも仕事だと思うし、僕らが喜ぶ姿を見て応援してくださる方々が「ワセダ応援したいな」と思ってくれるようなチームにできればなと思います。
――最後に、あしたの試合に向けた意気込みをお聞かせください
あしたは日大戦で、きょうのように苦しくなる時もあると思うのですが、そういう中でもしっかり声を出して楽しくやって、チーム全体として納得できるように頑張りたいです。
堀江友裕(スポ2=和歌山・開智)
――今日の試合を振り返っていかがでしたか
きょうは自分のプレーがどうこうというよりはチームで自分たちのバレーをしたいと思っていました。うまくいかないことはわかっているんですけどそれでももっとできることはあったと思うので、チーム全体としては良くなかったと思います。
――小さなミスが目立ったように見受けられましたが
そうですね。ブロックとかのミスがありました。同じミスを続けてしまって、点差を広げられなくて、という感じだったので、やっぱりひとつミスをしたらそれを修正してということが出来ていればもっと楽な展開だったなと思います。
――きょうは相手からのアタックへの反応がよかったように見えましたが、ご自身としてはいかがですか
まあでも自分はリベロなので、あれぐらいが普通かなとは考えてます。きょうが最低ラインぐらいですね。40点くらいです。
――きょう浮かんだ課題などはありますか
ひとつ鮮明に覚えているのは、2セット目にようやく2点差が開いたというときにサービスエースを取られてしまったことです。試合の勝ち負けというよりは1点絶対に取らなくてはならないときに集中してとれるように、特に自分は1本目のサーブを取るのは大事な仕事なので、サービスエースはすべてなくしていきたいと思います。/p>
――あしたの日大戦にむけて一言お願いします
3-0はもちろんとして、自分たちが納得のいくような終わり方をして、4連勝したいと思います。