体操部

2017.04.13

第71回全日本個人総合選手権 4月9日 東京体育館

内山が決勝進出、11位で終える

 日本代表としてリオデジャネイロ五輪で戦った内山由綺(スポ1=東京・帝京)が、早大の名を背負って全日本個人総合選手権に出場した。今大会はNHK杯の前哨戦でもあり、その出場権を獲得するためには、決勝に進出しなければならない。内山は4月7日に行われた予選を見事通過し、9日の決勝に出場。表彰台を狙っていたが、平均台での落下が響き、11位に沈んだ。

 予選では、「会場の雰囲気にのまれてしまった」と2種目目の平均台で落下。この時に、足裏の皮がむけるアクシデントに見舞われる。しかし残り2種目で安定した演技を披露し、9位で決勝に駒を進めた。そうして迎えた決勝。予選と同じ段違い平行棒からのスタートとなった内山は、演技順1番目で登場した。長身を生かしたダイナミックな実施だったが、予選よりも点数を落としてしまう。得意種目であり、「14点台を狙っていた」だけに悔しい幕開けとなった。

得意種目の段違い平行棒

 2種目目は「決勝までに修正したい」と語っていた平均台。しかし、予選と同じところでまたしても落下してしまう。それでもその後は大きなミスなく通し切り、精神力の強さをうかがわせた。続くゆかでは、雄大な曲調に合わせた表現力と、次々と着地を決めていく実施で、観客を魅了。最終種目の跳馬は危なげなくまとめ、演技を終えた。

予選、決勝ともに落下してしまった平均台

 今大会が早大体操部の一員として臨む初めての試合となった内山は、「応援の声が聞こえると心強かった」と顔をほころばせた。環境の変化で慣れない部分もあるだろうが、新たな仲間の存在に心強さを感じているようだ。次の試合は東日本学生グループ選手権。全日本学生選手権への第一歩となる大会だ。今大会で得た課題を修正しながら、頼もしい新入生はどのような活躍を見せてくれるだろうか。

(記事 村田華乃、写真 大浦帆乃佳、田中佑茉)

結果

          

          

女子個人総合予選
選手名 跳馬 段違い 平均台 ゆか 合計点 総合順位
内山由綺(スポ1) 13.700 13.950 11.750 13.400 52.450 9位

          

          

女子個人総合決勝
選手名 跳馬 段違い 平均台 ゆか 合計点 総合順位
内山由綺(スポ1) 13.700 13.450 12.050 13.000 52.200 11位
コメント

※4月7日終了時

内山由綺(スポ1=東京・帝京)

――今大会、掲げている目標は

ユニバーシアードの代表に入ることです。あとは表彰台を狙っているんですけど、自分の演技が最大限に発揮できるように。もちろん表彰台を狙っているんですけど、結果を意識しない、自分の持っている力が最大限に発揮できる演技をすることが一番の目標です。

――世界選手権とユニバーシアードは両方出場できるのでしょうか

全日本個人総合で2位以内に入ると、ユニバーシアードには出場できないです。わたしは両方に出たいんですけど、種目別で選出されると両方に出られるんです。わたしは段違い平行棒が得意なので、そこで狙っていくことを考えています。今大会で1、2位に入って抜けるよりも、自分の得意な種目をピックアップして。

――ユニバーシアードは何名が選ばれるのでしょうか

6名だった気がします。大学生6名。

――今シーズン初めての試合を振り返って

試合慣れしていなくて、ちょっと緊張してしまいました。明後日はきちんと調整できるように(会場の)空気も感じながらやりたいです。

――早大体操部の一員として初めて出場しました

いままではずっとお母さんと二人きりだったので応援とかなくて。さみしかったんですけど、演技前などに応援の声が聞こえると心強かったです。

――早大に入学しようと思った理由は

学びたいことがあって。競技をやるうえで、自分の体のことを知りたいし、将来に生かせるような栄養学や解剖学を学びたくて選びました。でも一番の理由は、母と競技を続けたかったので、早大で学んだことを(コーチである)母と共有しながら練習がしたかったので。

――この春から早大体操部の練習場にも通うようになったと思いますが、練習環境の変化による影響は

NTCと早大の練習場の両方で練習をしているんですけど、同じ場所で練習するよりも刺激があったり、「ちゃんとやらなきゃ」って思えるんです。器具の感覚も違うのでしっかり合わせなきゃいけない、とか。そういう部分ではプラスになっていると思います。

――早大での四年間はどんなものにしたいですか

勉強したくて入学したので、競技に勉強したことが生かせるような四年間にしたいです。

――試合の話に戻りますが、冬場に強化してきたことは

(筋力)トレーニングを積んできました。オリンピックにも出て、海外の選手とかを見ると日本人選手は力がつきにくくて。日本人は弱いって思われたくないので、トレーニングは他の人よりもしてきたと思います。

――それぞれの種目についてうかがいます。最初の段違い平行棒ではガッツポーズが出ましたね

ガッツポーズは、(審判に)アピールしておかないとな、と思ってしました(笑)。自己評価は70点くらいです。良いか悪いかで聞かれたら、あまり良くないですね。それでもミスは出なかったという点では良かったと思います。

――残りの30点は

練習が良くできていたので、それには及ばなかったです。練習でやってきたことを全部出し切れなかったのが悔しいです。

――そこは、決勝に向けての伸びしろでしょうか

そうですね、伸びしろですね(笑)。

――つづく平均台では落下がありました

平均台も練習してきたんですけど、会場の空気にのまれてしまったので明後日までに修正したいです。

――落下の際に足を痛めてしまったのでは

足裏の皮がむけました。

――次の種目は足をたくさん使うゆかでしたが

平均台があまり良くなかったので、「やるしかない!」って思って。必死でやりました。

――それでも表現力で見せていましたね

そこは他の人よりもやらなきゃと思って。

――最後の跳馬もきっちりまとめていました

跳馬はそんなに失敗するような種目じゃないので。

――決勝までに修正したいところは

平均台ですね。きょうの段違い平行棒は70点でしたけど、決勝は80点くらいの演技はできたらなと思います。

――決勝への意気込みをお願いします

きょうはミスが出てしまったので、(決勝では)練習通り、ミスなく良い演技ができるように。そこだけに集中したいです。めくれてしまった皮は明後日までには治らないので、気合いでなんとかします(笑)。


※4月9日終了時

内山由綺(スポ1=東京・帝京)

――きょうのコンディションは

疲れは多少残ってたんですけど、悪くはなかったと思います。

――段違い平行棒はトップバッターでしたね

待ち時間があってからの1番だったので、体が温まっていない部分っていうのはあったんですけど、得意な段違い平行棒だったので、そこはうまく修正して、なんとか通し切れたかなという感じです。

――段違い平行棒での具体的な数字の目標はありましたか

きょうは14点台を狙っていたんですけど、うまくいかなかったので、次のNHK杯までにはきちんとコンスタントにできるようにしたいです。

――平均台では落下してしまいましたが、原因は

オリンピックからしばらく試合に出てなくて、試合の空気にのまれてしまった部分が大きかったので、今回は2回試合を経験できて、この後も東日本グループ選手権もあるので、しっかり試合の感じを取り戻しながら、NHK杯に向けて修正していきたいと思います。

――足裏の皮がむけてしまった影響はありましたか

しばらく平均台の着地とかがうまくできてなかったので、影響も多少はあると思うんですけど、そこだけじゃなくて自分ができてなかった部分も大きいので、足裏の皮のせいではないと思います。

――ゆかの演技後、浮かない顔をしていましたが

(ゆかは)あんまり良くはなかったんですけど、やっぱり平均台が悔しかったので、しばらく気持ち的に引きずってたかなという感じです。

――きょうも跳馬はきっちりまとめていましたね

跳馬は緊張しない種目でもあるので、思いきりできたかなと思います。

――次の試合への課題はありますか

今回Dスコア(技術点)を落としてきたので、次に向けてDスコアを上げていきたいのと、試合の気持ちをしっかりつかむのが課題です。