野球部

2017.04.11

東京六大学フレッシュリーグ 4月9日 神宮球場

リーグ戦メンバーに続いた!ヤングワセダも法大撃破

 ※連盟規定により8回打ち切り

法大2回戦
法 大
早 大
(早)○今西、藤井寛、榎-長野
◇(二塁打)山田、長野

 東京六大学春季リーグ戦(リーグ戦)開幕から一夜明けた神宮球場。早朝の静けさの中でハッキリと聞こえてくる選手たちの声がある。昨年までの東京六大学新人戦(新人戦)改め、東京六大学フレッシュリーグ(フレッシュリーグ)の開幕だ。これまでのトーナメント方式から、六校の1回戦総当たりのリーグ戦へ。実に54年ぶりとなるリーグ戦方式での新人戦の実施となる。旧新人戦では各校試合数2~3と少なく、なかなかグラウンドに立てない選手が多い現状を踏まえ、少しでも多くの選手が大学野球の聖地・神宮でプレーし、リーグ全体のレベルアップにつなげることが狙いだ。早大は前日のリーグ戦で下している法大と対戦。リーグ戦メンバーの活躍に続くように理想的な展開で終始有利に試合を進め、6-1でこちらも開幕戦を勝利で飾った。

 ひと際長い手足が目を引く。早大の先発は2メートル左腕・今西拓弥(スポ1=広島・広陵)。長身から投げ下ろす角度のある直球を打者の内角に強気に投げ込み、法大打線を4回までパーフェクトに抑える好投を見せる。5回には突如として連打と四球で満塁のピンチを招き、犠飛で1点を失ったが、神宮初登板の1年生として満点に近い内容。これには、フレッシュリーグで指揮を任されている大島俊輝野手コーチ(人4=栃木・大田原)も「うれしい想定外のパーフェクトなピッチング」と手放しで褒め称えた。その後は二人の投手が無失点でつなぎ、チームとして1失点。バックも堅い守りで投手を盛り立てた。

神宮初マウンドの今西は期待以上の投球を見せた

 好投する今西を援護したい打線は3回、2番・山田淳平(教2=東京・早実)が中越え二塁打で好機を演出。死球と暴投で無死二、三塁とすると、4番・米田圭佑(人2=愛媛・松山東)の犠飛で1点を先取する。また、二つ目のバッテリーエラーで2点目も追加した。1点を返され迎えた6回は2死から敵失と連続四球で満塁の好機を迎え、打席には7番・長野創太(文構2=埼玉・川越東)。2球目の甘く入った直球を逃さず捉え、打球は目の覚めるような鋭いライナーとなって左翼線を鋭く抜けていく。この走者一掃の適時二塁打で3点を追加。1点差に詰め寄られてからすぐさま法大を突き放す一打で勝負を決定づけた。

6回に走者一掃の適時打を放った長野

 「申し分ない試合」(大島野手コーチ)。その言葉通り、投手を中心とする守りで失点を最小限にとどめ、打線は好機をしっかりとものにした。そして、勝敗を分けたのはミスだ。法大は四死球やバッテリーエラーがことごとく失点につながり、逆に早大はそこにつけ込んだ。守備でも法大の2失策に対し、早大は無失策。『守り勝つ野球』はリーグ戦メンバーだけではなく、チーム全体に浸透しているのだ。新たに始まったフレッシュリーグで最高のスタートダッシュを切ることができた若き早大戦士たち。どうしてもリーグ戦ばかりに注目が集まるが、こちらでも頂点を譲る気はさらさらない。残りの4戦でも、この日のような野球ができればおのずと勝利は近づく。盛り上がりを見せるリーグ戦の裏側で奮闘する下級生の活躍にも注目だ。

(記事 郡司幸耀、写真 松澤勇人、平松史帆)

コメント

大島俊輝野手コーチ(人4=栃木・大田原) ※新人監督代行

――きょうの試合を振り返っていかがですか

申し分ない試合だったと思います。

――先発の今西拓弥投手(スポ1=広島・広陵)が5回1失点という内容でしたがどのようにご覧になっていましたか

今西に関してはうれしい想定外のパーフェクトなピッチングをしてくれました。ただ、5回の急に打たれ始めて1点を取られたところがあいつ自身の課題かなと思います。リーグ戦にも絡んでいってほしい投手なので。

――後を受けた投手陣も良く投げていたと思いますが

そうですね。ただ藤井寛之(法2=福岡・東筑)がちょっと崩れて。フレッシュリーグでアピールしてリーグ戦に絡んでいってほしい投手でもあるのでまだまだ課題はありますね。

――2ー1で迎えた6回に先に点を取れたことが大きかったのではないでしょうか

そうですね。相手のミスにつけ込んで最後にチャンスで1本出せたので本当にいい点の取り方ができたと思っています。

――きのうのリーグ戦の勝利がどう影響しましたか

やっぱりスタンドで新人の選手たちも見てて、あらためてここでプレーするんだという実感も湧いたと思いますし、そういう意味ではいい発奮材料になってくれたのかなと思います。

――きょうのように朝早く試合をすることは少ないと思いますが、意識して臨んだことはありますか

特に何をやったって言うのはないんですけど、1年生は朝の準備があるのでその時間帯に「8時プレーボールの試合をしているという想定をしながら準備しろよ」と話をしただけです。あとは各自でやってくれたと思います。

――今後フレッシュリーグを戦う中で期待している選手は

フレッシュリーグで活躍してリーグ戦のメンバーに食い込んでいってほしい選手ばかりです。フレッシュリーグで活躍を期待するというよりはフレッシュリーグで活躍してそのままリーグ戦のベンチ入りをしてほしいです。山田(淳平、教2=東京・早実)や宮崎廉太(社2=東京・早実)、今日投げた今西などが頑張ってリーグ戦で活躍してほしいですね。

――1年生によく振れている選手が多かったのではないでしょうか

2年生は2年生であいつらの代なので緊張していると思うんですけど1年生はそれこそフレッシュな気持ちでやるしかないみたいな感じでやってくれてると思うんでそういう選手が打線に1人2人いると活性化しますね。いい働きしてくれてると思います。

長野創太(文構2=埼玉・川越東)

――この試合で3投手をどうリードされましたが投球の組み立てについてはいかがでしたか

今西(拓弥、スポ1=広島・広陵)は調子が良かったので真っすぐを中心に攻めて、1年生投手なんですけど強気な部分があるので内角を使いながらという感じでした。あとの二人の投手は変化球を使って外角を中心にという感じです。

――同学年にいい捕手が多いと思いますが負けられない気持ちはありますか

負けられない気持ちというよりは、小藤(翼、スポ2=東京・日大三)とかは参考にしながらいいところを盗んで自分が成長できればなと思っています。

――1失点に抑えられたことは合格点ですか

そうですね。毎回紅白戦とかオープン戦含めてロースコアで抑えるのが早大の特徴なので3点以内に抑えれば合格かなと思います。

――打っては6回に貴重なタイムリーがありましたがあの打席を振り返っていかがですか

あの打席は今までのオープン戦を含めてああいう場面で全く打ててなくて3度目の正直ではないですけどそういう感じで打席に立ちました。

――きのうのリーグ戦に続くことが出来ましたがその点については

自分たちはあくまで脇役で主役はメンバーなので、そっちが勝ち点取ってくれればいいなと思います。

――この後の4カードに向けて意気込みをお願いします

きょうぐらいのロースコアのゲームで接戦をものにしていければいいのではないかなと思います。

今西拓弥(スポ1=広島・広陵) ※囲み取材より抜粋

――きょうの投球を振り返っていかがですか

思ったより緊張することもなく立ち上がり投げられたと思います。

――4回まで無安打に抑えました。調子が良かったのでは

そうですね。しっかりコースに決められいたので状態は良かったと思います。

――コンディションが悪く投げづらさはありましたか

投げづらさはありましたけど、それでも試合はつくらなきゃいけないんで

――ワセダのユニフォームを着て神宮のマウンドで投げてみていかがですか

ずっと憧れであったので、それを着てプレーできることはうれしいです。

――今はどんなことを重点的に練習していますか

自分の武器であるインコースへの真っすぐとチェンジアップを磨くことを意識して練習しています。

――最初の目標は新人戦で登板することでした。それをクリアしてみて次の目標はありますか

まだ試合が終わったばかりですが、リーグ戦でチームの勝ちに貢献することです。

――きのうのリーグ戦では広陵高で同期だった法大の柏野智也投手(1年)が登板しました

見てはいなかったんですけど、それを聞いて同級生がリーグ戦で投げていて悔しいなと思いました。自分も絶対負けたくないです。

――今後どんな投手になりたいですか

球速にこだわりはなくて、『勝てる投手』『負けない投手』になりたいです。