野球部

2017.04.10

東京六大学春季リーグ戦 4月9日 神宮球場

雨にも法大にも負けず!連勝で勝ち点1/法大2回戦

法大2回戦
法 大
早 大
(早)○柳澤、早川-岸本
◇(二塁打)岸本

 王座奪還に向けて、幸先の良いスタートを切った。1回戦を投打がかみ合い快勝し、2回戦は5-3と法大相手に競り勝ち、連勝で勝ち点を獲得。2回に八木健太郎(スポ4=東京・早実)の2点適時打などで3点を先制するが、直後に2点本塁打を含む3点を許し、同点に。しかし、取られたら取り返す。3、4回にも1点ずつ追加し、先発の柳澤一輝(スポ4=広島・広陵)を援護。柳澤は8回5安打1死球3失点の好投。申し分のない東京六大学リーグ戦(リーグ戦)先発デビューを果たした。

 2回に先制のチャンスが訪れる。四球と犠打で2死二塁とすると、7番・岸本朋也(スポ3=大阪・関大北陽)が左中間に適時二塁打を放ち、早大が先制のホームベースを踏んだ。その後も、四球と柳澤のリーグ戦初安打で、なおも2死満塁の好機が続く。ここで打席には前日無安打に終わった八木。4球目を中前に運ぶと、二者が帰還。「きょうは絶対チームに貢献しようという思いでプレーしました」。八木は4回にも、右前に適時打を放っており、この日は5打数3安打3打点の健闘。俊足を生かし盗塁も2つ決めるなど、大活躍した。

3安打3打点の活躍で勝利に貢献した八木

 先発マウンドを任されたのは、かねて先発投手への希望を抱いていた柳澤。リーグ戦初先発の右腕は初回から2死一、三塁のピンチを招く不安な立ち上がり。しかし、ここは自慢の直球で見逃し三振を奪い、ピンチを切り抜けた。そして、3回にも2死一、三塁のピンチが訪れる。ここで柳澤は走者を置いた場面にもかかわらずワインドアップに入ってしまい、慌てて投手板から右足を外そうとするが、外し切ることができず。この動作が反則投球となり、三塁走者が生還。もったいない失点をしてしまった。その直後に同点本塁打を浴び、この回3失点。これ以上の失点は重ねたくない状況の4回、試合前から降り続いていた雨が強まり、試合は約2時間の中断に入る。グラウンドコンディションが懸念されたが、柳澤にとっては恵みの雨だったのかもしれない。「後半から中断があったおかげで気持ちが切り替えられた」。試合が再開以降の被安打はたったの1本、4者連続三振を含む8奪三振と調子を上げた。直球を速く見せるためにスライダーなどの変化球をうまく織り交ぜながら、打者を打ち取るという、自らの投球スタイルを確立。法大打線を沈黙させた。2点リードで迎えた最終回、抑えで登板したのは連投となる早川隆久(スポ1=千葉・木更津総合)。2死から連打を許すが、最後の打者を投ゴロに打ち取り、試合を締めた。

雨の降りしきる中で力投する柳澤

 中断中も、チーム全体が集中力を切らさずにいられたことが、この試合の勝利のカギとなった。優勝候補であった法大相手に連勝で勝ち点を獲得できたのは、確実にチームを勢いづけるに違いない。「内容的には申し分のない試合だったと思います」と、髙橋広監督(昭52教卒=愛媛・西条)。堅実な打撃で確実に1点を重ね、投手を中心に守り勝つ。目指し続けた理想の野球が見えてきた。次なる相手は、昨年の春秋王者の明大。一つのヤマ場になると予想されるが、「このカードのような展開でやっていけば十分いい勝負ができる」と髙橋監督が話すように、勝ち方は見えてきている。勢いそのまま、2つ目の勝ち点を手にし、リーグ優勝にさらに近づきたい。

(記事 大谷望桜、写真 平松史帆、吉村早莉)

黄字は打点付き

早大打者成績
打順 守備 名前
(右) 八木健太郎 .333 遊ゴ 中安    右安    中安    右邪   
(二) 宇都口滉 .222 一ゴ 二ゴ    捕邪    死球    二ゴ   
(一) 佐藤晋甫 .286 三振    右安 一飛    四球         
(左) 加藤雅樹 .500    四球 右安    死球 三振         
(三) 織原葵 .000    捕犠 右犠    捕犠    三振      
(中) 長谷川寛 .429    三振 遊併    死球    三振      
(捕) 岸本朋也 .429    左2    四球 遊ゴ    三振      
(遊) 檜村篤史 .333    四球    投犠    捕邪    遊併   
(投) 柳澤一輝 .333    右安    三失    左飛         
  熊田睦 1.000                      右安   
  小野寺旭                           
  早川隆久 .000                           
早大投手成績
名前
柳澤一輝 10 3.38
早川隆久 0.00
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コメント

髙橋広監督(昭52教卒=愛媛・西条)

――この試合も理想的な勝ち方ができたのではないでしょうか

内容的には申し分のない試合だったと思います。ホームランはありましたけど、これはピッチャー責められないんでね。ただ、その前にボークがあってその動揺からかな。それがなくても打たれていたかも分からないですけど。3点先行してバッティングもつなぎつなぎで追加点も取れて、投打がかみ合いました。柳澤(一輝、スポ4=広島・広陵)の力投もありましたし、良かったと思います。

――柳澤投手を初先発のマウンドに送り出す不安はありましたか

それはありませんでした。今季は最初から柳澤を先発と考えていたので、沖縄に入った時も最初の試合で彼を先発させましたし。

――ボークによる失点がありました

確認に行ったんですよ。球審の方は20秒(ルール ※投手は捕手の返球を受けてから20秒以内に投げなければいけない)って言ったのに、塁審がボークにしたんでね。ただあの時、柳澤が一、三塁なのにワインドアップに入ったから「おかしいぞ!ランナーいるぞ!」と言ったんですよ。ベンチからの声が聞こえたか分からないですけど、それで急いでプレート外し切れずにボークを取られたんですね。彼は集中力を高めるためにこういう姿勢(ワインドアップの状態でボールをグラブを入れてうつむき加減に集中する)をしてたんですよ。3点取られましたけど、その次の1点を取られたら代えるぞと言っていた中でその後は抑えてくれましたね。ただ、投球数も150くらい来てたんで、8回は代打送るぞと。

――打線では前日無安打の八木健太郎選手(スポ4=東京・早実)が3安打と活躍しました

そうですね。きのう全然打てなくて。本来安定して打ってましたんでね。彼は打てなくても引きずらない打者です。よく打ってくれたと思います。

――この連勝でチームの雰囲気もかなり良くなっているのではないですか

やっぱり開幕ですし、内容が良かったので、申し分のない滑り出しができたんじゃないかと思いますね。

――1週空いての明大戦になりますが、手強い相手になります

このカードのような展開でやっていけば十分、いい勝負できると思いますね。

――雨による中断中は選手たちにどのような指示を出していましたか

この試合臨む前から東伏見でかなり濡れてきたんで、とにかく体を冷やすなと。試合中もピッチャー陣がベンチの前に出て応援してるんで、まかりならんと。「そこで応援することも大事だけど、お前らは投げることが大事だから濡れるなと」と。中断の前から言ってましたね。

――中断後に柳澤投手は調子を上げていきました

復活しましたよね。中断前に次1点取られたら代えるぞと言われて開き直ったのかどうか。きょうは中断がワセダに幸いしましたね。

――それでは、次戦への意気込みを聞かせてください

ぜひ勝ち点を取りたいと思います。

佐藤晋甫主将(教4=広島・瀬戸内)

――開幕2連勝となり、勝ち点を手に入れました。きょうの試合を振り返っていかがですか

きょうの試合は追い付かれた中でもみんな気持ちを切らさずに、中断してもみんなが集中力を保っていけたので、それがすごく良かったかなと思います。

――コンディションの悪い中での試合となりましたが、影響はどのくらいありましたか

内野手に関して言えば、ワンバンしたらすごく投げにくかったと思います。その中でもしっかり丁寧に確実にアウトを取りにいけたのはすごく良かったです。

――雨の影響で2時間程度、試合が中断となりました。その間はどのような準備や調整をされていましたか

気温も下がっていたので雨に濡れないように、またいつ始まるかまだ分からなかったのですが、体を冷やさないように動ける人は動いてという感じで、気持ちだけは切らさないようにずっとやっていました。

――試合再開後もすごく影響があったというわけではなかったのでしょうか

そうですね。みんな結構動けていたので、そういった意味では集中力を保ってやってくれたんだなというのは感じています。

――この2日間のご自身の打撃の調子はいかがですか

チャンスでなかなか一本打てない部分が多いので、そこはまだ課題ですね。

――昨日、きょうとチームとしてもいい戦い方ができているのではないのでしょうか

そうですね。すごく粘り強く、粘り強く。打撃に関してもコンスタントに1点1点を重ねることができていますし、守備に関しても守るところは守って。打たれた失点はしょうがないですが、それ以外特に目立ったミスもきょうはなかったので、そこはすごく良かったかなと思います。

――チームの雰囲気も今すごく良くなっているのではないでしょうか

そうですね。めちゃめちゃいいほうです。熊田(睦、教4=東京・早実)、岡(大起、社4=東京・早実)、みんな盛り上げてくれるので、いい状況だと思います。

――次の明大戦も優勝に向けて1つのヤマ場になると思いますが、意気込みをお願いします

1週空くのですが、この勢いで2連勝、優勝に向けていい足掛かりになればいいかなと思います。

八木健太郎(スポ4=東京・早実)

――きのうの打撃は悔いが残る結果となりましたが、反省点は

きのうは1番としての役割を全く果たせていませんでした。リーグ戦の経験もありながらこの結果だったので、きょうは絶対チームに貢献しようという思いでプレーしました。

――そこから一転、きょうは3安打の活躍を見せました。振り返っていかがですか

2死満塁の場面で適時打を打ててホッとして、そこから自分のいつも通りのプレーができたかなと思います。

――きのうから特に意識を変えたことは

自分の映像を見て、なんで打てなかったのかを反省したら、(体が)開いていたので。一度基本に戻って、逆方向を意識して打席に立ったら、たまたまだと思うんですけど開かずに自分のスイングができたと思います。

――盗塁も2つ成功させました。持ち味が出せてきているのでは

隙があったら走れる選手が理想の一番打者だと思っているので、そこは良かったかなと思います。

――雨での中断もありましたが、チームで話し合ったことは

一回集まって、このままズルズルいったら絶対に足元をすくわれるから、もう一回集中しようと話しました。

――連勝での勝ち点獲得となりました。良い滑り出しだと感じていますか

きょうのことはきょうで終わりなので。一戦必勝で次の明大戦に臨む、それだけですね。

――1週空いてからの明大戦となります。これからどのように調整していきますか

やることはいつもと変わらないと思うので、自分のやるべきことをやって試合でもいつも通りやれば、おのずと結果はついてくると思います。

柳澤一輝(スポ4=広島・広陵) ※囲み取材から抜粋

――きょうの初先発、中断もありましたが振り返ってどうですか

前半は調子があまり良くなくて。逆に中断があったおかげで気持ちが切り替えられたというかしっかりリセットして後半に入ることができたので、きょうの試合はそこが一番良かったです。

――中断の最中はどのようなことを取り組んでいましたか

キャッチャーの岸本(朋也、スポ3=大阪・関大北陽)と配球の確認など自分の集中できる環境にありました。

――後半ギアが上がったように感じます

いや、特に意識はしていませんでした。腕が振れてストレートが走ってくれたので、それが流れを持ってこれたと思います。

――逆に前半悪かったところは

グラウンドのコンディションもありますし、雨もありました。そういう環境だったので勢いで押すというよりもコントロールを重視して丁寧に投げすぎた感じですね。

――先発ということで完投も頭にいれながら投球を

そうですね。それは大前提にあると思うので。その中でも一人一人集中して打ち取っていくというのを意識していました。先発するからには試合をつくっていかなければいけないので、個人よりもチームが勝てるようにピッチングをしていくことが一番だと思っています。

――中盤に奪三振も増えた印象ですが

そうですね。今日はストレート、スライダー、カーブ、チェンジアップ、スプリットでうまくストレート速く見せながら、逆にストレートを見せて変化球で打ち取るといったいいコンビネーションが使えたので継続してやっていきたいです。