ラグビー部

2017.04.09

東日本大学セブンズ 4月9日 秩父宮ラグビー場

早大セブンズ帝京大倒す! 優勝逃すも秩父宮に大きな足跡

 1回戦で法大を下した早大をチャンピオンシップトーナメントで待ち受けていたのは、宿敵・帝京大だった。しかし、先制トライを決めると隙を与えず前半無失点で折り返す。後半反撃されるも19-12で逃げ切りノーサイド。実に2013年YC&AC JAPAN SEVENS以来の勝利だった。準決勝で東海大に惜敗しセブンズ2タイトル目獲得は逃したが、帝京大に対し価値ある一勝を挙げた。

 帝京大に勝つ――。ついにその日がやってきた。前半1分30秒、ハーフウェイライン付近でのこぼれ球をキックし、チェイスした齊藤直人(スポ2=神奈川・桐蔭学園)が先制トライ。しかし、帝京大も連続得点をそうやすやすとは許さない。前半3分、自陣10メートルラインで齊藤のキックパスを佐々木尚(社3=神奈川・桐蔭学園)がキャッチ。そのまま右サイドからインゴールへ走るが、まさかのノックオン。ゴールライン目前でのミスにスタンドからはため息が漏れた。続いて前半5分、敵陣22メートルライン付近のラインアウト。ボールはプレーヤーを越え敵陣中央にいた岸岡智樹(教2=大阪・東海大仰星)へ渡る。パスを受けた佐々木がインゴールへ飛び込むが、グラウンディングを阻まれまたも得点を逃す。それでも早大セブンズの攻勢が衰えることはなかった。アタックだけでなく、しっかりと体を当てるディフェンスで帝京大のターンオーバーの芽を抜かりなく摘み取る。前半残り1分を切ったところで三度目の正直。フェーズを重ね、大外から佐々木がトライを決めた。12-0でリードし前半を折り返す。後半4分以降は帝京大も意地の反撃で2トライを返すが、19-12で快勝した。

きょう3試合全てでトライを奪った佐々木。持ち味のランが光る

 準決勝はYC&AC JAPAN SEVENS決勝でも交えた東海大と対戦。先制されたが、前半3分ハーフウェイラインでボールを受けた佐々木が敵陣を走り切る。7-7で後半へ。取られては取り返す互角の戦いが続き、残り2分を切ったところでスコアは14-12。敵陣半ばでのラインアウトに失敗すると、シンビンによる数的不利にもかかわらずテンポ良くフェーズを重ねた東海大がインゴールへ。14-19で逆転負けを喫した。

攻守で活躍した横山。積極的に声を出して指示する姿が印象的だった

 きょう、早大セブンズは帝京大に対し1対1であってもしっかりとタックルし、ゲインを阻んだ。昨秋期待されながらも惨敗した関東大学対抗戦とは見違えるような堅固なディフェンスだった。それは15人制ではないということを差し引いても、決して過言ではない。守備が機能したからこそ、潜在していたアタックが目を覚ました。優勝はかなわなかったが、セブンズで帝京大を倒したということは、ささやかなようで日本一への大きな一歩であるはずだ。

(記事 曽祢真衣、写真 新開滉倫、高橋里沙)

結果



1回戦 ○早大29-12法大



CHAMPIONSHIP1回戦 ○早大19-12帝京大



CHAMPIONSHIP準決勝 ●早大14-19東海大


早大登録メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
15 ◎横山 陽介 スポ4 神奈川・桐蔭学園
桑山 聖生 スポ3 鹿児島実
12 中野 将伍 スポ2 福岡・東筑
齋藤 直人 スポ2 神奈川・桐蔭学園
10 岸岡 智樹 教2 大阪・東海大仰星
21 吉岡 航太郎 スポ4 国学院栃木
沖野 玄 商2 北海道・函館ラサール
13 フリン 勝音 スポ3 福岡・筑紫丘
20 作田 蓮太郎 教4 東京・早実
23 伊藤 大貴 スポ2 愛知・春日丘
14 佐々木 尚 社3 神奈川・桐蔭学園
22 水谷 彰裕 商3 埼玉・早大本庄
※監督は山下大悟(平15人卒=神奈川・桐蔭学園)
コメント

横山陽介ゲームキャプテン(スポ4=神奈川・桐蔭学園)

――先週、ディフェンスの部分を改善したいとおっしゃっていましたが、その点で個人ではどう感じましたか

何本かいいディフェンスが出来たのですが、途中からバテて足が動かなくなってしまいました。

――チームとしてはいかがでしたか

チームとしてはブレイクダウンの意識もあってディフェンスはとても良かったのですが、そこで取り切れないことが最後の東海ではあったので、そこは取りきれるように改善していきたいです。

――東海大に敗れた要因はそのようなところにあると思われますか

そうですね。こちらが取り切れなかったところで相手に取られてしまいました。

――タックルがよかったと感じたのですが、その点ではいかがでしょうか

僕自身としてはそこまでよかったとは感じなかったのですが、チーム全員が粘って粘ってタックルという場面が多かったと思うので、そこは継続していきたいと思います。

――これからの15人制に向けてはどのように修正していきますか

今回、東海、帝京と強いチームと戦うことができたので試合に出たメンバーが強さを肌で感じることができ、その差も分かったと思います。チームに還元して7人制に出たメンバーがチームを引っ張っていきたいと思います。

作田蓮太郎(教4=東京・早実)

――3試合を通してどのように戦いましたか

先週の時点では法大戦はなくて帝京大から当たることになっていたんですけど、一戦一戦勝ってYC&AC(YC&AC JAPAN SEVENS)からもう1回優勝しようという話でした。一戦一戦が大事でした。

――法大戦ではトライを決めていました

練習から中野将伍(スポ2=福岡・東筑)が相手を落として外で待っていればチャンスは来ると思っていたので、練習通りできました。

――帝京大を倒しましたね

この大会の一つの大きな目標として帝京大を倒して優勝するというのがあったので、東海大には負けてしまったんですけど、1つ今後につながるいい経験になったかなと思います。

――東海大との差はどのような点だと感じましたか

あまり先週と違わないとは思いましたが、自分たちのミスだったり相手の勢いに圧倒されていたわけではないですけど、そういう部分が少しずつ結果につながったのかなと思います。

――この1週間セブンズに向けた練習はしましたか

3日間20分ずつ、合計で1時間くらいディフェンスとアタックの確認をやりました。

――15人制が始まりますが、どのような意気込みですか

ことしは春から明確に結果を出すことを目標にチームでやっています。惜しかったでは意味がないので、しっかり結果残して勝って一戦一戦戦っていきたいと思います。

齋藤直人(スポ2=神奈川・桐蔭学園)

――きょうの試合へ向けてどのような部分に重点を置いて練習してきましたか

セブンズの練習はそんなにやってないのですが、ディフェンスの部分ですね。

―悪天候の中での試合でしたが、試合に臨む上で意識した部分などはありますか

天候は特に意識しませんでした。

――グラウンダーのキックを積極的に使っている印象でした

味方から呼ばれたので、蹴りました。

――帝京戦は前半無失点で抑えるなどいい試合運びでしたが、振り返っていかがですか

全員がしっかりと動いていたので、その結果勝つことができたと思います。

――今後の試合へ向けて意気込みをお願いします

今年は結果にこだわると監督(山下大悟監督、平15人卒=神奈川・桐蔭学園)もおっしゃっていたので、勝つことができるようにいい準備を積み重ねていきたいと思います。

岸岡智樹(教2=大阪・東海大仰星)

――先週の大会が終わってから、どのような部分を修正してきたのですか

僕はケガをしていたので、あまり練習ができていなくて。最後の方でチームに戻ったのですが、前の大会と変わらず、ハードワークの部分を一人一人が頑張るというところですね。

――法大戦ではハンドオフで1人かわしてトライを取りましたが、そのシーンを振り返っていかがですか

僕らしくはなかったのですが、1本取られた後だったので、僕たちもなんとかあそこでトライしたいというところで。そこでトライができて、その後チームが流れにも乗れたので、自分としてもよかった点だと思います。

――帝京大戦は前半無失点でしたが、チーム全体のディフェンスを振り返っていかがでしたか

ブレイクダウンでファイトしてハントするというところがチームディフェンスとしてありました。そこは数値的に見てもよかったので、そういうところが勝ちにつながったのかなと思います。

――東海大戦の敗因は何だと思いますか

疲れていたのもあると思うのですが、最後しんどい時間帯になればなるほど、コミュニケーションだったり、チームディフェンスの中で1人の判断でやってしまったりして、そこが穴になって、相手に突かれたと思います。そういうところはしっかりと修正すべき点として挙がったので、いい試合だったかなと思います。

――セブンズの大会を2つ終えて、どんな課題や収穫が見つかりましたか

チームディフェンスでやってきたことが着々と出てきていて、そこは15人制になってもやることは一緒なので、そこがしっかり通用すれば試合にいい流れを持ってくることができるということが証明できました。そういうところを15人制にもつなげられるように、試合に出たメンバーが率先してチームにしっかりと持ち帰りたいと思います。

――15人制に向けて意気込みをお願いします

アタックではタテが強いランナーがいたので、そこをしっかりイニシアティブを取ってやるということですね。次は10番に戻って司令塔になるので、僕の声で動かすことができるようにやっていきたいです。