ハンドボール部

2017.04.09

関東学生春季リーグ 東京・日大八幡山キャンパス体育館ほか

関東学生春季リーグ展望

 いよいよハンドボール競技にも新しい季節がやってきた。関東学生春季リーグ(春季リーグ)が男子は4月15日、女子は4月22日に、それぞれ開幕する。新チームとして臨む最初の大会、果たしてどのような戦いを見せてくれるのだろうか。

 男子部の目標は、もちろん『日本一』だ。ここ数年、全日本学生選手権(インカレ)、リーグ戦共に優勝から遠ざかっているワセダ。リーグ優勝を経験したメンバーは4年生のみ。これから早大ハンドボール部がさらなる飛躍を遂げるための弾みとして、目の前の春季リーグ優勝を目指す。優勝の鍵を握るのは、昨季から攻守の要として活躍してきた新主将の西山尚希(社4=香川中央)と、松本光也副将(社4=神奈川・法政二)だ。西山はことしからエースとして、そして主将として、チームを勝利へと導く。昨季からディフェンスの中心としてチームを支えてきた松本も、ことしは4年生。最上級生として、責任感を持って試合に臨む。加えて、復帰した伊舎堂博武(社3=沖縄・興南)や、フィジカルを生かしたプレーが光った小畠夕輝(スポ3=岡山・総社)、切れ味抜群のカットインで活躍を見せた山﨑純平(社3=岩手・不来方)、豊富な運動量と正確なサイドシュートが持ち味の三輪颯馬(スポ3=愛知)も上級生となり、さらなる飛躍が期待される。そして、ワセダの特徴である堅守速攻を体現するためには、ディフェンス陣とキーパーの羽諸大雅(スポ2=千葉・市川)や永田奈音(スポ3=宮崎・小林秀峰)との連携は必須だ。全ての歯車がしっかりかみ合えば、強豪相手にも十分に勝利を狙えるだろう。学生だけで練習するという環境も2年目を迎えた。昨季はインカレでまさかの2回戦敗退を喫し、改めてこの環境の難しさを痛感した。その悔しさを晴らすためにも、一戦必勝で、一歩ずつ日本一へと向かっていく。

松本は今季も攻守で活躍が期待される

 女子部の春季リーグは、2年連続の上位リーグ進出を目指して開幕する。日体大、東海大、そして桐蔭横浜大との瀬戸際の戦いを勝ち切れるチームになれるかということが上位進出へのカギとなる。しかし、昨秋敢闘賞の芳村優花副将(教4=愛知・星城)を含む4年生の主力3選手が負傷離脱中のチームは手探りのスタートとなっている。その中で、チーム全体の底上げに期待がかかる。オフェンス面では、富永穂香(スポ3=東京・佼成学園女)、金庭亜季(社3=群馬・富岡東)、伊地知華子(社3=宮崎学園)ら小柄ながら得点力のある3年生に加えて、即戦力の大型新人である吉田瑞萌(スポ1=東京・佼成学園女)がフローター候補に。ポストでは昨秋から出場機会を増やした島崎愛(社3=熊本国府)がレギュラー定着を狙う。さらにサイドには久保涼子(スポ3=群馬・富岡東)、衣川直緒(社1=愛知・星城)が台頭しつつある。ディフェンス面では身長の低さを補うために豊富な運動量を要するシステムに挑戦、その後ろで去年高い実力を示した守護神・大沢アビ直美(スポ2=東京・佼成学園女)がゴールマウスを背負う。そんな下級生たちの突き上げを感じつつ、チームを引っ張って行くのは4年生だ。川上智菜美副将(スポ4=東京・佼成学園女)、内海菜保(スポ4=香川・高松商業)の両サイドは抜群の安定感を誇る。そして、ことしも司令塔として攻撃の要となるのが新主将の安藤万衣子(教4=東京・文化学園大杉並)だ。安藤は主将としても、コートの中でも組み立て役としてチームの命運を握る。手探りの状態、それは新しい可能性が広がっているということでもある。化学反応を起こしながら、ワセダの女子部は目標を達成、さらには越えていくために一歩ずつ歩んでいく。

主力としてチームを盛り上げる金庭

 新チーム初の公式戦、期待と不安が入り混じる中で課題と収穫がみえる1か月にしたい。ことしもワセダの選手たちは見るものが心躍らせるような熱いプレーを見せてくれるだろう。2017年もワセダのハンドボール部の活躍をご覧あれ。

(記事・写真 佐藤慎太郎、佐々木一款)

コメント

西山尚希主将(社4=香川中央)

――ことしのチームの特徴は

あんまり大きな特徴という部分はないんですけど、チーム全員で守って、チーム全員で得点を取りにいくというのは特徴かと思います。あと、体を作っているのでフィジカルを生かしたプレーは特徴だと思います。

――新チームの練習の雰囲気はいかがですか

すごいみんなで盛り上がっていい練習ができるときもあれば、疲れであったり、その日のコンディションによって練習が悪い方向に落ち込んだときにいい雰囲気に持っていくというのができていない練習もあるのではないかと思います。

――主将になって心境が変化した部分はありますか

去年までは1つ上の先輩たちがいて、自分が思っているプレーや自分が考えたプレーなど、自分のことをやって試合で活躍したり、チームに貢献できればよかった。ことしは、チームがどうすれば向上するかとか、チームのオフェンスでどういう練習メニューを組めば、みんなが理解して再現性のあるプレーができるようになるとか、チーム全体がどうやってよくなっていくかを考えるようになりました。

――去年から試合中に声を出している印象がありました。練習でもしっかりと声を出されていましたが、声かけについてはいかがですか

自分に何ができるかっていう風に考えたときに、やっぱりハンドボールではコミュニケーションが一番大事だと自分は思っているので、試合ではもちろんですけど、練習中からそれをチームの中でも率先してやらなければならないと思っています。

――前主将の岩本岳さん(平29スポ卒=東京・早実)とは主将としての立場が少し違うように思います。そこはどう考えていますか

岳さんは、(主将になる)前から、チームのことを考えていたりとか、いいチームを作ろうという意識が見えたんですけど、僕自身は、岳さんだったり、その前の(主将の)翔さん(太田、平28スポ卒=北海道・札幌月寒)のように盛り上げっていう部分はあまり得意ではなくて、指導とか、プレーでチームをまとめるというのは得意なんですけど、雰囲気とか作りなどはあまり得意ではないと感じているので、そこは、少し違うと思います。そこは他の4年生にまかせています(笑)。締めるとか指導とかの部分はやるから、盛り上げだけはお願いと言っているので、そこはちょっと違うなと思いますね。

――一番盛り上げてくれる人は誰ですか

盛り上げというか、ことしのチームは誰がムードメーカーというわけではなくて、何かきっかけがあればみんなで盛り上がるというか、波に乗れば勢いに乗っていけるんですけど、そのきっかけを作る人がいないのはよくないかなと思います。そこを僕がするのか、他の人がするのかというのは決まってないですね。

――これから出てきてほしいなという期待の選手はいますか

みんな頑張ってて出てきてほしいんですけど、特に宗海(皓己、スポ3=高知・土佐)、義志(宮國、社2=沖縄・浦添)、今けがをしている清原(秀介、商2=東京・早実)の3人ですね。ワセダは、一般で入学してきた人が入部してきて試合に出るというのがいいところでもあると思うので、そういった選手が出てきてくれるとうれしいです。宗海は逆サイドで長谷川(大耀、政経4=東京・早実)と争っているんですけど、ここで試合に出ていいプレーをしたりするとチームに相乗効果が生まれますし、清原も逆サイドで使おうかなと思っているのでその3人で争って相乗効果が生まれればもっとよくなるなと思いますし、義志に関してはワンポイントとかでも試合に出られるようになれば、長期戦を戦っていくうえではいいかなと思います。

――ことしの目標は

僕らが一年生の時からしていないインカレ優勝というのを最後のゴールに置いています。また僕たちが一年生の時はリーグ優勝をしてたんですけど、もう僕らの下の代はリーグ優勝を経験していないので、強いワセダを継続させていくためにもリーグ優勝というのも一つの目標であるかなと思います。

――春季リーグに向けての意気込みをお願いします

もちろん優勝を目指してやっていくんですけど、まずは目の前の一戦一戦を勝っていくかが大事だと思うので、一戦必勝で最終的に優勝したいと思います。

安藤万衣子主将(教4=東京・文化学園大杉並)

――ことしのチームの特徴は

けが人が多くて、まだ特徴というのはあまりないんですけど、春の間は特に4年生の力というよりも後輩たちの力が大きくて、特に3年生がすごくチームを盛り上げようとしてくれています。その中で、今は私と智菜美(川上、スポ4=東京・佼成学園女)と菜保(内海、スポ4=香川・高松商)がコートに出ているので、いかに(後輩たちを)引っ張れるかというところなんですけど、なかなかうまくいかないところで、後輩たちが下からうまく持ち上げてきてくれています。

――昨季あまり出場していなかった選手がことしは出ていますね

去年は4年生が3人しかいなかったので、抜けてからもチームが作れると思ったんですけど、けが人が抜けてしまって。でも新1年生が入って、チームの底上げというか、層は厚くなっているなと思います。

――主将としての目標は何ですか

インカレでメダルを取るチームを作ることです。

――チームとしての目標は何ですか

インカレでメダルを取ることです(笑)。

――ポイントとなるチームはどこだと思いますか

いつも上位に上がれるか上がれないかのところで、東海大、桐蔭横浜大、日体大、早大が争うので、そこで勝ちきれるようにしたいですね。

――練習の雰囲気はいいように見えました

私や内海や川上が必死に盛り上げようとしているときに、3年生の金庭(亜季、社3=群馬・富岡東)や久保(涼子、スポ3=群馬・富岡東)が声を出してくれるので、すごく助かっています。あまり私たちの学年が盛り上げが得意でないので、雰囲気作りが得意な3年生が主体的に声を出して明るい雰囲気を作ってくれるのがとてもありがたいです。3年生が3年生らしくなったというか、下級生ではなくなったな、と思います。

――最後に春季リーグへの意気込みをお願いします

今、負傷離脱した選手が多い中で、できる限りのことをしたいです。私は12年間ハンドボールを続けてきているんですけど、そのハンドボール人生も残り半年ちょっとになりました。その気持ちというのを前面に押し出して、チームを引っ張って後輩がそれを支えてくれて、今できるチームのベストを尽くしたいと思っています。