軟式庭球部

2017.04.05

全日本男子選抜・女子選抜大会 4月1、2日 東京体育館

内本・星野組が初代チャンピオンに!

 昨年は女子選抜と同期間にナショナルチームのエキシビジョンマッチとして行われていたが、ことしからは全日本男子選抜大会という一つの大会として開催された。シングルスは船水颯人(スポ3=宮城・東北)の棄権により、因京将(スポ2=石川・能登)と長江光一(平22スポ卒=現NTT西日本)の一騎打ちとなった。因はサーブ、レシーブの一球目から果敢に攻め込むが、相手は国内のトップに長く立ち続けてきた相手だ。緩急のついた攻撃で巧みに翻弄(ほんろう)される。0で振り切られ敗退した。この借りは、昨年8強入りを果たした5月に行われる全日本シングルス選手権の舞台で返す。

素晴らしいプレーで何度も会場を沸かせた内本

 一方のダブルスでは、早大からは二組が出場。安藤優作(社3=岐阜・中京)・上松俊貴(スポ1=岡山理大付)組は、テンポ良く攻めていくが、要所でのミスが目立つ。後半から調子を上げてきた中平慎吾・米澤要組(明大)にファイナルの末惜しくも敗退し、決勝戦進出を逃した。その中平・米澤組と決勝戦で顔を合わせたのが、内本隆文(スポ2=大阪・上宮)・星野慎平(スポ3=奈良・高田商)組だ。1ゲーム目を落とすが、内本の勝利への執念が光る。スマッシュ、ポーチボレーを何本打ち込まれても、粘りを見せて拾い続ける。リードしながらも攻める姿勢は忘れない。内本は一瞬の隙を突き、ショートクロスのわずかなスペースに鋭いシュートボールを打ち込んだ。星野も、モーションで相手のミスを誘う。そして最後は内本が前に詰めてミドルにスマッシュを打ち込みゲームセット。二人はハイタッチをして喜びを爆発させる。見事、内本・星野組が全日本男子選抜大会の初代チャンピオンとなった。これから始まる団体戦のシーズンでも、頼れるペアとして常勝軍団を引っ張っていく存在となるはずだ。

(記事 吉澤奈生、写真 栗林桜子)

コメント

星野慎平(スポ3=奈良・高田商)

――今大会はどのような気持ちで臨まれましたか

この大会は賞金もかかるほどの大会なので、頑張ろうというモチベーションはとても高かったですね(笑)。

――内本選手(隆文、スポ2=大阪・上宮)のファインプレーを笑顔で喜ぶところが印象的でした

最初はゲームを取られたりして苦しいところもありましたが、内本が良いプレーで尻上がりに調子を上げてきて、そこから一気に取り戻せたのが良かったですね。

――その苦しめられたという明大の選手たちの印象はいかがですか

とても技術が高いと思います。良い新人たちも明大には入ってきて学校全体としても強くなってきているので、リーグ戦などのこれからの団体戦では気をつけるべき相手になってくるのかなと思います。

――試合のなかった最近はどのように過ごされていましたか

全体の高知での合宿があり、そしてナショナルチームの合宿もあったので最近は忙しくしていました。休息も入れながら練習をしていた感じです。この大会のためにインドアの対策としてスマッシュの練習をしたり、自分の触ったボールはきちんと決めるということを意識してやりました。

――もう新入生たちと一緒に練習されていると思いますが、刺激を受けますか

特に上松(俊貴、スポ1=岡山理大付)ですかね。アジアの頂点を獲っている上手い選手ですが、自分も負けないように高め合っていけたらいいなと思います。同じ前衛として、いろいろ聞いて参考にすることもあります。

――上級生として過ごす初めての年ですが、意気込みを教えてください

昨年はインカレに出ることができなかったので、ことしは出場して個人としてはダブルス優勝。そしてワセダ全体としては6連覇では満足せずに、(自分たちの代で)7連覇するところまで見据えて、一つになり頑張っていきます!

内本隆文(スポ2=大阪・上宮)

――今大会はどのような意気込みでのぞみましたか

第一回大会だったのでどういったスタンスでいけばいいのかわからなかったのですが、賞金10万円がかかってたのでモチベーションは高かったです(笑)

――東京インドアよりも調子が上がっているように見えましたが

東京インドアはオフシーズン中の大会だったので練習不足でしたが、今大会は今シーズン始まりの試合だったのでうまくできたのかなと思います。きょねんもこの大会に当たるエキシビジョンマッチに出ていたのですが、あまりいい結果は残せなかったので、今シーズンは始まりからいい結果を残そうと思っていました。

――相手の明大ペアも勢いに乗って決勝にきました

決勝だからといって固くなるのではなく、先手必勝を意識して先に攻撃を仕掛けていくことを心がけました。

――内本選手のプレーに何度も会場が湧きました

会場の皆さんの力をもらった部分もありました。

――学年が一つ上がりましたが、今年の目標は

インカレ三冠と天皇杯優勝です。

――今シーズン内本選手と組む相手は決まっているのですか

今シーズンは星野さん(慎平、スポ3=奈良・高田商)と固定です。

――団体戦が本格的に始まりますが

きょねんは全日本大学対抗選手権(インカレ)決勝で自分が一番手に出場して負けてしまったので、ことしは自分がしっかりと勝ってチームを勢い付けていきたいです。

決勝リーグ進出ならず

 東京体育館にて全日本女子選抜(女子選抜)が開催され、ワセダからはダブルス2組とシングルスに平久保安純(社4=和歌山信愛)が出場した。きょねんの今大会で準優勝という成績を収めた平久保は初戦を4-0と快勝。しかし2試合目では相手のバックハンドから繰り出される強力なショットに受け身になってしまい、普段の多様な攻撃を仕掛けることができず、敗北を喫してしまう。決勝リーグへの切符を獲得することはできなかった。

 1試合目で黒星をつけてしまった杉脇麻侑子(スポ4=東京・文化学園大杉並)・佐々木聖花(スポ4=東京・文化学園大杉並)組は、2試合目もファイナルまで追い込まれてしまう展開に。しかし杉脇・佐々木組は日本代表の貫禄を見せつけた。相手後衛が高校生らしからぬ威力で際どいコースにクロスを打ち込むが、ペースを乱すことなく杉脇が冷静にしのいで展開を作っていき、要所で佐々木がボレーを決める。2人で1点ずつ積み重ねていき、勝利を収めた。しかし所属ブロックで勝敗数が並んだため得失点差により予選リーグ敗退となってしまった。小山舞(スポ2=和歌山信愛)・上原由佳(社3=群馬・高崎健康福祉大高崎)組は、高校生特有のミスを恐れない攻撃的なプレーに圧倒され、1試合目を落としてしまう。「どうせ負けるなら悔いのないように」と割り切った小山・上原組が2試合目で覚醒した。ゲームカウント1−3で迎えた5ゲーム目、「最後まで勝ちにこだわる気持ちは無くさなかった」という上原は小山の威力あるストロークに返すのが精一杯になってしまった相手のボールを4連続スマッシュで打ち返すという驚異的な執念を見せた。勝負の行方をファイナルに持ち込み、試合を振り出しに戻す。上原はスマッシュだけでなく、緩急をつけたプレーで相手をさらに追い込む。相手も諦めずに様々なコースに球を打ち込むが、小山が軽いフットワークで全てをカバーし、先にしびれを切らした相手がミスを出してしまった。最後は上原がスマッシュを決め、試合終了。杉脇・佐々木組同様得失点差で決勝リーグには進めなかったが、今後につながる意味ある一勝を挙げた。

粘り強く戦った小山・上原組

 合宿で掲げていた『殻を破ろう』というテーマ通り、各ペアが昨年より気持ちの面で変化があったように感じた今大会であった。オフや合宿での努力の成果をこれから始まる春のシーズンで思い切り発揮して欲しい。

(記事 栗林桜子、写真 吉澤奈生)

コメント

杉脇麻侑子(スポ4=東京・文化学園大杉並)

――きょうは惜しくも予選リーグで敗退となってしまいましたが、インドアシーズンを振り返ってみていかがでしたか

毎年なんですけどインドアでは一度も入賞することはできませんでした。けれど、関東学生春季リーグ戦(関東リーグ)に勝てば、必ず全日本大学王座決定戦(王座)に出場できるので、そこで負けなければいいと思っています。王座が終われば次のインドア大会は冬になるので、4年生らしく今までないくらい思い切ったプレーをしたいと思います。

――高地合宿はいかがでしたか

私は体調を崩してしまってあまり参加できませんでした。でも私がいなくても他の四年生がしっかり引っ張ってくれていました。合宿では全日程を通して『殻を破ろう』というテーマを掲げていて、みんなのテニスに対する思いとか技術とかいろんな面でそれぞれが殻を破れたところが見えたかなって思いました。

――スローガンはなんですか

『真価』です。いろいろな人に支えてもらっている価値とワセダの真実の強さを見せるという意味を含ませています。

――主将として半分過ごしてきていかがですか

そんなにまだ重く感じたことはないです。全日本大学対抗選手権(インカレ)では、団体戦・個人戦どっちもうまく両立させたいです。気持ちの面ではやる気満々なんですけど、それに負けない体力がないので、これからもっとパワーをつけていこうと思います。/p>

――インカレに向けて本格的に始動すると思いますが

強い新入生が明大に入学しました。その子達は私にとっては高校の後輩なので、みんなはどう思ってるかわからないですけど私はそんなに怖いとは思っていません。逆に新入生の強い子たちとやりたいと感じています。東日本大学対抗競技大会(東インカレ)やインカレでの殲滅(せんめつ)戦では全く負ける気がしないので、あとは関東リーグで2番手に出るシングルスの子にいかに負担をかけないかを考えて、どのペアが1番手に出るかはわからないんですけど1番手で必ず勝つというのを意識してやっていきたいです。

上原由佳(社3=群馬・高崎健康福祉大高崎)

――今大会は久しぶりの実戦でしたか

いえ、自分は船橋インドアという大会があったので、他の人に比べたらそれほど久々ではありませんでした。2、3週間くらいなのでそれほど空いてはいないですね。

――オフ期間はどのように過ごされましたか

私は来年度の新入生の視察と勧誘という目的で、高校生の大会の全国私学と選抜を愛知に見に行きました。まだ役割が決定した訳ではないのですが、次期キャプテンと次期主務が一緒に見に行くことになっています。おととい帰ってきたばかりでほとんど練習ができなかったですね。

――きょうの試合、特に二試合目は練習していないということを感じさせない内容だったと思いますが

いや、やはり練習不足なのはありました。技術というよりは、練習をしていなかったことによって気持ちの上で自信が持て攻めることができなかったです。ボールを入れるのに精一杯でミスしないようにするのがやっとで攻めにつながりませんでした。でも二試合目は一試合目がダメだった分、次につながるようなプレーをしようということで、勝敗数が並んだら得失点差で1位が決まるので0で抑えて上がろうという気持ちでやることができました。結局ゲームは落としてしまったのですが、最後まで勝ちに対する気持ちは無くさずに何とかできたかなと思います。

――1、2年次は先輩と組まれていましたが、後輩である小山選手(舞、スポ2=和歌山信愛)と組むことが多くなりました

そうですね、本当に先輩方と組んできて精神的にも技術的にも支えてもらう部分が多かったです。もちろん小山も一流の選手だと思うので、技術面ではとても頼りにしています。でもまだ新2年生だし、精神的には不安定になることもあるかもしれないのでそこは自分が今まで先輩方にやってきていただいたように、支えられたらいいかなと思います。

――今まで先輩にしていただいたことから参考にしていることなどありますか

今まで組んできた二人(杉脇麻侑子女子主将(スポ4=東京・文化学園大杉並)、永井里佳(平29スポ卒=東京・文化学園大杉並))はどんな場面でも動じなかったです。苦しい時でもきちんと攻めて一本取ってくれましたし、私がミスをしてもラリーをつなげてくれるので私の調子を徐々にあげてくれました。焦らないように、安心させてくれる二人でした。ポジションは違うのでそのままという訳にはいかないかもしれませんが、そんな風に自分が焦ることなく構えて立て直せるように前衛としての役割が果たせるといいかなと思います。

――ことしは上級生として臨む1年になります。目標を教えてください

もちろん、インカレ団体優勝です。昨年は今の4年生が今年卒業した当時の4年生のためにという思いで優勝という結果をもぎ取ってくれたので、上級生としての大変さもこれから分かってくるのだとは思いますが、同じような役割を担えるようにならないといけないなと最近は特に感じさせられます(笑)。今までチームのために戦ってきてくれた人たちを勝たせてあげたいので、一生懸命頑張りたいです!個人としては1年の時にインカレ個人でタイトルを獲って以降は個人戦の成績が残せていないので、団体戦を通して昨年得てきたものを個人戦でも発揮したいと思います。

小山舞(スポ2=和歌山信愛)

――高地合宿を終えていかがですか

技術的なことになるのですが、試合になると受け身になってしまうことが多いので高い打点で全てのボールを打つことを意識して練習に取り組みました。今年からレギュラーになるので、その自覚を持って積極的に声を出していってチームを引っ張っていきたいです。

――今大会ではどんな状況でも攻める姿勢を緩めないのが印象的でした

どうせ負けるなら悔いを残したくないので最後まで打ち切ろうと思っていました。

――上原選手とはどういった試合にしていくかなど話し合いましたか

まだペアを組んで間もないのですが、やることをお互い言って試合中はそのやるべきことだけに集中しています。

――これから本格的にインカレに向けて動き出しますが意気込みをお願いします

2年生になるのでその自覚を持ってチームに貢献できるような選手になりたいです。