野球部

2017.04.03

3月20日 早同定期戦復活第4戦 伏見桃山城公園球場

投打かみ合わず、関西遠征は敗戦で終わる

 3年前から復活した早同定期戦。ことしは京都・伏見桃山城が見渡せる球場で行われた。この日、投手陣は4人の4年生でつないだ。特に3番手で登板した清水陸生(人4=宮崎大宮)が12人の打者を無安打に抑える好投を見せる。しかし打線が沈黙。8回まで2安打に抑えられ、9回に待望の連打が出たが、得点には至らず。完封負けを喫した。

 早大の先発は二山陽平(商4=東京・早実)。立ち上がり、2死から中軸に連打を浴び一、三塁のピンチを招いたが、5番を遊ゴロに抑え無失点で切り抜ける。その後は持ち味の打たせて取る投球で、3回を無失点に抑えた。4回からは奈須怜斗(社4=宮崎・延岡学園)が登板。先頭打者に四球を与えると、暴投と犠打で1死三塁に。続く6番の左前適時打で先制を許してしまう。さらに、7番にはファールで粘られたあとの5球目を左越え2点本塁打とされ、さらに2点を追加される。8、9番にも連打を浴び、奈須は無念の降板。1死一、三塁のピンチで清水が登板する。清水は先頭に右方向に飛球を打たれ、犠飛で追加点になるかと思われたが、三塁走者の離塁が早かったという審判の判断により、4点目は防いだ。その後の清水は5回こそ四球と失策で得点圏に走者を背負ったが、6、7回は三者凡退で打ち取る好救援。コースを突く直球を主体に、無安打投球を見せた。8回には北濱竣介(人4=石川・金沢桜丘)が四球を出しながらも結果的には3人で打者を打ち取り、味方の反撃を待つこととなった。

先発し3回を無失点に抑えた二山

 野手陣は夏の甲子園で優勝経験のある相手エース福島孝輔(3年)に苦戦を強いられる。初回に富田直希(教2=東京・早実)が中前打で出塁。さらには二塁を決め得点圏へと進んだが、中軸が凡退し先制のチャンスをものにできず。4回以降は4イニング連続で三者凡退。7回には岸本朋也(スポ3=大阪・関大北陽)のバットから良い当たりも飛び出したが、相手の好守により出塁を阻まれてしまう。8回まで散発の3安打に抑えられる苦しい展開が続いた。しかし、9回は代打で登場した福岡高輝(スポ2=埼玉・川越東)が右前打を放つと、4番の加藤雅樹(社2=東京・早実)も内野安打で続く。この日初めての連打で2死一、二塁の好機が訪れた。ここまで抑えられた分、1点でももぎ取りたい場面。一発があれば同点というところで、続く打者は前の試合で本塁打を放っている織原葵(社4=東京・早実)。相手も120球を超え、疲れているところを打ち崩したい。しかし、見逃し三振でゲームセット。1点も返すことができず、関西遠征は悔しい完封負けで幕を閉じた。

見逃し三振に倒れ最後の打者となった織原。ホームベースが遠かった

 台湾から約3週間に渡って続いた長期遠征を勝って終われなかったことは悔いが残る。しかし、髙橋広監督(昭52教卒=愛媛・西条)は「負けましたけどそんなに悪い内容ではない」と振り返った。打線は繋がらなかったが二山、清水、北濱の4年生投手の好投もあり、失点は最小限に食い止めた。今後は安部球場でのオープン戦に臨む早大にとって、一番の課題はいまだにレギュラーが固定できていないこと。選手のケガや好不調もあり、髙橋監督も頭を悩ませるが、ここから先はある程度固定化されたメンバーで戦いたいところ。東京六大学春季リーグ戦開幕はすぐ目の前に迫っている。残り数試合で選手のさらなるレベルアップと総仕上げを期待したい。

(記事 當間優希、写真 大谷望桜、吉村早莉)

コメント

髙橋広監督(昭52教卒=愛媛・西条)

――2月末から始まった長期遠征が終わりました

長かったですね(笑)。肉体的にはそんなに疲れてないと思うんですけど、台湾から沖縄、関西とフルに行った連中はユニホーム着ない日もタイムスケジュールがずっとあって精神的には休まる暇がなかったのかなと。でもそういう状態の中でやってきた試合で、きょうの負けましたけどそんなに悪い内容ではないです。守備はしっかり守ったし、ピッチャーが打たれたら仕方ないですからね。大きなミスっていうのもあんまりなかったですし。ただ、きょうは定期戦ということでこれだけ多くの方が駆けつけてくださるわけですから、ちょっと私の認識が甘かったというか、一つのオープン戦としか考えてなかったので、監督として責任ですね。特別な試合という意識を高めた方が良かったかなと。向こうはエース完封ですからね。そう考えたときに先発を引っ張ってたらどうだったかなというのはありますね。この試合については監督の継投ミスかなという感じはします。

――台湾でも、この日の定期戦でも、ワセダならではの試合や歓迎を受けることが多かったと思います

そうですね。これは早稲田大学野球部に百年以上の歴史があって。やっぱり早稲田大学野球部がすごいというのを感じますよね。台湾での最後のレセプションでも、日本で言えば日本経団連会長のような方、大王手の会長、社長、元駐日大使などそうそうたる方々と同席になりました。これは大学の野球部のレセプションとして他大学ではできないですよ。そこに早稲田大学のすごさを感じるし、今から百年前の1917年、太平洋戦争真っ只中に台湾遠征を敢行された安部先生(磯雄初代部長)の偉大さを再認識しましたよね。また、安部先生の出身校である同志社大学とこうして定期戦ができて歴史を再認識できました。安部先生が百年前に台湾遠征をやってくれたからこそ、我々が百周年ということで今回行けてね。最後の試合なんか台北で一万人近い観衆で。きょうもたくさんのOBの方に来ていただいてね。早稲田大学野球部だからできたことではないかなと。監督として早稲田大学野球部の偉大さを感じますね。

――それでは試合について伺います。ここまで勝ち負けはあるにせよ理想とするロースコアでの試合はできているのではないでしょうか

そうですね。でも、私よく言うんですよ。「1イニング2点まではいい」と。3点というのはビッグイニングですから。継投のチャンスもありましたけど、1点取られた直後にツーランでは代えようがないですね。でも、あそこでまだ4点目をやらなかったのは偉いですね。お互い3-0から次に入った1点で試合に動きがあるんですけど、どっちにも動かなかった。そういう意味でスコアブックだけ見れば、ワセダには勝つチャンスがなかったですね。ただ非常に相手投手も良かったですね。絞り切れない。コントロールもコンビネーションも良かったと思いますね。

――同大の印象はいかがでしたか

非常に良い選手が多いんでね。戦力が充実していて強豪だと思いますね。ただ、勝つチャンスがなかったにせよ、負けてはいけない。最悪でも引き分けで終わりたかったというのはあります。

――攻撃では安打こそ出ますが、それがなかなか打線としてつながらないという印象でした

最後なんかは粘ってくれたんですけど、なかなか1点取り切れなかったですね。でも打つっていうのはそんなもんでね。強力打線もいいピッチャーからはそんなに点を取れないんで、基本的には負けない試合をしないと。最悪でも引き分けでないといけないですよね。

――これから帰京して安部球場でのオープン戦が続きますが、ここからどのようにリーグ戦開幕を迎えようとお考えですか

とりあえずまだメンバーが固定できていない状況で、確定しつつある人もいますけど、ここまでのトータルで見た時に微妙なところはありますよね。台湾で固定できてきたかなと思ったら沖縄でケガ人が出てまたズレてきました。もう一回東京に帰ってオープン戦ありますから、そこでメンバーを見極めて、最後まで競争はしますけどある程度は固定化して。(固定)できなきゃ仕方ないんで、自分のとこのメンバーは固定化していきたいんですけど、選手の好不調もありますしね。レギュラーの固定化をまずできるようにしていきたいですね。

佐藤晋甫主将(教4=広島・瀬戸内)

ーーきょうの試合を振り返っていかがですか

打撃に関して言えば、やっぱり個人個人が好きなように打っているイメージで。追い込まれた後に三振を取られるという場面が非常に多かったので、そういった面では、リーグ戦までまだちょっとあるんですけど、追い込まれてからの粘り、ファールで逃げるっていうバッティングを、もっと逆方向にっていう意識を持って、課題を克服していけたらいいかなと感じたのがきょうの試合です。

――2月末から続いた長期遠征が終わりますが

いろいろと課題がいっぱい見えた1ヶ月だったので、リーグ戦までこの2週間ちょっと、短いんですけど、その課題をつぶしていけたらいいなと思います。

――ロースコアの試合が続いていますが

バントミスとか走塁ミスとかもありましたし、打線としてなかなかつながっていない印象があるので、そういった面ではもっともっといやらしいというか、相手にプレッシャーを掛けられるような打撃を意識してやっていけたらと思います。

――主将自身少しバットが湿りがちな印象がありますが

そうですね。全然振れていないので、クリーンアップ打ってますし、僕がしっかり打っていかないと、チームが活気づいていかないと思うので、もう一回見直して、打撃練習をしていこうと思っています。

――きょうの試合は5安打無得点でしたが、チームの様子はいかがでしたか

ベンチの盛り上がりというか、元気の良さというのは、吉見(健太郎、教4=東京・早実)中心に盛り上げてくれていました。あとは狙い球をどうやって絞るかという、ベンチからの意味のある声が必要かなと思っていますし、課題が多くて士気が下がり気味なんですけど、こっから2週間、どうやって上げていくかというのを考えて取り組んでいこうと思っています。

――主将から見た投手陣の調子は

主戦で投げられるのが小島(和哉、スポ3=埼玉・浦和学院)だけかなっていうイメージですね。打ち込まれている印象があるので、ちょっと不安な部分がありますね。

――残りのオープン戦をどのように戦っていきたいと思っていますか

この1ヶ月で出た課題、打撃だったら逆方向に打って、狙い球を絞って、追い込まれたらファールで粘ってという意識を持って、このオープン戦でいやらしさをしっかり出していけたらいいかなというのは思っていますね。

※リーグ戦開幕前の記事は都合により試合当日に公開することができないことがございます。読者の皆様には大変申し訳ございませんが、何卒ご了承頂きたく存じます。リーグ戦は従来通り、即日公開致します。

※記事中の学年は新年度のものです。