漕艇部

2017.03.28

お花見レガッタ 3月26日 埼玉・戸田ボートコース

1年生クルーが健闘、収穫多きシーズン開幕戦

 今季初のレースとなるお花見レガッタが2日目を迎えた。前日の晴天とは打って変わった雨模様の中、早大からは7艇がそれぞれのレースに臨む。唯一決勝に出場した女子舵手なしクォドルプルが4位入賞を果たすなど、各艇が前日の反省を生かし収穫を得ることとなった。

 午前のレースでは、まず男子シングルスカルの3艇が、順位決定戦に臨んだ。最初に登場した鈴木利駆(スポ1=静岡・浜松西)は「まだ高校時代の体力が戻っていない」と、前日のレースで実感。この日は後半からのスパートに重きを置き、一気に他艇を追撃。1位には一歩及ばないものの、2着でゴールし好タイムをマークした。続けて登場した田中海靖(スポ1=愛媛・今治西)と菅原諒馬(商2=東京・早大学院)の二人は、共に接戦のレースを展開。田中は順位決定戦C組で2着、菅原はB組で6着と、自身の現状を確認する結果となった。続いて男女のダブルスカルがそれぞれ順位決定戦Bに出場。前日に口にした反省や意気込みの通り、男子ダブルスカルは高くないレートの中ながらも、最後まで長さを意識しバランス良く漕ぎ進める。女子ダブルスカルは空回りしていた漕ぎを改善し、推進力ある漕ぎへと転換してレースを終えた。

前日の反省をしっかりと生かした鈴木利

 午後には残った二艇がレースに臨む。苦しい結果となったのが順位決定戦Bに出場した男子舵手付きクォドルプルだ。ストロークの富田剣志(スポ4=愛媛・今治西)が「まとまりに欠けてしまい、勝負ができなかった」と語るように、スタートで出遅れると、4人の漕ぎを合わせきることができず、5着に終わった。一方最後に登場した女子舵手なしクォドルプルは、優勝を目指して決勝に挑む。結果は表彰台を逃す4位に終わったが、組んだばかりの1年生クルーとは思えない一致したブレードワークで、他大の上級生たちとわたり合い、新入生ながら実力の高さを証明した。

実力を出し切れなかった男子舵手付きクォドルプル

 最高位が4位と、決して派手な活躍を見せた選手はいなかった。しかし、新入生の初レース、上級生のシーズン開幕レースとなった今大会。それぞれが結果に満足し、また危機感を覚え、次のステージへと進む。4月に行われる中日本レガッタに出場する選手も多く、その時にはさらなる活躍が見られるはずだ。具体的な課題を一日で克服したクルーも多く、その成長速度の速さゆえ、今後にかかる期待も大きい。

(記事 喜田村廉人、写真 久野映、吉田安祐香)

結果

【順位決定戦】

▽男子部

【シングルスカル】

菅原諒馬(商2=東京・早大学院)

3分47秒88 【6着 全体12位】


田中海靖(スポ1=愛媛・今治西)

3分41秒78 【2着 全体14位】


鈴木利駆(スポ1=静岡・浜松西)

4分48秒76 【4着 全体38位】


【ダブルスカル】

S:川田諒(社2=愛媛・松山東)

B:山中裕一郎(スポ2=埼玉・本庄第一)

3分38秒17 【6着 全体12位】


【舵手付きフォア】

C:山田侯太(商1=東京・早大学院)

S:富田剣志(スポ4=愛媛・今治西)

3:坂本英晧(スポ2=静岡・浜松北)

2:伊藤光(文構3=東京・神代)

B:川田翔吾(基理2=東京・早大学院)

3分27秒63【5着 全体11位】


▽女子部

【ダブルスカル】

S:三浦彩朱佳(文1=青森)

B:浅利真美子(スポ1=秋田)

3分38秒17 【5着 全体11位】


【決勝】

▽女子部

【舵手なしクォドルプル】

S:宇都宮沙紀(文1=愛媛・今治西)

3:安井咲智(スポ1=東京・小松川)

2:尾嶋歩美(スポ1=埼玉・南陵)

B:松井友里乃(スポ1=愛媛・今治西)

3分27秒92【4位】


コメント

富田剣志(スポ4=愛媛・今治西)

――この大会に向けてどのような練習をされましたか

このクルーを組むことになったのが大体2週間前だったのですが、バランスが一番悪い艇だったので、まずバランスをとることですね。本来できていなければいけないことや、基本的なことができていなかったので、そこを修正したかったです。でも本番も少しバランスが悪くなってしまったので、基本をやってきたつもりだったんですが、できていなかったと思います。

――きょうのレースを振り返っていかがですか

きょうは…悪すぎました。お花見は1000メートルなんですが、自分たちは早慶戦に向けて3750メートルだったり、夏に向けて2000メートルの練習をしていて、他校はこのお花見にあわせてレースプランを練っていて、レートに関して上を行かれました。きのうのレースは、スタートダッシュとコンスタントとラストスパートという大まかな部分だけ決めてやったのですが、まとまりに欠けてしまって。だから、きょうは自分たちの決めたところを増やして、しっかりまとまっていこうという意気込みでいましたが、スタートで先に行かれてしまって、ポイントで攻めても差が詰められているかわからない状態だったので、勝負ができなかったです。

――今回惜しくも順位決定戦で5着という結果でしたが、それについてはどう受け止めていらっしゃいますか

満足はしていないです。今回は4人乗りでしたが、4人で1つになる4×1ではなくて、ひとりひとりが動いて1×4の船になってしまいました。まとまることができれば、自ずと順位はついてくると思うので、これからはそこを意識してやっていきたいと思います。

――今後に向けての意気込みをお願いします。

今回はサードクルーといって、お花見に出たのは早慶戦に出ないメンバーで組んでいて、本来ならエイトで出る予定だったのですが、ケガ人が出てしまったので出られなくなってしまって舵手つきフォアとダブルスカルとシングルスカルに分かれるかたちになりました。それぞれのクルーでこの大会に向けて練習してきましたが、早慶戦の2週間後に中日本レガッタがあって、そこでまたエイトを組むのでそこできちんと力が発揮できるように、基本を徹底していきたいです。自分は下のクルーで、10段階でいうと1を5に上げるくらいの気持ちで、上のクルーは5から8とかだと思いますが、自分は基本を徹底してしっかりやっていきたいと思います。

菅原諒馬(商2=東京・早大学院)

――まず昨日のことからお伺いします。昨日は1レース目の予選で1着、準決勝で3着という結果でしたが、振り返っていかがですか。

予選は結構当たりが良かったのもあるのですが、思ったよりスタートで出れて、そのままゴールまで漕ぎ切れたのでよかったです。でも予選タイム全体として見たら早い方ではなくて、準決勝はもっと厳しい戦いになるだろうと思っていました。準決勝の中では予選タイムが下から2番目だったのですが、スタートから意識して3着に潜り込めたのはこの大会通して自分の中でよかったと思っている部分です。

――それを踏まえて本日のレースに臨まれたと思いますが、本日の順位決定戦への意気込みはどのようなものでしたか

できるだけ上の順位を取ること、もちろん1位を目指してはいたんですが、自分の中での課題としては前日の準決勝のレースのようにいい感じてできたらと思っていました。

――実際に本日のレースを振り返っていかがですか

自分の中では全く納得いくレースにでにませんでした。というのも長く漕ぐっていうのはできたのですが、レースでの手数というか技術にも未熟なところがあって。ただ大会を通してBファイナルに進出できたことはよかったと思っています。

――今日のレース内容には納得いかない部分もあったが、本大会の結果はいいものとして受け止めているということですね

はい。今日のレースに関しては、1000メートルと短いのでスパートが大事になってくると思っていたのですが、他の艇の方がスパートが長くて、自分はそこに勢いで負けてしまったかなという感じがします。

――この二日間を通して、冬の練習の成果は感じられましたか

そうですね。技術的なところで、コーチ陣の方に言われてきたことがあって、それをこのレースで直そうとしてきたんですが、結果的にこのレースを通して克服できたかなと思っています。自分の中ではいい方向に持っていけたかなと思うので、そういった点ではすごくいい内容の大会だったなと思います。

――ちなみにどのような部分かお聞きしてもよろしいでしようか

漕ぎを最後まで押し切るというところです。

――最後に今後の目標を聞かせて下さい。

全日本大学選手権(インカレ)で、ことしは順位を付けようと思っています。去年は準決勝で負けてしまったので、ことしこそはしっかり最終日まで残って、順位を付けたいと思っています。

尾嶋歩美(スポ1=埼玉・南陵)

――きょうのレースを振り返って

クルーで「きのうの反省点をしっかり生かしてレースをしよう」と決めて挑みました。できたところもあったのですが、きょうは艇が蛇行してしまって、それをうまく立て直せずに差されてしまいました。でも、少ない練習時間で、しっかり自分たちができることはできたと思います。

――きのうの反省点とは

中盤のアタックポイントで勝負をかけられず、駆け引きができずにレースが終わってしまったことです。

――惜しくも4位でしたが、その結果に関してはいかがでしょうか

悔しいという気持ちもありますが、大学のデビュー戦で、少ない練習時間の中で漕げたという経験を生かしていきたいと思ってます。

――今大会のクルーのチームワークはいかがでしたか

良かったと思います。みんなで声を掛け合って練習できました。

――今大会全体を振り返って

1年生だけのクルーだったのですが、他の大学は上級生とかも出ていて。その中でも臆さずに食らいついていけたのは良かったと思います。

――ワセダの漕艇部での生活はいかがですか

まだ慣れない部分はあるのですが、先輩方がとても優しくて楽しいです。

――競技面で、高校との違いを実感したことはありますか

今回レースに出場して、高校より高いレベルでやっているんだなと感じました。

――大学に入学して、競技面での目標は

早稲田大学の日本一に貢献できる選手になりたいです。

――私生活面での目標は

今一人暮らしをしているのですが、それにまだ慣れることができていないので早く慣れたいです。

――今後への意気込みをお願いします

今回のお花見レガッタを経験させて頂いて、色々な反省点やいい点を得られたので、それをしっかりこれからの4年間に生かしていきたいです。

鈴木利駆(スポ1=静岡・浜松西)

――2日間通してのレースの感想は

まだ入寮して2週間で、自分の体力が戻っていないというのを痛感した2日間でした・

――前日のレースから変えたことは

きのうのレースでやはり体力の衰えというものを感じました。きのうはスタートで出し過ぎてしまったんですけど。きょうは配分を調整して、意識して漕ぎました。

――きょうのレースは2着でした

きのう負けた慶大の人にも勝てたので、配分を調整したことが良かったのかなと思います

――結果についてはどうお考えですか

やっぱり自分の中では全然納得いく結果ではないんですけど、まだ自分は受験明けたばかりということもあるので、焦らずに力をつけていきたいと思います。

――課題は見つかりましたか

課題はまず第一に、体力を戻すことを考えていきたいと思います。

――艇庫生活はいかがですか

先輩もすごく優しくて、部屋も6人でいるんですけど、すごく楽しくいられるので、このままいけたらなと思います。

――次の大会は

次は中日本レガッタにまたシングルで出場するので、その時は今回よりもレベルアップした自分で頑張りたいと思います。

――目標は何かできましたか

今回のレースは1000メートルだったんですけど、大学生はやはり2000メートルレースが基本になるので、もっともっと体力をつけてこれからやっていきたいと思います。