準硬式野球部

2017.03.24

第59回関東地区大学選手権 3月23日 早大東伏見グラウンド

1点差詰め寄れず…。2回戦で姿を消す

                  

TEAM
早大
東海大 ×
(早)●黒須、杉山―齋藤成

 初戦を危なげなく突破し、チーム初白星を飾った早大。関東地区大学選手権2回戦では、東海大と対戦した。対戦経験もありお互いの手の内を知る相手だけに、試合は打者に合わせた守備陣形や攻撃的な走塁が際立つハイレベルな内容となった。早大は初回、制球の定まらない相手投手から押し出しの四球で1点を先制。しかし中盤にスクイズで1点を返され、同点に追いつかれる。さらにきょう先発の黒須裕太(人4=栃木・真岡)が一発を浴び、相手に勝ち越しを許してしまう。打線は東海大の継投を前に好機を生かし切れず、1-2で敗北を喫した。

 先制点をもらい先発のマウンドに立った黒須は、縦の変化球を巧みに操り2回まで完璧な投球を見せる。しかし3回、ミスも絡み1死一、三塁のピンチを招くと、続く打者に初球でスクイズを決められ同点に追いつかれる。さらに4回には相手打者に低めのツーシームを捉えられ、右翼フェンスを大きく越える特大の本塁打を浴びてしまう。中盤からテンポを崩した黒須だったが、それ以降は走者を出しながらも無失点で踏ん張り、6回2失点で降板。後を受けた杉山周平(教2=神奈川・山手学院)は伸びのある直球を中心に、緩急を使った投球で東海大打線をゼロに抑えた。

6回のピンチを切り抜けた黒須

 打線は初回、制球の定まらない相手投手から押し出しの四球で幸先よく1点を奪う。3回には2番・倉本芳郎副将(法4=広島・修道)が内野安打で出塁。鈴木夏亥副将(社4=東京・早実)の左前打の間に二塁から快足を飛ばし一気に本塁を狙ったが、左翼手の好返球に阻まれ判定はタッチアウト。貴重な追加点とはならなかった。その後も得点圏に走者を置きながらもあと一本が出ないもどかしい展開が続く。1点を追う最終回、先頭の池上倫平(政経3=東京・早実)が左前打で出塁すると、足を使った攻撃で2死二、三塁の好機をつくる。打席には3番・笹井健佑(社4=東京・早実)。一打逆転の場面だったが、初球を打ちセカンドゴロに倒れ試合終了。東海大の投手陣を捉え切れず、2回戦敗退となった。

8回2死二、三塁の場面、空振り三振に倒れ思わず天を仰ぐ齋藤成

 「悔しいですね。その一言です」(倉本)。今大会で優勝することを目標に練習してきた早大にとっては、早すぎる敗退だった。しかし、「すごくいいチームになっていると思う」と倉本が続けて言ったように、強敵と対戦し接戦にもつれ込んだきょうの試合で得られた収穫も多くあるだろう。出塁した走者がすかさず次の塁を狙える機動力や、前試合が公式戦初登板だという杉山の投球など明るい材料も見受けられた。4月に始まる東京六大学春季リーグ戦で、さらなる成長を遂げたチームを期待したい。

(記事 三浦遥、写真 新開滉倫、石田耕大)

※掲載中の学年は新年度のものです

コメント

齋藤成利主将(スポ4=福島・磐城)

――前回の試合(◯10-0日大三崎町)は快勝しましたが、きょうの試合へ向けてどのように調整してきましたか

この前の試合のような展開にはならないと思っていたので、接戦を制するためにいかに集中してこの一戦に取り組むかっていうことを考えて、東海大のデータもあったので、そこをイメージしながら練習しました。

―データの話が出ましたが、きょうの試合は盗塁が多かった印象を受けました

以前オープン戦でも戦っていたのですが、バッテリーの盗塁阻止率があまり高くなかったので、ある程度仕掛けていけるなと思っていました。予想通り走れていたので、チャンスを広げられたのにあと一本が出なかったです。

――ご自身も8回に2死二、三塁のチャンスで打席が回ってきましたが、生かすことができませんでした。振り返っていかがですか

初回の二死満塁で三振に終わって、3打席凡退しての4打席目でした。打ちたい気持ちもあったのですが、自分の力不足で三振ということで悔しいですし、もっと練習をしないと簡単には打てないんだな、という気持ちになりましたね。

――リード面ですが、先発の黒須投手(裕太、人4=栃木・真岡)のときは変化球主体のリードでした。一方、2番手の杉山投手のときは直球主体の組み立てでした。なぜ2投手でリードの違いがあったのでしょうか

黒須のときは直球も速いのですが、変化球が多彩なので、東海大のバッター陣は直球に合わせて初球から積極的に振ってくるバッターが多いので、裏をかくかたちで変化球から入って、空振りを取って、相手を崩すリードをしていくことを考えていました。杉山に関しては直球が速いピッチャーなので、直球を相手バッターに見せることで、打者の目を直球につけさせて最後は変化球で仕留めたいと考えていました。杉山に関しては本当に直球がいいピッチャーなので。直球を生かしていくリードをいつもしています。

――早大の左打者が打席に立った際に、東海大の守備シフトが左寄りになっていたのですが、その点についてはいかがですか

先発投手がスピードのある投手だったので、打者が振り遅れることを予測してそういうシフトをしていたと思うのですが、素直に打ってしまうと、そこに飛んでいってしまい、うまくシフトをしかれたなと思いますね。対策されたというか、うまくハマってしまったという感じですね。

――ここまで2試合戦って、チームの状態はいかがですか

2月の終わりから3月の初めにかけて合宿をおこなって、帰ってきてからのオープン戦というのは非常にいいかたちでワセダの野球を出来ていて、それが先日の初戦では出せたのですが、いい雰囲気といい流れでやってきた中できょうの一戦を勝てなかったというのは、まだまだというか、もっと詰めていける部分があると改めて実感しました。

――試合後の円陣ではどのような話をされましたか

バッティングに関してなかなかヒットが出ないチーム状態なので、バッティングをリーグ戦まで残り2週間あるので、その2週間で改善すべく練習していこうということになりました。

――最後に意気込みをお願いします

4月の頭からリーグ戦(東京六大学春季リーグ戦)が始まるので、リーグ戦優勝を目指して、一戦一戦勝ち上がっていきたいと思います。

倉本芳郎副将(法4=広島・修道)

――1点差での敗戦になりました。振り返っていかがですか

個人としてもチームとしても新チーム発足時から関東選手権優勝を目標にやってきたので、悔しいですね。その一言です。

――東海大についてどのように聞いていましたか

1回も練習試合もしましたし、偵察の方々もすごく情報を持ってきてくれたので自分たちの野球をすれば勝てるだろうなという気持ちでしたし、雰囲気もよかったです。相手がどうこうではなく自分たちの野球をしようということを心掛けていました。

――初回、4つの四死球で先制しましたが

その辺りはワセダのかたちというか、自分たちの野球が途中くらいまではできていたのでその点に関しては収穫だと思います。

――ヘッドスライディングもあり、きょうは気持ちが前面に出ていましたね

そうですね。なんとしても優勝したくて、この関東選手権に向けてやってきたので、その気持ちとして表れた結果だと思います。

――相手投手はいずれも変則フォームの選手でした。対策などはありましたか

先発投手に関してはすごく球が荒れていたので、みんなで外に目をつけてしっかりと浮いた球を意識しようとやっていました。ですが、いつもはストライクではなかったボールがストライクに取られるようになったのでそこで歯車が狂い始めて、そういったところで相手にうまくやられたな、という印象です。

――きょうはチームを通してあと一本が出ませんでしたね

そこはずっとここ3年くらい言われ続けているのですが、一本出ないことを意識するというよりは自分たちがやってきた野球を信じてやっていくしかないと思うので、その一本が出る、出ないということに関してこだわりはないです。もちろん次につなげるという意識でみんなやっていると思います。だんだんといいかたちになっています。周りから見るとそういう風に見えるかもしれませんが、大丈夫だと思います。

――振り返ってみて東海大に劣っていたと思うポイントはありますか

応援の方たちだったりメンバーだったりすごく一体感があって、いいチームになってきていて自分たちもとてもやりやすかったです。ただ流れが悪くなってくるとテンションが落ちちゃうというところがあるので、そこを意識してベンチとか応援の方にサポートしてもらっていたのですが、やはり出ているメンバーがもっと変えていかないと、と思いました。東海大サイドは悪い雰囲気の中でもチーム全体が声を出して、ピッチャーを奮い立たせていたりとかそういうシーンがきょうは目立っていたので、その辺りだったと思います。あときょうはいつもできていたワセダの野球ができていなかったという部分がありました。3回のノーアウト二、三塁とか9回ノーアウト一塁の場面だったら、普段はバントで確実にランナーを進めていたと思うのですが強攻策を取ってしまったりとか。勢いを履き違えて慣れないことをしてしまったので強いて劣っていた点を挙げるとすれば、その辺りですかね。

――新体制で2試合やってみて手応えはいかがでしょうか

すごくいいチームになっていると思います。去年の秋くらいからいいチームづくりを自分たちも意識してやってきたので、本当にあとは結果を残すだけだと思います。出ているメンバー、出てないメンバーみんなで勝てるチームをつくっていきたいです。

――約2週間後からは東京六大学春季リーグ戦が始まります。目標・意気込みを聞かせてください

もう自分たちの目標は全日本(全日本大学選手権)に出場することです。そのためには優勝するしかないので、なんとしても優勝できるようにこれから頑張っていきたいです。

黒須裕太(人4=栃木・真岡)

――きょうの投球を振り返って

立ち上がりは結構自分のペースで投げられたのですが、3回のヒットから自分のペースが乱れてしまって、後手後手になってしまいました。自分のよさはストライク先行で打たせてとるのが持ち味なので、それをきょうは3回以降出せなかったのでああいう苦しいピッチングになってしまったと思います。

――変化球が多めの投球でしたが

データ的に変化球にそこまで強くないというのがあって、ブルペンに入ったときから変化球の方が調子いいなと思っていたので。

――4回には本塁打を浴びましたが

自分が得意としていたツーシームが甘めに入って、バッターもそれにヤマを張っていたのかなと思います。

――3回以降ランナーをためてしまうことが増えましたが

リズムよく投げられなかったのが、一番の原因だと思うのですが、ストライク先行のピッチングができず、ボール先行のピッチングになってしまった。ピッチングが後手後手になってしまったのが苦しい展開を招いてしまったのかなと思います。

――春に入ってからの調子はどうですか

そこまで悪くなかったのですが、いまいち調整ができていなかったのかなと思います。その辺りの調整はこれからリーグ戦に向けてしっかりやっていきたいと思います。

――春季リーグ戦に向けての意気込み

全日本(全日本大学選手権)出場というのを目標に掲げてやっていて、春リーグにもまだチャンスはあるので、春リーグで優勝できるようにチーム一丸となってやっていきたいです。