アーチェリー部

2017.02.17

第17回全日本学生室内個人選手権 2月15・16日 千葉ポートアリーナ

悔しさ残るも、リーグ戦に向けて収穫ある大会に

 アーチェリー部にとってことし初めての大舞台、全日本学生室内個人選手権(インカレインドア)が2日間にわたって開催された。早大からは男女5選手が出場。初日に行われた予選ラウンドは見事、全選手が通過したものの、トーナメント形式で行われる決勝ラウンドでは苦戦を強いられ、最高成績は倉坪絢女子リーダー(スポ3=岐阜・高山西)のベスト8に終わった。しかし来月から始まる関東学生リーグ(リーグ戦)に向けて収穫を得た大会となった。

 室内で行われるため、射距離が普段よりも短い18メートルとなっている今大会。初日の予選ラウンドは全60射の総得点で争われ、男子は上位32選手、女子は上位16選手が決勝ラウンドへ進出する。ここで活躍が光ったのは野村翼(スポ2=愛知・岡崎北)だ。「自分の実力を出し切れば良い順位になると思っていた」という言葉通り、狙いすました射的で得点を積み重ね、予選を1位で通過。翌日の決勝ラウンドに向けてよい流れをつくった。一方の女子では、倉坪が60射を終え、他2選手と同点の16位に。一射を放ち、最も中心に近い矢の選手を上位とするシュートオフにもつれ込む。緊張する場面でも「いつもと同じ射ち方をして楽しむというのを重視した」という一射で、見事シュートオフを勝ち抜いた。また池田亮主将(人3=東京・国際)、鬼塚聡(スポ2=千葉黎明)、舩見真奈(スポ2=山形・鶴岡南)の3選手も順当に予選を通過。出場した全選手が翌日の決勝ラウンドへ駒を進めた。

笑顔をみせる野村

 決勝ラウンドは1対1で点数を競い合うトーナメント方式。1セット3射を放ち得点の高い者に2ポイントが加算され、6ポイント先取で勝利となる。予選1位通過の野村だったが、対戦相手も健闘をみせ接戦に持ち込まれる。シュートオフを制し1回戦を勝ち抜くも、2回戦でまたもシュートオフに。「1本だけとなると、動きが固くなってしまった」とここでは惜しくも敗退。優勝を狙っていたもののベスト16で姿を消す悔しい結果となった。男子勢では「調子を合わせられなかった」という鬼塚が1回戦で敗退。池田は目標とする大井一輝(慶大)を初戦で破るも、続く2回戦を勝ち抜くことはできなかった。一方、前日シュートオフで勝ち残った倉坪は、初戦で予選1位の選手との対戦となったが「自分のリラックスの仕方に集中した」と自らの力を出し切り、強敵を撃破した。しかし2回戦では前日と同じくシュートオフに勝敗が委ねられる展開に。惜しくも10点を射ることはできず、ベスト8での敗退となった。また舩見は昨年果たせなかった初戦突破を狙ったが、ことしも初戦で姿を消すこととなり、悔しさをにじませた。

倉坪は終始落ち着いた戦いぶりだった

 短い射距離や、トーナメント制など普段とは違う形式で行われた今大会。各選手ともこれらの形式に関して苦手意識を抱いていたわけではないだけに、悔しさの残る大会となってしまった。しかしその中でも「自分の成長を感じられた」(池田)、「うまく時間を使いながら1本1本集中して射てた」(倉坪)など、前向きなコメントも聞くことができた。来月には関東学生リーグ(リーグ戦)が開幕する。長い射距離や風などの天候条件への対応など、調整が必要となってくることが予想されるが、今大会で得た収穫を胸に、各選手のリーグ戦での活躍を期待したい。

(記事 吉田優、写真 本田理奈、石塚ひなの)

結果

予選ラウンド


▽男子

野村 588点 【1位】

鬼塚 571点 【16位】

池田 569点 【18位】


▽女子

舩見 564点【8位】

倉坪 555点【16位】(シュートオフにて決勝進出)


決勝ラウンド


▽男子

野村、池田 ベスト16

鬼塚 ベスト32


▽女子

倉坪 ベスト8

舩見 ベスト16

コメント


◇予選ラウンド終了後

野村翼(スポ2=愛知・岡崎北)

――予選1位という結果でしたが、きょうの試合を振り返っていかがですか

予選を1位で通過することができたのはうれしかったです。自分の実力を出し切れば良い順位になると思っていたので力を発揮できて良かったです。

――短い距離を射つのは得意ですか

そうですね。ことしはインドアの調子が良くて、点数も出ているなという感じです。

――インドアの練習はいつ頃から始めるのですか

2週間くらい前から調整して試合に臨んでいます。

――インドアでは、どのようなことを意識していますか

インドアは的が小さいので、狙いこみ過ぎず、流れを止めないで射つようにしています。

――あしたへの意気込みをお願いします

昨年は決勝ラウンド1回戦で敗退してしまったので、ことしは決勝まで進んで、優勝したいと思います。

倉坪絢女子リーダー(スポ3=岐阜・高山西)

――きょうの試合を振り返ってみていかがですか

最初の方は緊張していたのもあって「いつもどういう風に射っていたっけ?」と考えてしまっていたのがミスにつながってしまっていたんですけど、途中で練習通りの射ち方を見つけることができて挽回することができました。

――最後はシュートオフになりましたが

ランキングラウンドから時間が空いての一本だったので自信もあまりなかったんですけど、真ん中を狙うというよりはいつもと同じ射ち方をして楽しむというのを重視しました。緊張はしていたんですけど、その緊張も楽しむことができました。

――今大会は室内ということで短距離の試合になりましたが、短距離に関しては得意、不得意などはありますか

短い距離自体は得意なんですけど、最近は点数を狙い込みすぎて短い距離専用の射ち方になってしまっているという不安要素を抱えたままの試合になってしまいました。でも途中で自信を持って射てるようになったのは良かったです。

――長い距離と短い距離だと具体的にどのような射ち方の違いがあるのでしょうか

長い距離だとやはり飛ばす距離が長くなるので、力の弱い私だと少しのミスで大きく外れてしまいます。室内の短い距離であれば風とかもないですし、弱い力でも結構いい点数が出せるという意味では有利なのかなと思います。

――最後にあすの決勝ラウンドへの意気込みをお願いします

きょうは勝って終えることができたので、あしたは(予選)1位の人と当たりますが、相手のことは気にせずに楽しんで射ちたいと思います。




◇決勝ラウンド終了後


池田亮主将(人3=東京・国際)

――きょうの対戦を振り返っていかがですか

自分の中で目標としていた慶大の主将と初めて公式戦で対戦できて非常にいい経験だったと思います。実際勝てたのは非常に自信になったのと、自分の成長を感じられた一戦でした。

――室内ということで短い距離での競技になりましたがその点についてはいかがでしたか

去年は結構自信があったんですけど、ことしはぼちぼち普通の人くらいだなあと思いながら競技をしていました(笑)。それでも決勝ラウンドでしっかり一勝できたのは短い距離でも長い距離でもかなりいいレベルで競技ができているんじゃないかなと思います。

――今大会に臨むにあたって何か目標などはありましたか

自分は毎回決勝ラウンドには残るんですけど、その後ベスト8に入らないのが自分では心残りで。でもまた全日(全日本室内選手権)があるのでそのときにまたベスト8以内を狙っていきたいと思います。

――リーグ戦では射つ距離が長くなりますが、そこに向けてどのように調整をしていきたいですか

この時期はすごく忙しくて、一回これで長距離(の練習)に戻して、またインドアが近くなったら距離を短くしてってやるので。でも基本的にアーチェリーはやることは変わらないので、基本を重点的において練習していきたいと思います。

――リーグ戦への意気込みをお願いします

主将としてまずブロック1位を取れば関東1位を狙っていけるような実力にあると思うので、そこを狙っていきたいと思います。

野村翼(スポ2=愛知・岡崎北)

――きのうの予選は1位通過でした。きょうはどのような意気込みで臨んだのですか

きのうが予選1位ということだったので、きのうの流れに乗ってそのまま優勝を目指してがんばろうと思っていました。

――2度シュートオフまでもつれましたが、きょうの試合を振り返っていかがでしたか

全体の流れとしては自分の中ではまあまあできたほうだったのですが、1本にかける重みというのがまだまだ甘かったのかなと感じました。

――シュートオフはやはり緊張しますか

はい。シュートオフなので1本だけとなると、どうしてもこれを入れたいなとなってしまって。それで動きが固くなってしまったのが大きかったです。

――リーグ戦に向けてどのような練習をしていきたいと考えていますか

リーグ戦はインドアとは違って50メートルと30メートルで、風も関係してくる環境の中で射つことになるので、自分のテンポをしっかり守ってやっていきたいと思います。

鬼塚聡(スポ2=千葉黎明)

――普段より距離が短いですが、この大会に向けてどのような練習をしてきたのですか

とにかく18メートルを射って、本数を射ってきました。ただ、室外で練習していたので、室内の18メートルには慣れていなかったなと感じました。

――きのうの予選を振り返っていかがでしたか

やはり外で射っていたというのもあり、けっこう感覚が違っていて、どこに当たっているかも分からなかったので、あまり調子は良くなかったです。

――きょうは1/16イリミネーションで敗退となってしまいましたが、振り返っていかがでしたか

久しぶりのトーナメントだったので楽しんで射つことはできたのですが、調子が合わなくて、自分が外して負けたという感じで終わってしまいました。

――短い距離を射つのは得意なのですか

得意ですね。特に今シーズンは調子が上がってきていて、試合に来る2日前には自己新記録も出していたので、もう少しいけるかなと思っていたのですが。

――悔しい結果ということでしょうか

悔しいですね。

――リーグ戦に向けてどのような練習をしていきたいですか

30メートルよりかは50メートルのほうが苦手なので、50メートルをもっと当てられるように、50メートルの練習量を増やしていきたいと思います。

倉坪絢女子リーダー(スポ3=岐阜・高山西)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

公式練習のときはぶれが大きくて外すことがあったので今日は少し不安でしたが、試合に向けて公式練習中に何をするかちゃんと決めて打つことで、最後負けてはしまったんですが打ち方自体はいい状態を保てたのでいい出来だったのではないかと思います。

――きょうの一試合目の対戦相手は予選1位の選手でしたが意識はされましたか

相手はあまり意識しないようにはしていて、自分のリラックスの仕方とかに集中して相手関係なしに気にせず打っていました。

――2日連続でシュートオフとなりましたが

きのうシュートオフで勝つことができたのできょうは少し慣れてリラックスした状態で臨めたんですが、10点を入れることはできなくて相手に負けてしまったのは残念だったと思います。

――少ない本数の中で打つということにプレッシャーはありましたか

1本あたりの重みが重くなって、きのうは少しミスをしてもあと何十射残っていると思って打つことができたのですが、3本で区切って勝負が決まるので絶対にミスができないという状況の中で1本になるべく長い時間を使って落ち着いてから打つようにしていました。少し緊張する面もあったのですが上手く時間を使いながら1本1本集中して打てたと思います。

――リーグ戦に向けて意気込みをお願いします

今回とは試合の形式が変わりますが、リーグ戦はいつも決勝戦で日体大に負けて2位という結果に終わってしまうので、少しでも勝てるように練習していきたいと思います。

舩見真奈(スポ2=山形・鶴岡南)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

昨年も予選は通ったんですが今年も同じく一回戦敗退で終わってしまってとても悔しい結果となりました。

――この大会にはどのような気持ちで臨みましたか

インドアのトーナメントはずっと勝ち進めていなかったので今年こそは必ず一回戦突破を目指して、自分に勝てるようにと思って臨みました。

――室内ということで短距離でしたが短距離に関して得意・不得意はありますか

割と私は得意だと思っている距離なので、射ちやすくはありました。

――少ない本数の中で打つプレッシャーはありましたか

本数が少なくても大きくは変わらないと思うので、やはりしっかり真ん中を狙うことが重要ということに影響はないと思います。

――リーグ戦に向けての意気込みをお願いします

上級生の3年生として、しっかり点数面でも精神面でもチームを引っ張っていけるように頑張りたいと思います。