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2017.01.26

1月20日 長野スパイラル

「氷上のF1」、想定外のスピードに魅了される

 早スポ記者が、日本で唯一ボブスレーのコースがある長野スパイラルでの練習の様子を見学しに行った。ボブスレーとは、長さ約1300メートル、高低差約100メートルあるコースを勢いよく滑走し、そのタイムを競う競技である。トップ選手では最高時速130キロメートルのスピードが出るため、「氷上のF1」という異名を持っている。

 ボブスレーのスタートはまさに陸上競技のスタートダッシュのよう。高瀬明彦氏(昭54法卒=現パーソナルケア出版部)は「ボブスレーに必要なのはスタートダッシュのスピード。30メートル走が一番速い人が非常に有利」と語る。実際に陸上競技の短距離選手や投擲選手がボブスレーに転向し、日本代表として活躍している例もある。長野スパイラルのコースでは合計15個のカーブがあり、ただ下るだけでなく上り坂も一部に含まれている。時速100キロを超えるスピードでカーブに突入するため、コーナリングの技術も試される。まるでジェットコースターのようだ。「ジェットコースターは決まったコースを進むので、僕は自由に動くことのできるジェットコースターだと思って乗っています」と高瀬氏は語ってくれた。ブレーキはあるが、競技中にブレーキを使うと失格に。止まるために、フィニッシュ後初めて使うことができる。

ボブスレーのスタート

 早スポ記者も実際にボブスレーが滑走している所を間近で撮影させていただいた。スタートダッシュではコースが下り坂に入ったところでもギリギリまで走り続け、かなりの走力が必要であること改めて実感。また大きな音を立てながらコースを滑走するため、ボブスレーが近づいてくるのを耳で感じ取ることができる。実際にボブスレーが目の前を通り過ぎるのは本当に一瞬で、音の大きさとあまりのスピードの速さに、思わず「怖い」という感想を抱いた。同時にものすごく迫力があり、スリル感からは興奮も覚えた。

ボブスレーの最大時速は時速130キロメートルほどにもなる

 石井和男前日本代表監督は自身がボブスレーを長く続けられているのは「乗り物が好きだったから」と理由の1つに挙げた。確かに、まるで体1つで屋根のない自動車に乗っているよう。乗り物好きなら、その楽しさにはまるかもしれない。五輪に5度出場した鈴木寛氏は「ぜひとも実際にボブスレーを見に来てほしい」と話す。なかなか体験することのないスピード感を、ぜひとも肌で感じてみてはいかがだろうか。

(記事 杉野利恵、写真 杉田陵也)

※掲載が遅くなり、申し訳ありません