卓球部

2017.01.20

全日本選手権 1月20日 東京体育館

因縁のライバルを撃破!ランク入り達成に阿部・徳永組は笑み

 全日本選手権(全日本)も大会5日目を迎え、いよいよ大詰めだ。各コートでは激闘が繰り広げられ、この日をヤマ場と捉えていた選手も多いことだろう。早大女子部からはダブルスに阿部愛莉(スポ2=大阪・四天王寺)・徳永美子(スポ2=福岡・希望が丘)組が出場。5回戦で因縁のライバルからフルゲームの末に白星をつかみとり、見事にランク入りを達成した。しかし、準々決勝では強豪の実業団ペアに屈し、惜しくもベスト4入りはならず。及第点の内容で全日本を終えることとなった。

 各大会でことごとく対戦するのが専大の安藤みなみ・鈴木李茄組。阿部・徳永組にとって、このペアは因縁のライバルと言っても過言ではないだろう。全日本大学総合選手権団体の部やリーグ戦において幾度となく対峙(たいじ)し、勝率は3割ほど。負け越しているだけに阿部・徳永組も気合いが入る。第1ゲームは試合前に行われたシングルスで伊藤美誠(スターツ)を破った安藤の勢いに押され、落としてしまう。だが、「第2ゲームを取ることができて、だんだんと落ち着いてきました」(徳永)と、続くゲームを取れたことでプレーに余裕が生まれた。安藤のフォアハンドを徹底的に封じ、常に先手の戦術を冷静に実行。ジュースの末に第3ゲームを獲得し、一時はリードを許したファイナルゲームも驚異の集中力で制した。全日本の大舞台でランク入りを果たし、試合後の二人は笑みを浮かべていた。

ランク入りを果たし、笑みを見せる二人

 準々決勝は相手の術中にはまってしまった。多彩な回転の返球に惑わされ、ミスショットを連発。リズムをかき乱され、先制もむなしく3ゲームを連続で落として敗北を喫した。結果は実業団ペアに格の違いを見せつけられるものとなってしまった。しかし、「攻め入るスキはあった」(徳永)と完全に勝機がなかったわけではない。決定力や試合運びに次戦への課題を見つけ、収穫のある試合になったようだ。

実業団のカベは厚かった

 阿部・徳永組は試合中のコミュニケーションを欠かさない。重要な局面ではいつも、プレーの間際に話し合うシーンが見られた。一方が作戦を提案し、もう一方がすぐにうなずく。お互いを信頼し合っている証拠だ。5回戦でも息の合ったラリーの応酬で相手を攻め立て、相性の良さを示した。「阿部さんとまだダブルスを組めるのなら、来年も、再来年も、これを超えたい」。徳永がこう話す通り、阿部と徳永がダブルスを組めるのは早大に在学している期間だけかもしれない。卒業すれば別々の進路をたどることとなるだろう。限られた時間の中で、この二人はどのような活躍を見せてくれるのか。これからの成長が楽しみで仕方がない。

(記事 本田京太郎、写真 吉田寛人、稲満美也)

結果

▽女子ダブルス

5回戦
◯阿部・徳永組3―2安藤・鈴木組(専大)

準々決勝
●阿部・徳永組1―3平田友貴・永尾尭子組(アスモ)

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コメント

阿部愛莉(スポ2=大阪・四天王寺)・徳永美子(スポ2=福岡・希望が丘)

――ダブルスの準々決勝を振り返ってみて

阿部 5回戦と違って、準々決勝では自分たちのプレーをすることができませんでした。相手は対策を立ててきていて、自分たちのプレーを封じるように攻めてきました。それに対応できなかったのが敗因だと感じています。

――どういった戦術で攻め込まれたのですか

阿部 回転をかけて、ゆっくり自分たちに打たせてようとする作戦だったと思います。その中でラリーを展開されて、ミスショットを続けてしまいました。

――徳永選手はいかがですか

徳永 相手のレシーブがたまに浮いたり、攻め入るスキはあったのですが、それをものにできなかったのが痛かったです。逆にその場面で自分たちが崩れてしまって、先手先手の攻撃を仕掛けることができなかったのが敗因だと思います。

――続いて、ダブルスの5回戦を振り返ってみていかがですか

阿部 安藤みなみ・鈴木李茄組(専大)はこれまで何度も対戦していて、勝率も悪い相手でした。今まで何度も負けてきた分、試合前にしっかりと対策を立てられていたので、それが発揮できて良かったです。

――どういった対策を練ってきたのでしょうか

阿部 安藤選手はフォアハンドが強い選手なので、鈴木選手のフォア側と安藤選手のバック側をつくように組み立ててきました。そして、自分たちが攻めるべきところは逃さず決める。これを心掛けていました。

――徳永選手はいかがでしょうか

徳永 第3ゲームをジュースで取った後、相手が開き直って攻めてきました。第5ゲームも序盤はリードされていて、苦しかったのです。でも、サーブが効かなかった代わりにラリーで粘ることができて、なんとか勝つことができました。

――安藤選手はシングルスで伊藤美誠(スターツ)を倒して、ダブルスに登場しました。やはり、勢いは感じましたか

阿部 安藤選手の方が冷静に攻めてきている印象でした。いつもより落ち着いて、プレーをしていましたね。

徳永 特に第1ゲームは強気に強打で攻めてきて、勢いを感じました。でも、第2ゲームを自分たちが取ることができて、だんだんと落ち着いてきました。それ以降はあまり感じなくなっていました。でも、やっぱり、第1ゲームは調子がいいのかなと思ってしまいましたね。

――ランク入りを達成したということに対して、どういう感想をお持ちですか

阿部 全日本大学総合選手権個人の部でいい結果を残せていなかったので、全日本選手権でランク入りできたというのは素直にうれしいです。ただ、欲を言えばもう少し上にいきたかったですね。

徳永 私は全日本選手権でランク入りをしたことがなかったので、自分の中では自信になりました。阿部選手とまだダブルスを組めるのなら、来年も、再来年も、これを超えたい。そう思わせる試合でした。