ラグビー部

2017.01.16

追い出し試合 1月15日 早大上井草グラウンド 

桑野組、『笑顔』の引退

 寒風吹きすさぶ早大上井草グラウンド。真剣勝負の早大4年対早大選抜の試合後、各学年と対戦する形式となった。4年生全員が赤黒をまとい、思い思いの形で下級生へと気持ちをぶつけた一戦。「久しぶりに同期と試合ができてとても楽しかった」とロック桑野詠真主将(スポ4=福岡・筑紫)と語るように全員が早大最後のプレーを楽しんだ。

 最初の試合は現役の主力メンバーを中心に構成された早大選抜との対戦となった早大4年。キックゲームで早大選抜の出方をうかがいながらじりじりと前進し、敵陣でのラインアウトの好機を得る。そこから素早く展開されたボールが逆サイドにいたWTB本田宗詩副将(スポ4=福岡)に渡り、ゴールライン目前までゲインするも早大選抜の固いディフェンスに阻まれてしまう。しかし、早大4年は落ち着いていた。鍛え上げたブレイクダウンを武器にラックでプレッシャーをかけ、ターンオーバー。すぐさま桑野が敵陣深くに蹴り込み、トライを演出。先制に成功した。その後も攻め続けた早大4年だったが最後は力尽き、失トライ。5-5の同点で引き分けとなった。

下級生のタックルをかわす松田美夏トレーナー(スポ4=東京・小石川)

 続く各学年との対戦は、終始和気あいあいとした雰囲気で試合が進んでいく。普段は裏方としてチームを支えてきたマネージャーやトレーナーも続々と出場。女性スタッフ陣が下級生の激しいディフェンスにさらされながらもトライを奪う場面も見られ、会場は大きく盛り上がった。最後は家族やファンがつめかけたスタンドへ全員そろって一礼。早大での4年間を感謝で締めくくった。

円陣を組む4年生

 『荒ぶる』を目指し、努力を積み重ねてきた4年間。「愛されているからこそ、かかるプレッシャーも違いますし、かかってくるものも違う」とプロップ千葉太一(教4=東京・早実)が語るように伝統校だからこその苦悩もあっただろう。だが、その苦難を乗り越え、駆け抜けた4年間は今後の人生の大きな糧となるはずだ。赤黒の誇りを胸に次のステージへと進む桑野組の雄姿に期待したい。

(記事 浅野純輝、写真 矢野聖太郎 下長根沙羅)

コメント

ロック桑野詠真主将(スポ4=福岡・筑紫)

――追い出し試合を終えた感想はいかがですか

久しぶりに同期と試合ができてとても楽しかったですね。

――早大ラグビー蹴球部での4年間を振り返ってみていかがですか

苦しいこともありましたが、4年目に山下大悟監督(平15人卒=神奈川・桐蔭学園)になって大きく環境が変わる中で、キャプテンという大役をやらせてもらって本当にいい経験ができたので、本当に良かったと思います。

――主将を経験して得たものや、成長したことはありますか

ことしの経験がすべて自分を成長させてくれたので、とてもいい時間だったと思います。

――今季印象に残った試合はどの試合ですか

最後の同大戦が自分の中で一番印象に残っていて、悔しい思いしかないというのが率直な感想ですね。

――チームを引っ張る上で大事にしていたことはありますか

キャプテンということにとらわれずに、グラウンドでしっかりと一番体を張るということが大切だと思ってやっていました。

――ヤマハでは厳しいポジション争いが待っていると思いますが、今後の目標を教えてください

ヤマハに入って一からしっかりとトレーニングを重ねて、ヤマハといういい環境でラグビーをさせてもらえるので、それに甘んじることなく日本一に向けて少しでも力になれるやうに頑張っていきたいと思います。

――後輩にはどのようなチームを作ってほしいですか

それぞれの色があると思うので、しっかりと監督が提示したことに対して自分たちの色も出しつつ、ワセダの伝統の色も出して頑張って欲しいです。

WTB本田宗詩副将(スポ4=福岡)

――追い出し試合を終えて、今の心境はいかがですか

この1ヶ月間で同志社戦を何回も見ましたし、この4年間悔いが残るということしか考えられないです

――チームとして掲げていた日本一になれなかったことに関してはいかがでしょうか

やっぱり今年になって取り巻く環境が変わって日本一を目指していたんですけど、この間の東海と帝京の大学選手権の決勝戦を見て、同じようなところを強化していたので時間と努力が足りなかったのかなと思いました

――ことし一年を振り返って副将として心掛けていたことなどはありますか

WTBなので、トライを取り切って背中で示すという副将になりたいと思っていました。春は調子が良かったのですが秋はシーズン序盤ではトライも取れなくて自分の中でも苦しかったです。終盤では強豪校を相手に自分のプレイができたのでその一点だけに関しては良かったと思います。

――卒業後はラグビーを続けないということですが、今後はどのようにラグビーとは接していくのでしょうか

同期にもトップリーグに進む選手もいますし、このラグビー人生でラグビーを続ける人とも友達になったので、そういった選手をスタジアムで応援していきたいです。1番応援するのはワセダラグビーです。どのようなかたちでできるのか分からないのですが、何かしらのかたちで貢献していこうと思っています。

市瀬奨一郎主務(基理4=東京・早実)

――追い出し試合を振り返っていかがでしたか

4年生らしさが前面に出ていて、同期との絆や信頼関係を確認できた最高の追い出し試合でした。勝ち切れなかったのはちょっと悔しいのですが、すごく楽しかったです。

――主務として過ごしたこの1年間、どういう思いでチームを支えていたのですか

自分が主務として仕事をすることで、日本一に近づくかなという思いでやっていました。ふがいないことをして、あまり選手から信頼されていなかったかもしれないですが、「お前が頑張ってくれているから」と言ってくれる同期がいて。僕が支えていたというよりも、同期が頑張っている姿を見て、僕も頑張ろうという思いになっていました。

――ラグビー蹴球部で過ごした4年間を振り返って、いまどういうお気持ちですか

日本一になれなかったことはすごく悔しいのですが、そこはもう次のステージで頑張ろうと思います。それと、最高の同期に恵まれたなということを一番感じていて、それは今後の財産になると思います。4年間すごく楽しかったです。

渡辺大輝学生コーチ(社4=国学院栃木)

――きょうの試合はいかがでしたか

最後に4年生でラグビーを楽しむことができました。

――4年間を振り返っていかがでしたか

ことし学生コーチとなって充実した時間を過ごせました。コーチングを教わり、一からラグビーを学び直すなど、濃い1年間を送ることができました。

――同期の選手に向けて一言お願いします

この同期だったからこそ4年間を楽しく過ごすことができました。4年間ありがとうと言いたいですね。

――後輩に向けて一言お願いします

日本一になれないことは早大にいる上で恥ずべきことだと思います。必ず『荒ぶる』を獲って日本一になってほしいという気持ちだけですね。

――今後もラグビーを続けますか

内定先の会社にラグビー部があるので入部するつもりです。何かしらのかたちでラグビーに携わっていきたいです。

山崎海学生コーチ(スポ4=神奈川・桐蔭学園)

――4年間振り返っていかがでしたか

大学入ってきついことばっかりだったのですが、最後の1年間は充実した日々を送ることができたと思っています。大変だったけど良い4年間だったと思います。

――学生コーチに転向された理由を教えてください

新チームになり、山下監督から学生コーチというポストが必要になった時にチーム内から自分の名前が挙がる、打診を受けました。その後、監督と話し合い、目指すビジョンに納得をしたので選手を辞めて学生コーチになる決断をしました。

――実際やってみていかがでしたか

結構大変でした。ただ、いままではプレーすることしか考えていなかったのですが、学生コーチとして人を教える立場となり、これまでとは違ったラグビーの楽しみを知れたので良かったです。

――同期に向けて一言お願いします

大家(大周、スポ4=大阪・早稲田摂陵)や杉本(峻、商4=東京・早実)が僕らに代わって下のチームを指導して、下から突き上げてくれたので桑野組が充実したと思うので感謝したいです。

――後輩に向けて一言をお願いします

ずっと努力し続けて欲しいです。結果が出るまで頑張って欲しいですし、結果が残せない努力は努力じゃないと思うので、しっかり自分に合ったものを見つめ直しながら、考えて努力して欲しいです。

プロップ千葉太一(教4=東京・早実)

――きょうの試合を振り返ってみていかがですか

最後の試合だったので、気持ちよくプレーできました。

――4年生はどんな学年でしたか

個性は強いんですけど、個の能力はすごい低い学年という印象です。

――他大学と比べて、早大ラグビー蹴球部の良いところはどこだと思いますか

色々な人に愛されているところです。愛されているからこそ、かかるプレッシャーも違ってくると思いますし、かかってくるものも違うと思います。ワセダはラグビー界にとっても無くてはならない存在だと僕の中では思っています。

プロップ佐田涼祐(社4=東京・早実)

――追い出される側になってみていかがですか

3年間見続けてきたものが自分もこうなると、やっぱり長かったようで短かったなと。楽しかったという思いが強いですね。

――普段の試合とは違って楽しい雰囲気でした

きょうは試合とは違って難しいことは考えずに楽しめました。

――4年間振り返って何を感じますか

大半はきつかったですけど、べたに言えば楽しかったので悔いはないというか、本当に楽しかったです。

――社会人になってからはラグビー蹴球部での経験をどのように生かしますか

どうなるんですかね。とりあえず人よりは苦しいことをやったつもりなので、そういった面で強く生きていければいいと思っています。

プロップ小笠原優(商4=秋田)

――追い出し試合の感想を聞かせてください

最後のスクラムを押せたので、自分としては満足です。楽しくやれました。

――早大ラグビー蹴球部での4年間を振り返っていかがでしたか

最初は外部で、4年生の最後に寮に入って、その4年生の春にケガをして。Dチームの裏から始まり、どのカテゴリーも経験できたので自分のプラスになったと思います。

――4年間の中で成長はありましたか

4年の最後にはBチームの主将もやらせてもらって、今までは自分のことを頑張るだけだったのですが、周りを見てモチベーションを上げることなどをを考えるようになったと思います。結果的に勝てなかったのですが、これからもワセダラグビーの一員であることは変わらないですし、桑野組の一員なのでそれに恥じない行動をとって社会人として良い男になりたいです。

――同期はどのような学年でしたか

とても仲が良いです。でも、個性はあります。僕もですけど。主将のためにまとまることができる良い学年だと思います。

――同期へ一言お願いします

僕の笑いが飽きられているのでもう少し笑って下さい。

――後輩へ一言お願いします

寮生活を初めてして、自分は一人っ子なので後輩と深く接してこなかったのですが、第二寮の後輩とは深く接することができ、感謝しています。

フッカー貝塚隼一郎(政経4=埼玉・早大本庄)

――きょうの試合はいかがでしたか

2度目の追い出し試合を経験させてもらい、すがすがしい気持ちです。ただ、このグラウンドに来ると悔しい結果で終わってしまったことを思い出してしまいます。

――前回の追い出し試合と比べて、気持ちの変化はありますか

特に変わりはないですね。

――5年間を振り返っていかがですか

本当に感謝しかないです。いろいろなことを経験し、学ばせてもらいました。

――特に感謝している人はどなたですか

この部を支えてくださっているファンの方々やスタッフ、部員のみんなに感謝しています。

――4年生に向けて一言お願いします

ここで得た経験を忘れずにこれからの人生を歩んでいって欲しいです。

――後輩に向けて一言お願いします

日本一を目指して頑張ってほしいですね。

ロック山口和慶(スポ4=福岡)

――4年間を振り返っていかがでしたか

長かったですし、きつかったですけど入部して良かったです。

――最後の1年間はいかがでしたか

監督が変わって、いままでは当たり前だったことを変えたりして大変でしたが、これを機に同期の結束も深まり、充実していて良い1年でした。

――同期に向けて一言お願いします

最後まで応援してもらって本当に力になりましたし、ありがとうという気持ちを伝えたいです。

――後輩に向けて一言お願いします

まだワセダはずっと負け続けていますが、山下監督についていけば絶対勝てると思うので信じてついて行ってほしいです。

NO・8堤悠(政経4=東京・攻玉社)

――とても楽しそうにプレーしていらっしゃいましたが、追い出し試合を振り返っていかがでしたか

最初にハイパントをキャッチしたところで、いきなり加藤君(広人、スポ3=秋田工)にタックルに入られたのがとても痛かったです(笑)。久々にラグビーをして、きつかったのですが、とても楽しかったです。ラグビーって本当に楽しいなとあらためて思いました。

――ジュニアではゲームキャプテンを務めることも多かったと思いますが、今季を振り返っていかがでしたか

春の最初に赤黒を着ることができたのですが、それからAチームで出場する機会が全くなかったので、そこは残念でした。

――ラグビー蹴球部で過ごした4年間は、どんな4年間でしたか

終わってみれば、本当にあっという間でしたね。同期にもチームにもいろいろ迷惑をかけてしまって申し訳ない気持ちと、周りの全ての人に対する感謝の気持ちがあります。4年間やってきてよかったなと思えるのは、同期や先輩後輩、スタッフの方など周りの人のおかげだと思っているので、本当に感謝しています。

――後輩に向けてメッセージをお願いします

僕たちは大学選手権で勝てなかったという結果を一生背負っていかなければならないのですが、後輩にはまだ大学選手権で優勝を目指せるチャンスがあるので、嫌になるくらいきつい練習もあると思いますが、それを乗り越えて優勝をつかみ取ってほしいです。

SO広瀬泰斗(政経4=東京・早大学院)

――追い出し試合を振り返っていかがですか

同期だけでラグビーをするのは久々で、ラグビーもすごく久々だったので楽しかったです。

――今まで怪我に悩まされることもありましたが、4年間を振り返っていかがでしたか

怪我はちょいちょいあったんですけど、それが原因でチームが上がれないというわけではなかったかなと。単純に自分より上手い人がいたし自分が下手くそだったから下にいたという感じです。

――今までで1番印象的だった試合はどの試合ですか

やっぱり初めて対抗戦で赤黒を着た、自分が3年の時の帝京戦です。結果としてはかなり大敗で終わったんですけど、1番印象深いです。

――後輩の方々にメッセージをお願いします

僕は附属校出身で、弱小校から上がってきたので、特にそういう人たちに対しては、とにかく真面目にひたむきにやり続けてほしいです。

――同期の方々にメッセージをお願いします

これから社会人になって、別々の道を行くことになるのですが、それぞれの業界で頑張って、また会う時には楽しくお酒を飲みながら、今後も一生付き合っていきたいと思います。

WTB勝浦秋(スポ4=愛知・千種)

――きょうの感想をお願いします

毎年の恒例だったのですが、いざ自分達の代でやると、自分はケガで出られなかったけれど楽しそうで羨ましかったです。このような機会を設けてくれたことには感謝したいです。

――4年間を振り返っていかがでしたか

楽しいことも苦しいこともいっぱいあったのですが、自分を成長させる良い経験になったと思います。

――それはどのような面での成長ですか

ラグビーの技術面でもそうですし、人間として人との関わり方なども成長できたかと思います。

――同期へ一言お願いします

この同期で良かったと思います。心残りは、ケガなどがなくて同期でもう少し試合をしたかったなというのはあります。

――同期はどのような雰囲気でしたか

上の代に比べると、誰かに遠慮して発言できないなどがなかったので、みんな仲が良かったのではないかと思います。

――後輩へ一言お願いします

4年間やってきて毎年どんどん練習が辛くなってきていると思うので、来年もそれが予想されるのですが頑張って欲しいと思います。