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スケート部

2016.12.21

第85回全日本選手権 12月22~25日 大阪・東和薬品RACTABドーム

全日本選手権展望

 2016年もいよいよ年の瀬。日本フィギュアスケート界にとっては最も熱い季節がやってきた。全日本選手権(全日本)。狭き門をくぐってきた男女60名が、1年間の全てをぶつける国内最高峰の舞台だ。開幕直前、今季はブロックから勝ち上がってきた早大の松嶋那奈(スポ3=東京・駒場学園)と中塩美悠(人通2=広島・ノートルダム清心)が参戦する、女子の注目選手をピックアップした。

★表彰台に上るのは誰だ!?~シード・免除選手~

ブロックで表彰台に上った3人が『東京の強さ』を見せつける

 金メダルに最も近い位置にいるのは、日本のエース宮原知子(関大)。2年連続の2位に輝いたISUグランプリファイナルでは自己ベストの218.33点をマークしており、3連覇へ視界は良好だ。堂々のシニアデビューを果たした樋口新葉(日本橋女学館高)、三原舞依(神戸PFSC)は『打倒・宮原』を狙う。また、今季は不振にあえいでいる村上佳菜子(中京大)、永井優香(駒場学園高)、そして浅田真央(中京大)がこの大舞台でどこまで調子を上げてくるかにも注目だ。

★大学生スケーターが魅せる~西日本選手権(西日本)通過選手~

ショートとフリーで表現を使い分け、西日本ではトップに立った木原

 西日本を勝ち抜いた10名の内、8名が大学生。洗練された『大人の演技』に観客は酔いしれることだろう。その西日本を制したのは木原万莉子(同大)。今季はカナダでスケーティングを強化し、気品と情感あふれる動き、表情に磨きをかけた。環境を変えて臨んだシーズンの進化を証明する。他にも、中四国九州ブロック優勝から波に乗る竹野比奈(福岡大)ら、多くの大学1年生スケーターが上位に食い込んだ。その一方、3位の大庭雅(中京大)をはじめ、上級生の滑りにも期待したい。

★東の高校生が熱い!~東日本選手権(東日本)通過選手~

 西日本とは対照的に、東日本は通過した6名中4名が高校生。昨季まで無名の存在だった廣谷帆香(八工大一高)は、シードの樋口を除いてトップ通過を果たした。持ち味は得意のルッツをはじめとしたパワフルなジャンプ。大飛躍の1年を好演で締めくくり、同じく青森県の高校生である大澤陽(三沢GOLDFSC)と共に、その名を全国に知らしめたい。関東ブロックから勝ち上がってきた小林聖依(秀明英光高)、船迫麗愛(千葉経大附高)はタイプこそ違うものの伸び盛りの有望株。初めての全日本でフリー進出を狙う。

★次世代のヒロインは逸材ぞろい~全日本ジュニア推薦選手~

 勢い十分の六人がシニア世代を脅かす。世界で活躍する坂本花織(神戸FSC)、白岩優奈(関大KSFC)、本田真凜(関大中高スケート部)の上位三人はもちろん、それ以外の三人からも目が離せない。スピードとスタミナが武器の笠掛梨乃(ポラリス中部FSC)、小さな体で雄大な『レ・ミゼラブル』を演じる滝野莉子(大阪スケート倶楽部)、鈴木明子氏振り付けのプログラムをものにした鈴木沙弥(邦和SC)だ。今季ジュニアグランプリシリーズに派遣された選手の内4名が進めなかった超激戦区のジュニア世代が、波乱を巻き起こす。

★見よ、早大コンビの3T―3T!~早大所属選手~

昨季は無念の欠場、中塩が全日本に舞い戻る

 選ばれし30名の内、早大スケート部所属の選手からは松嶋と中塩がエントリー。2年前、松嶋は当時の自己最高得点をマークし20位、中塩はショートプログラムで4位に入るなど健闘し10位に入った。2年ぶりの大舞台。共に最大の武器となるジャンプは、冒頭に跳ぶトリプルトーループ―トリプルトーループだ。高さ、幅のある大きなジャンプで勢いに乗りたいところ。また、2年前と比べ大きく成長した表現力を発揮し、笑顔でスタンディングオベーションを迎えてほしい。

(記事 川浪康太郎、写真 井上莉沙、同志社スポーツアトム編集局提供)

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