ラクロス部

2016.12.20

新人戦ウインターステージ決勝ブロック 12月17日 東京・江戸川区臨海球技場

無念の決勝ブロック敗退 初タイトルを逃す

 新人戦ウインターステージ予選から2週間。この代での初タイトルである同大会での優勝を懸けて、早大は決勝ブロックに臨んだ。準決勝へと駒を進められるのは決勝ブロック1位のチームのみ。しかし、初戦の学習院大戦で引き分ける苦しいスタートとなり、2戦目の立大α戦では粘りを見せるも敗戦。早大は決勝ブロック敗退で、今シーズンの戦いを終えることとなった。

 2戦目の強豪・立大αとの対戦に向け、確実に勝利を収めたいと考えていた初戦の学習院大戦。しかし「焦っていたからこそ、ミスがたくさん出てしまった」(DF那珂春稀、社1=東京・大妻多摩)との言葉通り、試合序盤は緊張やプレッシャーからかパスミスによるボールダウンが目立ち、早々に先制点を許してしまう。それでも徐々に早大オフェンスの時間を増やしていき、反撃の余地を残して前半を折り返した。後半は開始のドローを早大が制し、そのままオフェンスへつなぐ。そして後半1分にDF湯浅愛子(人1=神奈川・日大藤沢)のショットで1点を返し、その1分後にも湯浅がフリーシュートを決めて2-1と逆転に成功。だが残り3分で相手にフリーシュートを決められイーブンに。必死の攻めを見せるも追加点を奪えずに終了となり、決勝ブロック突破には立大α戦での勝利が絶対条件となった。

学習院大戦でゴールを決め、喜ぶ湯浅(右)と那珂

 迎えた立大α戦。勝利への執念とは裏腹に、早大は2点を先制される苦しい展開に。それでも前半5分にMF竹野翠(政経1=東京・西)がゴールを決めると、7分にもダウンボールをスクープしたAT宮尾和佳奈(スポ1=福島・白河)がフィールドを駆け上がり、そのままショットを決めて2-2の同点に追い付く。前半終了間際に1点を返されるが、白熱した展開を見せた。しかし後半、パスをつないだ立大に追加点を奪われると、終盤にもフリーシュートを決められ2-5で敗戦。強敵を打ち破ることはできず、早大の戦いはここで幕を閉じた。

果敢な攻めが目立った竹野

 立大αに善戦し、手応えを感じながらもやはり選手たちの心に残ったのは優勝を果たせなかったことへの無念さ。この悔しさを晴らすべく、最後の新人戦であるあすなろカップでの雪辱を誓った。また、この日特に感じたのは個人技術のさらなるレベルアップの必要性だ。パスキャッチやグラウンドボールの寄り、シュート精度など1人1人の技術が向上によりチーム全体を底上げしていくことが、あすなろカップ優勝に向けて重要になってくるはずだ。今大会で引退となる学生コーチも「どんなことにも挫けず、努力を続けて優勝して欲しい」(中村恵理学生コーチ、商4=三重・伊勢)と選手を鼓舞している。「私たちは何ができるのかを考え、学年で高め合いながら練習していきたい」(那珂)。あすなろカップはらいねん5月。鍛錬の冬を越え、春にはきっと一皮むけた姿を見せてくれることだろう。

(記事 小川由梨香、写真 高橋弘樹、高橋豪)

結果


決勝④ブロック


△2-2学習院大(得点者:湯浅2)

●2-5立大α(得点者:竹野、宮尾)


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コメント

中村恵理学生コーチ(商4=三重・伊勢)、熊坂美希学生コーチ(スポ4=埼玉・富士見)

――今日の2試合を振り返っていかがですか

中村 一言で言うと悔しいです。1試合目は自分たちの攻撃が出し切れずにバタバタしてしまって本来の力が出せなかったですが、1試合目の後半と2試合目は本来の力が出せたかなと思います。ただ立大を相手にすると基礎体力のところで力及ばずという感じで、完全に力で負けてしまったかなと思います。

熊坂 確かに悔しいという気持ちは残りましたが、1試合目に自分たちの試合ができなかった分、2試合目は1年生自身も切り替えて勝負してくれましたし、普段見られないようなプレーをたくさん見ることができたのはうれしかったです。

――今日の1年生のオフェンス面、ディフェンス面はどうでしたか

中村 オフェンスはさっきも言ったように前半バタつきましたが、後半から2試合目は自分たちがやりたいこと、1on1がしっかりできていたので、反省点はありますが、トータルで見たら練習でやってきたことができたのは良かったと思います。ディフェンスは安定感があるところが早稲田の強みだと感じていて、そこの部分は出ていたと思います。でも個人個人の基礎の部分でミスを犯して失点していたので、そこを上げてほしいと思います。

熊坂 今言っていたことと全く同じで、自分たちのやりたいことが徐々にできたことは今までの試合と比べて良かったと思います。ただ試合の入りの部分で 自分たちのミスが多すぎたので、そこが課題になってくると思います 。ディフェンスに関してはワセダは堅くやれば守れるという自信があったので、やはり個々の気持ちの部分であったり、声掛けの部分で失点していたのでそこは修正していってほしいと思います。

4月から1年生を見てきて、今日で学生コーチを終えるということになります。振り返っていかがですか

中村 色々なことがあってあっという間でした。1年生は最初何も分からないような状態で、集合しても黙って私たちの指示を待っていたりと、この子たちどうしようと思った時期もありました。でも日を重ねるごとにどんどん成長していき、ウィンター(ウィンターステージ)前も自分たちで練習をしたりと積極性も出てきて、成長した姿が見られてうれしかったです。

熊坂 初めの頃は私も手探りの部分が多かったですが、この1年間やってきて1年生の成長をたくさん見ることができて、この子たちと一緒にウィンターの優勝を目指して1つ1つの試合をやって、成長してくれて嬉しいです。

――最後に、1年生に向けてメッセージをお願いします

中村 この悔しさをぶつけてあすなろは優勝するのみだと思います。個人個人のポテンシャルは高いと思うので、どんなことにも挫けず、努力を続けて優勝してほしいです。

熊坂 この1年間付いてきてくれてありがとうという気持ちと、まだまだ課題はあるのでその1つ1つをつぶして優勝してほしいと思います。

DF那珂春稀ゲームキャプテン(社1=東京・大妻多摩)

――本日の決勝ブロック、どのような意気込みで臨まれましたか

リッキョーαと学習院大とのブロックだったんですけど、リッキョーαはサマーで準優勝していますし、経験者も多いチームなので格上ということは分かっていて。でも、自分たちのやってきたことに間違いはないと思っていたので、やり切る気持ちで臨みました。

――1試合目の学習院大戦は引き分けとなりましたが、振り返ってみていかがですか

あの試合はフィールドにいる全員が焦っていて。焦っていたからこそ、ミスがたくさん出てしまったのが、引き分けで終わった原因だと思います。ただ、後半になるにつれて持ち堪え、自分たちのポゼッションの時間も長くなったので、メンタルの弱さが(引き分けの理由の)一番ですね。あれは勝てた試合だったと悔やんでいます。

――2試合目の立大戦の方はいかがですか

リッキョー戦はハーフの時点でこのままいけば絶対に勝てる、自分たちでも引き分けにもっていけると思うくらい流れがいい試合だったんですけど、最後のツメが甘くて負けてしまいました。

――キャプテンとして、サマーからきょうまでを振り返ってみていかがですか

サマーから個々の力も上がってるんですけど、やはり詰め切れず、このような結果になってしまったのは事実です。サマーからウインター、ウインターからあすなろまで同じぐらいの期間があるので、今まで詰めてきた以上の分をこれから詰められるように頑張っていきたいです。

――きょうで引退される学生コーチのお二方を含めた4年生に向けて一言お願いします

4年生の先輩には本当にお世話になっていて、悪いところも良いところもたくさん言ってくださりました。学生コーチのお二方がいなかったら、自分たちはここまでこられなかったと思いますし、勝って恩返ししたかったんですけど、それができなくて悔しいです。でも本当に感謝の気持ちしかないです。

――最後にあすなろに向けての意気込みをお願いします

ウィンターもそうだったんですけど、どんな相手にもワセダスポーツをやっている以上勝たなければいけないと思っていますし、あすなろではどの大学とでも物おじすることなく、勝ち切るのが一番だと思っています。それに向けて私たちは何ができるのかを考え、これから学年で高め合いながら練習していきたいです。

MF竹野翠(政経1=東京・西)

――きょうの2試合を振り返って

初戦の学習院大戦はずっと勝つつもりでやっていたのに先制点を取られてしまって。自分たちが気持ち的に少し負けてしまっていたから同点に終わってしまったので、自分たちの気持ちの弱さを感じる試合でした。2試合目の立大戦は、サマーステージの準優勝チーム相手だったので、前から準備して絶対勝とうと臨んだ試合でしたが、結果的には負けてしまったので、どちらも悔しい試合でした。

――1試合目はチーム全体に硬さが見られたと思いますが

そうですね。私は特に緊張していて全然ボールキャッチができなくて、そこをもっと試合の中で調整していけばよかったと思っています。

――きょうの立大の印象はいかがでしたか

立大は対戦してみてやはりすごく強いという印象です。でも自分たちが圧倒的に負ける試合ではなくて、途中で追い付いたりもしたので、勝てる試合だったかなと思います。

――反撃のきっかけになった1点目のゴールを振り返って

1点も入っていない状態だったので、とにかく1点でも取らなきゃと思ってがむしゃらにゴールを決めにいきました。

――あのプレーには満足いきましたか

そんなに満足はしていないですけど、自分も打つしかないと思って打てたので、もっとコースとか狙って打てば良かったのではないかと思います。

――ゴール後にはガッツポーズも飛び出しましたが、お気持ちはいかがでしたか

とりあえず1点取れたのですごくうれしかったです。

――立大との現時点での差を挙げるとするならばどこでしょうか

パスとキャッチの能力が全然違っていて。自分たちは簡単なパスミスもしてしまうのですが、立大は中へのパスも上手くできていたのでそこは大きな差だと思います。

――こういった点を次の新人戦までに直していくのでしょうか

はい。あとメンタルの弱さもですね。自分たちは盛り下がってしまうので、自分たちで盛り上げられるようなチームになれればいいと思います。

――きょうで引退となる学生コーチにはどんな言葉をかけたいですか

まずは本当にありがとうございましたということと、自分たちの中には経験者も少なく何も分からない状態で一から指導してくださったので、その2人に恩返しをしたかったのですが、それができなかったことがすごく申し訳ないです。ずっと弱いと言われていた学年だったので、強いところを見せて恩返しがしたかったです。それが悔しいです。

――これからの長いラクロス部生活に向けた抱負や意気込みをお聞かせください

学年試合はもう一回あるのでそこで絶対優勝して、自分はゲームコントロールをもっとできる選手にならなければいけないと思っています。

DF湯浅愛子(人1=神奈川・日大藤沢)

――ウィンターステージを戦い終えての感想を聞かせていただけますか

1試合目は勝てた試合だったなと感じています。点数は決めたんですけど、チームとしてはもう少しできた部分が多かったので、相手に合わせず自分たちのペースに持ち込めたら勝てたのかなと思いました。2試合目は、相手に経験者が多い中で自分たちの経験者は2人と未経験者が多い中であそこまで戦えたのは大きな収穫だったのかなと思うんですけど、次のあすなろでは絶対に立大相手に勝てるような練習をしていきたいと思っています。

――1戦目で引き分けてから、2戦目までの間に選手同士で戦術面などの話はされましたか

1戦目の相手より2戦目の立大の方が強いと言われていましたし、実際に実力としても立大の方が上で、相手の攻めには特徴があるので、自分たちの守り方についてを特に話しました。

――2戦目の立大戦ではワセダのプレーはどの程度出せたと感じられていますか

80パーセントくらいですかね。グラボ(グラウンドボール)とかはあと少しのところを寄れたんじゃないかとかは思っています。

――ドロワーも務められていましたが、きょうのドローについては

1試合目の方は自分が思うようにコントロールもできていたりしたんですけど、2試合目の相手はパワーも瞬発力もあって、少し相手に押され気味だったかなと感じています。

――学生コーチのお2人が指揮を執られるのもこのウィンターステージが最後となりますが、学生コーチに伝えたいことは

お2人は私たちの練習に毎回来てくださってアドバイスもくれたりして、本当に感謝しています。2人がいなかったら成長できていなかったと思うので、2人は本当にすごい存在だったなと思います。らんさん(中村恵理学生コーチ)、熊さん(熊坂美希学生コーチ)が私たちの学生コーチで良かったと思っていますし、今回は負けてしまったんですけど、あすなろでは優勝して、2人にも私たちを教えることができて良かったと思えるようにしたいなと思っています。

――きょうのウィンターステージを終えて、自分のここをもっと強くしたいと感じた点は何かありましたか

私はバスケ出身なので動きは結構分かっているんですけど、クロスの技術があまりなくてキープミスとかパスミスとかが多かったので、そこを上げていきたいです。あと自分は真ん中あたりで相手に当たってダウンボールとかセットに持ち込めるようにしたりするのができていたので、そこはもっと伸ばしていけたらいいと思います。

――最後にあすなろカップに向けて、今後への意気込みを聞かせてください

あすなろでは、個人的にはチームを勝たせられるように、アタック面では点数を決めたり、ディフェンス面では無失点を目指せたらいいかなと思っています。ドローはもう少し自分でコントロールできると思うので、そこを修正していけたらいいと思っています。チームとしては、今回出場したメンバーが固定されていたので、全体的な底上げをするのと、絶対に優勝を目指してやっていきたいと思います。