剣道部

2016.12.07

第17回関東女子学生新人戦 12月3日 東京武道館

新人戦準優勝! 課題と手応えを得る

 女子剣道部の新体制は1、2年生による関東女子学生新人戦(新人戦)で幕開けを迎えた。シードにより2回戦からスタートした早大は4回戦まで順調に勝ち上がり、苦しんだ準々決勝も辛勝。因縁の相手である明大との準決勝では、明大戦には特別な思い入れがあったという太田麻友(スポ1=茨城・守谷)らの活躍で勝利を収め、決勝へと駒を進めた。しかし、迎えた国学院大との決勝戦は代表戦までもつれる混戦の末に惜敗。今大会が初めての公式戦となる選手も活躍を見せ、決勝戦まで勝ち上がったことに大きな手応えを感じた一方で、悲願の優勝まであと一歩だっただけに悔しさも残る大会となった。

 早大にとって初戦となった山梨大との2回戦。今大会が初の公式戦となる先鋒・沖田瑞希(社2=京都・日吉ケ丘)が試合開始直後にドウを決め一本勝ちを収めると、後続も危なげなく勝利を重ね快勝。波に乗った早大は日獣大、東女体大を続けて下し、清和大との準々決勝へと進む。先鋒の沖田が二本勝ちを収めたものの、その後引き分けが続き1勝のみのリードで大将戦を迎えた。ケガを押して出場していた大将・小西波瑠(スポ2=大分鶴崎)は中盤に一本を取られながらも一本負けでしのぎ、本数勝ちで辛くも準決勝進出を決めた。

新戦力も大いに活躍した

 迎えた準決勝の相手は、ことしの関東女子学生優勝大会(関東大会)の初戦でまさかの敗北を喫し、日本一の夢を断たれた因縁の相手である明大。「4年生の先輩も見に来て下さっていたので絶対に負けたくなかった」(小西)と、関東大会でメンバー入りしていた小西、太田の二人を中心に特別な思いで挑んだ。先鋒戦を引き分けに抑えると、後続も強敵相手に粘りの試合を展開。4戦連続の引き分けで、勝負は大将・太田に託された。緊迫した展開にも動じず落ち着いた試合運びを展開した太田は、相手がコテにきたところへ応じ技のメンを決め一本を先取。その後は相手の猛攻をしのぎ切り、「4年生に恩返しができた」と会心の勝利を収めた。

因縁の相手に雪辱を晴らした太田

 決勝戦では国学院大と激突。練習試合で敗れたこともある強敵相手に、一進一退の勝負を繰り広げた。先鋒戦を落としたものの、次鋒の品川大華(スポ1=広島・広)の一本勝ちで取り返す。続く中堅の山下紗奈未(社2=山形・左沢)も上段相手に勝利を挙げ、勝ち越しに成功。ところが副将・太田は相メンで競り負け、勝負は再び振り出しに戻った。2-2の引き分けで勝負を託された大将・小西は、ケガの影響を感じさせない果敢な攻めで一本を先取。その後も攻めの姿勢を崩さず、悲願の優勝は目前に。ところが試合終了間際にメンを決められ、代表戦に持ち込まれる。粘り強さに定評のある小西だが、大将戦で取り返したことで勢いに乗る相手に再びメンを決められ惜敗。あと一歩のところで女王の座を逃し、2位で新人戦を終える結果となった。

最後まで攻めの姿勢を崩さなかった小西

 「今回のチームは本当に穴がないというのが強み」(山下)と、全員が一丸となって勝利を重ねた本大会。初の公式戦出場となった選手たちも実力を発揮し、様々な収穫が得られた。本大会を最後に早大はオフに入る。「今回の反省を生かして自主的に取り組んで、また一から頑張っていきたい」(小西)と、おのおのが自分を見つめ直し、自主的にトレーニングや稽古に励む期間だ。今シーズンの収穫と課題とを糧に根を伸ばす冬を経て、春にはまた一回り成長し花を咲かせてほしい。

集合写真

(記事 久野映、写真 中丸卓己、佐藤諒、松本一葉)

結果

2回戦 ○早大4―0山梨大

先鋒 沖田  ド―

次鋒 品川  不戦勝

中堅 太田   ―

副将 安住 メコ―

大将 小西  メ―

 

3回戦 ○早大5―0日獣大

先鋒 川畑 メメ―

次鋒 阿住 不戦勝

中堅 品川 メコ―

副将 太田 不戦勝

大将 山下 コメ―

 

4回戦 ○早大2―1東女体大

先鋒 沖田   ―

次鋒 品川  メ―

中堅 太田 メド―コ

副将 山下   ―メ

大将 小西   ―

 

準々決勝 ○早大1(3)―1(2)清和大

先鋒 沖田 メメ―

次鋒 品川   ―

中堅 山下  コ―コ

副将 太田   ―

大将 小西   ―メ

 

準決勝 ○早大1―0明大

先鋒 沖田  ―

次鋒 品川  ―

中堅 山下  ―

副将 小西  ―

大将 太田 メ―

 

決勝 ●早大2(3)―2(3)代 国学院大

先鋒 沖田  ―メ

次鋒 品川 メ―

中堅 山下 コ―

副将 太田  ―メ

大将 小西 メ―メ

代表 小西  ―メ

 

早大 2位

コメント

小西波瑠(スポ2=大分鶴崎)

――本大会にむけての意気込みはどのようなものでしたか

ことしのチームはすごくいいメンバーがそろっていたので、本当に優勝を狙えると思っていたんですけど、最後の決勝あと一本のところで…。

――早慶戦(早慶対抗試合)からこの大会まで、特に意識してきたことは何ですか

先輩たちと(関東学生優勝大会(関東大会)で)悔しい思いをした分、絶対勝とうって思っていました。特に(関東大会で負けた相手である)メイジとの試合では、4年生の先輩も見に来て下さっていたので絶対に負けたくないって思って、勝って先輩たちの悔しさも晴らしたいって思っていました。

――本日の調子はいかがでしたか

実は今手首の靭帯が切れてしまっていて、ほとんど練習もできないまま迎えた大会でした。正直不安はあったんですけれど、周りのメンバーがすごく心強くて、痛みも忘れて試合をすることができました。

――清和大戦で、1勝のリードを守りきらなくてはいけないという場面で回ってきた大将戦はいかがでしたか

1勝のリードで来たときは本当にきつくて。きょう大将に置かせていただいたのが高校以来の大将だったんですけれど、今後大学でも大将をするようになるのであれば本当に反省もある一方で今後に生きる経験だったと思います。

――決勝戦についてお伺いします。2-2で本数も同じという引き分けの場面で回ってきました

みんなすごく自分らしい試合ができていて、わたしも思ったほど緊張せずって感じだったんですけれど、(一本取って)本当に最後の一秒ってところで取り返されてしまって、あれがなければ優勝だったので、ツメの甘さが出てしまったなという試合でした。

――代表戦はいかがでしたか

私は高校時代から代表戦で負けたことがなくて。今回もどれだけ時間がかかっても絶対一本取ろうって思っていたんですけれど、最後集中力が切れてしまったところを打たれてしまって、任せていただいたのに負けてしまって本当に悔しい試合でした。

――本大会では、普段から試合に出られていて2年生でもある小西選手が、チームを引っ張っていく立場であったと思いますが、いかがでしたか

3年生の先輩にもすごくサポートしていただいたのもありましたけど、まだ最上級生になったわけではないけれど上の学年になる責任の重さをすごく感じました。

――今回初めて公式戦に出場する1年生もいたと思いますが、そういった選手に対しての気遣いなど具体的に行ったことはありますか

口で言うことよりも、自分が試合で戦う姿を見せることで引っ張っていきたいって思っていました。それだけに最後あんな試合になってしまって申し訳ない気持ちです。

――これからオフシーズンに入りますが、春に向けての意気込みをお願いいたします

他の大学はこの期間もしっかり稽古していると思うのですが、私たちはここでオフに入るので、そこで絶対差を付けられないように、今回の反省を生かして自主的に取り組んで、オフ明けに皆で集合した時にまた一から頑張っていきたいと思います。

沖田瑞希(社2=京都・日吉ケ丘)

――2位という結果について、率直にいかがですか

悔しいです。

――公式戦は今回が初ということで、どんなお気持ちで臨まれましたか

きょねんは新人戦も出られなくて。一年間しっかりやってきて、今後につながる戦いができるように意識してやりました。

――先鋒を任されていましたが、先鋒については

特にプレッシャーに感じたりとかはなかったです。

――清和大戦ではメン2本で勝利しましたが、あの場面を振り返っていかがですか

無意識に出たという感じで。打とうとして打ったわけではなくて、流れの中で自然に出ました。

――決勝では惜しくも敗れましたが

相手を見て引いてしまって、そこを打たれたのでそれが今後の課題です。

――逆に今回の大会で得たものはございますか

今まで部内でしかやったことがなくて、きょう公式戦に出て内容が悪かったというわけではないと思うので、これからはもっと中身のある剣道というか、外でもっと通用するようにしたいです。勝てないわけではないというのが分かったので、これからも頑張っていこうと思います。

――具体的な目標などはございますか

全日本(全日本女子学生優勝大会)優勝、早慶戦(早慶対抗女子試合)勝利です。

山下紗奈未(社2=山形・左沢)

――本大会への意気込みはどのようなものでしたか

きょねん先鋒で出たものの何も活躍できなくて、ベスト8となって先輩方の足を引っ張ってしまったのですが、ことしは新人戦において一番上の学年ということを意識して強い気持ちで臨みました。

――調子はいかがでしたか

絶好調ってわけでもなく、正直あまり…。それで引き分けとか負けもあってチームに迷惑を掛けてしまったんですけれど、それでも最後何とか勝ててやっと貢献できたかなという感じです。

――この新人戦のメンバーを決めるにあたって選考などはあったのですか

確定枠が(7名中)4つあって私はその中に入っていたので選考はなかったのですが、残り3枠を部内戦をして決めるという形でメンバーを決めました。

――4回戦の清和大戦は、それまで順調に勝ち進んできていた中でひやっとする部分もあったかと思いますが、振り返っていかがでしたか

自分が取ったら後ろも楽に試合を展開できると思っていたのですが、一本取った後に安易にメンを打って隙になったところを打たれてしまいました。それで結局後続につらい思いをさせてしまって申し訳ないという思いでした。

――準決勝の明大戦はいかがでしたか

(相手選手と)練習試合でやったことがあってその時は勝っていて、きょうも勝ちに行くつもりで強気でいったんですけどなかなか一本取らせてもらえなくて、結局引き分けで後輩の太田(麻友、スポ1=茨城・守谷)に任せることになってしまってあまり貢献できなかったなと思います。

――決勝戦では上段の選手との対戦でしたが、苦手意識などはなかったのですか

高校まで上段がすごく苦手だったのですが、最近上段の方とやるようになってからは負けることも少なくなって勝ちのほうが最近では多いかなという感じなので、ある意味上段相手でラッキーだなというのも少しありました。

――先鋒戦を落として次鋒が取り返した直後の勝利ということで、チームにとっても貴重な勝利だったのではないでしょうか

そうですね、このまま(勝利が)決まってくれればいいなと思ったんですけれど、実際の勝負はそんなに甘くなくて。厳しいところですね。

――1、2年生で組んだ今回のチームで準優勝という結果でしたが、手応えなどはありましたか

今回のチームは本当に穴がないというのが強みで、いいところだなって思いますし、学年が上がるにつれてみんなももっと自覚を持って練習するようになると思うので、自分も負けないよう練習して来年の関東大会(関東女子学生優勝大会)で優勝できるように練習していきたいです。

――来シーズンに向けての意気込みをお願いします

1、2年生ではなかなか部内で勝てず試合に出ることも少なくて、出れてもこの新人戦しかなかったので、3年生になったらまず部で勝てるようになって、試合にも出て誰よりも活躍できるくらいに成長したいと思います。

太田麻友(スポ1=茨城・守谷)

――2位という結果になりましたが、今のお気持ちは

決勝で自分がもし勝っていたら、という気持ちがあるので悔しいです。

――嬉しい準優勝というよりも、悔しい準優勝ということでしょうか

そうですね。

――下級生のみの出場となりましたが

楽しかったです。気が楽だったのか分からないですけど、思いきってやろうと思っていたので。結果的には楽しかったです。

――一本を争う緊迫した試合が続きましたが、そこでも楽しめたということでしょうか

そこが逆に楽しかったです(笑)。

――決勝で戦った国学院大のイメージは

練習試合でも勝てていなくて、逆にチャレンジャーの気持ちでいけたので気は楽だったと思うんですけど。やらかしましたね、私が。

――2ー1とリードした場面での出番でしたが、積極的に一本を取りにいっていた印象です

取ってやろうって思ったのがダメでしたね。何も考えずにやった方がよかったんですけど。勝ち急ぐというか、出なくていい場面で出てしまったので。自分のダメなところが分かってよかったかなと思います。

――あの相メンは引き出されての相メンだったのでしょうか、それとも自分で飛んだのでしょうか

あそこの間合いで勝負するのは私も得意なんですけど、逆に一番自分の弱いところでもあるので、そこで取られたのは今回の課題ですね。

――勝ち急いでリスクを取ってしまったのですね

はい、そうですね。

――代表戦に小西選手を選出した理由は何でしょうか

大将戦を見ていて、そのまま出されるだろうなと。

――どのような思いで代表戦は観ていましたか

お願い、勝って!みたいな感じでした(笑)

――準決勝では関東団体(関東女子学生優勝大会)で敗れた明大との戦いとなりましたが、意識するところはありましたか

すごく気持ちはありました。そこで使い果たしちゃったかもしれないです。

――関東団体のリベンジを果たすことができましたね

4年生に恩返しをできたんじゃないかなと思うんですけど、優勝しないと意味がないので。

――大将に置かれていましたが、そのオーダーの意図は何ですか

メイジは1年生の先鋒の子がポイントゲッターで、そこで取ってあとは引き分けるっていう戦略でした。そこで後ろに置かれたということは、そういう状況になっても取りにいけるって思ってもらえたのだと思います。

――取りにいこうという意識はありましたか

大将戦のときはそうでもなかったです。ずっと引き分けできていたので、勝ちにいこうとは思わなかったです。

――相手がコテにきたときに応じて放ったメンも無心で出たのでしょうか

そうですね、無心でした。

――メンを奪ったあとは掛かり稽古のような激しさで相手は攻めてきました

避けるのがきつかったです。

――ひやっとすることはありましたか

自分的にはひやっとはしていなくて、結構落ち着けていたかなと思います。

――この大会がことし最後の大会でしたが、このシーズンを振り返っていかがですか

優勝が一つもなくて、今回も2位で悔しい気持ちが残ったんですけど、いい課題がどの大会でも見つけられたので、来年につながると思います。

――この大会の課題は、相メンの部分や勝ち急いだ部分でしょうか

中間とか。あとは打ちの弱さで一本にできないところがあるので、そういったところが課題かなと思います。

――打ちの部分は関東大会のときも課題だとおっしゃっていましたね

まだ足りなかったです。

――来年の目標は

日本一です!

品川大華(スポ1=広島・広)

――本日の試合を振り返っていかがでしたか

すごい緊張したんですけど、1年生で今回の試合で初めて新人戦出させてもらって、それで決勝までってなかなか行けないと思うんですけど行けて嬉しかったし、でも最後負けてしまったのはやっぱり課題が残るかなと思います。

――今回が初の公式戦出場だったとのことですが、いかがでしたか

個人戦だったら自分の責任だけなんですけど、団体戦だったらチーム戦になるので負けられないなと思うし、一本欲しいなと思うところもあったし、初めてにしてはいい試合だったと思います。

――決勝戦では、前の試合を落としビハインドの場面での出場でしたが、見事な一本を決められましたね

準決勝までは引き分けできていて、決勝で初めて先鋒が負けて回ってきました。準決勝まではすごい緊張してやってたんですけど、最後はもう思いっきりやりました。

――2位という結果はいかがでしょうか

目標としていたのはやっぱり優勝だったので、そこに届かなかったのはそこには何か敗因があって。1人が負けたからではなくて、やっぱり何かチームの中での課題があるから優勝に手が届かなかったと思うので、ここから3カ月間、男子の新人戦が終わってからはオフになるので、その課題をしっかり修正していければなと思います。

――来年に向けてどのような練習をされていきますか

私はきつい練習があまり好きではなくて(笑)。でもことしは小林主将の指導のもとで厳しい稽古もやって、やってるときはすごくきつかったんですけど終わったときに達成感がありました。あとはやっぱり男子と同じメニューをやっていくなかで、打ちもどんどん強くなったし、スピードもどんどん速くなったので、来年ももっと厳しい練習になると思うんですけどそこでちゃんと自分に厳しくしてやっていこうと思います。

――最後に来年への意気込みをお願いします

今回始めて試合に出たんですけど、来年からはまた選考から選手になれるかなれないかで練習していくと思うので、次もちゃんと選手になれるように日頃の練習からしっかり力を入れていきたいと思います。