ラグビー部

2016.12.03

関東大学対抗戦 対明大 12月4日 秩父宮ラグビー場

早明戦展望

 9月から続いた関東大学対抗戦(対抗戦)も、いよいよ最終節。12月4日、秩父宮ラグビー場で早明両校が激突する。ここまで6戦を5勝1敗、唯一の黒星は帝京大のみと今季の成績では拮抗している両校。だが、昨季の早明戦では24-32と、僅差ながら敗北を喫した。昨季のリベンジを果たすため、逆襲に燃える早大か。それとも明大が突き放すのか。伝統の一戦の行方を左右する両チームのキーポイントに触れていきたい。

 BK陣は両チームともタレントがそろう。明大BK陣を引っ張る尾又寛汰と梶村祐介のCTBコンビは突破力、判断力双方が極めて高い水準にあり、早大にとって大きな脅威となるだろう。また、WTB山村知也はルーキーながらここまで11トライを挙げ、対抗戦のトライランキング1位を独走。その爆発的な加速力は他の追随を許さず、一度スピードに乗れば止めることは難しい。一方、早大BK陣も負けてはいない。中でも、先日の早慶戦からFBにコンバートされた桑山聖生(スポ2=鹿児島実)がキープレーヤーだ。184センチ、95キロの体格を生かしたタテへの突破は、広いスペースが与えられるFBになったことで、さらに生きてくるだろう。そして、早慶戦で復帰を果たしたCTB黒木健人(教3=宮崎・高鍋)の存在も心強い。持ち味であるディフェンスはもちろんのこと、早慶戦ではキレのあるカットインでゲインを切る場面も見られた。明大の強力CTBコンビとの対決に注目したい。

早慶戦からFBのポジションに入っている桑山聖

 対するFWのポイントはなんと言ってもスクラムだ。早大は今季から伊藤雄大スクラムコーチ(平17人卒=東京・国学院久我山)が就任。実践的な技術を叩き込んできた。さらに、現在トップリーグ首位をひた走るヤマハ発動機へ出稽古に向かうなど、スクラムに並々ならぬこだわりを持って取り組んできた。そんなスクラムのカギを握るのはプロップ鶴川達彦(文構3=神奈川・桐蔭学園中教校)、フッカー貝塚隼一郎(政経4=埼玉・早大本庄)、プロップ千葉太一(教4=東京・早実)だろう。開幕戦から全試合スターティングメンバーに名を連ね、不動のフロントローとして早大の誇る強固なスクラムの礎となっている。対照的に、明大は対抗戦に入ってからプロップに8人もの選手を起用しており、連携面では不安を抱える。スクラムでは地力に勝る早大が主導権を握るだろう。また、全てのプレーの起点となるブレイクダウンにも注目したい。上記の通り、非常に強力なBK陣を誇る両校。しかし、生きたボールが供給できなければ宝の持ち腐れだ。明大はブレイクダウンで無類の強さを誇るフランカー桶谷宗汰主将が復帰。また、ロック古川満も侮れない。早大はロック山口和慶(スポ4=福岡)、ロック桑野詠真主将(スポ4=福岡・筑紫)のコンビを軸に明大を迎え撃つ。

山村の決定力には要注意だ

 ついに迎えた早明戦。毎年、下馬評に関係なく接戦が繰り広げられる一戦だ。しかし、余計な気負いは必要ない。「どんな試合であれ、やることは変わらない」と桑野が語るように、この一年を通して磨き上げてきた強みを発揮することこそが勝利の絶対条件。『スクラム・チームディフェンス・ブレイクダウン』の三点で明大を上回ることができれば、必ずや勝利を収められるはずだ。

 

(記事 浅野純輝、写真 大庭開、本田理奈)

関連記事

【連載】対抗戦開幕特集 『THE 15』


早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
鶴川 達彦 文構3 神奈川・桐蔭学園中教校
貝塚 隼一郎 政経4 埼玉・早大本庄
千葉 太一 教4 東京・早実
山口 和慶 スポ4 福岡
◎桑野 詠真 スポ4 福岡・筑紫
加藤 広人 スポ3 秋田工
柴田 徹 社1 神奈川・桐蔭学園
佐藤 真吾 スポ2 東京・本郷
齋藤 直人 スポ1 神奈川・桐蔭学園
10 岸岡 智樹 教1 大阪・東海大仰星
11 梅津 友喜 スポ1 岩手・黒沢尻北
12 中野 将伍 スポ1 福岡・東筑
13 黒木 健人 教3 宮崎・高鍋
14 本田 宗詩 スポ4 福岡
15 桑山 聖生 スポ2 鹿児島実
リザーブ
16 佐田 涼祐 社4 東京・早実
17 鷲野 孝成 基理2 神奈川・桐蔭学園
18 小笠原 優 商4 秋田
19 沖野 玄 商1 北海道・函館ラサール
20 増原 龍之介 教1 広島・崇徳
21 吉岡 航太郎 スポ3 国学院栃木
22 高橋 吾郎 スポ3 福岡・修猷館
23 横山 陽介 スポ3 神奈川・桐蔭学園
※◎は主将、監督は山下大悟(平15人卒=神奈川・桐蔭学園)

>

関東大学対抗戦Aグループ星取表(12月3日終了時)
  帝京大 明大 筑波大 早大 慶大 青学大 日体大 成蹊大
帝京大 ○42-15 ○29-24 ○75-3 ○42-31 ○111-0 ◯134-3 ◯91-0
明大 ●15-42 ○48-28 12/4 14:00

秩父宮
◯31-29 ◯60-5 ◯79-0 ◯70-0
筑波大 ●24-29 ●28-48

●12-46 ●20-28 ◯15-13 ◯46-14 ◯82-14
早大 ●3-75 12/4 14:00

秩父宮
◯46-12 ◯25-23 ◯48-19 ◯45-40 ◯71-0
慶大 ●31-42 ●29-31 ○28-20 ●23-25 ○51-17 ○55-0 ◯85-7
青学大 ●0-111 ●5-60 ●13-15 ●19-48 ●17-51 ○31-24 ○21-3
日体大 ●3-134 ●0-79 ●14-46 ●40-45 ●0-55 ●24-31 ○38-27
成蹊大 ●0-91 ●0-70 ●14-82 ●0-71 ●7-85 ●3-21 ●27-38
※秩父宮は秩父宮ラグビー場、帝京大Gは帝京大学百草園グラウンド、浜川は高崎市浜川陸上競技場、月寒は札幌月寒ラグビー場、上柚木は上柚木公園陸上競技場、熊谷Bは熊谷ラグビー場Bグラウンド、江戸川は江戸川区陸上競技場、海老名は海老名運動公園陸上競技場、慶大日吉Gは慶大日吉グラウンド、三ツ沢はニッパツ三ツ沢球技場。
関東大学対抗戦Aグループ順位表(12月3日終了時)
順位 チーム 試合 得点 失点 得失 トライ
帝京大 524 76 448 79
明大 303 104 199 45
早大 238 169 69 38
慶大 302 115 187 45
筑波大 227 192 35 34
青学大 106 312 -206 16
日体大 119 417 -298 17
成蹊大 51 458 -407
勝ち数の多い大学を上位とし、勝ち数が並んだ場合は同順位とする。