ア式蹴球部

2016.11.23

第30回関東大学女子リーグ戦 11月20日 早大東伏見グラウンド

直接対決で完敗・・・日体大に覇権譲る

 関東大学女子リーグ戦(関カレ)の最終節が、ホーム・東伏見で行われた。勝ち点20で並ぶ首位・日体大との直接対決は、勝ったチームが優勝という大一番。得失点差の関係で、優勝するには勝利が絶対条件の早大だったが、スコアレスで迎えた後半、与えたくなかった先制点をミスから奪われてしまう。悪い流れを払拭できないまま試合は進み、結局3失点を喫して完敗。関東女子リーグ戦(関東リーグ)に続くタイトル獲得はならなかった。

 立ち上がりから落ち着かない展開が続く中、最初にチャンスを作ったのは日体大。9分、左サイドで起点を作られると、斜めのパスを通されエリア内で1対1のピンチを迎えるが、ここは左ポストに助けられた。一方の早大は、MF松原有沙(スポ3=大阪・大商学園)のロングボールを軸に攻撃を組み立てようとするが、なかなか流れの中で決定機をつくれない。それでも24分にCKからビッグチャンス。MF中村みづき(スポ3=浦和レッズレディース)からのボールに、中央でフリーになったDF三浦紗津紀(スポ2=浦和レッズレディースユース)が頭で合わせるが枠を外れた。前半は双方ともにラストパスの精度が上がらず、スコアレスで折り返した。

決定機を作れないまま前半を折り返した

 48分にパスミスからピンチを招くと、試合の流れは徐々に日体大に傾いた。54分、左サイドからのクロスボールに合わせたFW山田彩未(スポ2=ジェフ千葉レディースユース)のシュートが枠を外れると、その2分後だった。ボックス左にアバウトなロングボールを放り込まれると、DFとGKの連携ミスから先制点を献上。優勝に向けて大きな1点を得たアウェイチームは、さらに勢いを増すこととなる。日体大の前線の選手のスピードを生かすロングボール主体の攻撃と、強度の高いプレスに手を焼き、「しんどかった」と振り返ったのはセンターバックの三浦。全体が押し下げられ、得意のサイド攻撃も鳴りを潜める苦しい展開が続いた。早大は69分にもGKのキックミスから相手FWに独走を許して追加点を奪われると、76分にはロングボールから今度は右サイドをえぐられ失点。終盤、松原を最前線に上げて最後までゴールを目指したものの、84分の松原、89分のMF熊谷汐華(スポ2=東京・十文字)のシュートはいずれもネットを揺らせず。近年、常に優勝争いを繰り広げている因縁の相手を前に、連覇には手が届かなかった。

松原のロングボールを軸に攻撃を組み立てるも連覇には届かなかった

 完敗だった。ペースを握れず無得点に終わり、守備も崩れ複数失点。全日本大学女子選手権(インカレ)を前に課題が露呈した形だ。ただ、高い授業料と引き換えに、もう一度チームを見つめ直すチャンスを得たとも言えるだろう。試合後の挨拶では、GK山田紅葉主将(スポ4=東京・十文字)が集まった観衆に向け、「インカレではこの借りを返したい」と涙ながらに宣言。「(インカレは)負けたら4年生が引退なので、今回が最後の負けにしたい」(MF中井仁美、スポ3=兵庫・日ノ本学園)と選手たちのインカレにかける思いは強い。有言実行なるか。インカレ連覇という最高のフィナーレを迎えるべく、まずは2週間後の関東リーグ最終節で弾みをつけたいところだ。

(記事 守屋郁宏、写真 田中佑茉)

スターティングメンバー

関東大学女子リーグ第9節
早大 0-0
0-3
日体大
【得点者】(日)56平田、69江崎、77前田
早大メンバー
ポジション 背番号 名前 学部学年 前所属
GK ◎1 山田紅葉 スポ4 東京・十文字
DF 32 中田有紀 スポ1 兵庫・日ノ本学園
DF 奥川千沙 スポ3 静岡・藤枝順心
MF →82分 高瀬はな スポ1 ジェフ千葉レディースユース
DF 三浦紗津紀 スポ2 浦和レッズレディースユース
DF 渡部那月 社2 兵庫・日ノ本学園
MF 中井仁美 スポ3 兵庫・日ノ本学園
DF 松原有紗 スポ3 大阪・大商学園
FW 平國瑞希 スポ3 宮城・常盤木学園
MF 10 中村みづき スポ3 浦和レッズレディース
MF →82分 柳澤紗希 スポ2 浦和レッズレディースユース
MF 26 大井美波 社2 大阪・大商学園
MF →HT 熊谷汐華 スポ2 東京・十文字
FW 24 山田彩未 スポ2 ジェフ千葉レディースユース
FW →63分 山田仁衣奈 スポ2 大阪・大商学園
◎はゲームキャプテン
監督:福島廣樹(昭45教卒=東京・独協)
コメント

GK山田紅葉(スポ4=東京・十文字)

――本日の試合の感想はいかがでしょうか

完敗だったので、自分たちに甘さがあったなと思っています。

――関カレ二連覇とはならなかった敗因は何だとお考えでしょうか

相手の戦い方に対して、守備面で対応できていなかった場面もあったし、攻撃においては前半はうまくいっていましたが、後半では相手に押されてしまいました。自分たちのペースをつくれなかったので、攻守共に相手より劣っていたというところで、自分たちがやるべきことをできていなかったということになります。それはピッチだけではなく、練習の中でも積み重なった結果だと受け止めていかなければいけないので、やっぱり自分たちの日頃の練習だけうまくやっていても試合で勝たなければ意味がないので、試合の中での実践の対応力とか、戦い方というのにも甘さがあったのかなと思います

――試合を全体的に振り返っていかがですか

前半はいいかたちで五分五分くらいで戦えていたと思います。ですが後半になって、ちょっと崩れていったのかなというのがありますね。相手がサイドバックの裏を狙っているのは分かっていたのですが、それに対してゲームの中で改善できなかったというのが課題ではあります。

――日体大に2点を取られてから、早大の勢いが徐々になくなっていった印象を受けました

本当は1点取られても、2点取られても絶対に取り返すという気持ちでピッチの人間は戦っていかなければいけないと思うのですが、周りの方が観ていても、勢いがなくなってしまったと分かるということに関して、このままでは全日本大学女子選手権(インカレ)でタイトルを取れるチームにはならないと思います。いくら点を取られても、取り返せるようなチームにならなければいけないですし、もちろん根本的に失点しなければ負けないので、そこは気持ちが足りていなくて相手の方が勝っていたと思うので、しっかり受け止めて反省しなければいけないと思います。

――3失点という数字に関してはどう受け止めていますか

失点を多くもらっているということに関しては、何らかの問題があるから失点が多いわけで、やっぱり自分たちは守備を重視しているチームであって、他のチームよりも失点をしないということに対してこだわっているチームなので、武蔵丘女子短大でも3失点してしまったのですが、3失点に対してはしっかり向き合っていかなければいけないと思います。

――インカレまでの期間でどう修正していきたいとお考えでしょうか

< p>やっぱりプレーの課題は共通理解と練習での意識で改善していくしかないので、たくさんコミュニケーションを取る必要があると思いますし、チーム内でコミュニケーションをたくさん取って、常にお互いがコミュニケーションを取りながら練習の中で解決していくしかないと思います。コミュニケーションと練習での意識でやっていくしかないですね。

――主将として、自分にできることは何だとお考えでしょうか

やっぱり自分は体現していく主将だと思っているので、チームの中では『跳越』をスローガンにやっているのですが、やっぱりそれを体現していけるような主将でありたいなと思っていますし、主将は日本一になって役目を果たせたと思うので、インカレへ向けて、私生活、練習からちゃんと体現できるように、日本一にふさわしいと言えるような選手でありたいなと思っています。

DF奥川千沙(スポ3=静岡・藤枝順心)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

前半まではしっかり守備できていたので、この守備を続けられていたら勝てる相手だったと思います。

--GKの山田選手とのリスクマネジメントについてはどう話し合われてましたか

今までもそこをしっかりはっきりさせようという課題があったので、そこの課題を相手につかれていたと思いますし、今後はディフェンスライン一体となって取り組むべき課題だと思います。

ーーインカレに向けて0ー3という数字をどう捉えてますか

この前のノジマステラ神奈川相模原戦(●2ー3)でも3点決められたりと、ディフェンス陣に課題が多く残っています。ディフェンスは無失点で終えることが仕事なので、どうすれば無失点でなおかつ、点を決めることができるか考えていきたいと思います。

――まだ1ヶ月あります、今後の練習どう取り組んでいきたいですか

ディフェンスは個人の技術がまだまだなのでそこを上げていかなければいけないですし、支持、判断を共通理解していかなければいけないですし、全体としても、ミスがあってもほかの誰かでカバーする、といったことが大事になってくると思います。

――最後にインカレにむけて意気込みをお願いします

今回でいろいろ悔しい気持ちを経験したので、インカレではその借りを返すためにも落ち込んでいる暇はないと思います。チーム一丸となって頑張りたいです。

MF中井仁美(スポ3=兵庫・日ノ本学園)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

全体的に相手のペースで試合をさせてしまったので、本当に完敗だと思います。

――ボランチとしてどのようなことを意識されましたか

特にあんまりないんですけど、緊張しすぎずいつも通りな感じでいこうと思いました。

――松原(MF松原有沙、スポ3=大阪・大商学園)選手との連携はいかがでしたか

まだ前半は二人でバランスをとりながらうまく攻撃にも関われたところもあったんですけど、相手がけっこうロングボールを多用してきたので、そこでうまくいかないことがちょっと多かったです。

――敗因は何だったとお考えですか

相手に足の速いFWが2枚いたんですけど、その相手に良いボールを供給され続けてしまったことと、個々の能力や試合の運び方が相手のほうが上だったと思います。

――今回の敗戦をどのように受け止めていますか

次負けたら4年生が引退なので、今回が最後の負けにしたいです。

――インカレに向けてどのように取り組んでいきたいですか

最後チームでの話し合いにもあったんですけど、これがインカレじゃなかったのが良かったというふうに捉えて、インカレはもう負けないように、しっかり練習から取り組んでいきたいです。

MF平國瑞希(スポ3=宮城・常盤木学園)

――きょうの試合に向けてどんな準備をしてきましたか

きょうはとにかく前から守備していこうということでした。相手に蹴らせないように前から行きたかったんですけど、それが全体で意思が合わずに、結構蹴られるシーンが多かったので、それが敗因かなと思います。

――日体大のプレスに苦しんでいた印象があります

プレッシャーには結構来ていたんですけど、そこで自分もタッチしてから考えてしまったり、流れを止める時が多かったので、もっと簡単にはたいてもう1回もらうとか、そういう工夫があったら良かったかなと思います。

――特に後半はサイドの主導権争いでも苦しんだのではないですか

もうとにかく日体大のほうが勢いがあったので、どんどん前に来ていて、それで自分たちも押されて、ディフェンスラインが低くなって、それで自分たちも下がらざるを得ない状態になってしまったので・・・。ゲームの流れを変えられなかったのが悪かったかなと思います。

――きょうの敗因を簡単にまとめていただけますか

シンプルなサッカーを相手がしているのに対して、もう少し工夫が足りなくて、前に蹴るだけみたいな、前の選手に任せっきりみたいな状態になってしまったので・・・。もっと全体的に攻撃に関わったり、守備に関わったり、攻守に渡ってもっと共通理解が必要だったかなと思います。

――インカレに向けて、どんなところを高めていきたいですか

早い段階で先制点をこっちが取れるように、確実に決めきれるシーンというのもそうですけど、もっとどんどんシュートを狙って、そのこぼれに反応したりだとか、とにかく前線の選手はもっと積極的にやっていくべきだなと思いました。

MF大井美波(社2=大阪・大商学園)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

相手が自分たちが思ってたより引いてて、前半は自分たちのやることがはっきりしてたんですけど、後半失点した後とかは中で流れを変えられなかったというか、悪かったところを改善できなくて、そのまま失点を重ねちゃったっていう感じなので、もう少し中で改善できるようになったらよかったかなと思います。

――日体大相手にどのような対策をしてこられましたか

蹴ってくるとは思ってたので、蹴られた時の対応は練習してたんですけど、予想以上に良いボールを蹴ってきて足の速い選手にそれをキープされてって感じだったので、やっぱり中で変えられなかったなって感じですね。

――今回の敗戦はどのように受け止めていますか

3失点もしてしまったというのはすごい悔しいんですけど、これがインカレじゃなくて良かったと思えるように、ここからこういう相手に対しても点を取れるように、失点しないようにしていかないといけないと思います。

――試合後に他の選手とは何か話し合われましたか

ポジション別で話し合いました。終わった後はいくらでも話せるんですけど、もっと試合の中で話せたらよかったかなと思います。

――インカレに向けてどのように取り組んでいきたいですか

まだまだ全然弱いっていうのがここで分かって0-3で完敗したので、みんな悔しいと思うので、インカレまでこの気持ちをずっと持って、練習を一日一日大切にしていきたいです。もう最後だしもう負けられないので絶対に勝ちたいと思います。

DF三浦紗津紀(スポ2=浦和レッズレディースユース)

――この試合に向けての意気込みと、チームで確認していたことを教えてください

去年みたいに4年生に頼って勝てるっていう年ではないという自覚があったので、自分たちがやらないと勝てないという気持ちを持って試合に入りました。監督(福島廣樹、昭45教卒=東京・独協)からは、日体大のつないできたり裏に蹴ったりというところは分かっているという分析があったので、そういうのにしっかり対応していけたら結果がついてくると言われていました。

――後半に入ってチームとしてミスがいくつか出てきていました。焦りなどはあったのですか

焦りというよりはすごくしんどかったです。でも自分たちのミスから失点であるとか、そういう悪い流れを作ってしまっているというのがあったので、どうしたらいいんだろうと試合の中でずっと自分で考えていたんですけど、試合の中で改善したり修正するっていうのができなかったので、それが今の実力かなって思います。

――しんどかったというのは、日体大の積極的なプレーに対してというところですか

そうですね。FWのプレスも速いし、粘り強く来ているというのもあったし、相手はDFラインからシンプルにスペースへロングボールを多用してきていたので、それに対応するのがしんどいなと思っていました。

――逆に早大としてもロングボールは意識的に使っていたようですが

サイドバックの裏は狙いどころだし、自分たちのサイド攻撃というのは強みだったんで、いつもと変わらずやっていこうというのは監督から指示が出ていました。

――最後まで相手を左右に動かしてから攻めるという姿勢があったと思うんですが、後ろの選手の中で共通認識はありましたか

自分の中では揺さぶってから裏というのは考えていたんですけど、ディフェンスライン全員で共有っていうのができなくて、もう一回出してくれれば自分が裏に蹴れるな、というところでもパスが来なかったりして・・・ちょっと難しい感じでした。

――きょうの敗因を簡単にまとめていただけますか

ちょっとまだ整理はできていないんですけど・・・。自分たちが今まで積み重ねてきてしまった甘さがあって、日体大には通用しなかったなって思います。1対1みたいな対人の部分とかは特にですけど、いつもなら勝てたところが日体大には通用しなかったっていうのは大きいのかなって思います。

――インカレに向けて意気込みをお願いします

ここまで来たら、4年生とインカレで優勝するっていうところで、勝つしかないなとは思いますけど、現状ここで優勝できなかったっていうのはありますし、本当に厳しくやっていかないといけないという風に思います。

FW山田彩未(スポ2=ジェフ千葉レディースユース)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

チャンスがたくさんあった中で決めきれなかったところが今の自分の力かなと思います。

--前半自身のプレーについてはどうでしたか

前半は監督もおっしゃっていたのですが、前からプレスをかけること、そしてシュートを打ちきることを意識していました。

――相手の日体大のディフェンスはどうでしたか

自分よりも大きいプレーヤーが2人いたので、もっと体を張って、キープしたりボールを収めることができていたらもっと違っていたかなと思います。

――インカレにむけて0ー3という数字をどうとらえていますか

失点する前に自分がニアでもらって得点できるシーンがあったので、決定機で決められないところが課題だと感じています。

――最後にインカレむけて意気込みをお願いします

もっと得点ということでチームに貢献していきたいのでこれからの練習でもそこをより意識していきたいです。

DF渡部那月(社2=兵庫・日ノ本学園)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

前半は自分たちのプレーが出来ていましたが、後半は相手のペースになってきてそで我慢できなかったところが敗因かなと思います。

--きょうの失点シーンを振り返ってどうですか

3失点目は、ディフェンスラインの確認がディフェンス陣で取れていなくて、オフサイド取れていると思っていた選手が取れていなかったりとそこの差を突かれてしまって失点してしまいました。試合後話し合いしましたが、もっと声をかけて確認する、相手はそこを狙ってきてスピードがある選手を使ってくるのでそこを試合中に改善できるようにしていかなければならないと思います。

――インカレに向けて0ー3という数字ですが、どう考えていますか

自分たちが集中力が切れってしまって失点してしまいました。ディフェンスは無失点でいくことが一番なので改善しなければならないです。

――最後にインカレにむけて意気込みをお願いします

チーム全員で戦わなければインカレでは個人の力が高いチームが多いのであと1ヶ月しかないですが、チーム力をもっと上げられるように、去年に続いて連覇できるように頑張りたいです。