ラグビー部

2016.11.22

関東大学対抗戦 対慶大 11月23日 秩父宮ラグビー場

早慶戦展望

 後半ロスタイムにサヨナラ逆転PGを決め、早大が劇的勝利を収めた昨年の早慶戦(○32-31)。ことしも秩父宮ラグビー場でそんな熱戦が繰り広げられる。関東大学対抗戦(対抗戦)5試合を終えていまだ1敗の早大に対し、慶大は対抗戦3勝2敗。この試合での勝敗が対抗戦の順位に大きく影響することは明白だ。慶大には、春季の対戦で50点以上の大差をつけられ完敗している。春の借りを返す時が来た。赤黒と黒黄。両校の意地とプライドを懸けた戦いが、まもなく幕を開ける。

 今回の早慶戦ではいかに慶大のディフェンスを崩すかが焦点だ。慶大の伝統はやはり、魂のタックル。選手一人一人が低く出足の鋭いタックルを繰り出しており、相手の攻撃を押し返す場面も多い。早大は強烈なタックルに受け身にならず、ドライブをかけ前に進むことが重要だ。キープレーヤーはプロップ鶴川達彦(文構3=神奈川・桐蔭学園中教校)とNO・8宮里侑樹(スポ2=沖縄・名護商工)だろう。帝京大に対してでもコンタクトプレーで同等以上に戦ったこの二人。早慶戦でも、力強いドライブで攻撃の起点となっていきたい。また攻撃を仕掛ける際には、ボールキャリアーを孤立させないことも必須。即座に他の選手がサポートに入り、ラックからクリーンな球出しを実現させなければならない。また、今季の慶大はスクラムも脅威だ。サイズはないが、低くまとまったスクラムは大きな武器となっている。しかし、スクラムは今季の早大が最もこだわっている部分であるだけに、力負けはしたくない。フッカー貝塚隼一郎(政経4=埼玉・早大本庄)を軸にFW8人が一体となって押し込み、スクラムを制圧したい。

帝京大戦で相手タックラーを引きずりながら前進する宮里

 慶大のアタックにも注意しなければならない。NO・8鈴木達哉主将など、突破力の高い選手がFWにそろっている。こうした選手を一発で仕留めきれないと、人数が余った状況でWTB金澤徹やFB丹治辰碩など俊足を誇るBKに大外を自由に走られてしまう。ダブルタックルを徹底し、相手FWを前に出させないことが重要だ。SH中鉢敦の動きにも注意したい。一瞬でも隙を見せるとラックサイドを突かれ、ゲインを切られてしまう可能性がある。またSO古田京とCTB堀越貴晴を中心にキックを多用して、アタックを組み立ててくる。これまでの対抗戦からポジションを入れ替えたWTB梅津友喜(スポ1=岩手・黒沢尻北)とFB桑山聖生(スポ2=鹿児島実)によるキック処理も試合のカギとなってくるであろう。

チームトップの6トライを挙げている中鉢

 早大は『スクラム・チームディフェンス・ブレイクダウン』の三点を中心に強化を続けてきた。春季に慶大と戦った際にはその成果を発揮することができなかった。今回の早慶戦で勝利することはリベンジを果たすだけでなく、チームがどれほど成長したか示すことにもつながる。これまでの成果を証明するためにも――。早慶戦という大舞台で、負けるわけにはいかない。

 

(記事 服平周、写真 橘高安津子、新開滉倫)

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早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
鶴川 達彦 文構3 神奈川・桐蔭学園中教校
貝塚 隼一郎 政経4 埼玉・早大本庄
千葉 太一 教4 東京・早実
山口 和慶 スポ4 福岡
◎桑野 詠真 スポ4 福岡・筑紫
加藤 広人 スポ3 秋田工
佐藤 真吾 スポ2 東京・本郷
宮里 侑樹 スポ2 沖縄・名護商工
齋藤 直人 スポ1 神奈川・桐蔭学園
10 岸岡 智樹 教1 大阪・東海大仰星
11 梅津 友喜 スポ1 岩手・黒沢尻北
12 中野 将伍 スポ1 福岡・東筑
13 黒木 健人 教3 宮崎・高鍋
14 本田 宗詩 スポ4 福岡
15 桑山 聖生 スポ2 鹿児島実
リザーブ
16 井上 大二郎 スポ2 愛知・千種
17 鷲野 孝成 基理2 神奈川・桐蔭学園
18 小笠原 優 商4 秋田
19 沖野 玄 商1 北海道・函館ラサール
20 柴田 徹 社1 神奈川・桐蔭学園
21 吉岡 航太郎 スポ3 国学院栃木
22 高橋 吾郎 スポ3 福岡・修猷館
23 横山 陽介 スポ3 神奈川・桐蔭学園
※◎は主将、監督は山下大悟(平15人卒=神奈川・桐蔭学園)

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関東大学対抗戦Aグループ星取表(11月22日現在)
  帝京大 明大 筑波大 早大 慶大 青学大 日体大 成蹊大
帝京大 ◯42-15 12/3 14:00

秩父宮
○75-3 ○42-31 ○111-0 ◯134-3 ◯91-0
明大 ●15-42 ○48-28 12/4 14:00

秩父宮
◯31-29 ◯60-5 ◯79-0 ◯70-0
筑波大 12/3 14:00

秩父宮
●28-48

●12-46 ●20-28 ◯15-13 ◯46-14 ◯82-14
早大 ●3-75 12/4 14:00

秩父宮
◯46-12 11/23 14:00

秩父宮
◯48-19 ◯45-40 ◯71-0
慶大 ●31-42 ●29-31 ○28-20 11/23 14:00

秩父宮
12/3 14:00

熊谷B
○55-0 ◯85-7
青学大 ●0-111 ●5-60 ●13-15 ●19-48 12/3 14:00

熊谷B
○31-24 ○21-3
日体大 ●3-134 ●0-79 ●14-46 ●40-45 ●0-55 ●24-31 11/26 14:00

江戸川
成蹊大 ●0-91 ●0-70 ●14-82 ●0-71 ●7-85 ●3-21 11/26 14:00

江戸川
※秩父宮は秩父宮ラグビー場、帝京大Gは帝京大学百草園グラウンド、浜川は高崎市浜川陸上競技場、月寒は札幌月寒ラグビー場、上柚木は上柚木公園陸上競技場、熊谷Bは熊谷ラグビー場Bグラウンド、江戸川は江戸川区陸上競技場、海老名は海老名運動公園陸上競技場、慶大日吉Gは慶大日吉グラウンド、三ツ沢はニッパツ三ツ沢球技場。
関東大学対抗戦Aグループ順位表(11月22日現在)
順位 チーム 試合 得点 失点 得失 トライ
帝京大 495 52 443 75
明大 303 104 199 45
早大 213 146 67 33
慶大 228 73 155 33
筑波大 203 163 40 30
青学大 89 261 -172 13
日体大 81 390 -309 12
成蹊大 24 420 -396
勝ち数の多い大学を上位とし、勝ち数が並んだ場合は同順位とする。