ボクシング部

2016.11.19

第86回全日本選手権 11月17日 愛媛・松前公園体育館

2度目の大舞台、力及ばず…

 四国、愛媛の地で行われた全日本選手権。日本アマチュアボクシング界最高峰の舞台だ。早大からはライトウエルター級・土田大輔(教2=富山・呉羽)が北信越ブロックを勝ち抜き、2年連続の出場を果たした。迎えた初戦、1ラウンド(R)は緊張からか思うようなボクシングができず、ペースをつかめない。徐々に本来の調子を取り戻したが、一度相手に渡った主導権を奪うには至らず、0−3のポイント負け。初戦突破はならなかった。

 初出場であった昨年より一回り成長し、コンディションも良く、自信を持って挑んだこの試合。身長の高い苦手なタイプの相手に対し、1Rは防戦一方。相手に翻弄(ほんろう)され、有効打を浴びるなど、自分のボクシングをさせてもらえない。「相手の様子を見てしまった」(土田)と振り返るように、スタミナ面の不安もあり、積極的に攻撃を仕掛けることができなかった。

試合直前、集中力を高める土田(左)

 2Rに入ると、動きが良くなり盛り返し始める。カウンターが度々相手を捉え、利き腕の左から強烈なパンチを繰り出していく。迎えた最終3R、セコンドからは「出し切れ」との檄(げき)が飛ぶ。その声に応えるかのように、果敢に前に出て攻める姿勢を見せる土田。だが、なかなか自分の距離で戦えず、相手にダメージを与えることができない。最後まで相手を攻略することができないまま試合終了を告げるゴングが鳴り響いた。

パンチを放つ土田(右)

 「もっと見栄えの良いボクシングをしていきたい」試合後、土田は悔しそうな表情を浮かべながらも、その目はしっかりと前を向いていた。ことし、あと一歩のところで関東大学リーグ戦2部昇格を逃した早大。それだけに、全日本選手権に2度出場した経験を持つ土田に懸かる期待は大きい。「しっかり勝って、期待に応えていきたい」(土田)。来季はチームを昇格へと導き、全日本選手権で『三度目の正直』を果たしたい。

(記事、写真 新津利征)

結果

▽ライトウエルター級

1回戦

●土田0(27−30、27−30、27−30)3神足茂利(日大)

コメント

土田大輔(教2=富山・呉羽)

――きょうの試合を振り返ってください

まぁ、頑張れたかなと思います。

――今大会に向けてはどのような準備をしてきましたか

日頃の練習から真面目にやって、減量で落とす体重も結構あったので、長い時間をかけてじっくり落として調整していきました。

――特に取り組んだ課題はありましたか

減量する上でコンディションをしっかりと整えて、失敗しないようにしました。

――何キロくらい落とされましたか

72キロスタートで64キロまで落としました。

――きょうリングに上がる時の心境はいかがでしたか

久々にかなり緊張しました。ですが、そこに井上先輩(稜介、スポ3=東京・八王子東)がいてくれたので安心して試合に臨めました。

――1R目は動きが硬いようにも見えました

そうですね。高校時代からずっとスロースターターという感じで、1R目は相手の様子を見てしまって。今回は最初から積極的にいこうと思っていたのですが、あまり良くなかったのでそこが課題です。

――相手の選手のスピードに苦戦したような印象を受けましたが

相手の選手は身長が自分より高くて、自分は身長が高い人が苦手で、それに加えスピードもあったので1Rはきつかったです。

――特に苦戦した点は相手の身長の高さ、リーチの長さといった部分だったということでしょうか

そうですね。いつもの自分の距離が取れず、遠かったのでそこが一番やりにくかったです。

――2R以降は動きも良くなってきたように見えましたが

2R以降は動けましたし、パンチも当たってきたので感覚的には良くなってきて試合が進んでいきました。

――きょうの敗因を挙げるとするならばど何でしょうか

スタミナ面での不安があって最初から積極的にいけなかったことが敗因の1つです。基本的な部分であるスタミナや、打ち終わりのかたちなどを改善して、もっと見栄えの良いボクシングをしていきたいです。

――前回の全日本選手権に出場した時との違いや、成長した部分というのはありましたか

前回は初めての出場ということで最初から最後までガチガチでした。今回は2回目ということもありますし、去年は一人だったのに対しことしは井上先輩がいて、知った人がいたのでそれだけでも去年より安心して、自信を持って試合に挑めました。

――12月3日の早慶戦に向けてはいかがでしょうか

早慶戦は勝たないと恥ずかしいので、最後に勝って終わりたいです。

――来年以降に向けての意気込みはいかがでしょうか

関東大学トーナメントに出場し、しっかりと優勝して、また全日本選手権に出たいです。らいねんこそは三度目の正直で勝てるようにして、早慶戦で勝って一年を締めたいです。

――今回出場したライトウエルター級は、ことしの関東大学トーナメントで淡海昇太主将(教4=神奈川・浅野)が優勝した階級でもあります。その意味でも来年以降の土田選手の役割は重要になってくるのではないでしょうか

自分は勝って当たり前だと思いますし、みんなもそう思ってくれているので、そこの部分で期待を裏切らないようにしっかり勝って、期待に応えていきたいです。