フェンシング部

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2016.11.15

全日本学生選手権 11月16日~20日 京都・大山崎町体育館

全日本学生選手権展望

 「インカレ(全日本学生選手権)に全ての照準を合わせて」(三好修平主将、社4=愛媛・三島)。1カ月前、関東学生選手権(関カレ)では団体で優勝をつかむことはできなかった。インカレは今体制で臨む一番の大舞台となるだけに、どの大学も懸ける思いは強い。インカレで団体戦における見どころと注目選手を挙げていく。

リーグ戦での加納(左)と安。男子エぺは1年生の活躍にも注目だ

 男子フルーレの最大のライバルは、やはり関東学生リーグ戦(リーグ戦)、全日本王座決定戦、関カレと三度当たり、三度とも敗れている法大であろう。春の2戦は大敗したのに対し、秋の関カレでは43―45と僅差まで迫ることができた。これはエース・松山恭助(スポ2=東京・東亜学園)が関カレに出場したのも大きいが、他のメンバーの粘り強さも目を見張るものがあった。ミスによる失点を減らし、その試合の勢いさえつかめば勝機はある。またリーグ戦ではエペを専門種目とする加納虹輝(スポ1=山口・岩国工)を出場させる作戦がうまくはまり相手を困惑させた。加納がまたインカレでも新たな変化球となってくるかもしれない。男子エペは「優勝できるメンバーが揃っている」(小野真英、スポ2=埼玉栄)という言葉に全てが詰まっている。小野、加納、安雅人(スポ1=茨城・水戸一)が全員揃ってワセダの団体戦に臨むのは初だが、一人一人点を取れる実力が備わっており優勝を狙える位置にいる。リーグ戦、関カレではフルーレ陣を使いながらも強豪と互角の勝負を演出した。日大、中大、慶大と群雄割拠の男子エペ、実力を見たらどこが優勝してもおかしくない。男子サーブルは茂木雄大(スポ2=神奈川・法政二)の活躍が目を引くが、上級生の活躍にも期待したい。劣勢となるとチームとしても落ち込んでしまい巻き返しが難しくなることが多いため、そこを耐え凌げるか。勝ち進むと法大に当たる可能性があり、そこが最大の山場であり見せ所だ。安部凌(スポ5=島根・安来)や茂木はリーグ戦や関カレで悔しさを誰よりも強く感じていただけに、今度こそは納得のいくプレーをしたいところだ。

サーブル種目は新ルールの対応も戦い方に関わってくる。それにうまく対応し、またガッツポーズをして喜びたい

 女子フルーレには国際大会でも活躍している狩野愛巳(スポ2=宮城・仙台三)が出場し、大きな戦力となるだろう。関カレでは狩野不在で臨んだが、チームとしての完成度は春に比べると高まってきていた。インカレでは5月のリーグ戦の入替戦で奇しくも一部昇格を許した慶大と当たる可能性がある。永瀬夏帆(スポ4=宮城学院)のラストであるだけにここで雪辱をきっちり果たせるか。女子エペは言わずもがなライバルはリーグ戦、関カレで敗れた日大である。序盤から主導権を握ることができたらチームとして崩れにくいので一番のカギは立ち上がりとなる。またリーグ戦、関カレで優勝している法大は強気のプレーで点を取ってくるため要注意だ。女子サーブルは佐々木陽菜(社2=東京・大原学園)、木村結(社1=山口・柳井学園)が軸となって試合を作り、チームとして焦らず冷静に試合運びができるか。関カレでは法大に43-45と敗れたものの春に比べ内容は良くなったため、これを結果につなげたい。

 フェンシングの団体戦はリレーのようなものだ。誰か一人が強いからといって勝てるわけではない。逆に個では対抗できなくとも、チームとして戦略を練り全員が一つ一つつなげば勝利も可能である。それに加えフェンシングという競技は戦略と試合の流れやチームの勢いに影響されやすい。点差が離れていても逆転可能であり、そのようなゲームは珍しくない。何が起こるかは誰も最後まで分からないのだ。プレーする人にはベンチからの声も、観客席での応援も力になる。4年生は最後のインカレであり、下級生は「4年生を勝って送り出したい」とよく口にしていた。全員で総力を結集させ悲願の日本一を目指す。

(記事 加藤佑紀乃 写真 加藤佑紀乃、渡邉歩)

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