競走部

2016.11.10

第2回早稲田大学長距離競技会 埼玉・織田幹雄記念陸上競技場

光延が好走、上尾ハーフへ向け視界良好

 全日本大学駅伝対校選手権(全日本)から3日。全日本にエントリーされながらも出場に至らなかった今井開智(スポ4=神奈川・桐光学園)、光延誠(スポ3=佐賀・鳥栖工)、清水歓太(スポ2=群馬・中央中教校)を初めとする11名が早大長距離競技会に出走した。練習の一環として行われたこの競技会では、8000メートルまで井戸浩貴(商4=兵庫・竜野)などがペースメーカーとしてレースをけん引。井戸らの抜けた残り2000メートルで、いかにペースを上げられるかがカギを握った。

 日が暮れ一段と冷え込む中、選手たちが静かにスタートした。序盤は石田康幸(商3=静岡・浜松日体)、井戸、光延が交代で先頭を引っ張りレースが進んでいく。はじめの3キロはおよそ1キロ3分の安定したラップを刻みながら、レースは進んでいった。3400メートル付近、若干集団のペースが落ちたところでも、井戸がスピードを緩めず前へ出る。確実なペースメイクで1キロ3分を切るペースを保ち、集団を引っ張った。4000メートルに差し掛かると、集団から2名が脱落。一方の先頭は変わらず一定のペースを刻み続けた。

余裕のある走りを見せた光延

 井戸、佐藤淳(スポ4=愛知・明和)、光延の3名を先頭にレースは中盤へ。5000メートルを過ぎたところで今井、清水も先頭3名についていくことができず離れてしまった。この点について今井は「本当にもったいないことをした」と悔やむ。8000メートルでペースメーカーを務めていた選手が次々に抜け、レースは光延、今井、清水の3名となり、おのおのが残り2000メートルで自分との戦いに挑んだ。ここでスピードを緩めなかった光延が設定タイムの29分40秒を切ってフィニッシュ。約20秒後に今井、清水が続いてゴールした。

今井は「もったいない」とレースを振り返った

 全日本では2位という結果に喜びを感じつつ、出走がかなわなかった悔しさもかみしめた3人。「全日本で(エントリーから)外れた時からラストをイメージして走るというのを目標としてやってきた」という光延。今回の好タイムは来週末の上尾シティマラソン(上尾ハーフ)への弾みになったはずだ。また、今井、清水は今回の反省を踏まえ、上尾ハーフに向けて調子を上げていきたい。東京箱根間往復大学駅伝(箱根)では層の厚さがものを言う。チームの底上げにも期待したい。

(記事 曽祢真衣、写真 本田京太郎)

結果

▽男子1万メートル

光延 誠  29分30秒28(1着)

今井開智  29分51秒64(2着)

清水歓太  29分54秒18(3着)

※1万メートルのみ、上位3名まで掲載

コメント

今井開智(スポ4=神奈川・桐光学園)

――レースを振り返ってみていかがですか

きょうのレースは僕たち、全日本大学駅伝対校選手権(全日本)で実際に走ることのできなかった選手のためにわざわざ実施されたもので、チームのみんなが途中まで引っ張ってくれていました。ですが、それにも関わらず自分は自己ベストも更新できなかったですし、5000メートル手前で離れてしまって、もったいないレースをしてしまったな、という印象です。また全日本で走れなかった分の悔しさをここで晴らそうと臨んだ試合でもあったので、その分悔しい気持ちが残るレースでした。

――レースプランに関しては

8000メートルまでは井戸(浩貴、商4=兵庫・竜野)が引っ張ってくれるという指示を受けていたので、そこからラスト2000メートルでいくら上げられるか、それが今回のレースプランでした。しかしその手前で離れてしまったので、本当にもったいないことをしてしまったなと思います。

――全日本の2位という成績に関して、今井選手自身はどのよう思われていますか

走ったメンバーに関しては本当によくやってくれたと思いますし、途中まで1位で進んでいくとも思っていませんでした。逆に言えば、力を出し切れれば青学大にも食い下がることができ、対等に戦うことができるということが分かり自信にもなりました。青学大に負けてしまったという悔しさもあるのですが、あの2位という成績は早大が確実に前進しているという証でもあったので、今後に大きくつながる2位だったのではないかと思っています。

――次戦の上尾シティマラソン(上尾ハーフ)での具体的な目標を教えてください

箱根(東京箱根間往復大学駅伝)のメンバー争いに関わる重要なレースでもありますし、箱根を実際に走るとなると62分台から63分前半のタイムが1つの目安になってくると思うので、62分台もしくは63分前半のタイムが目標となってくると思います。

――駅伝も残すところ箱根のみとなりました。箱根への意気込みを教えてください

これまでまだ学生三大駅伝を走ることができていないので、自分には箱根しか残されていません。絶対に箱根は走りたいという思いもありますし、箱根を走って有終の美を飾りたいという思いもあります。箱根までの残り1カ月半を必死に過ごして、箱根を走って、最後はみんなで笑える結果を残せたらいいなと思います。

光延誠(スポ3=佐賀・鳥栖工)

――きょうのレースプランと目標を教えてください

きょうは練習の一環ということで、29分40秒から30秒のペースで走り切るという練習内容だったのですが、もう少しいきたかった部分はあります。調整なしでここまでこれているということで、自信を持って次の上尾ハーフに臨めるように、この一週間ちょっとで調子を上げていきたいと思います

――きょうのレースを振り返って、具体的にどのように感じていますか

8000メートルまで井戸(浩貴、商4=兵庫・竜野)さん達に引っ張っていただいて、残りの2000メートルで自分がどれくらい(ペースを)上げられるかを試合前に目標としていたのですが、2000メートルから上げることができなかったのが今回の一番の改善すべき点です。全日本を外れた時からラストをイメージして走るというのを目標としてやってきたんですけど、まだまだなので、練習からラストスパートとのイメージをしながら走ってきたいと思います。

――今おっしゃられたように、全日本では出走がかないませんでしたが、そのことについてご自身ではどのように考えていらっしゃいますか

去年と1年生の時は(全日本を)走ってチームに貢献できなかったので、ことしはなんとしてでもチームに貢献するという気持ちで臨んだのですが、メンバーから外れてしまってとても悔しかったです。チームも2位ということで悔しい結果で、自分自身も成長しなければならないと感じ、箱根までは4年生についていくという気持ちではなく、抜いてやるという気持ちでやっていきたいなと思います。

――次戦の上尾ハーフの目標を教えてください

今のベストが63分後半ということで、しっかり63分前半から62分台で走れるように、あと一週間ちょっとですが、しっかり調整していきたいと思います。

清水歓太(スポ2=群馬・中央中教校)

――きょうのレースプランを教えてください

1万メートルのフィニッシュタイムがだいたい29分30秒くらいで、それを出せば自己ベストだったので練習の一環としてそのタイムを出せるように臨みました。

――自身で設定したラップタイムは刻めましたか

8000メートルの少し手前で前と離れるまではそのくらいのペースで引っ張ってもらえていたので、付ければ自己ベストだったんですが8000メートルでレースを止める人がペースを上げたところで気持ち的に余裕がなくなってしまって。そこが良くなかったと思います。

――きょうの風や寒さは体の動きに影響しましたか

多少風は気になったんですけど、前で引っ張っていただいてみんなも条件は一緒ですし、どんな条件でも走れなければいけないと思うので、(条件は)考えずに走りました。

――走り終えてご自身での評価を教えてください

あまり良い評価はできないと思っています。全日本を走ったメンバーは結構良い流れで2位になって、悔しさもありますが手応えをつかんでいるのに僕は補欠に入り、そのギャップを今回も感じました。元から差があると思って、なんとか追い付け追い越せというつもりでやってきた中で、きょうも練習の一環とはいえ悔しさがあります。来年上尾ハーフがあるので気持ちを切らさずに、良い意味での練習だと思ってやっていこうと思います。

――全日本でのチームの走りを見て感じたものはありますか

同学年の永山(博基、スポ2=鹿児島実)が区間賞を取りました。目の前で堂々と走っているところを見て、同じ学年で差をつけられてしまっているので、うれしい反面悔しさも同じくらいあって。なんとかあいつを抜いてやるという気持ちになったので、結果を出したかったんですが。次に向けて頑張りたいと思います。

――上尾ハーフでの目標タイムはありますか

タイムは63分台を目標にしています。今まで2本ハーフを走っているんですけど、後半かなり失速してハーフマラソンをしっかりと走り切れていないので、しっかり最後まで走り切ることと、63分台を出して箱根のエントリーに入ることが目標です。