馬術部

2016.11.09

第59回全日本学生賞典総合馬術大会 11月1、2日 東京・JRA馬事公苑

工藤が個人で5位に、有終の美を飾る

 5日間行われる大会の最後に控えるのは全日本学生賞典総合馬術大会(総合)だ。早大からは工藤千明(人4=東京・三鷹)、山田瑞月(創理3=英国・立教英国学院)、石山晴茄(スポ1=茨城・つくば秀英)の3人が出場。結果、工藤が見事5位に入り、総合の団体順位としては5位につけた。しかし、この5日間、障害、馬場、総合の3種目を終えてのワセダの団体順位は10位。課題が残る結果となった。

 あいにくの雨で始まった調教審査、馬場馬術競技(馬場)。コンディションの悪い中、山田、石山は思うように得点を伸ばせないが、工藤・アイシングラ―組は演技を上手くまとめ得点率62.86と高得点を叩きだす。「今までで一番パーセンテージ(得点率)が良かった」(工藤)。上位を狙える位置につけた。続いて耐久審査であるクロスカントリー競技(クロスカントリー)。ここでミスなく帰ってきて、最終競技に望みをつなげたい。まず出走したのは山田・稲帥組。馬を抑えて走りすぎてしまい、大きくタイム減点がついてしまう。続く石山・稲隆組、工藤・アイシングラ―組は見事減点ゼロでタイムインし、この時点で石山、工藤の暫定順位がそれぞれ11位、8位となる。「馬を信じてやれてよかった」(石山)と振り返った。

クロスカントリーを減点なしで走りきった石山・稲隆組

 最終競技である余力審査、障害飛越競技(障害)。減点が少ない選手から飛んでいき、上位の選手によりプレッシャーをかける形となる。山田は落下を最初の障害1つのみに抑えるが、序盤2つの競技の減点が響き32位と沈む。続いて石山が出場。上位に食い込むには減点は許されないが、中盤で障害を1つ、最後のダブル障害でもミスがあり、減点8がつく。個人で10位という結果に「もうちょっと上にいけた」と悔しさをにじませた。そして、ワセダから最後に出場したのは工藤。歩数など、「内容としてはそんなに良くありませんでした」と語ったが、障害を1つも落とすことなくフィニッシュ。タイム減点が1ついたが、見事5位に入り、ラストイヤーをいい結果で締めくくることが出来た。

有終の美を飾った工藤・アイシングラ―組

 5日間に渡って行われた全日本の幕が閉じた。課題が浮き彫りになった結果だったと言えるだろう。今シーズンも残すところあとわずかだ。12月には4年生の引退試合である早慶戦が控えている。相手はこの3種目の順位で団体3位に入賞している。残りのシーズンをどう戦うのか。早大の逆襲に期待したい。

(記事 吉田安祐香、写真 石田耕大、喜柳純平)

※掲載が遅くなり、申し訳ありません

コメント

工藤千明(人4=東京・三鷹)

――今大会にはどのような意気込みで臨まれましたか

もう4年生で最後の大会なので後悔ないように終わりたいと思っていました。

――総合の馬場について

今までで一番パーセンテージが良かったです。大きなミスもなく、その分攻め切れなかった部分もありましたが、最後にいい結果が出て良かったと思います。

――雨で馬場のコンディションは良くなかったと思います

そうですね。馬場でやはり水溜まりで馬がつまずいてふらついてしまったので、そこだけは悔しかったです。

――続いてクロスカントリーを振り返って

私の馬がクロスカントリーがとても得意な馬だったので、人がミスないようにだけ意識して減点ゼロで帰ってくることが出来ました。

――最後の障害について

下見の時に決めていた歩数で行くことが出来なくて、内容としてはそんなに良くありませんでした。でも、障害は帰って来られるかどうか難しい馬だったので、最後にタイム減点1で帰ってくることが出来たのは良かったと思います。(アイシングラーに)りんごを10個くらいあげたいです(笑)。

――馬との相性はいかがでしたたか

障害で乗ったゾビオンも、今回のアイシングラーもやはりとても難しい馬だったので馬に迷惑ばかりかけてしまったのですが、馬も怪我なく後悔なく終わることが出来たので良かったと思っています。

――今回で最後の全日本となりましたが、心境をお聞かせください

やっぱり最後だから後悔ないように終わりたかったという思いが強いです。1、2日目の障害では1走行目で失権してしまいましたし、今回のクロスカントリーも最高という訳ではありませんでしたが、後悔はなかったので、いい締めくくりでした。

――個人で5位という結果についてはいかがですか

結果だけ見たらもう満足です(笑)。馬場もクロスカントリーも障害も今までで一番良かったのでその点はもう内容がひどかったとしても、もう最後なので。満足したいと思います。

――続いて団体の結果についてはいかがですか

馬場は団体を組むことが出来ませんでしたし、障害では、私も失権したり、ゼロで帰って来られるはずの馬が落馬で失権したり、不甲斐ない結果でした。馬はあまりことしと変わらないので、らいねん頑張って欲しいです。

山田瑞月(創理3=英国•立教英国学院)

――きょうの試合を振り返って

私は全日本学生馬術選手権が初めてだったのですごく緊張していましたが、無事帰ってくることが出来て良かったなというのが一番大きいですね。

――自分自身の成績について

野外走行がいつも思い切り走られてしまうので今日は落ち着いていこうと思っていましたが、馬が全然いかなくて落ち着きすぎてタイムがすごく悪くなってしまったのでこれば次の課題かなと思います。

――稲師との相性は

一年間乗ってきて波長が合ってきたかなと思います。これからあと一年乗るのでこの後の試合で結果残せるように頑張ります。

――きのうの馬場のコンディションは良くありませんでした

馬場の中入った瞬間から馬が変なスイッチ入ってしまってちょっとそれを抑えきれなかったというのが馬場であまり良くなかった原因なのかなと思います。

――障害では最初の方で落下がありました

あれは私のミスでしっかり誘導して良いラインで入れなかったのがちょっと悔しかったです。

――早稲田団体の結果にはついては

残り二人が良い結果を出してくれたので来年は足を引っ張らないように頑張ります。

――今後に向けて

この後早慶戦があるので、慶應が今回団体3位で大きな差をつけられてしまいましたが、部員一同早慶戦勝てるよう頑張ります。

石山晴茄(スポ1=茨城・つくば秀英)

――初めての全日本選手権を振り返って

もともと目標をちょっと高めに持っていたので、こういう結果になってしまって悔しいです。もうちょっと上にいけたなという感じがしています。

――馬場競技を振り返って

馬場は後半の駆け足で馬がすごくハイになってしまって、勝手に動かれてしまったところがあったので、もうちょっと手の内に入れられるように来年は頑張ります。

――馬場のコンディションが非常に悪かったと思いますが、いかがでしたか

今までの自分の調教とかコンビが合っていなかったのかなと思いました。もう少し波長を合わせて全日本に向けてやっていけたらよかったなと思います。

――クロスカントリーについてはいかがでしたか

クロスカントリーは馬を信じてやれてよかったなと思います。スタートを遅く切ってしまったのですが、タイムイン出来てよかったです。

――障害競技についてはいかがでしたか

障害はツメが甘かったところが何ヶ所かあったので、そこも馬と自分では二人でカバーしていければよかったと思います。

――今大会を共にした馬との相性はどうでしたか

馬の波長的には関東(関東学生章典総合馬術競技大会)が一番あっていたかなという感じで、全日本選手権に向けては波長が少しズレてしまっていたところがあって、これからもっと仲良くやっていけたらいいなと思います。

――今後への意気込み

今後は私の担当馬に相応しい上位を狙っていけたらいいなと思います。