バレーボール部

2016.10.30

秋季関東大学リーグ戦 入替戦 10月29日 東京・駒澤大学玉川キャンパス

涙の2部降格…。来年春、雪辱を誓う

 「1部の舞台を後輩に残すために、そして自分たちのために」――。加納茉未副将(スポ4=北海道・札幌大谷)はこう振り返った。先日全試合が終了した秋季関東大学リーグ戦、早大は9戦0勝で10位。2部リーグとの入替戦に回った。対する相手は2部リーグ全勝で1位の嘉悦大。嘉悦大とは春季関東大学リーグ戦では1部の舞台で戦い、早大が勝利を挙げたこともある相手だ。しかし今回は入替戦ということもあり、嘉悦大の執念はすさまじかった。早大も気持ちで負けるまいと対抗し、長ラリーが何度も続く熱戦に。しかし、粘り切ることができず、セットカウント1-3(13-25、19-25、26-24、16-25)で敗北。来年春から2部リーグに降格することが決定した。

 嘉悦大の守備に関して、平山璃菜主将(スポ4=東京・文京学院大女)は「正直守備はそんなに、だと(試合前は)思っていた」と言う。しかし試合が始まってみると、早大の強烈なスパイクを粘り強く拾われる。また前試合と同様、今試合も森佳央理(スポ2=群馬・高崎女)や富澤結花(スポ1=東京・文京学院大女)へブロックが執拗にまとわりつく。そんな嘉悦大の1部への執念に圧倒されるかと思ったが、早大も負けじと芹澤友希(スポ3=茨城・土浦日大)の強気のツーアタックや加納のスパイクで士気を上げようとする。ただどれだけ強力な攻撃を相手に打ち込んでも、それを拾われて、反撃されてしまう。我慢比べのような状況が続いたが、終盤早大が4連続失点し、そのまま押されて第1セットを明け渡す。

早大の『粘りのバレー』を体現した中川知香(スポ3=神奈川・橘)

 続く第2セット。相手サーブになるとレセプションが乱れ上手く攻撃につながらず、反対に早大のサーブになると上手く主導権を握れる、という場面を交互に繰り返す。しかし12-12、嘉悦大にダイレクトアタックで均衡を崩されると、そこから一気に4連続失点。流れを失い19-25で第2セットも奪われてしまう。もう後がない第3セット、森の攻撃が決まり始め、15-15から苛烈なシーソーゲームが繰り広げられる。すると24-24、デュースの場面でスパイクを決めた加納が、サービスエースで2点をもぎ取る。4年生として、副将としての貫禄のプレーでなんとかセットを勝ち取った。しかし第4セットは相手の守備も厳しくなり、攻撃の決めにくい状況下で波に乗り切れない。佐藤夢菜(文4=埼玉・狭山ヶ丘)のブロード攻撃がきれいに決まる場面もあったが、追いつかず。セットカウント1-3で無念の敗北となった。

チームを引っ張った4年生の加納

 4年生の平山は、自身が1年生の時に2部に降格した経験を振り返って、「後輩たちにはそんな思いを絶対させたくないと思ってやってきた」と語った。昨年秋から2季にわたって1部でやってきた自負はあった。しかし、今回は確かに相手に及ばなかった。また約1ヶ月後には全日本大学選手権が控えており、4年生はこの大会で引退となる。このチームでやってきたことを存分に発揮し、気持ち良いプレーをする。それが4年生の餞にもなるし、来年の春につながっていくだろう。このままでは、終われない。

(記事 鎌田理沙、写真 太田萌枝)

勝利を願うメンバー

セットカウント
早大 13-25
19-25
26-24
16-25

嘉悦大
スタメン
レフト 中川知香(スポ3=神奈川・橘)
レフト 富澤結花(スポ1=東京・文京学院大女)
センター 佐藤夢菜(文4=埼玉・狭山ヶ丘)
センター 森佳央理(スポ2=群馬・高崎女)
ライト 加納茉未(社4=北海道・札幌大谷)
セッター 芹澤友希(スポ3=茨城・土浦日大)
リベロ 飯田友美(商1=長野・諏訪清陵)
コメント

平山璃菜(スポ4=東京・文京学院大女)

――きょうの入替戦への意気込みは

秋リーグ(秋季関東大学リーグ戦)が全敗ということで、でもうまく気持ちを切らさず、1週間しかないと考えるのか1週間もあると考えるのか、という中で、火曜日しっかり自分たちで内容のあるミーティングができて、入替戦へのモチベーションを上げつつ1週間取り組んできました。チームとしては雰囲気もすごい良かったし、入替戦への意気込みは十分あったと思います。

――ミーティングをしたとありましたが、嘉悦大への対策はどのようにしましたか

センター線はそうでもなくて、サイドを強みとしているチームだと思うので、どちらかというと自分たちが苦手とする速い真ん中からの攻撃ではなく、どちらかというとオープンバレーへのチームに対して、ブロックだったりどのような攻撃が有効かというのを話し合いました。

――相手の粘り強い守備についてはいかがですか

正直守備はそんなに、だと思っていたので、あれだけ粘ってくるのは、向こうも2部に降格して、入替戦に照準を合わせてきた中で相当な粘りでした。それを上回る粘りができなかった、できても3本目で決めれなかったのは自分たちの敗因だと思います。

――平山選手は第1セットの途中からコートに入りました。狙いはどのようなものだったのでしょうか

狙いとしては、バックアタックを加えることです。もちろん(自分のコンディションは)万全じゃないけど、キャプテンとしてコートに立つことに意味があると思いました。その中で少しでも流れを変えるとか、そういった働きができたらよかったのですが、結果なにもできなかったなという感じです。

――守備、サーブと相手の強かった点はありますが、早稲田の敗因はなんだと思われますか

もちろん押されていた場面はありましたが、そんなに気持ちで負けていなかったとは思います。でも向こうの粘り強さに負けてしまったというか、何本粘られても何本でも打ち込む、という部分では相手が上回っていたのかなと思います。

――2セット連取された後、第3セットの前になんと声をかけられましたか

2セット取られて追い詰められて状況で、「自分たちがやってきたなのはこんなもんじゃない。こういう時だからこそ自分たちがやってきた、例えば一本目を高く上げるだったり、コールを徹底するだったり、1点取ったら全力で喜ぶだったり、そういった当たり前のことをやっていこう、それを全部出し切ろう」という話はしました。

――きょうの4年生の活躍についてはどう思われますか

やはり素直に嬉しいですし、秋リーグもそうですが入替戦ということで最後の大会なので、4年生がどれだけ気持ちを持ってプレーをして、その姿を後輩たちが見てどれだけ頑張ろうと思ってくれるかどうか、そういった相乗効果というか、そういうのがチームの力になるんじゃないかと思っていました。きのうも(4年生と)ラインをして、「いよいよだね」って話しました。自分とか及川(香菜、スポ4=宮城・古川学園)がコートに立てない分負担をかけてしまったのですが、それに応えてくれるだけの働きをしてくれたと思います。

――来年の春、2部で戦うことになる後輩に向けて

やっぱり申し訳ない気持ちが一番です。自分が1年生の春に2部に降格するという経験をしているので、後輩たちにはそんな思いを絶対させたくないと思ってやってきました。でも直接的に自分がどうにかできる話ではないので、なんとしてでも春に1部に返り咲いてほしいなと思います。

――では最後の大会になります、全日本大学選手権に向けての今の時点での意気込みをお願いします

結果だけ見たら、秋リーグ全敗、2部降格だと思うのですが、あと1ヶ月間、このチームでできるのもそれだけです。この結果を受け止めてインカレ(全日本大学選手権)どんな結果を残すかというのが来年の後輩たちの春リーグ(春季関東大学リーグ戦)にもつながるし、4年生の最後のけじめにもなると思います。ですのでもう一回自分たちと向き合って、インカレでもいい結果を残せるように頑張りたいです。

加納茉未(社4=北海道・札幌大谷)

――きょうの試合にはどのような意気込みで臨まれましたか

1部の舞台を後輩に残すために、そして自分たちのために頑張ろうという気持ちで臨みました。

――試合全体を振り返っていかがでしたか

試合の入りや勢いは良かったと思いますが、相手に対応しきれなくて自分たちが思うように攻撃できず、ボールがすごく落ちていた感じがありました。

――加納選手にはたくさんトスが上がり、その決定率も高いように見えましたがご自身ではいかがですか

やはり4年生として最後は決め切らないといけないと思っていたので、いつもだったら相手に掴まって心が折れかける場面でもきょうは絶対決めてやるという強い気持ちを持ってプレーしました。

――2セット先取された後どのように気持ちを切り替えましたか

2セット目が終わってベンチに戻ったときに、キャプテンからもう一度自分たちがやってきたことを思い出して、そのことに忠実に1点1点頑張ろうという話があってそれでみんな気持ちを切り替えることができました。

――平山璃菜主将(スポ4=東京・文京学院大女)が1セット目途中で出場されたのは流れを変えるためだったのですか

そうですね。彼女も1ヶ月間出られなくて苦しい状態が続いていましたが、入れ替え戦に照準を合わせて調整してきたので主将としてチームを支えたいという思いがあったのだと思います。

――3セット目は最後、加納選手のサービスエースで勝ち取りましたがあの場面は気持ちで押し込んだのですか

そうですね。そういうことにしておきます(笑)。

――嘉悦大は守備が堅い印象でしたがどのように対処されましたか

自分たちがきちんと打っていく姿を見せないと森(佳央理、スポ2=群馬・高崎女)のプッシュなどの小技が効いた攻撃が決まらないと思っていたので、私はしっかり高いところから叩くことを意識し、後輩たちにも思いっきり打てと声をかけました。

――2部降格が決定してしまいましたが、後輩のみなさんに向けて何か言葉はありますか

最後の最後にこういう結果になってしまって本当に4年生として申し訳ないと思っているのですが、残りの1ヶ月4年生が中心となってしっかりチームをまとめてインカレで良い形を残して来年の春に繋がるような試合ができるように一緒に頑張っていきたいと思います。

――インカレへの意気込みを教えてください

まだ具体的な設定はありませんが、チームが始まってからずっとインカレのセンターコートに立とうという目標を掲げているので、最後にそれを達成できるように頑張っていきたいと思います。