準硬式野球部

2016.10.29

秋季東京六大学リーグ戦 10月29日 早大東伏見グラウンド

早大から4人がベストナインに選出!

 平成28年度秋季東京六大学リーグ戦(秋季リーグ戦)の全日程が終了。早大は最終カードの早慶戦で敗れ、惜しくも5季ぶりの王座奪還を逃す2位という結果に終わった。あれから2週間が経ち、この日の秋季リーグ戦閉会式では表彰選手の発表が行われ、早大からは投手部門で山口将宏(スポ3=愛知・横須賀)、一塁手部門で笹井健佑(社3=東京・早実)、二塁手部門で森田達貴(スポ2=埼玉・県浦和)、三塁手部門で吉田良平(スポ4=岐阜東)の計四人がベストナインに選出された。早大からのベストナイン選出は平成27年度春季リーグ戦で外野手・鈴木夏亥(社3=東京・早実)以来、3季ぶり。

 今季の早大を語る上で欠かせない選手といえば山口だろう。昨季は特に立ち上がりを不得意としており、序盤から制球を乱し崩れることの多い投手であった。しかし、夏季オープン戦から猛アピールを続けた左腕は今秋、開幕投手に抜てきされ、開幕戦で幸先良く1失点完投勝利を挙げる。するとそこから法大、明大、立大戦で完封勝利を飾りチームの快進撃の原動力となった。最後の慶大戦でこそ逆転サヨナラ弾を浴び、苦杯を喫したが結果的に5勝1敗で防御率1・72という素晴らしい成績を残した。来季への意気込みを尋ねると、「今度は2位ではなく優勝できるようにチームを導いていければと思います」。今季、大ブレイクを果たした山口は進化を続ける。

法大1回戦で完封勝利を挙げ喜びを爆発させる山口

 ラストシーズンである秋季リーグ戦を迎えた吉田良は開幕直後から好調を維持し、2カードを消化した時点で13打数7安打の打率5割3分8厘とチームのスタートダッシュに大きく貢献する。シーズン終盤、当たりが出ない中でも犠打や走塁などでできることを懸命にこなした。特に犠打はチームでダントツの12個を決め、実に2番打者らしい仕事を果たした。4割を大きく超える出塁率を残した9番打者・森田、1番打者・池上倫平(政経2=東京・早実)を確実に得点圏へ進め、後を打つ好打者へ回した。昨季は守備難から固定できていなかった三塁手のポジション。今季は吉田良が全試合でホットコーナーを任され、その堅守で投手陣を助けるプレーが多く見られた。

 今季初めてシーズンを通して試合に出続けた森田もトロフィーを獲得した。全試合で9番・二塁手として出場。粘り強い打撃と俊足、堅守で早大の目指す『少ないチャンスをモノにし、ロースコアを制する』という野球を体現した。出塁率は4割5分7厘をマークし、上位打線へ好機をつなげた。走攻守で持ち味を十分に発揮した森田だが、「今シーズンは使ってもらったのですが、これからはフラットに戻ってポジションは競争になる」と慢心はない。この冬、さらに技術に磨きをかけ定位置確保に臨む。

慶大1回戦で四球を選び、ベンチにガッツポーズをする森田

 笹井は3番打者として全11試合に先発出場し、広角に安打を量産して打率3割8分1厘を記録。特に得点圏に走者置いた状況では真価を発揮し、4割1分2厘の高打率を残した。バットだけでなく塁に出れば、脚でも存在感を示した。盗塁数はチームトップの8つ。打席だけでなく投手の背後からもプレッシャーを掛け、相手を翻弄(ほんろう)した。またこれまでは守備で苦い思いをすることが多かったが、今季は一塁での守備で失策0。打って、走って、守って早大の快進撃を支えた。「ベストナインを取りたい」と意気込んで臨んだことし、目標を叶え、笑顔でシーズンを締めくくった。稲穂の安打製造機も最上級生に。来年からは名実共に早大準硬式野球部の顔としてチームを引っ張っていく。

(記事 加藤耀、写真 中村朋子、田原遼)

左から山口、吉田良、笹井、森田

コメント

山口将宏(スポ3=愛知・横須賀)

――投手部門でベストナインを獲得されて今のお気持ちは

まず素直に嬉しいと思いました。勝ち星は試合の展開の兼ね合いもありますが、5勝できたことはこれからの自信になります。

――今季は5勝1敗で防御率は1・72でしたがその成績を残せた要因は

今季は完封が3試合あったのですがその試合も後ろがしっかり守ってくれてできたことですし、野手がしっかり点を取ってくれて自分に勝ち星がついたので、そのおかげかなと思いますね。

――今季3度目の完封勝利を挙げた立大2回戦の後、それまでの自己評価を「半分」としていました。シーズンが終わった今、改めて何点でしょうか

あの時は「慶大とまだ勝負していないから50点、半分くらい」と言いました。今シーズン、5勝1敗の内、個人的には勝った5勝よりも慶大に負けた1敗が大きいので、やはりこの1敗をこの冬でどう勝ちに変えるかという点がこれからの課題です。なので点数をつけるとしたらそのまま50点ですかね。これからへの期待も込めて(笑)。

――今季一番印象に残っている試合は

印象に残っているのは勝った試合でいうと、法大1回戦で初めて完封した試合です。あの試合は春のリーグ戦で法大に打たれて負けてしまった悔しさを持って練習した夏を乗り越えた後の試合だったので、その試合で完封できたのは自分の中で自信になりました。ただやはり(シーズンの)最後、ホームランを打たれた試合(慶大1回戦●4−5×)も勝てなかったので印象深いですね。

――来年からは4年生です。意気込みを聞かせてください

今回の5勝1敗がたまたま、ということにならないように4年生ということで最上級学年なので自分がしっかり引っ張っていって今度は2位ではなく優勝できるようにチームを導いていければと思います

笹井健佑(社3=東京・早実)

――ベストナインを取った今のお気持ちは

ベストナインを取れたことは嬉しいんですけどきょう慶大が優勝ということで表彰を受けているのを見て、本当に(来年の)春は勝ちたいなと。

――取れる自信はありましたか

この秋の最初はバッティングフォームを悪くて全然打てていなかったので、取れるとは思っていませんでした。ただその中でもバッティングフォームを修正していい結果を残せたのはよかったです。

――ことしの春季リーグ戦で「ベストナインを取りたい」とおっしゃっていました。叶いましたね

そうですね。まずはチームが勝つことというのを目標にやっていて、優勝はできませんでしたが秋はチームの勝利に貢献できてその結果、ベストナインを取ることができました。

――笹井選手も含めて早大からは4人が選出されましたがその点についていかがですか

やはり4人も(ベストナインを)取るということはみんないい結果を残しているということなので、それがチームが勝てた要因なのだと思います。

――まず打撃について。打率・381という結果についていかがですか

僕はどちらかというと長打を打つというよりかは塁に出てチャンスメークするという役割だと自分で思っているので、3割8分という結果は嬉しいですね。

――得点圏打率は・412でしたが、好機で打順が回ってきたとき心掛けていることは

(自身の得点圏打率を聞いて)そうなんですか(笑)。そうですね、チャンスで回ってきたらそのランナーを返さないといけないのでフライではなく低いゴロやライナー性の打球を打つことを心掛けています。

――盗塁数は8つでチームトップでした。盗塁について意識していることは

チャンスメークするためのひとつとして一つでも先の塁に行くという意識があります。先の塁にいけば後ろの夏亥(鈴木、社3=東京・早実)とかが返してくれるので、失敗を恐れず積極的にいくということを心掛けています。

――守備では無失策。昨季は4つでしたが守備に関して変えたこと、もしくは変わったことなどありますか

春は僕のエラーのせいで負けた試合もあって、そういう面でチームに迷惑を掛けられないと思っていたので、夏の期間に「当たり前のことを当たり前にできるようになろう」と思っていました。派手なプレーというよりかは堅実にしっかり前に止めることを意識して練習してきた結果ですね。

――4年生として迎える来季に向けて意気込みを

僕の中で一番あるのは慶大にリベンジしたいということです。今季は目の前で優勝を取られましたし、早慶でいいライバル関係なので絶対勝ちたいです。その先にチームの優勝が見えてくればいいなと思いますし、全日本(全日本大学選手権)に出場したいです。

森田達貴(スポ2=埼玉・県浦和)

――ベストナインを獲得されましたが今のお気持ちは

正直、取れると思っていなかったので、うれしいです。

――今季の自己成績で一番見てほしいところはどの部分ですか

一番よかったと思う出塁率(・457)ですね。最初の方はプレーで貢献できていなかったのですが、試合を経験するにつれて『自分らしさ』というか、つかんできたものがあって、それをできたのがよかったです。

――池田訓久監督(昭60教卒=静岡・浜松商)が「森田選手が今季、チームにいい刺激を与えた」とおっしゃっていましたが、それを聞いていかがですか

自分は上級生に引っ張ってもらってそれについていくだけと考えて、1日、1日を一生懸命やっていただけです。評価してもらえたということはうれしいですね。

――今季初めてシーズンを通して試合に出場されましたがいかがでしたか

ずっと試合に出ていなかったのですが、応援してくれている人がいる中で一試合、一試合ちゃんと結果を出そうとやりました。思った以上に大変でした。

――具体的にどういった部分ですか

応援されている側はこんなにプレッシャーがあるんだ、という精神的な部分ですね。

――今季の課題は

最初のほうは全然打てなかったのですが、最初から自分の役割をもっとつかめていたらもっとうまくいったのではないかなと感じます。

――今季一番印象に残っている試合は

慶大との1戦目ですね。延長戦で勝ち越して、その裏の守備でワンアウトを取った時に「いけるかも」と思ったら打たれてしまって、負けた感じがしなかったというか…。「本当に負けたのか」と思いました。自分の中ではとても悔しかったです。

――来季に向けて意気込みを聞かせてください

今シーズンは使ってもらったのですが、これからはフラットに戻ってポジションは競争になるので、また一日一日しっかりとアピールして来季も使ってもらえるようにもっと勝利に貢献できるプレーをしたいです。