野球部

2016.10.28

東京六大学秋季リーグ戦 10月29、30日 神宮球場

早慶戦展望

 東京六大学秋季リーグ戦(秋季リーグ戦)第7週、明大が連勝で立大を下し春秋連覇を決めた。しかし、秋季リーグ戦はまだ終わっていない。決して忘れてはならないカードが残されている。早慶戦だ。六つの大学が対抗戦でしのぎを削る東京六大学リーグ戦の中でも、この一戦だけは最後の第8週と決まっている。日本の学生野球を引っ張ってきた存在である早大と慶大がぶつかり合う伝統の一戦。お互いの意地とプライドを懸けて――。絶対に負けられない戦いがそこにある。

 投手は小島和哉(スポ2=埼玉・浦和学院)竹内諒(スポ4=三重・松阪)の先発二枚看板で勝負。小島はここまで防御率1.41とリーグ1位を誇り、明大2回戦では8回無失点の好投で首位・明大の最短優勝を阻んだ。また1年春から3度の早慶戦で先発しており、いずれも勝ち星を挙げている。4度目のマウンドでも『キラー』ぶりを発揮できるか。1年時から登板してきた竹内も神宮でのマウンド姿はこれが見納め。「最後まで投げ切ってチームを勝たせたい」(竹内)。四年間で酸いも甘いもかみ分けた左腕が集大成としての完投勝利を誓う。

 打撃陣は打率チームトップの1番・八木健太郎(スポ3=東京・早実)が核弾頭として打線に火を付ける。また下位打線では小藤翼(スポ1=東京・日大三)の好調ぶりが見逃せない。8番打者ながら打率は3割を超え、特に得点圏に走者を置いた場面での勝負強さが際立つ。頼もしいルーキー捕手がバットでも投手陣を支えそうだ。そして何といっても石井一成主将(スポ4=栃木・作新学院)中澤彰太副将(スポ4=静岡)。一年間先頭に立ってチームを引っ張ってきたこの二人がここぞという場面でしびれる一打を放ってくれることを期待したい。勝負どころでは選手起用にも注目。明大3回戦では積極的な代打起用が功を奏し、勝ち点をもぎ取った。総力戦になったら負けない、選手層の厚さも強みだ。

現在チーム2位の8打点を挙げている小藤。課題であった打撃でも活躍を見せている

 対する慶大。カギとなるのは1回戦での先発が濃厚な加藤拓也(4年)の攻略だろう。150キロを超える剛速球に対して稲穂打線がどう対応していくか。加藤拓を打ち崩し、1回戦で先勝することができれば一気に早大の流れになる。攻撃陣は1番の沓掛祥和(4年)や4番・山本瑛大(4年)が好調。山本瑛は第7週を終えた時点で打率リーグトップを走り、首位打者のタイトル獲得の期待も掛かる。全体的に大柄な選手が多く、バットが良く振れている慶大打線。春の早慶戦では甘く入ったボールをことごとくスタンドに運ばれており、早大投手陣は緩急を使いながらどれだけボールを低めに集められるかが重要になる。

広島東洋カープからドラフト1位指名を受けた加藤拓。今季もエースとしてすでに4勝を挙げている

 ここで勝ち点を挙げれば2位、敗れれば3位となる。目指し続けた賜杯こそ手が届かないが、単なる順位争い以上の意味を持つこの試合に懸ける選手たちの思いは並々ではない。宿敵を撃破し、高らかに凱歌(がいか)を響かせるのが両校に課せられた使命。慶大にだけは負けるわけにはいかない。泣いても笑っても現チームとして臨む最終カード。陸の王者を打ち倒し、最高の締めくくりを目指す。

(記事 郡司幸耀、写真 中丸卓己、末満まろか)

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東京六大学秋季リーグ戦星取表
順位 明 大 慶 大 早 大 立 大 法 大 東 大 勝ち点 勝率
明 大 ○3-0
○5-0
○3-1
●0-4
●4-5
○3-2
○6-2
○10-2
○8-4
○9-2
○7-4
.818
慶 大 ●0-3
●0-5
10/29
10/30
○6-4
○8-3
●4-5
○7-1
○3-1
○8-0
○9-6
.667
早 大 ●1-3
○4-0
○5-4
10/29
10/30
●3-5
○3-2
●7-10
●5-6
○8-7
○5-2
○4-2
○4-0
.636
立 大 ●2-3
●2-6
●4-6
●3-8
○5-3
●2-3
○10-7
○9-3
○7-5
●3-4
○7-4
○6-0
.500
法 大 ●2-10
●4-8
○5-4
●1-7
●1-3
○6-5
●7-8
●2-5
●3-9
●5-7
○8-0
○3-1
.333
東 大 ●2-9
●4-7
●0-8
●6-9
●2-4
●0-4
○4-3
●4-7
●0-6
●0-8
●1-3
10 .091