水泳部

2016.10.27

FINA/airweaveワールドカップ2016東京大会兼日本選手権(25メートル) 10月26日 東京辰巳国際水泳場

早大勢が健闘!瀬戸は疲労感にじませながらも「精神面で強くなれた」

 海外のトップ選手も集まりレベルの高い戦いが繰り広げられているFINA/airweaveワールドカップ2016東京大会(ワールドカップ東京大会)兼日本選手権(25メートル)。大会二日目も多くの早大選手が出場した。この日も複数名の選手が自己ベストを更新。オフ明けという状況の中でも強さを見せた。今後はそれぞれの課題を克服するため、冬場の鍛錬の時期を迎える。個人の実力を高めると共に、『破天荒』という新しいスローガンのもとチームとしても団結力を高めていく。

★疲労の中でも200個メでV!/ワールドカップ東京大会

表彰式で笑顔を見せる瀬戸

 さすがの強さだ。全レース終了後、開口一番に「疲れました」と答えた瀬戸大也(スポ4=埼玉栄)。今大会は連戦の疲労も残る中、全出場6種目中5種目でメダルを獲得する活躍を見せた。まずは男子200メートル自由形。前半の100メートルを8位で折り返したが、ラスト50メートルで追い上げ3位でフィニッシュした。「(3位との秒差を見て)疲れが一気に出ました」と振り返る男子100メートルバタフライでは、3位と0秒02の僅差の4位。この種目では惜しくも表彰台を逃した。しかし、圧巻の泳ぎを見せたのは最後の男子200メートル個人メドレー。「レース前気持ち悪かった」と振り返るほど苦しい状態だったが、瀬戸は冷静だった。「後半うまく泳げれば」。その言葉通り、後半の平泳ぎでトップに立つと、自由形でも粘りを見せて見事に優勝を果たした。「精神面で強くなった」と今大会を振り返った瀬戸。今後もワールドカップ香港大会、11月のアジア選手権、12月の世界短水路選手権とハードな日程となっているが、全ては東京五輪での金メダルのため、瀬戸は挑戦を続けていく。

(記事 大森葵、写真 石田耕大)

★坂井は課題の残る大会に/ワールドカップ東京大会

疲労がたまる中で男子1500メートル自由形に臨んだ坂井

 坂井聖人(スポ3=福岡・柳川)は男子100メートルバタフライと男子1500メートル自由形に出場した。本命ではないこれらの種目でもワールドカップ東京大会の決勝に進出したが、前日の疲れが残り思うようなレースができない。男子100メートルバタフライでは前半からライバル勢にリードを許し、51秒63の8位で終えた。続いて臨んだ男子1500メートル自由形は強化の一環として取り組んだが、「1バタ(男子100メートルバタフライ)で結構疲れがきていた」とこちらも苦しいレースとなる。普段泳ぐことのない長い距離に集中力を保てず、徐々に後退し7位でフィニッシュ。タイムは14分57秒98と、目標としていた15分は切ったが、狙っていたという14分30秒には届かなかった。今大会は厳しい戦いを強いられた坂井。しかしその目はすでに29日から行われるワールドカップ香港大会を見据えている。タイトなスケジュールではあるが、二日間で見つかった課題を克服する姿を期待したい。

(記事 吉田優、写真 石田耕大)

★大芦、待ちに待った自己ベスト更新!/日本選手権(25メートル)

力泳を見せる大芦

 「ベストが出て良かったです」。待ちに待った自己ベスト更新だ。男子200メートル背泳ぎに登場したのはルーキー大芦知央(スポ1=大阪・関大北陽)だ。入学当初から日本選手権やジャパンオープン2016(50メートル)に出場し、9月の全日本学生選手権(インカレ)にも臨んだが、ここまで思うような結果を残せていなかった。「チームに貢献ができず申し訳ない気持ちでいっぱいだった」という大芦。「来年こそは」という思いの中、新シーズン一発目の試合に挑んだ。すると、予選を1分55秒98のタイムで泳ぎ、見事にベストを更新。決勝では予選よりもタイムを落としたが、収穫の多いレースとなった。また、来年の4月に行われる日本選手権の標準記録も突破。苦手意識があるという男子200メートル背泳ぎで結果を残した。今後は男子100メートル背泳ぎでも日本選手権の標準記録突破を目指す。冬場はスピードを強化しながらも、持久力も鍛えていきたいという大芦。「来年のインカレは僕の出身である大阪なので、必ず2種目で決勝に残りたい。そして(男子400メートル)メドレーリレーにも出場したい」と意気込みを強く語った。

(記事 大森葵、写真 吉田優)

結果

◇FINAワールドカップ東京大会決勝

男子200メートル自由形

瀬戸 1分44秒11【3位】

男子100メートル平泳ぎ

渡辺一平(スポ2=大分・佐伯鶴城) 57秒81【4位】

男子100メートルバタフライ

瀬戸 50秒80【4位】

坂井 51秒63【8位】

男子50メートル背泳ぎ

安田純輝(スポ4=千葉商大付) 24秒14【7位】

男子200メートル個人メドレー

瀬戸 1分52秒48【1位】

男子1500メートル自由形※タイム決勝

坂井 14分57秒98【7位】

◇日本選手権(25メートル)決勝

男子200メートル自由形

井上奨真(スポ2=県岐阜商) 1分秒46秒89【5位】

女子200メートルバタフライ

志賀珠理奈(スポ2=埼玉・武南) 2分10秒46【7位】

男子200メートル背泳ぎ

大芦 1分56秒17【3位】

◇予選

男子200メートル自由形

瀬戸 1分45秒64【3位】

井上 1分47秒04【12位】

男子100メートル平泳ぎ

渡辺 58秒18【2位】

男子100メートルバタフライ

瀬戸 51秒13【3位】

坂井 51秒55【7位】

池江毅隼(スポ1=東京・日大豊山) 54秒57【44位】

女子100メートル背泳ぎ

山口真旺女子主将(スポ3=兵庫・須磨学園) 1分0秒64【30位】

男子50メートル背泳ぎ

安田 24秒33【8位】

女子200メートルバタフライ

志賀 2分10秒60【13位】

男子200メートル個人メドレー

瀬戸 1分56秒58【3位】

男子50メートル自由形

高木遼司(スポ3=大阪・生野) 22秒94【39位】

女子200メートル平泳ぎ

渡部 2分28秒49【29位】

女子100メートル個人メドレー

渡部 1分4秒34【21位】

男子200メートル背泳ぎ

大芦 1分55秒98【11位】

コメント
◇ワールドカップ東京大会決勝進出者

瀬戸大也(スポ4=埼玉栄)※囲み取材より抜粋

――二日間終わりましたね

きょうは予選からしっかりといったのですが、しっかりと決勝でもタイムを上げて、目標でもある全種目日本人2番以内も達成できました。最後の2個メはスタート前気持ち悪くて足もきつかったのですが、うまく泳ぐことができたと思います。

――惜しくも全種目表彰台は逃しましたね

そうですね。1バタは0秒02ということで、疲れがどばっと出ました(笑)。

――今大会の収穫は

精神面がさらに強くなったと思います。タフに強度が強くなってもいけたと思います。

安田純輝(スポ4=千葉商大附)

――きょうの予選・決勝のレースを振り返ってみていかがですか

予選で今の調子としてはそこそこな結果が出ました。その中で反省点が見つかったので、そのあとのダウンからアップをしっかり工夫して決勝にうまくつなげられた結果、ベストにつながったのではないかなと思います。

――決勝でタイムを上げられましたが、どこを意識して泳ぎましたか

浮き上がりの確認と、特に苦手だったターン動作を重点的に意識しながら練習して本番に臨むかたちになりました。

――ワールドカップで決勝に進出できたことに関してはどのように感じていますか

東京開催ですけど国際大会ということで、国際大会で初めて決勝に進出できたので、新しいシーズンに入って新鮮な気持ちで泳ぐことができました。

――きのうもレースがありましたが、大会全体を振り返ってみていかがですか

シーズンの始まりなので、その中でこうやって出た2種目ともベストを出せたのは今後の自信につながると同時に、やっぱり日本選手権に照準を合わせていきたいと思っていますので、ここからさらに鍛錬して新たに見つかった課題を工夫して練習して取り組んでいきたいと思います。

坂井聖人(スポ3=福岡・柳川)※囲み取材より抜粋

――男子1500メートル自由形に出場されましたが振り返っていかがですか

今後も練習の一環として泳いでいくのですが、きょうは1バタ(男子100メートルバタフライ)で結構疲れがきていて、1バタのレースが終わったあと気持ち悪くなった中でなんとか頑張りました。(男子1500メートル自由形の)タイムを見たらなんとか15分を切れていたので、良い練習にはなったかなと思います。

――これまで男子1500メートル自由形は泳いだことはありますか

何度か六大学(東京六大学対抗戦)とかワールドカップでも去年調整で泳いだんですけど、そのときもあまりタイムはよくなくて。今回14分30秒くらいを出したかったのですが、きつかったですね

――ターンの回数などは数えていましたか

いや全くです。集中力が切れてしまって全く数えられなかったです。次に泳ぐときはもうちょっと数えてペース配分をよくしたいです。

――男子100メートルバタフライの方はどうでしたか

1バタもいい感じにはいけてなかったので、次また香港大会があるのでリベンジしたいと思います。

――ご自身の中でタイムなど目標は決めていましたか

タイムはひとつひとつ目標を立てながら最低何秒というのを決めていました。2バタは最低でも1分50秒台を狙っていたのですが1秒足りなくて、1バタも50秒台が目標だったのにそれも1秒足りなくて。唯一1500メートルは目標が15分に設定していたのでなんとか達成できたのですが、あまり今回の東京大会はいい感じではなかったですね。予選のレベルが高い分、やっぱり疲労もたまったので決勝でタイムが上がらなかったのかなと感じました。

――ワールドカップを連戦こなしている中でもう少し変えてみたいところなどはありますか

ターンが一番僕の課題になってくるのでそこをもう少し重点的に考えて香港大会も臨んでいきたいです。あとはラスト50メートルが五輪では上がったのですが、今回はあまりスピードもなかったので、1バタとかでスピード感を取り戻せればいいなと思います。

渡辺一平(スポ2=大分・佐伯鶴城)※囲み取材より抜粋

――レースを振り返って

4位という悔しい結果でしたが、目標タイムを達成することができたのでよかったと思います。落ち着いてレースができていましたし、それが目標達成につながっていると思います。ターンなどの技術面はこれから磨いていきたいと思います。

――目標のタイムは

57秒8でした。目標達成できずに3位よりは、達成して4位の方が良かったと思います。

――これから強化していきたいポイントを教えてください

正直全部なのですが、200でももっとタイムを出していきたいと思っていますし、100でも長水路で59秒台を出したいです。短水路の200メートルではカベを蹴る力などの脚力が劣っているのはわかっているので、短水路でも日本記録を目標に頑張っていきたいと思います。

◇日本選手権(25メートル)決勝進出者

井上奨真(スポ2=県岐阜商)

――今のレースを振り返って

あの組の中で1番を取ろうと思っていたのですが、きつくて1番になることができなかったので悔しいですね。

――男子200メートル自由形ではワールドカップ東京大会の決勝の残ることが目標とおっしゃっていましたが、日本選手権(25メートル)の方になってしまいました。その点についてはいかがでしょうか

もっと予選からタイムを出せるようにしなければダメですし、タイム的にもまだまだなので鍛え直さなければいけないなと感じました。

――今大会で得た収穫などはありますか

200も400もベストを出せたことは良かったと思いますし、新シーズンになってターンの練習を結構してきて、まだ改善できたとは思っていませんが、ターンの練習の成果が少しは出たかなと思っています。なので、それについては良かったと思います。

――今後冬の期間に強化していきたいポイントは

ターンもそうですが、基礎的な体力をもっとつけて、後半に勝負できるようになっていきたいと思っています。また、前半からいくのが僕の持ち味だと思うので、もっとその持ち味を出せるようにスピードもつけていけたら良いなと思います。

――今シーズンの目標をお願いします

4月の日本選手権でユニバーシアードの代表に入ることが一番の目標だと思っているので、それに向けて頑張ります。

志賀珠理奈(スポ2=埼玉・武南)

――今のレースを振り返っていかがですか

予選よりも大幅にタイムを上げて自己ベストに近いタイムを出したかったので、少し残念です。

――予選に泳ぎの感触などはいかがですか

50メートルと100メートルのラップが少し遅かったので、決勝ではタイムを上げて泳ごうと思っていました。

――新シーズンということでこの大会はどのような意気込みで臨んでいますか

新たなチームになって初めての試合だったので、少しでも良いタイムで泳いで良い一発目の試合にしたいなと思って臨んでいました。

――チームの雰囲気はいかがですか

9月の全日本学生選手権では一番チームとしてまとまっている状態でしたが、新チームになって私ももう上級生になるので、チームを引っ張っていけるように頑張っていきたいと思います。

――今シーズンの目標を教えてください

来年の4月の日本選手権でユニバーシアードの代表入りを目指して頑張ります。

大芦知央(スポ1=大阪・関大北陽)

――まずは今の決勝レースを振り返って

大学に入ってから思うようなタイムが出ていなくて、目標としていたインカレ(全日本学生選手権)でも良い結果を残すことができなくて、チームに貢献ができず申し訳ない気持ちでいっぱいでした。来年こそはと思っているので、それの第一歩目としてこの試合でベストを切ることができたことと、日本選手権(の標準記録)を突破できたことは大きいかなと思っています。

――予選の1分55秒98は自己ベストだと思いますが、ベストを出せたことついてはどのようにお考えですか

男子200メートル背泳ぎは苦手意識が強いのですが、短水路は長水路に比べて苦手意識はありませんでした。来年のインカレで男子200メートル背泳ぎに出場するために4月の日本選手権に出ることが大切だと思っていたので、ベストで切ることができたことは良かったと思います。

――新シーズンということでチームも新しくなったと思いますが、雰囲気などはいかがですか

阿久津さん(直希主将、スポ3=埼玉栄)という主将の方を中心に、雰囲気良くみんなで来年のインカレに向けて取り組めているかなと思っています。

――冬場に強化していきたい部分を教えてください

(男子)100メートル背泳ぎの方は日本選手権の標準を突破していなくて、スピードが大事だと思うのでその点を意識していきたいです。それに加えて、冬場なのでしっかり泳いで持久力も鍛えていきたいです。100メートルと200メートル(の背泳ぎ)、または他の種目にもチャレンジできるように、ベースの部分を強化していきたいです。

――今シーズンの目標を教えてください

来年のインカレが僕の出身である大阪であるので、そこで必ず2種目決勝に残りたいです。あとは、偉大な一平さん(渡辺、スポ2=大分・佐伯鶴城)や聖人さん(坂井、スポ3=福岡・柳川)と共にメドレーリレーに出場して、優勝したいなと思います。