ホッケー部

2016.10.26

秋季関東学生リーグ 10月23日 神奈川・慶大日吉グラウンド

主将「出る資格ない」スタメン外れ――下級生ら奮起で最下位回避!

 この日の試合は秋季関東学生リーグ順位決定戦。先週の試合に敗れた早大は一橋大との7、8位決定戦へと回った。試合は一進一退の攻防が続く中で早大が着実に加点。3-1で勝利を収め、1部リーグ8校中無念の7位で秋の戦いを終えた。早大はこの後、2部リーグとの入替戦へ向かうこととなる。

 試合開始のフィールド。普段その中心に立つFW宮崎俊哉主将(スポ4=福井・丹生)の姿が、この日は無かった。「先週の敗戦からうまく切り替えられなかった」「切り替えられていない自分が試合に出る資格もない」と、宮崎自ら松本剛毅監督(平6卒)に申し出た。これまでチームを牽引してきたエースがスターティングメンバーを外れる事態。その中で、早大は新しい姿を見せる。宮崎を欠く早大攻撃陣の中心はFW大野誠弥(政経1=東京・早大学院)とFW関修平(商2=東京・早大学院)。2人を中心に序盤は右サイドからサークル内への侵入を図る。すると先取点は前半5分。早大が最初のペナルティコーナー(PC)を獲得すると、DF中嶋練(スポ1=島根・横田)が放ったシュートは敵GKに阻まれるも、素早く間を詰めた関がこぼれ球を押し込んだ。その後も一橋大の激しいプレスを前にして細かくパスを繋ぎ、何度か好機を演出する。しかし得点には至らず、逆に隙を突かれ一橋大にあわやという場面を与えるなど我慢の時間が続いた。ここで負傷した選手に代わってDFのポジションに入ったのが宮崎。低い位置でのプレーからチームに勢いをもたらすと、前半32分にMF宮口和樹(スポ3=滋賀・伊吹)と宮崎の連携からPCを獲得する。ここでパントから中嶋がゴール右上隅に一閃。先日の駿河台大戦で決められなかったPCからの得点を挙げ、試合を折り返した。

PCからの得点に喜ぶ選手たち

 後半も宮崎はベンチスタート。またGK戸田翼(社4=滋賀・伊吹)に代わって秋季リーグ初戦以来の出場となる1年生・GK山本健悟(社1=滋賀・伊吹)が入った。早大は後半開始直後から宮口のドリブル突破を契機として好機をつくる。途中から宮崎も加わり、MF倉田登志矢(スポ3=静岡・伊豆中央)も絡めた流動的な攻撃を見せた。後半16分には早大が得たPCのレシーブミスからカウンターに襲われたが、山本の果敢な守備で事なきを得る。その後膠着(こうちゃく)した時間が続くも、3点目を挙げたのは後半31分、エース宮崎のスティックから。倉田の長いパスをサークル内で受けた宮崎が放ったシュートは一度敵GKに阻まれたが、跳ね返ったボールを再び自分でゴールへ叩き込んだ。その直後に混戦から一瞬の隙をつかれ失点するも、3-1で試合終了。「最下位決定戦」となった試合で早大が意地を見せた。

攻撃の要となった大野

 普段、絶対的な柱としてフィールドで声を上げる宮崎。しかし、この試合はそこから一歩退いた。代わって関や大野らが期待に応える働きを見せ、チームに新しい攻撃の形をもたらす。宮崎は試合後、自分のいないフィールドについて「1人1人が責任を持っていると同時に、生き生きとプレーできている」と話した。主将の言葉からは、ワセダはもっとできる、との思いが滲む。ここで次に迎えるのは伝統の早慶定期戦。必ずや早大男子ホッケー部の誇りを示し、インカレへと弾みをつけたい。

(記事 安本捷人、写真 喜柳純平、成瀬允)

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秋季関東学生リーグ
早大 2-0
1-1
一橋大
コメント

松本剛毅監督(平6卒)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

積極的に、ミスを恐れずにというテーマで臨んだんですけど、のびのびといいプレーができたのではないかと思います。

――主将がスタメンを外れた意図はなんですか

前節で負けて、気持ち的に非常に落ち込んでましたので、まわりのメンバーにも奮起してもらうために、外しましたね。本人と相談したうえでの判断です。

――関選手を中心にした試合展開でしたが、いかがですか

関に限らずなんですけども、大野と関とポストプレーと言いますが、起点となってプレーするスタイルを練習していたのですが、非常に関が機能してくれて、いいように早い段階で得点も取れましたし、いいゲーム展開ができたと思います。

――今試合のディフェンスを振り返ってみていかがですか

やはり失点を抑えようということで、体を張ろう、早めに潰そう、先読みしようということで、それもずっと話し合ってきたことでしたので、後半に1点取られてしまったことは残念だったんですけど、そこまでは非常によく抑えられていたのかなと思います。

――早慶戦、インカレと重要な試合が続いていきますが、これからどのように戦っていきますか

4年生も集大成というか、締めくくりなりまして、その中で大事な試合が続きますので、本当に悔いのないように、自分が今までやってきたことを出し切れるように、この短い期間で準備して挑みたいと思います。

FW宮崎俊哉主将(スポ4=福井・丹生)

――今試合の意気込みをお聞かせください

先週の敗戦からうまく切り替えられなくて、部員にも監督、コーチ陣にも迷惑をかけてしまったあとでの試合だったので、出たときには主将としてもそうだし一プレーヤーとしても責任を持ってプレーしようという意気込みで臨みました。

――スターティングメンバ―から外れていらっしゃいましたが、どなたの決定ですか

監督と副将が決めました。今週1週間、切り替えられない部分があって、僕がいなくてもしっかりやってくれると思っていたし、切り替えられていない自分が試合に出る資格もないと思っていたのでそれを伝えた、という形です。

――来年のチームを見据えた行動でもありますか

いえ、そういうわけではなくて。試合中怪我するかもしれないし、インカレ終わって体調が万全でないかもしれないし、いつ自分がどんな状態になるかわからないので、そうなったときでも継続してチームを強くするためにも重要な試合だったと思うし、それができるチームだということも分かってすごく安心しました。

――チームを外から見て、不安要素はあまりなかったのでしょうか

弱い部分も当然残っていますが、自分がいなくなったことによって1人1人が責任を持っていると同時に、生き生きとプレーできているのは外から見てひしひしと伝わったし、それを僕がいた状態でも継続してやってほしいですね。今日は一橋大が相手でしたがそれを早慶戦やインカレで対戦する朝日大相手でも同じようにプレーすることが勝敗に大きく左右すると思いますし、そういうことをやっていくのが今後重要になってくると思います。

――今後早慶戦、インカレと重要な試合が続きますが、それらに向けての意気込みをお願いします

特に早慶戦は負けられない戦いで、個人的には3年間で1勝1敗1分という状態なので、それに対して内容というよりしっかり結果にこだわって、OBの方々や監督、コーチ陣の期待に応えたいです。ことしまだ監督を1度も胴上げしていないし、自分自身も胴上げされていないので、胴上げするためにも早慶戦はしっかり勝ちたいです。インカレは関西のチームで強い相手ですが、胸を借りる気持ちでしっかりやって、チャレンジャーの精神で相手を追い込んでいきたいと思います。

関修平(商2=東京・早大学院)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

7、8位決定戦にまわってしまったということでこの1週間の練習もチームのモチベーションもすごく下がっていたと思うんですけど今日の一戦をどう終えるかっていうところでこれ以降の早慶戦やインカレへの結果に繋がると思いました。前回(一橋大に)苦戦してたので完勝しようという気持ちで臨みました。

――前回の試合から修正した点はありましたか

前回の一橋大とか駿河台大とかと戦って全員が1人1人が責任感を持ってプレーするということを心がけました。前回の一橋大戦はキャプテンの宮崎さんだったり中盤の宮口さんだったりキープレーヤーに頼ってしまっていた部分があったん1人1人が責任感を持ってプレーすることができていたのかなと思います。

――先制点を決めた場面を振り返っていかがですか

前回の一橋大戦でも先制点が中々取れずに苦しい展開になってしまってまあ今日は早い段階でPCが取れたので確実に決めたいなと思ってつめたらこぼれ球がきたんで決めることができて良かったです。

――ボールが関選手に集められていたように見えたんですが試合前からそのような戦術になっていましたか

自分はFWなんでしっかり落ちて中盤からボールを受けにいってサイドに散らすみたいなプレーを最近心掛けてやっていたんで1人1人が責任感を持つということで自分も積極的にプレーしようということでたくさん受けにいった結果かなと思います。

――これから早慶戦やインカレなど重要な試合が続きますがそれに向けての意気込みをお聞かせください

秋のリーグ戦は7位という結果で終わってしまったんですけど同じぐらい重要な早慶戦やインカレという試合があるので7位ということでモチベーションを切らすことなく早慶戦は絶対に勝ちたいと思いますし、インカレでも4年生が最後なので悔いの残らない結果を残せるようにこれから頑張っていきたいです。