水泳部

2016.10.26

FINA/airweaveワールドカップ2016東京大会(ワールドカップ東京大会)兼日本選手権(25メートル) 10月25日 東京辰巳国際水泳場

早大トリオが躍動!井上もベスト更新!

 新シーズンの幕開けだ。9月の全日本学生選手権(インカレ)が終わり、すでに新チームが始動している早大水泳部。FINA/airweaveワールドカップ2016東京大会(ワールドカップ東京大会)兼日本選手権(25メートル)に多くの選手が臨んだ。今季は二大会が併合して行われており、共通の予選の下で上位8名がワールドカップ東京大会の決勝へ。予選9位以降の日本人上位8名が日本選手権(25メートル)の決勝へ進出するルールとなっている。また、リオデジャネイロ五輪代表の早大選手4名は日本代表として出場。シンガポールと日本と香港で行われるアジアシリーズの一つとして臨んでいる。

★瀬戸、3種目でメダルを獲得!/ワールドカップ東京大会

表彰台の真ん中で笑顔を見せる瀬戸

 決勝の3レース全ての種目で表彰台にのる活躍を見せたのは、リオ五輪銅メダリストの瀬戸大也(スポ4=埼玉栄)だ。今大会前にも各国で行われているワールドカップを転戦している瀬戸。男子200メートルバタフライ決勝ではその疲労の影響からか前半に遅れをとるも、125メートル付近で実力者のチャド・レクロ(南アフリカ)を追い越し、トップでフィニッシュ。タイムは1分49秒93を記録した。だが、瀬戸はこれに満足していない。自身の目指す1分48秒台を切るためには、やはり前半でどう疲労に打ち勝てるかが課題となるだろう。続く男子100メートル個人メドレー決勝では3位、男子400メートル個人メドレー決勝では優勝を飾り、これにて1日目は金メダルを2つ、銅メダルを1つ獲得。安堵(あんど)からか最後の表彰台では笑みがこぼれた。試合後は自身の得意とする男子400メートル個人メドレーに関して「400で4分を割ることがまだできていないので、世界短水路に行くまでに4分を割っておきたい」とタイムにとことんこだわる姿勢を見せた瀬戸。ワールドカップ香港大会や11月に日本で開催されるアジア選手権も控え、世界での活躍のため今後さらに鍛錬を重ねていく。

(記事 寺脇知佳、写真 大森葵)

★坂井、収穫のある一日に/ワールドカップ東京大会

バタフライでは惜しくも3位となった坂井

 坂井聖人(スポ3=福岡・柳川)は男子200メートルバタフライと男子400メートル自由形で決勝に駒を進めた。男子200メートルバタフライでは序盤から瀬戸とチャド・レクロ(南アフリカ)にリードを許すかたちとなる。25メートルプールで行われる短水路の今大会ならではだが、自身で課題だと語るターンに苦しめられ、差を縮めることができない。そのまま3位でのフィニッシュとなった。表彰式直後のレースとなった男子400メートル自由形。前のレースの疲労が見られ、トップからは徐々に離されていく。8位という結果に終わったが、「(男子)200メートルバタフライを全力で泳いだ後に400メートルを全力で泳ぐことで、(男子)200メートルバタフライの後半につながると思った」と振り返った。今後に向けて、収穫のある一日となった。

(記事 本田理奈、写真 大森葵)

★渡辺は悔しい2位に/ワールドカップ東京大会

本命である男子200メートル平泳ぎに臨んだ渡辺

 渡辺一平(スポ2=大分・佐伯鶴城)は本命の男子200メートル平泳ぎに登場した。今月の21日、22日に行われたワールドカップシンガポール大会では個人メドレーなど専門外の種目にも多く出場。連戦の中での今大会となった。予選を2分5秒82の2位で通過して迎えた決勝。レースはリオ五輪でも7位に入っている実力者のマルコ・コッホ(ドイツ)が引っ張っていく展開となる。渡辺は追いつきたいところだったが、その差は埋まらず2位でフィニッシュ。「一掻き一けりがしっかりとできればタイムは出ると思う」と語るように、すでに課題は見えているようだ。大会二日目、そして29日からのワールドカップ香港大会での克服を目指す。

(記事、写真 大森葵)

★井上、自己ベスト更新の快泳!/日本選手権(25メートル)

力泳を見せる井上

 9月に行われたインカレでは男子400メートル自由形で3位に入るなど、飛躍を遂げている井上奨真(スポ2=県岐阜商)。予選では狙っていたワールドカップ東京大会の決勝には残ることができなかったが、日本選手権(25メートル)決勝に臨んだ。「積極的にいこうと思っていました」という言葉通り、序盤から抜け出すと終始トップをキープ。2位と体一つ分以上の差でゴールした。「(1分)45秒台が出るとは思わなかったのでちょっとびっくりしています」と振り返るように、インカレでのベスト更新に続いて短水路でもベストを大きく更新。ターンがあまり得意ではないという井上だが、このタイムは自信のつく結果となっただろう。あすは男子200メートル自由形に出場する予定だ。ワセダの自由形中距離を引っ張る井上から今後も目が離せない。

(記事 大森葵、写真 本田理奈)

結果

◇ワールドカップ東京大会決勝

男子200メートルバタフライ

瀬戸 1分49秒93【1位】

坂井 1分51秒30【3位】

男子400メートル自由形

坂井 3分46秒03【8位】

男子200メートル平泳ぎ

渡辺 2分3秒56【2位】

男子100メートル個人メドレー

瀬戸 52秒09【3位】

男子400メートル個人メドレー

瀬戸 4分3秒42【1位】

◇日本選手権(25メートル)決勝

男子100メートル背泳ぎ

安田純輝(スポ4=千葉商大付) 53秒18【6位】

女子200メートル個人メドレー

渡部香生子(スポ2=東京・武蔵野) 2分10秒23【2位】

男子400メートル自由形

井上 2分10秒23【2位】

◇予選

女子200メートル自由形

伊藤愛実(社2=東京・早実) 2分2秒11【36位】

男子100メートル背泳ぎ

安田 53秒05【14位】

女子50メートル背泳ぎ

山口真旺女子主将(スポ3=兵庫・須磨学園) 28秒24【25位】

男子200メートルバタフライ

瀬戸 1分53秒55【1位】

坂井 1分54秒00【2位】

女子200メートル個人メドレー

渡部 2分13秒75【20位】

男子400メートル自由形

坂井 3分46秒19【8位】

井上 3分47秒40【11位】

男子200メートル平泳ぎ

渡辺 2分5秒82【2位】

坂田匠(スポ3=新潟一) 2分10秒26【26位】

男子100メートル個人メドレー

瀬戸 53秒85【8位】

コメント
ワールドカップ東京大会決勝進出者

瀬戸大也(スポ4=埼玉栄)※囲み取材より抜粋

――三種目全てで表彰台に乗りました

200メートルのバタフライはタイムを狙っていたのですが、まだ100メートルのスピードが出ていなくて前半で置いていかれるかたちになってしまいました。最終的には勝つことができたのですが、前半のスピードが出ていない分良いタイムも出なくて、自分が目指している48秒も出ていないので。結構疲労が強くて、疲れていないと頭の中では思っているのですが、体が疲労していました。

――男子200メートルバタフライでは125メートル付近で見事逆転しました

それしか勝ち目がなくて、150メートルの時点で体半分くらいはリードしておかないと最後差されてしまうので。きょうもコース取りを一つ開けてあまり見えないようにしたいなとは思って、それでしっかりと開けられて作戦通り勝てたのは良かったです。ドーハの時には隣で泳いで勝てて、三連勝なので少しは自身になりました。でもやっぱりタイムが出したくて。100メートル個人メドレーでもタイムは上げられていないですし、400メートルの個人メドレーでもこれといって良いところがなくて、消化したレースみたいになってしまったので、香港大会は体がきついのは当然なのですがその中でも得意種目は誰にも負けないという気持ちを持って臨みたいと思います。

――男子100メートル個人メドレー塩浦選手(慎理、イトマン東進)に負けてしまいました

スピードが出ていない分そうですし、塩浦選手はやはりスプリンターで日本代表としてオリンピックに出ている選手なのでやはり速いですね。でもどこかでは勝ちたいですね。

――男子400メートル個人メドレーに関してはいかがですか

前のシンガポールよりはタイムを上げたのですが、なんかこううまくは泳げていないですね。自分が思っているような感じでは泳げていなくて、400で4分割るということがまだできていないので。世界短水路に行くまでに4分を割っておきたいなというのはあります。

――男子400メートル個人メドレーに関してはワールドカップで連覇しています

自分の方が持ちタイムが速いですし、短水路では連覇しているので、負けるということは考えていないです。自分がどういう風にレースをするかっていうことを考えてやっているのですが、なかなか出したいタイムに体が付いてこない状態なので。疲労を取って、アジア選手権があるのですが、シーズンが終わったら練習していくので、自然とタイムが出ると思います。まずはあした一日しっかり頑張って、香港大会でも確実に取れるところは取って勝負勘を付けて帰ってきて、さらに強化していければと思います。

坂井聖人(スポ3=福岡・柳川)※囲み取材より抜粋

――男子400メートル自由形のタイムを見ていかがですか

あまり良いタイムではないのですが、男子200メートルバタフライを全力で泳いだ後に400メートルにまた全力でいくことで200メートルバタフライの後半につながると思ったので。でも良いかたちで粘れたのではないかと思います。

――その男子200メートルバタフライのタイムは自分としてはどうですか

あまり良いタイムではないですね。また二人(瀬戸、チャド)にボコボコにされたので、少し悔しいです。

――前半からリードを許す展開でした

シンガポールでもずっとそうだったのですが、課題のターンでずっと離されてしまいました。もう少しターンの技術が確実に上がってこないと短水路ではあの二人には絶対に勝てないと思うので、そこも視野に入れながら、練習中から意識して頑張っていこうと思います。

――短水路のレースから学ぶこともあると思いますがいかがですか

短水路はターンが非常に重要なところだと思うので、課題であるターンの部分でこれから伸びると思うので、そこをやっていきます。

――あしたは男子100メートルバタフライがありますが、それに向けての意気込みを聞かせてください

けっこう接戦になると思っています。僕はまだ51秒しか出したことがないので、短水路で0秒を出して、長水路にもつながるレースにしていきたいなと思っています。

日本選手権(25メートル)決勝者

安田純輝(スポ4=千葉商大附)

――新シーズンのレースとなりましたが、男子100メートル背泳ぎを振り返って

予選と違ってだいぶリラックスして泳げたのですが、タイムが1秒ばかり落ちてしまったので、そこが課題ですね。

――いまはワセダで練習しているのですか

所属を夏のインカレ(全日本学生選手権)が終わった後に変えることになりまして。クラブを変えた状態ですがワセダにはときどき顔を出す、といった状態で練習をしています。

――今回は短水路での泳ぎとなりましたが、ご自身の感覚的に長水路との違いは

短水路に苦手意識があるので、その部分が浮き彫りになったレースになってしまいましたね。

――予選や先ほどのレースの反省があればそれを踏まえて、あすの男子50メートル背泳ぎ(半バック)に向けての意気込みをお願いします

久しぶりに半バックに出ることになるのですが、やはり50メートルでたった20数秒しかないレースなのでその中でどれだけ自分が一番いいパフォーマンスができるかに懸かっていると思うので、シーズン最初のレース、自分のやるべきことを発揮したいです。

渡部香生子(スポ2=東京・武蔵野) ※囲み取材より抜粋

――きょうのレースを振り返って

疲れがある中でタイムをあげることができたので、自分の中では合格ではないですけどそのくらいの気持ちです。

――どのような気持ちで新しいシーズンをスタートさせましたか

好きな水泳なのに楽しくやることができていなかったので、もう一度水泳が好きとか楽しいとか思えるように、まずは気持ちを一から作っていこうかなと。良い結果が出るその前に、水泳に対する気持ちを変えていきたいなと思っています。

――では気分を一新させて良いスタートが切れているということですか

そうですね。今回も課題が何かしら見つかるレースだったので一つ一つ無駄にしないで小さいところからコツコツ進めていきたいなと。気持ち切り替えて、これから良いシーズンにしたいと思っています。

――この冬はどんな冬にしたいと思っていますか

去年の冬がやっぱり十分な練習を積めなかった分、ことしはしっかり練習に集中したいなと思います。

――気持ちを切り替えるのはなかなか簡単なことではないと思いますがどのようなことを心がけて練習やレースに臨みますか

一番はやっぱり、重く考えすぎないところですかね。もともと好きな気持ちからずっと水泳をやっていたので、まずそういう気持ちを忘れずに日々取り組んでいきたいなと思います。

井上奨真(スポ2=県岐阜商)

――レースを振り返ってみていかがですか

前半からいこうと思っていたので、詳しいタイムはまだわかりませんが積極的なレースができたかなと思っています。

――予選よりタイムが1秒63上がりましたね

予選を泳いでみて(決勝ではタイムを)上げられるという自信はありました。何秒上げられるかなと思っていたのですが、(1分)45秒までいけるとは思っていなかったのでちょっとびっくりしています。

――短水路の大会ということで、長水路と比べていかがでしょうか

僕ターンが苦手なので短水路はあまり得意ではないです。僕の長水路のタイムのレベルだともう少しタイムが出てもおかしくはないと思うのですが、ベストが出たので良かったなと思います。

――この大会はどのような目標で臨んでいますか

本当はワールドカップのA決勝の方を目標としていたのですが、そこには届かなかったので、こっちの日本選手権の決勝では一番をとろうという気持ちがありました。それは達成することができたので良かったです。

――新チームが始動しましたが雰囲気などはいかがですか

新しいチームになって主将の阿久津さん(直希主将、スポ3=埼玉栄)を中心に3年生が盛り上げてくれているので、僕たちもついていこうという感じで良い雰囲気で練習ができています。

――あすの男子200メートル自由形に向けて

400(メートル)ではベストが出たので、200(メートル)でもベストが出るようにしたいですし、あすこそはワールドカップの決勝に残れるように頑張ります。