スケート部

2016.10.18

第10回東日本学生選手権 10月15、16日 東京・東大和スケートセンター

歴史を変えた!中塩と松嶋がダブル表彰台!

 エンジを背負う二枚看板が、早大史上初の快挙を達成した。東日本学生選手権に出場した中塩美悠(人通2=広島・ノートルダム清心)と松嶋那奈(スポ3=東京・駒場学園)はそれぞれ会心の演技を披露。中塩は武田奈也(平23スポ卒)以来8年ぶりの優勝、松嶋は2位入賞と、見事なワンツーフィニッシュを決めた。

 先月の大会、フリープログラムで失速した中塩は、ジャンプ構成を大幅に変更して臨んだ。冒頭、「自分の武器」だと自身で語るトリプルトーループ-トリプルトーループのコンビネーションジャンプを鮮やかに決めるとそのまま波に乗り、続く二つのジャンプも華麗に着氷。その後のステップシークエンスでは、『ラプソディ・イン・ブルー』の軽快なリズムに合わせたキレのあるステップと、かわいらしいジャッジアピールで観客を魅了した。後半、6分間練習で何度も確認していたトリプルフリップがシングルになってしまうものの、新しく入れた3連続ジャンプを含むその他3つのジャンプを危なげなく決め、レイバックスピンでフィニッシュ。普段は西日本を拠点とする中塩が、東京という慣れない環境の中、終始笑顔で滑り切った。

久々にフリーで100点台を出した中塩

 一方、今季調子を上げている松嶋は冒頭、「今週からしっくりくるようなジャンプが跳べていなかった」というトリプルトーループ-トリプルトーループを完璧に着氷する。続くジャンプは前回ミスの出たトリプルループ。「練習で決まるようになってきていた」という言葉通り見事に成功させると、前半最後のコンビネーションジャンプも鮮やかに決めた。ステップでは『ラストエンペラー』と『SAYURI』という曲調の異なる2曲を、磨いてきた表現力で丁寧に演じ分けその世界観を魅せる。ミスが出たのは後半最初のジャンプだった。疲れの影響か、2回転を予定していたアクセルがシングルに、続くトリプルサルコーもダブルに。しかしその後は立て直し、残り2つのジャンプを確実に決め、演技を締めくくった。

仲間の声援を背に滑る松嶋

 今大会ではチーム早大として戦い、ダブル表彰台入りと団体2位を実現した中塩と松嶋。しかし、「もっといい演技をしないと西日本で戦えない」(中塩)、「東日本にピークを持っていきたい」(松嶋)というように、その目は早くも西日本選手権、東日本選手権を見据えている。今大会で得た収穫と課題を糧に、次の大舞台へ挑む。

(記事 村田華乃 写真 松本一葉、川浪康太郎)

表彰式で談笑する二人

結果

▽女子Aクラス

中塩美悠 優勝 101.55点

松嶋那奈 2位 87.69点

コメント

松嶋那奈(スポ3=東京・駒場学園)

――演技を終えて、感想をお願いします

今週の火曜日くらいから調子が落ち始めていて、波はあるので仕方ないかなと思っていたのですが、まとめることはできたので、次につながる演技ができたかなと思います。

――冒頭のトリプルトーループ-トリプルトーループはきょうも素晴らしい出来でした

先週までは自分に自信があって跳んでいたのですが、今週から疲れが出てきてしまっていて、なかなかしっくりくるようなジャンプが跳べていませんでした。6分間練習でも納得できていなかったのですが、本番は決められてよかったです。

――2つ目に前回ミスがあったトリプルループを入れてきましたが、その意図は

先生からは3回転-3回転と、アクセル、サルコーで前半固めれば大丈夫と言われたのですが、練習でループが決まるようになってきていて、これだけきれいに跳べるのなら入れたいと思い前半に持ってきました。

――後半のジャンプではいくつか回転不足が見られましたが、その点についてはいかがですか

後半になると疲れも出てきていて、アクセルが東京選手権に続いてシングルになってしまったり、後半のサルコーもダブルになってしまったので、そのあたりのミスは大きかったかなと思います。

――今季のフリープログラムを何度か滑ってみて、手応えはいかがですか

最初にリリーカップで滑った時には動きがまだ硬かったのですが、今回東京選手権のビデオをみたりして、前より動けているなと感じていました。練習でも先生に撮ってもらっていて、動きが段々大きくなってきているので表現面もよくなってきていると思っています。

――中塩美悠選手(人通2=広島・ノートルダム清心)の演技についてはどのように感じましたか

やっぱり安定感があるなと感じました。終わったあと、二人で「よかったね」という話をして、結果も出て1位、2位で、「次のインカレ(日本学生氷上競技選手権)もこの調子で頑張ろう」と話しました。

――今月末、来月頭と連戦が続きますが、意気込みをお願いします

東日本選手権にピークを持っていきたいので、練習も追い込んでいきたいです。ウインタートロフィーも国体予選ということで負けられないので、右肩上がりにいけるようにこれから頑張っていきたいです。

中塩美悠(人通2=広島・ノートルダム清心)

――きょうの感想をお願いします

優勝はできたのですが、点数をもうちょっと取らないと海外試合と西日本(西日本選手権)では厳しいので、西日本のためにも点数をもう少し上げたいなというのが今の心境です。

――楽しそうに演技されていたように思いましたが、リラックスされていたのですか

いや、来る時から東京の方ばかりで、アウェー感が半端ないなと思っていたので、リラックスはできていませんでした。でも、そうやって楽しく演技するプログラムなので、そういう風な演技をしていました。

――ブロックから構成を変えられたということですが、理由を教えてください

私の武器がやっぱりトリプルトーループ-トリプルトーループなので、それをSPだけだったらもったいないなというのが私のコーチの意見でした。そういう風に言われて私もそうだと思ったので、トリプルトーループ-トリプルトーループにしたら構成的には落ちてしまうのですが、それでも良いところを見てもらいたかったので…。

――後半のジャンプも変えられたということですが

ここのリンクは結構息が上がるみたいで、後半のジャンプはちょっと辛かったのですが、年齢を重ねるにつれて後半のジャンプが体力的に難しくなっているとはいえ、1.1倍なのでそこはしっかり決めたいと思います。

――6分間練習でフリップを何回も確認されていましたが

きのうの西宮での練習でフリップがあまり良くなくて不安だったので、何回もやっていました。

――ジャンプ以外の振り付けも変えられましたか

ブロックが終わった後に(佐藤)操先生に西宮まで来ていただいて、直しをしてもらって、その時にだいぶ変えました。

――今回は早稲田大学の一員としてということでしたが、何か意識されたことはありましたか

早稲田大学に通っているわけではないので早稲田生の友達もあんまりいないし、通信なので学校にも一回しか行ったことがないので、早稲田大学の方々が応援してくれるのかな、とちょっと心配でした。ですが、皆さん身内みたいに応援してくださって、6分間練習で1人ずつ名前を呼ばれるじゃないですか。私の名前が呼ばれた時に早稲田生の人たちがすごく応援してくれているのが聞こえて、私も一員なんだなと思ってそこはすごくうれしかったです。

――松嶋那奈選手(スポ3=東京・駒場学園)の演技をリンクサイドから見られていましたが、どのように感じられましたか

那奈ちゃんはずっと前から知っていたし全日本とかも出ている選手なので、ジャンプも跳べるし演技もできるのも分かっていたのですが、東と西で違ったし同じチームだったわけでもないので、仲間意識という面ではあまりありませんでした。でも、早稲田生として先輩として那奈ちゃんを見た時に、年齢とか大学に通う辛さとかも含めて、トリプルトーループ-トリプルトーループを跳んだりループをきれいに跳んだり、すごいなあと思いながら見ていました。

――最後に、2週間後の西日本に向けて意気込みをお願いします

今回ブロックよりも成長できたと思うのですが、これを維持するというかこれよりももっと良い演技をしないと西では戦えないと思うので、私の良いところをもっと出せるようにたくさん練習して西に挑みたいと思います。