競走部

2016.10.17

第17回所沢市選手権 10月16日 埼玉・早大織田幹雄記念競技場

現役ラストレースは笑顔で!オリンピアンも参戦

 爽やかな秋晴れの中で始まった第17回所沢市選手権。毎年早大織田幹雄記念競技場で行われるこの大会だが、ここでのレースを最後に早大競走部員としての試合を終える選手もいる。ことしは現役部員では廣出和樹(教4=愛知・豊岡)、欠畑岳(早大院2=岩手・盛岡一)らの引退記念レースが行われ、OBでもことしの日本選手権に出場した早川恭平元主将(平26スポ卒=現・新潟アルビレックスRC)が最後のレースに臨んだ。

 早大勢からはまず初めに長田彩楓(スポ4=早稲田佐賀)が一般女子100メートルに出場。スタート直後から先頭に立つと、そのまま首位を譲らず、貫禄の走りで組1着のゴールとなった。続く中川雄太(スポ4=近畿大和歌山)も一般男子100メートルに出場。専門がハンマー投げを中心とした投てき種目である中川は、約6年ぶりにスプリント種目へ出走することになった。「もともと短距離で中学の頃は陸上をやっていたので、終わりが短距離でもいいかなという思いがあった」と語る中川。「(ゴールが)遠かった」と言うように、後半は苦しそうに顔を歪めたが、最後は笑顔でゴールラインを駆け抜けた。

笑顔で100メートルのレースを終えた中川

 今大会には特別レースとして、早大競走部による男子200メートル障害、男子100メートル、男子800メートル、男子110メートル障害の4レースが設けられていた。中でも欠畑の引退レースとなった100メートルには競走部100代目主将を務めた九鬼巧OB(平27スポ卒=現NTN)やロンドン五輪やり投げ代表のディーン元気OB(平26スポ卒=現ミズノ)などの姿も。レースは欠畑が序盤から抜け出すとそのまま笑顔で1着フィニッシュ。ゴール後には欠畑に花束が贈呈され、OBらも含めた記念写真が撮影された。続いて行われた800メートルは廣出の引退記念レースとの位置付け。「実はまだあと一試合残っていて」と廣出ははにかんだが、現役の後輩たちと一緒にレースを走るのはこれが最後となる。先日の岩手国民体育大会の800メートルを制した西久保達也(スポ1=埼玉・聖望学園)がラストの直線でわずかに抜け出したが、飯島陸斗(スポ1=茨城・緑岡)と3人で接戦を演じ、レースは大盛り上がりに。すっきりとした表情でフィニッシュした廣出は走り終えた選手たちと握手を交わし、互いの健闘を讃えあった。その他、200メートル障害にはオリンピアン野澤啓佑OB(平26スポ卒=現ミズノ)が出場。110メートル障害では早川OBが引退レースとしてスタートラインに立った。今大会のラストレースとなった110メートル障害のスターターはなんと礒繁雄監督(昭58教卒=栃木・大田原)。かつての競走部員も集合し、早川OBの引退レースにふさわしい、笑顔あふれる試合となった。

廣出のレース後には記念撮影も行われた

 それぞれのレースが終わるたびに胴上げをし、集合写真を撮るなど和やかな雰囲気で進んだ今大会。ローカルな選手権ではありながら、かつての仲間の走りを一目見ようと大勢のOB、OG、関係者がつめかけた。その様子から早大競走部のつながりの大きさがうかがえる。「陸上という舞台からは遠ざかってしまうが、競走部で学んだことは本当に大きい。その経験を糧にこれからも頑張っていきたいなと思います」(廣出)。きょうが現役最後のレースとなった選手もいるが、競走部で得たことはこれからもかけがえのないものとして光り続けるはずだ。

(記事、写真 平野紘揮)

結果

※記録のみ掲載
▽一般男子100メートル

中川雄太 12秒40(+0.4)

▽特別レース100メートル

欠畑岳     10秒78(-0.7)

玉井修平    10秒91(-0.7)

永沼賢治OB  11秒15(-0.7)

竹井尚也OB  11秒19(-0.7)

佐藤拓也OB  11秒31(-0.7)

早川恭平OB  11秒47(-0.7)

北村拓也OB  11秒74(-0.7)

九鬼巧OB   12秒82(-0.7)

ディーン元気OB 13秒25(-0.7)

▽特別レース800メートル

西久保達也  1分50秒07

廣出和樹   1分50秒37

飯島陸斗   1分50秒46

齋藤雅英   1分52秒03

加藤修也   1分54秒37

徳永翼    1分55秒73

宮川智安   1分58秒00


▽特別レース110メートル障害

古谷拓夢        13秒99(-1.0)

矢澤航(デサントTC) 14秒00(-1.0)

野本周成        14秒08(-1.0)

竹吉大記        14秒26(-1.0)

小久保翔太OB     14秒77(ー1.0)

野澤啓佑OB      14秒81(ー1.0)

早川恭平OB      15秒05(-1.0)

中野直哉        15秒38(-1.0)

▽特別レース200メートル障害

古谷拓夢   23秒06(-0.7)

野澤啓佑OB 23秒51(-0.7)

野本周成   23秒79(-0.7)

石田裕介   24秒13(-0.7)

中野直哉   24秒49(-0.7)

根岸勇太   24秒85(-0.7)

高内真壮   30秒07(-0.7)

▽一般女子100メートル

長田彩楓 13秒07(+0.0)

コメント

中川雄太(スポ4=近畿大和歌山)

――100メートルのレースはいつ振りでしょうか

6、7年振りですね

――振り返ってみていかがですか

やはり、(専門が)投てきなので遠かったですね、ゴールまでが。

――今回100メートルに出ようと思ったのはなぜですか

記念という意味もあるのですが、もともと短距離で中学の頃は陸上をやっていたので、終わりが短距離でもいいかなという思いがちょっとあって。最後は100メートルに出ました。

――4年間を振り返っていかがですか

4年目は結果を出せなくて部に貢献はできなかったのですが、ここで4年間陸上ができて良かったと思います。

――卒業後の目標を教えてください

とりあえず社会人でこれから仕事をしていくかたちになるんですけど、ここで学んだことを次に生かせればいいなという風に思っています。

廣出和樹(教4=愛知・豊岡)

――きょうのレースを振り返っていかがですか

ラストで西久保(達也、スポ1=埼玉・聖望学園)に負けてしまったのが悔しいですね。

――引退レースということでしたが

実はあと一試合残っているんですが(笑)。このような環境を作っていただいて、関係者の方々、コーチ陣、仲間の皆には本当に感謝しています。

――レースを終えてみて、いま思うことはありますか

本当に周りの人に支えられながらやりきれたな、という感覚です。

――一つ上の代は非常に強力な中距離ブロックでした。引き継ぐことにプレッシャーはありましたか

ありましたね。中距離のワセダが終わってしまうと危惧されていたので。その中で強い1年生を含めて今シーズン戦っていけて、本当にこの代でブロック長ができて良かったなと思います。

――社会人としての目標をお願いします。

陸上という舞台からは遠ざかってしまうんですが、競走部で学んだことは本当に大きいので、その経験を糧にしてこれからも社会人として頑張っていきたいなと思います。