空手部

2016.10.15

関東大学選手権 10月10日 日本武道館

男子形が全日本出場!組手は2回戦で姿を消す

 体育の日にふさわしい熱い戦いが日本武道館で繰り広げられた。全日本大学選手権(全日本)の予選を兼ねた関東大学選手権。組手は全日本への出場が決まっているが、形は男子が7位以上、女子は5位以上で全日本出場となる。早大は男子形が予選6位で全日本出場を決めた。組手は男女ともに2回戦敗退となり、来月の全日本での雪辱を期する。

男子形/堂々の6位で全日本へ!

全日本出場を果たしたが、さらなる飛躍を目指す

 初めての出場となった男子形。全日本への出場枠が7校に増えた今大会では5位以内での通過を狙った。最初のアップのときは多少の緊張が見えたが、「しっかり練習して割と落ち着いてできた」(早津陸、先理4=東京・世田谷学園)。結果は21.7点の6位で全日本出場を果たした。しかし早津は「守りに入ってしまった」と得点には納得がいかいない様子。次なる課題として、おのおのが力を出し切る中でいかに全体としてまとまれるかを挙げた。上位進出校の演武を見て感じた部分だと言う。全日本での目標はベスト4。さらなる飛躍を遂げるべく、男子形は鍛錬に励む。

女子形/わずかな差で全日本出場を逃す

出場校中トップの登場で全員が出し切った

 予選に出場した9校のうちトップで登場した早大。伝統の『慈恩(ジオン)』の形を打った。叩き出した得点は21.8点。コートを後にすると、3人のメンバーは技を出し切った達成感から抱き合ってお互いをたたえ合う。この瞬間を石川みらい(社2=群馬・前橋工)は「やり切れた喜び」と表現した。そして各校の演武が次々と終わり、ついに結果発表の時がやって来る。早大は駒大と同点の5位で並んだが、5人の審判が出した点の合計でわずか0.1点及ばず。惜しくも全日本出場はならなかった。「今のこの気持ちを忘れずに」(石川)。悔しさを来年への糧として、再び女子形の挑戦が始まった。

組手/男女ともに2回戦で敗退

0-3の敗戦に肩を落として引き上げる男子組手メンバー

 
男子は2回戦で前年度優勝校の帝京大と対戦。ケガ明けの出場となった末廣祥彦(スポ3=東京・世田谷学園)は終了間際まで1-2とリードを許すも、焦る気持ちをグッとこらえた。「確実に殴りに行ってやろう」と試合終了のブザーが鳴ると同時に上段突きを決め、引き分けに持ち込む粘りを見せる。ここで流れを持ってきたい早大だったが、次鋒の今尾光(スポ3=大阪・浪速)が格下の選手を相手に反則を積み重ね、反則負けに。続く末廣哲彦主将(スポ4=東京・世田谷学園)も勝ち星を持ち帰ることができず、そのまま0-3で敗れた。「ちょっとずつが足りていない。その積み重ねが大きな差」(末廣哲)。スピード、技の質、気持ちなどあらゆる面で確かな差があった。集大成となる全日本までは残すところ1カ月余り。残された時間は多くないが、課題とする『前に出ての試合展開』をどれだけ突き詰めて練習できるか。今度こそ武道館に旋風を巻き起こしてくれることを期待したい。

(記事 郡司幸耀、写真 渡辺新平)

※掲載が遅くなり、申し訳ありません

結果

▽男子組手

2回戦敗退

▽女子組手

2回戦敗退

▽男子形

予選敗退(6位)

▽女子形

予選敗退(5位)

コメント

末廣哲彦主将(スポ4=東京・世田谷学園)

――2回戦敗退となりましたが、振り返っていかがですか

僕自身あそこの(0-1で中堅として登場した)場面は絶対に勝たなきゃいけなかったです。1敗1分けで回ってきて、僕が抑えてあげなければ後輩はやりづらいですし、澤入(迅人、スポ2=静岡・常葉菊川)にも大変な思いをさせてしまったなというのがありますね。本当に今回の敗因は僕だったと思います。

――2回戦の相手が帝京大ということは前々から分かっていたと思いますが、この日を迎えるにあたりどんな準備をしてきましたか

普段の練習からレギュラーメンバーはレギュラーメンバーだけで緊張感の高い練習をやってきました。その中でも大事なのが1点目ということでそれに焦点を当ててということはしてきたんですけど、あと少しが足りてないというか、帝京大のほうが技の質や前で勝負するという気持ちが強いと感じましたね。

――『日本一』を目指すうえで『日本一』の帝京大との一戦は大変重要だったのではないでしょうか

OBの先輩たちには「いい試合だった」と言ってもらいましたが、立ち会った僕たちとしてはどれだけスコアが惜しかったとしてもそこに確かな実力差があったのかなと思います。それが技のバリエーションだったりキレだったり入るスピードであったり。そういうところが相手の方が上で、ちょっとずつが積み重なってそれが大きな差になったのかなと。

――以前、国士館大との対戦では気持ちの差というお話をされていましたが、そこに加えて帝京大とは技術的な差も大きかったと

そうですね。日本代表に入っている選手が多いので、それだけのレベル、技や気持ちを持っているのが帝京大なのかなと思いました。

――他の選手の頑張りについては

祥彦(末廣、スポ3=東京・世田谷学園)はよく踏ん張ってくれたと思います。ケガ明けにしてはああやって仕事をしてくれるので信頼して見ていられますね。今尾に関しては正直勝ってほしい相手だったので、その相手に反則を積み重ねてしまうというのは今尾が下がってC2(反則の一つ)をもらっているのが悪いわけで、今尾は今回良くなかったと思いますね。

――先程のミーティングでは監督からの言葉を聞き、厳しい表情を浮かべる部員が多かったように思いますが

前に出る気持ちが弱いと最初に言われましたね。僕たちもそれを一番感じていて、周りから見ていてもそうだということです。今尾に関しては元々それほど強くなかった選手が相手で、そういう選手が這い上がってきているのだから(早大の)Bチームのメンバーもそうならないといけないと厳しいことを言われました。

――団体戦としては来月の全日本大学選手権が最後の公式戦となりますが、それに向けてどう立て直したいと考えますか

ある程度の勝負はできていましたが、あとはフィジカル面、そして前に出ての試合展開というのをみんなで研究しながらやっていかないと全日本で勝ち抜くのは厳しいと思います。そこをしっかりやり直したいです。

早津陸(先理4=東京・世田谷学園)

――初めての団体戦となりましたが、いかがでしたか

思ったほど緊張はなかったかなと思います。最初のアップのときは全員、あがってしまったのですが、しっかり練習して割と落ち着いてできたのかなと思います。

――全日本大学選手権の出場権を獲得されました

ことしは初めて7校が出れるということで、7位までには入れるなとは思っていたのですが、なるべく上の5位以上を狙っていました。上に5校強いところがいるので、そこを倒さないといけないなと思っていたのですが、結果的に6位だったので想像通りでした。まだまだ足りない部分があるように感じました。

――21.7点という点数に関してはいかがですか

思ったほど出なかったなという。21.9ぐらい出したかったので、点を見たときは「あれっ」という感じでした。

――点数が伸びなかった原因は何でしょうか

ちょっと守りに入っちゃったかなと。思い切って100パーセントでできてなかったなというのを感じました。周りのベスト4に残っている学校だと、合わせにいっているとあう感じではなくておのおのがフルパワーでしっかりやって、かつ合っている状態だったので、そこの思い切りがまだ足りていませんでした。これからまた強化していかなければいけないところだと思います。

――これまで取り組まれてきた力強さに関してはいかがでしたか

今回、試合をやった感じではパワーの面では他の学校よりそんなに落ちているとは思いませんでした。次としては個々の力強さというよりは、全体としてのまとまりだったり。おのおのがもっと力強さを出さなきゃいけないし、キレも出さなきゃいけないのですが、個々のことじゃなくてもうちょっと全体としての、チームづくりというか形をつくり上げていきたいと思います。

――緩急に関してはいかがでしたか

ちょっと焦っちゃったなという部分がありました。関東(関東大学選手権)が初めての公式戦だったので、全日本(全日本大学選手権)では経験を生かせていければいいと思います。

――改めて全日本大学選手権に向けて意気込みをお聞かせください

ベスト4に入ることを目標にして、なるべく予選を1位で通過できるようにしたいです。準決勝からの形を準備できていないので、とりあえず準決勝に行くところからスタートかなと思っています。

末廣祥彦(スポ3=東京・世田谷学園)

――試合中に手術をした足を痛めたようですが、状態はいかがですか

自分でもちょっと何が起きたか分からなかったのですが、おそらく試合中に足をひねりました。帝京大に勝ったらその後は他の人たちが勝ってくれるという気持ちでいたので、足をひねっちゃったとしてもやっぱり勝ちを持って帰りたかったという気持ちはありますね。足の具合はたぶん良くないとは思うのですが、全日本(全日本大学選手権)までに完璧に治そうと思います。

――突きを出した時、ひねったように見えました

突きを出しに行ったときに相手の突きが入ってきて、ふらってなったところでひねったと思います。

――初戦の一橋大戦を欠場したのは、足の状態を考慮してのことだったのでしょうか

そうですね。とりあえず帝京大だけ倒せればという気持ちで臨んでいたので。

――復帰戦となりましたが、試合の感覚や体力面はいかがでしたか

練習でも2分間、3分間フルタイムで試合をしたり、自由組手をしたりといった力を入れる練習をするとすぐに(手術をした足首が)痛くなってしまうので、全くしてきませんでした。それでも不思議と疲れなかったですし、気力も最後まで持ち続けられました。足をひねった後も挫けなかったのは、たぶん自分がケガから復帰して得たものだと思いますね。

――帝京大戦では先鋒で出場され、試合終了間際に同点の突きを決めました

自分がもし2番目や3番目にいたとして、先鋒で主将や今尾(光、スポ3=大阪・浪速)が負けて帰ってきたらプレッシャーがすごくかかると思います。負けたら自分に任された役目を果たせないと思っていました。時間がないのは分かっていましたが、焦りというよりは確実に殴りに行ってやろうという気持ちでした。本当にドタバタせずに確実にポイントを取ることができたので、自分でもいい技が出たと思います。

――団体戦を振り返ってみていかがですか

1回戦は問題なかったと思います。2回戦では帝京大に打ち合ってきている強さがありました。近い距離での駆け引きもそうなのですが、格闘技なので遠い距離からぶつかったり、本当の意味で殴り合ったりとかそういう強い、怖い組手ができるようにならなければいけない、というのは一番感じましたね。帝京大と戦って本当に弱いところがよく分かりました。

――今後、強豪校に勝つために必要なことは何でしょうか

今まで帝京大と戦ったときは、勝てる人が勝ちに行ってあとの人は負けたり、点差を考えて戦ったりしていました。ですが、今回は全員が勝ちに行くつもりで臨んで、ポイント差も気にしませんでした。引き分けに持っていくことはできた場面で、今尾が最後に突っ込んだのも本当に全員が勝ちにいくつもりでいたからだと思います。試合への臨み方を変えて自分たちのいいものが出たと思うのですが、それでもあれだけ大差で負けたというのは本当に自分たちが弱いのだと思います。自分は立ち合ってみて怖さとか強さとかそういうものを感じたので、それを真似するのではなくて逆に圧倒するくらいの気持ちでやることが必要だと思います。

――次に出場される大会に向けて意気込みをお聞かせください

(復帰が)いつというのはまだ分かりませんが、本当に臨もうと思っているのは全日本と早慶戦(早慶定期戦)です。体重別(関東学生体重別選手権)はまだ分からないです。ケガで得たものはすごく大きいですし、感触は悪くありませんでした。失敗や負けたことから学んだだけではなく、試合の中で技よりもメンタルの部分で自信がつきました。収穫があったので、それをつなげていけたらいいと思います。まだ日本一を目指すと言えるほど自分たちの実力はないので、もっともっともっと足りないところをやっていかなければいけないと思います。

石川みらい(社2=群馬・前橋工)

――惜しくも全日本大学選手権出場を逃す結果となりました

すごく悔しいという一言に尽きるんですけど・・・。この結果をしっかり受け止めて、次の練習に臨めるいい機会になったかなとは思います。内容としては3人とも出し切れました。

――演武後に3人が抱き合っている姿が見られました

はい(笑)。コートの中で一番手の登場で、その緊張もあった中でやり切れた喜びですかね。

――昨年の先輩がおっしゃっていた「どこよりも元気を出す」という言葉通り、ワセダは声がよく出ていたように見えました

それはいい意味で受け継がれていると思いますね。意識していたわけではなく去年の試合でも自分たちで声を出して盛り上げていて、コンディションのためにも良かったと思います。2年生の自分が静かになったら行けないと思い、初めての1年生2人には自分たちから盛り上げていこうという話をして。それがそう見えたことにつながったのではないかなと思います。

――上級生がいない中でここまでやってきて、公式戦を終えて感じることはありますか

学ぶべきことが多いなとここまでの道のりで思いました。またそれをしっかりと改善して、自分は3年生になるので後輩たちにもいい背中を見せられるように頑張りたいです。

――今の気持ちというのはやはり来年のこの大会に向かっているのでしょうか

そうですね。今のこの気持ちを忘れずにやっていけば絶対に全日本に行けると感じたので、来年に向けて全員でしっかりやっていこうと思います。