フェンシング部

2016.10.14

第68回関東学生選手権 10月13日 東京・駒沢体育館

春とは違う!男女フルーレ共に成長見せるも惜敗

 「春の大会より強くなっていると思います。全ての面で」(三好修平主将、社4=愛媛・三島)。まさにそれを体現した戦いだった。関東学生選手権2日目には、男女フルーレ団体が行われた。前日行われた男女フルーレ個人で大健闘したワセダはその勢いに乗り、団体戦でも勝ち進みたいところである。男子フルーレは、決勝まで駒を進めると、春に二度敗れた王者・法大と激突。競り合いの末、一歩届かず悲願の頂はまたしてもお預けとなった。女子フルーレは2回戦で日大と対戦するが、42-45で惜敗した。

★王者のカベ厚く惜敗。インカレで雪辱を誓う(男子フルーレ団体)

決勝戦で果敢に攻め、突きを決めた直後の三好

 個人戦では3名がベスト8という好成績を収めた男子フルーレ。第2シードで臨んだ団体戦は1回戦、2回戦と順当に勝ち進み、準決勝で第3シードの中大と対決した。第1セットで先に相手に5点を奪われ、この日初めてのリードを許してしまう。しかし第2セットで登場した松山恭助(スポ2=東京・東亜学園)がその差を確実に埋めていき、10-8と逆転に成功。すると続く三好が5点を連取し、チームを勝利の軌道に乗せた。終わってみると45-33で快勝。スピードのある攻撃で活躍した三好は「自分のチャンスをモノにできた」と手応えを口にした。

 決勝の相手は今年度一度も白星を挙げられていない法大。そんな格上相手に第1セットで5点を先取すると、第5セットまで点差を広げリードを保つ。しかし、王者も黙っていない。第6セットでワセダは怒涛(どとう)の追い上げを受け30-29。勝負の行方は最後まで分からない状況となった。最後回りを務めた松山恭は足を痛めながらも攻めの姿勢を崩さず一時同点に持ち込む。善戦を繰り広げたが、王者のカベは厚く42-45で惜敗した。「(2位という結果に)納得はしていない」(竹田陸人、社2=神奈川・法政二)と悔しさが残る。しかし負けはしたものの、夏の強化練習の効果は確実に表れていた。「インカレ(全日本学生選手権)に全ての照準を合わせて、ワセダ全員で力を合わせてやっていきたい」(三好)。次、四度目の正直となるか。

(記事 大浦帆乃佳 写真 藤岡小雪)

★7点ビハインドから華麗な8連取!春に大敗した日大を追い詰める(女子フルーレ団体)

逆転しガッツポーズをする永瀬。ここでの8連続得点が試合の流れを変えた

 女子フルーレ団体は1回戦を45-10で大勝すると、迎えた2回戦の相手は第2シードの日大。序盤は追いかける展開となったが、第3セットの木村結(社1=山口・柳井学園)、第4セットの山村彩和子(教4=岡山・玉野光南)が互角の戦いを見せ点差が広がるのを防ぐ。続く第5セットでは永瀬夏帆(スポ4=宮城学院)が8連取し華麗な大逆転を見せた。その後は競り合いが続き緊迫した展開となる。最後回りを務めた永瀬は44-39から粘って3連続得点を挙げたが、最後はわずかに届かなかった。しかし、春の関東学生リーグ戦では後半に大きく突き放され27-45で敗れた相手に、今回はビハインドが大きくても食らい付いた。この粘りはチームの収穫となっただろう。

(記事、写真 加藤佑紀乃)

決勝前の選手紹介を受けピストに並ぶ男子フルーレ団体

※フェンシングの団体戦は3人、または4人の選手が交代で出場し、1試合当たり3分という持ち時間内で争う。あるいは3分以内にどちらかが先に5得点先取すると、そこで次の選手に交替となる。最終的には9試合戦い、45点を先取、または持ち時間が終了した場合は得点が高い方が勝ちとなる。

※フルーレ:頭・両足・両腕を除いた胴体部への突きのみが得点となる。 両者がほぼ同時に突いた場合は、どちらの攻撃が有効だったかを主審が判定する。また、先に攻撃をした方が「攻撃権」を持ち、防御側は攻撃を防御してから攻撃しなければならない。

結果

▽男子フルーレ
早大〔三好修平主将(社4=愛媛・三島)、北原達也(スポ3=長野・伊那北)、竹田陸人(社2=神奈川・法政二)、松山恭助(スポ2=東京・東亜学園)〕 2位 
 1回戦:○45-10学習院大
 2回戦:○45-15日体大
 準決勝:〇45-33中大
 決勝:●42-45法大
 

▽女子フルーレ
早大〔永瀬夏帆(スポ4=宮城学院)、山村彩和子(教4=岡山・玉野光南)、才藤歩夢(スポ2=埼玉栄)、木村結(社1=山口・柳井学園)〕 7位
 1回戦:〇45-10専大
 2回戦:●42-45日大

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コメント

三好修平主将(社4=愛媛・三島)

――きょうのトーナメント戦を振り返って

このメンバーで組むのは初めてなんですけど、初めてにしては個人個人が各自の仕事をやりつつ、団体で勝負できたっていうのが一番ですかね。どの試合においても法大は個人も(団体も)強いのですが、ワセダは団体としてよく点数を取れるイメージなので。法大戦も惜しかったんですけど、みんなでつないで戦えたので良かったです。

――準決勝の中大戦で、第3セット目で5連続ポイントも挙げられていましたが、試合を振り返っていかがですか

そうでしたっけ(笑)。中大戦は自分の中で最初のヤマ場で第1セット目から全力で。団体戦なので点数を取られてしまうと後々きついので、点数を取られず、自分のチャンスの時だけ勝負しました。相手も同い年の4年生で慣れているので、リスクのあるところはカバーして、自分のチャンスをモノにできたかなと思います。

――決勝戦の序盤はリードする展開が続いていました

序盤は本当に良かったと思います。自分もそうですし、松山恭も竹田も、今までで一番。一人一人が点数を取ってきたかなと。第6セットで竹田が点数を取られちゃったのはしょうがないんで。よくあるので。そこを反省するというよりは、そこの立て直しをチームで計れなかったことが反省点ですかね。

――法大からリードを奪う展開は初めてかと

そうですね。第5セットまでは相手が焦っていたので、そこを落ち着いて処理できました。

――夏の強化練習の成果は出ましたか

かなり出ていると思います。うちの3人を含め、他の種目のメンバーもそうですけど、全員フィジカル面は強くなったと思いますし、何より合宿でチーム力やフェンシングそのものの技術も向上していました。春の大会より強くなっていると思います。全ての面で。

――夏の強化練習では具体的にどのようなことをしたのですか

精神論かもしれないですけど、フェンシングにおいてつらいところ、試合が長引いてもそこで頑張る気持ちとか、僕らはよく「妥協するな」って言うんですけど、そういうところが最後の試合まで体現できたのかなって思います。全員で、しんどいところをもう1本、ってやってきたので。

――昨日は個人で3人がベスト8に入りました。そのことについてはどうお考えですか

正直、一番びっくりしているのは僕なんですけど。常に全員、上は目指していますけど、自分は本当に本当にうれしかったです。団体メンバーで(ベスト8に)入れたことがなかったので。入れたとしても1人とかで。自分の4年間を振り返ってみてもこんなことはなかったのでうれしかったです。いつもベスト8でメンバーが揃っているのは法大だけだったので。でも、そこで負けちゃったのは悔しいです。

――でも、手応えはあったと

そうですね。そこで、「団体も戦えるんじゃないか」って思えたので。

――個人戦での手応えが団体戦を勢いづけた、という感じでしょうか

そうですね、確実にそれはあると思います。

――全日本学生選手権(インカレ)でも法大が手強い相手になると思います。勝つためにはどのようなことが必要になってきますか

チーム力もそうですけど、(インカレまで)あと1カ月ちょっとなので、今回の試合の振り返りをしっかりして、良かったところはどんどん伸びていくと思うので、自分の悪かったところを直していきたいです。できていなかったところをあと1カ月頑張らないと、法大にはまた勝てないと思うので、そういうところをしっかりやっていきたいと思います。

――大学ラストイヤーですが、今後どのように戦っていくか、意気込みをお願いします

ラストがインカレなので、個人戦とかもありますけど、一番重要視しているのはインカレ。インカレに全ての照準を合わせて、ワセダ全員で力を合わせてやっていきたいと思います。

竹田陸人(社2=神奈川・法政二)

――本日の団体戦を振り返って、いかがでしたでしょうか

学習院大、日体大と良い立ち上がりでした。学習院大戦が1つの僕らの勝負どころで絶対に勝たなければいけなくて、多少点数を取られてしまった部分もありましたけど3人とも良い動きで、良いゲームができたのではないかなと思います。法大戦に関しては、中盤まで勝っていたのに僕が点差を30対29まで縮めてしまって、結果的にやられてしまいました。僕が敗因のきっかけになったと言っても過言ではないと思うので、その責任は重く受け止めています。

――今大会はどのような思いで臨まれましたか

リーグ戦のときは松山(恭助、スポ2=東京・東亜学園)がいなかったのですが、今回は松山も戻ってきてベストメンバーで臨めるということで、僕らは優勝しか見ていませんでした。練習をしっかりして勝ちたい気持ちが大きかったのと同時に楽しくやろうとも思い、楽しみながら勝てれば良い、というのが僕らのコンセプトでした。

――2位という結果に関しては、どう感じていらっしゃいますか

納得はいっていないですね。もちろん優勝を目指してやってきて、実際に法大戦はどう転んでもおかしくありませんでした。僕がもう少し頑張っていたら優勝もありえたので、全然満足はしていないです。

――昨日のことになりますが、個人戦のほうは振り返っていかがだったでしょうか

ベスト8をかけた試合のときに中大のエース簾内長仁さんと対戦して勝ったということは、僕としてはかなりうれしかったです。ただそれで気持ちが途切れてしまったのが反省点でした。現にベスト4をかけた試合では全然気持ちが乗らなくて、苦手意識もすごく持っていた相手だったので、テンパンにやられてしまいました。そこが1番の問題点でした。

――今大会に向けて夏の間に取り組まれていたことなどはありますか

8月31日までが実質的なオフということで、9月1日から集合でした。1日から(気持ちを)切り替えて、相当追い込んでフルーレの練習を頑張ってきました。まずは関カレ(関東学生選手権)優勝、続いてインカレ(全日本学生選手権)…という目標を掲げて頑張ってきたと思います。

――今後大会が続くと思うのですが、どのように戦っていきたいと思いますか

まずはこの関カレの反省点がすごくたくさんあって、特に僕は課題が山積みでどこから手をつけて良いのか悩むところですが、その課題を1つ1つ克服してインカレまでに僕の弱点を潰していきたいです。インカレはリベンジの気持ちで法大に勝って優勝したいと思います。