庭球部

2016.10.14

全日本大学対抗王座決定試合 10月14日 東京・有明テニスの森公園

前人未到の12連覇へ!初戦を難なく突破

 「この日のためにいろいろ努力してきた」(小堀良太主将、スポ4=東京・大成)。現体制最後にして最大の大会、全日本大学対抗王座決定試合(王座)。前人未到の12連覇を目指す戦いがいよいよ幕を開けた。関東第一代表の早大はこの日、松山大との対戦に臨む。向かってくる相手の気迫に押される場面も見られたが、結果としてはダブルス・シングルス共に失セット数0。9-0で危なげなく初戦を突破し、準決勝へと駒を進めた。

 まずはダブルスでテンポ良く3勝をつかみたいところであったが、ダブルス1の小堀・松崎勇太郎副将(スポ4=神奈川・湘南工大付)組が思わぬ苦戦を強いられる。昨年の王座以来のペアリングとなった二人は、緊張からか「コミュニケーションがおろそかになってしまっていた」(小堀)となかなかペースを握れない。第1セットはタイブレークにまでもつれる接戦となったが、なんとか最終ゲームをものにしファーストアップ。続く第2セットでは相手のミスも目立ち始め、最後は小堀のショットがコートに突き刺さり勝負あり。4年生ペアの意地を見せた勝利だった。一方、関東学生選手権優勝ペアの河野優平(スポ3=福岡・柳川)・坂井勇仁(スポ2=大阪・清風)組は積極的に前に出るテニスで終始相手ペアを圧倒。王座初出場となった齋藤聖真(スポ2=神奈川・湘南工大付)・髙村佑樹(スポ1=千葉・東京学館浦安)組も6-0、6-1と危なげなく勝利を収め、シングルスへの良い流れを演出した。

昨年の王座以来のペアリングとなった小堀(右)・松崎組

 「シングルスはみんな成長した姿でやれていた」(小堀)。リーグが終了した後の約1カ月間、選手たちは厳しい練習を耐え抜き、さらに実力を付けて王座に臨んだ。この日はシングルスに出場した6人全員が個々の持ち味を発揮し、付け入る隙を全く与えない。王座の出場経験がある巽寛人(スポ4=福岡・柳川)、三好健太(スポ3=埼玉・秀明英光)、坂井はもちろんのこと、この日目立ったのは古田伊蕗(スポ2=静岡・浜松市立)をはじめとする初出場組の活躍だ。シングルス6で出場した古田は「比較的自分のプレーがしっかりできていた」と、第1セットをストレートで先取。課題に挙げていたネットプレーの改善も見られ、選手層の厚さを改めて感じさせる勝利となった。ルーキーながらシングルス1、2を任されている小林雅哉(スポ1=千葉・東京学館浦安)、島袋将(スポ1=三重・四日市工)もその実力を遺憾なく発揮する。小林雅が強烈なサーブでポイントを奪えば、島袋はドロップなどの多彩なショットで相手を翻弄(ほんろう)。いずれもセットカウント2-0とストレートで相手を下した。独特の緊張感もある中で、思い切りのいいプレーを展開した選手たち。間違いなくチームにとって頼もしい存在であろう。

王座初出場となった古田

 結果としては全勝で準決勝への切符を手にした早大だが、ダブルス1での苦戦にも表れたようにまだチームとして100パーセントの力を出し切れているわけではない。試合後のミーティングではその詰めの甘さなどについて議論が交わされたという。チームとしての結束をさらに築き上げ、選手・応援・サポートが一体となることで初めて生まれる力もあるだろう。「もっといい方向に進んでいかないと関大戦では厳しい」(小堀)。次戦の相手は4月の対校戦で敗北を喫している関大だ。まずこの目の前の難敵を倒さない限り、12連覇が現実になることはない。「もうあしたの関大戦しかまず考えていない」(小堀)。春の借りを最高の舞台で返すべく、チームの全てをこの一戦に注ぎたい。

(記事 中丸卓己、写真 熊木玲佳、三佐川唯)

結果

○早大9-0松山大

ダブルス1
○小堀良太・松崎勇太郎7-6(5)、6-3菊池恭平・下條亮(ともに松山大)
ダブルス2
○河野優平・坂井勇仁6-1、6-1平田龍一・野本将矢(ともに松山大)
ダブルス3
○齋藤聖真・髙村佑樹6-0、6-1岡田大・藤井大貴(ともに松山大)
シングルス1
○小林雅哉6-1、6-0平田
シングルス2
○島袋将6-1、6-1菊池
シングルス3
○坂井6-0、6-2下條
シングルス4
○三好健太6-1、6-0熊木隆(松山大)
シングルス5
○巽寛人6-0、6-0橘高凱(松山大)
シングルス6
○古田伊蕗6-0、6-1藤井

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コメント

小堀良太主将(スポ4=東京・大成)

――全日本大学対抗王座決定試合(王座)の初日を迎えましたが、改めていかがでしたか

この日のためにいろいろ努力してきて。リーグ(関東大学リーグ)は結果優勝というかたちで終わったんですけど、その優勝というのは少し悔いが残るかたちでの優勝で。そこから1カ月間厳しい練習やトレーニングをやってきたので、この王座の初戦に懸ける思いがみんなにあって、緊張している中でもいいプレーがあったので良かったなと思います。

――やはりチーム内でも緊張している選手などは見受けられましたか

はい、ありましたね。特に1年生3人は初めての王座ということで、硬いシーンが見られたんですけど。リーグ以上に、この1カ月間やってきた成果が表れていて、特にシングルスはみんな成長した姿でやれていたのかなと感じています。

――チームとしては9-0のストレート勝ちを収めましたが、この結果については

とりあえずきょうは自分たちのできることをしっかりやれば9-0をつけられる、セットも落とさずにやっていけるという話をしていたので、有言実行というか、自分たちのプレーをした結果スコア的にもロースコアでできたので良かったのかなと思います。なので、ここはここで切り替えて、あしたはあしたでとやっていかないと、「きょうは9-0しっかりつけられたからあしたはOK」というわけでもないので、切り替えてあしたに備えてやっていければいいなと思います。

――ダブルス1の試合は1セット目で少し苦戦しタイブレークにもつれましたが、あの場面を振り返っていかがですか

僕と松崎(勇太郎副将、スポ4=神奈川・湘南工大付)で4年同士のペアリングで、きょねんも3年で組んだんですけど。4年というかたちで最後のいろいろな思いであったり、なかなか緊張していてうまくいかなくなって。二人とも頑固というか自分の意見を強く持っているので、そこが悪い方向にいってしまってコミュニケーションがおろそかになってしまっていたというのがありました。テニスの技術うんぬんよりも、ペアとして二人で勝ちにこだわっていけなかったというのが第1セットではあって。せっかくダブルスで二人でやっているので、ベンチコーチと一緒に3人でもっと勝ちに執着心を持っていかないといけないなと反省する試合でもありました。

――お二人が組まれるのはいつごろから決まっていたのですか

このペアリングで多く練習はしていました。夏関(関東学生選手権)で河野(優平、スポ3=福岡・柳川)・坂井(勇仁、スポ2=大阪・清風)組がダブルスで優勝して選択肢が増えて。いろいろペアリングをやっていて、その中で4年生二人で組んだ方が4年の意地であったりチームとしてもいいのかなということで。最終的には隼さん(渡辺隼ヘッドコーチ、平19スポ卒=静岡・庵原)の判断でこのペアリングになったという感じです。

――試合後のミーティングではどういったお話をされていましたか

チーム一丸となって戦うということでこの1年間やってきたんですけど、ダブルス1に関してまだ詰めが甘かったり、自分たちのプレーをしっかり自信を持ってやれていないということで。指摘というか、もっといい方向に進んでいかないと関大戦では厳しいよねという話をみんなでしていて。もちろんダブルス1だけではなくて、ここに来てからの朝の雰囲気などがおろそかになっていた分、他の試合は完璧だったとしてもチームの甘さとしてどこか悪い部分が出て、それがダブルス1だったということで。選手として試合に出ていた小堀、松崎、そしてベンチコーチの木島(駿、スポ4=東京・日野台)がもっと自分たちの役目を果たさなければいけなかったんですけど、チームとしてやっている以上1試合が駄目だったらチームの課題でもあるので、そういうところをもう一度見直してやっていこうという話をみんなでしていました。

――ダブルス後の円陣では平尾優主務(政経4=埼玉・早大本庄)がチームを一喝する場面も見られました

僕らのダブルスが良い影響を与えられなかった分、平尾は平尾なりに、選手が駄目だったとしたら選手だけではなくて原因はどこかしらにあると考えていて。その原因は応援のどこかに甘さがあって、拍手しかできない状況で本気で応援に取り組めていない人が平尾の中で見えて、その中で指摘をしてくれたんじゃないかと思います。

――あす以降は関大をはじめ強豪との試合が予想されますが、あす以降に向けては

もうあしたの関大戦しかまず考えていなくて。4月に対校戦で向こうに行って戦った時は負けてしまったんです。選手はその負けを目の前で肌で感じていて、その借りというか悔しさをぶつけるのはもちろんなんですけど、あそこにいなかった人も「今度は俺たちがいるから絶対勝つんだ」という思いでサポートや応援をしてくれるはずなので。チームを信じて自分たちのプレーをやっていかないと、あしたはそう簡単にはいかないと思います。でも自分たちのやってきた成果を100パーセントしっかり発揮できれば問題なくきょうのようなスコアで勝てると思っているので、相手うんぬんというよりも自分たちのやるべきことをしっかりやるというのが一番だと思います。

古田伊蕗(スポ2=静岡・浜松市立)

――初めての全日本大学対抗王座決定試合(王座)出場となりましたが、実際の雰囲気はいかがでしたか

前日とかの方が緊張していて、試合当日ももっと緊張するのかなと思っていたのですが、リーグ(関東大学リーグ)と同じで、それほど緊張はありませんでした。練習をしっかりやっていたからだとは思うのですが、できることをしっかりやろうと思って入ったら、いい緊張感を持って臨むことができました。

――リーグや夏関(関東学生選手権)から修正してきた点はありますか

リーグは比較的良かったのですが、夏関のときに第1シードの諱さん(五貴、明大)とやって、自分より上のレベルの人とやるときに、もっと自分のテニスをするにはどうすればいいか考えなければなと。王座では関西、関東は(シングルス)6などでも強い人がいるので。

――きょうの試合にはどのような意気込みで臨まれましたか

初戦は地方で、関東や関西と比べるとそれほど強くはないと言ったらなんですが、そういう相手だったので。初戦で緊張する中で、自分のプレーを無理せずしっかりやっていこうと思っていました。

――ご自身の試合を振り返っていかがですか

比較的自分のプレーがしっかりできていたと思います。まあサーブは全然だめですけど、課題にしていたネットプレーにも出られていたので、あす(試合に)出られるか分かりませんが、自分のプレープラスネットプレー、課題にしていた部分ができればいいなと思います。

――実際に王座が始まって、チームの雰囲気はいかがでしょうか

雰囲気は悪くはないとは思いますが、ダブルス1がちょっと、というところが課題として挙げられて。そこをどうやってこの後の関大戦や決勝で改善していくかというところが勝利につながってくると思います。

――あすの関大戦に向けて、意気込みをお聞かせください

早大は春に対抗戦で関大に負けてしまっているので、僕はその時はいなかったのですが、そういった意味で王座優勝するにあたってリベンジしなくてはいけない相手だと思います。優勝するためにも関大をしっかり倒して、決勝戦に臨めるように頑張りたいです。