フェンシング部

2016.10.13

第68回関東学生選手権 10月12日 東京・駒沢体育館

松山恭がV!入賞者続出で幸先のよい幕開けに

 待ちに待った秋シーズンがついに開幕した。関東学生選手権を皮切りに、全日本学生選手権、全日本選手権と主要な大会が続くため今大会は今後の試金石と言える大事な大会と言える。大会1日目のこの日は男女フルーレ個人が行われた。男子フルーレでは、松山恭助(スポ2=東京・東亜学園)が優勝、三好修平主将(社4=愛媛・三島)が6位、竹田陸人(社2=神奈川・法政二)が7位に。女子フルーレでは永瀬夏帆(スポ4=宮城学院)が5位と入賞ラッシュ。大会2日目に行われる団体戦に期待が高まる。

★3人がベスト8へ!団体戦へ弾みをつける(男子フルーレ個人)

シーソーゲームを制し、喜びをあらわす松山恭

 ワセダのフルーレの強さを証明した。男子フルーレ個人にはワセダからは7人の選手が出場し、3回戦に勝ち上がったのは春の関東学生リーグ戦でチームを引っ張ってきた三好と竹田、そして海外でも日本代表として活躍する松山恭の3人である。

 勢いに乗るとつかんだ流れを離さないのが三好だ。3回戦では連続失点を喫し追う展開となる。しかし同点まで持ち込むと、終盤は勢いそのままにアタックを決め逆転勝利。続く4回戦も勝利し初のベスト8に進出する。しかし、準々決勝では序盤から徐々に点数が離れてしまう。5-11の場面から粘りを見せ4点差まで追い詰めるが、反撃もここまでとなった。一方、竹田は3回戦まで勝ち進むと正念場を迎える。4回戦、第7シードの簾内長仁(中大)との対戦。リードをひっくり返され同点となると、そこからは追いつ追われつの展開に。丁寧に一本を取りシーソーゲームを制すと、ベンチに入っていた三好と抱き合って叫び、喜びを爆発させた。しかし準々決勝では、相手ペースを崩せず悔しい敗戦を喫した。

 松山恭は初戦から強さを見せ、順当に準決勝まで進む。迎えた準決勝、先制点を挙げリードを広げていくかと思いきや「いらない失点をしてしまった」(松山恭)と話すように、点数を取られ接戦に。11-12の場面で「ここで点数取らないと」と自身で感じたターニングポイントで1本を取ることに成功。その後は体制が崩れても得点を挙げるなど粘りも見せる。15点目を挙げると、チームのメンバーのいる観客席に向かって両手を上げた。決勝では体力も削られている中、要所で落ち着いた攻めを見せる。ラスト1点で優勝となった時、ベンチのそばには観客席から降りてきたメンバーがいた。そして1本を決めると、右手で作ったのは『1』の文字。試合終了後、待ち構えていたメンバーの元にうれしそうに駆け寄った。このように待ち構えて祝福される経験は初めてだという。「改めてワセダで良かったなと思う瞬間でした」。ただ優勝はしたが、決して内容には満足していない。松山恭はさらなる高みを目指し突き進む。

(記事 加藤佑紀乃、写真 橋本望)

★永瀬が春からの進化を見せ2年連続ベスト8(女子フルーレ個人)

準々決勝で攻めの姿勢を見せる永瀬

 2回戦を順調に勝ち上がった永瀬は、3回戦ではリーグ戦で戦った相手と激突。一時は9-4と差をつけるが一気に追い上げられ、ついには並ばれてしまう。リーグ戦では同様の状況からそのまま敗北を喫してしまったが、この日はここからが違った。「しっかり自分がやるべきことをやっていれば勝てると思っていた」(永瀬)。10点目を先取すると再び流れに乗り、3点差をつけて勝利。リベンジを果たして準々決勝へと駒を進めた。しかし続く準々決勝では、中盤から相手のペースになってしまう。7-14になったところで残りは20秒。「最後に諦めて終わるわけにはいかない」と自分を鼓舞し、意地の2連続得点をもぎ取った。ところが相手に1点を返され、そこでタイムアップ。去年と同じベスト8という悔しさの残る結果になった。

(記事 橋本望、写真 加藤佑紀乃)

ベスト8に進出した男子フルーレ陣

ベスト8に進出した女子フルーレ陣

表彰式後には満面の笑みを見せた

※フルーレ:頭・両足・両腕を除いた胴体部への突きのみが得点となる。 両者がほぼ同時に突いた場合は、どちらの攻撃が有効だったかを主審が判定する。また、先に攻撃をした方が「攻撃権」を持ち、防御側は攻撃を防御してから攻撃しなければならない。

結果

▽男子フルーレ

松山恭助(スポ2=東京・東亜学園) 優勝

2回戦:○15-5 加瀬達也(慶大)

3回戦:○15―7 池畑亮太朗(明大)

準々決勝:○15-7 岸貴範(明大)

準決勝:〇15-12 大石利樹(法大)

決勝:〇15-8 西藤俊哉(法大)

三好修平主将(社4=愛媛・三島)6位

2回戦:○15-5 近野洋平(東京学芸大)

3回戦:○15―7 伊藤大輝(日大)

4回戦:○15-7 舩本宗一郎(日大)

準々決勝:●8-15 西藤俊哉(法大)

竹田陸人(社2=神奈川・法政二)7位

2回戦:○15-5 榎本涼(國學院大)

3回戦:○15―7 永山俊次(拓殖大)

4回戦:○15-13 簾内長仁(中大)

準々決勝:●5-15 大石利樹(法大)

安部凌(スポ5=島根・安来)2回戦敗退

2回戦:●9-15 久米春貴(明大)

北原達也(スポ3=長野・伊那北)2回戦敗退

2回戦:●7-15 敷根崇裕(法大)

山根周祐(スポ3=埼玉栄)1回戦敗退

1回戦:●8-15 榎本芽玖(中大)

中埜匡貴(創理1=東京・早大学院)予選敗退

▽女子フルーレ

永瀬夏帆(スポ2=宮城学院) 5位

2回戦:○15-4 大柴杏香(日大) 

3回戦:〇15-11 井戸美咲(日体大)

準々決勝:●9-15 西岡真穂(日女大)

コメント

永瀬夏帆(スポ4=宮城学院)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

プール戦という予選の5本勝負がない分、15本勝負のトーナメント戦の初めがいつもふわふわとした感じになってしまいます。なのでしっかりと一本目から集中して入ろうと思っていて、きょうはそれができて良かったです。

――3回戦で9-4から追い上げられて同点になった時はどのようなお気持ちでしたか

春のリーグ戦(関東学生リーグ戦)でも同じ相手で、4点くらい勝っているところから逆転されてしまいました。なので同点になったときに、リーグ戦でもこんな感じだったなと思って、トラウマではないですけど嫌な感じを思い出してしまいました。リーグ戦でのリベンジもだし、今まで練習してきたので次は取れるという自信はありました。

――その自信が巻き返しにつながったということでしょうか

そうですね。同点になったときも最初はちょっと焦ったんですけど、そこに至るまでに取った点も取られた点も(内容的に)自分が負けているわけではなかったので、しっかり自分がやるべきことをやっていれば勝てると思っていました。

――準々決勝では中盤から追う展開になってしまいましたが、その理由は何だったと思いますか

相手がじっくり攻めてくる人だったので、そこをもっと崩すなどの対処ができればよかったんですけど、自分よりもうまい子だったので相手のペースになってしまいました。相手が勝負をしたいところで攻めてしまったかなと思います。

――残り6秒の場面から2点追加していましたが、そのときはどのような思いだったのでしょうか

あの点差で残りあの短い時間だったら勝つのは難しいと思います。でも一番最後の関カレだし、今後まだエペやサーブルがある人もいるので、あの点差で最後に諦めて終わるわけにはいかないし、できるだけ点を取ろうという思いはありました。

――去年と同じベスト8で終わったことについてはいかがですか

満足できないです。1年生でベスト32、2年生でベスト16で去年ベスト8だったのでもう一つ勝ちたかったんですけど、力不足でした。

――全日本学生選手権(インカレ)などが近づいていますが、どのように戦っていきたいですか

インカレも多分上位は今回の関カレ(関東学生選手権)と変わらずに関西の人たちが入ってくると思うので、今回負けはしたんですけど戦い方としてはつかんだ部分があるので、もう少しタイミングとかを考えながらやっていきたいです。

――具体的にはどういったことでしょうか

女子は細かい動きとか、アタック打ってその後とかが速かったり細かったりします。1回自分が打って終わったからって気を抜かないで、しっかり2回目、3回目で勝負できると自分でも思っているのでそこを集中してやっていきたいと思います!

松山恭助(スポ2=東京・東亜学園)

――優勝おめでとうございます。今のお気持ちはいかがですか

自分としては優勝したのですが、内容は本当に良くなかったのでそこはまず反省点です。来週からシニアのワールドカップが控えているので、そちらのほうで勝つためにきょうはその調整が少しメインでした。この試合もワセダのために勝ちたいという思いはとても強かったので、あすにいいかたちでつなげられると思います。

――きょうの試合を振り返っていかがですか

初戦から割と一つ一つ丁寧にやっていたことと、自分でも大事なところが分かっていたので要所で点数を取ることができたことが優勝につながったと思います。

――準決勝では特にシーソーゲームとなりましたが

序盤のほうで良くない失点、いらない失点をしてしまってじりじり追い詰められてしまい1点差、2点差となってしまいました。11-12の時に、1点取って返したのですが、その時に『ここで点数取らないと』いう自分の中でのターニングポイントがあったので、そこの1本を取れたのが勝ちにつながったと思います。

――決勝を振り返っていかがですか

試合数も多かったのでお互い満身創痍というかんじで、2人ともいつも練習している仲なのですが、本来のパフォーマンスを発揮できたかといえばクエスチョンなところがあります。結果として勝てたというのは自分の中で収穫でありますし、勢いをつけるという意味できょう勝てたのは良かったと思います。

――試合終了後ワセダのメンバーの元に走り出していました

こういう経験が初めてだったので。ああやって優勝していつもはあっけなくぱーっと終わって表彰式というかたちが多かったのですが、最後にそうやって待ち構えてくれたのはすごくうれしかったですし、改めてワセダで良かったなと思う瞬間でしたね。

――きょうベンチに兄である松山大助選手(スポ4=東京・東亜学園)が入られていましたが、どのようなアドバイスを受けましたか

そんなに具体的なことや、がみがみ言うということはなかったのですが、要所要所で単純なアドバイスをくれて、いてくれたことは大きかったかもしれないですね。

――きょうは自分のやりたいフェンシングはどこまでできましたか

初戦のほうは体力もありましたし、頭もさえていてクリエイティブさも良かったのですが、序盤に関しては割といいフェンシングができたと思います。後半の準々決勝や準決勝あたりから徐々に体力も落ち始めて、そこの後半の試合は反省点ではありますが、大事なところで踏ん張れたのは1つ成長かなと思います。

――あすは団体戦がありますが意気込みをお願いします

大学に入ってから団体で優勝したことがないので、あすは個人の勢いをそのままにチーム一丸で、本当に強いチームだと思うので頑張って頂点取りたいと思っています。