ラグビー部

2016.10.09

関東大学ジュニア選手権 対筑波大 10月9日 筑波大グラウンド

埋まらぬAチームとの差、ブレイクダウンで筑波大Bに完敗

 早大Bは関東大学ジュニア選手権3戦目を迎えた。対するは筑波大B。先週には関東大学対抗戦でAチーム同士が対決し勝利している。密集で優位に立った早大が筑波大を下したように、早大Bも接点で相手を制圧し、勝利に結び付けたいところだった。しかし、「ブレイクダウンで筑波大にやられてしまって、良いテンポが出なかった」とSH吉岡航太郎(スポ3=国学院栃木)が語るように前半から相手にブレイクダウンでプレッシャーをかけられ、効果的なアタックを組み立てることができない。7-15とビハインドで前半を折り返すと、後半はミスを乱発。チーム全体での攻守が機能せず、7-37で完敗した。

 前半は早大Bの好機から始まった。 筑波大Bがキックオフからミスを連発。そこを突き、試合開始わずか1分で敵陣深くへと侵入し好機を生み出すも、ハンドリングエラーからこぼれ球が相手に渡ってしまう。すると、すかさず自陣深くへと蹴りこまれたパントキックに対応が遅れ、失トライ。先制を許してしまう。出鼻をくじかれたかたちとなった早大Bは悪い流れを断ち切れない。18分には自陣ゴール前でのマイボールスクラムをロスト。そのままサイドに持ち込まれ、インゴールを明け渡した。29分にはPGで点差を15点に。このままズルズルと劣勢で終わるかと思われたが、CTB高橋吾郎(スポ3=福岡・修猷館)の決死のチャージから敵陣深くでのマイボールスクラムのチャンスを得る。磨きあげたスクラムで認定トライをもぎ取り、キックも成功。前半を7-15で終えた。

高橋吾はこの試合がケガからの復帰戦となった

 迎えた後半。前半終盤の勢いを生かし、点差を詰めたい早大Bだったが、開始早々にラインアウトのミスからトライを奪われてしまう。完全に流れを失った早大Bはチーム全体の歯車が狂い始める。FB水谷彰裕(商2=埼玉・早大本庄)やWTB緒形岳(スポ2=新潟・新発田)らが個人技で突破しチャンスメイクするものの、その後のアタックが停滞。相手のインゴールを割ることができない。一方、ディフェンスは接点で完敗。その結果、自分のペースで試合をコントロールし、テンポ良くボールをつないでくる筑波大Bの前にチームの防御網が崩壊してしまった。次々にインゴールになだれ込む水色のジャージーに為す術もなくノーサイド。7-37で敗北を喫した。

存在感を示した中山。Aチームのスタメン争いにも注目だ

 勝敗を分けたのはブレイクダウンだった。筑波大の持ち味でもあり、早大も今季こだわりを持って練習を積み重ねていたプレー。その完成度が結果に表れていた。「意識や精度の違いを薄々感じている。Aチームと比べると、Bチームは熱量が足りないと感じることがある」とNO・8中山匠(教1=東京・成城学園)が語るようにトップチームはこだわり続け圧勝、一方早大Bはこだわり切れず大敗。シーズンはこれから佳境を迎え、主力選手が離脱することも考えられる。その穴を補って余りある活躍を見せるためにも、強みとして練習してきたプレーの徹底が急務だ。

(記事 浅野純輝、写真 本田理奈、進藤翔太)

関東大学ジュニア選手権
早大B スコア 筑波大B
前半 後半 得点 前半 後半
15 22
合計 37
【得点】▽トライ 認定トライ ▽ゴール 宇野(1G)
※得点者は早大のみ記載

         

 

         

早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
◎佐田 涼祐 社4 東京・早実
  後半0分交代→16井上    
鷲野 孝成 基理2 神奈川・桐蔭学園
  後半0分交代→17周藤    
柴田 雄基 文3 愛知・千種
  後半27分交代→18小笠原    
沖野 玄 商1 北海道・函館ラサール
  後半34分交代→19吉満    
三浦 駿平 スポ1 秋田中央
千野 健斗 人2 東京・成蹊
増原 龍之介 教1 広島・崇徳
  後半30分交代→20西田    
中山 匠 教1 東京・成城学園
吉岡 航太郎 スポ3 国学院栃木
  後半34分交代→21貝塚陸    
10 宇野 明彦 スポ1 神奈川・横須賀
  後半34分交代→22吉田    
11 桐ケ谷 稜介 スポ2 群馬・太田
12 高橋 吾郎 スポ3 福岡・修猷館
13 フリン 勝音 スポ2 福岡・筑紫丘
14 緒形 岳 スポ2 新潟・新発田
  後半30分交代→23作田    
15 水谷 彰裕 商2 埼玉・早大本庄
リザーブ
16 井上 大二郎 スポ2 愛知・千種
17 周藤 直也 社4 東京・早大学院
18 小笠原 優 商4 秋田
19 吉満 慎吾 人3 東京・本郷
20 西田 強平 スポ2 神奈川・桐蔭学園
21 貝塚 陸 スポ2 東京・本郷
22 吉田 重治 スポ2 富山・高岡第一
23 作田 蓮太郎 教3 東京・早実
※◎はゲームキャプテン、監督は山下大悟(平15人卒=神奈川・桐蔭学園)
コメント

プロップ佐田涼祐ゲームキャプテン(社4=東京・早実)

――ゲームキャプテンとしてどのようなテーマで試合を組み立てようとお考えでしたか

先週のAチームの試合と同様に自分たちが強みにしているところで筑波大を圧倒して、ブレイクダウンだったりスクラムだったりで勝っていこうということをチームで決めていました。

――強みというのはブレイクダウンやスクラムといった部分でしょうか

そうですね。あとはラインディフェンスであったり、チームが強みとしているところをBチームでも強みにしていました。

――前半にはスクラムで認定トライを決められていましたがいかがでしょうか

スクラムについては正直に言うともう少しできたかなと思います。8人の中で誰かがスリップして押せなかったりと自分たちがやりたいことをできなかったので、満足いく結果にはならなかったですね。

――ラインアウトについてはいかがでしたか

毎日みんなでやってはいるのですが、ああいう結果になってしまいました。常に精度にはこだわっているつもりなのですがプレッシャーがかかってしまうと、ああなってしまうので練習が足りないという言い訳しかできないなというのが率直な感想です。

――FW陣には全体的に1年生が多くみられましたが、ご自身で気にかけたことはございますか

ゲームの中でも自分たちが徹底しなければならないのがブレイクダウンの部分で戦うことであったり、いろんな日々練習していることをこのグラウンドで出すというのが僕らが勝てる道なので、そこを常に意識しようというのは話していたのですが、特に前半ではブレイクダウンで入っていけなくて相手の好きなようなテンポでやられてしまって。このような結果になってしまいました。

――きょうの試合は練習でやってきたことが上手く出せなかったということでしょうか

出せなかったというよりも、僕をはじめとして日ごろの練習から意識が足りないというか。ブレイクダウンを越えるにしても、もっと奥を取らなければならないのに手前でプレーしていたりとか、そういったところがもろに出た試合だったのかなと思います。

――きょうの試合を踏まえて次戦はどのように臨みますか

次戦よりも火曜日の練習から自分たちがやらなければならないことをひたすらやり続ける、手を抜かずに妥協せずにひたすらやり続けることが目標です。

NO・8中山匠(教1=東京・成城学園)

――試合を振り返っていかがでしたか

シーズンに入ってから、ブレイクダウンをチームの強みにしようということでずっとやっています。その部分でAチームは先週の筑波大戦のように圧倒できたんですけど、この試合ではそれが全然出せませんでした。Bチームでも同じことを意識して試合に臨んだんですけど、こだわっているブレイクダウンで相手の日常を変えることができなかったなと思います。

――同じ筑波大が相手でしたが、AチームとBチームではどのような違いがあるのでしょうか

Aチームは、練習の一つ一つに対しての意識や精度が高いですね。それがBチームになると、Bチームだから、という精神がどうしてもあるんだと思います。本人たちはそう思っていないのかもしれないですけど、僕はAチームとBチームを行ったり来たりしているので、意識や精度の違いを薄々感じています。Aチームと比べると、Bチームは熱量が足りないと感じることがあります。

――ブレイクダウンではどういったところでうまくいかなかったのでしょうか

こういう場面ではこうする、ということを何度も首脳陣から指示されているので、頭ではやるべきことが分かっているとは思うんですけど、それが体に染み付いていないですね。試合後に山下監督から話があったんですけど、頭では分かっていてもできなかったら意味がないと思うので、そこが原因だと思います。

――試合後に山下監督からどんなお話があったのでしょうか

いま言ったことがほとんどですね。頭では分かっていても、体に染み付いていないからこういう結果になるんだ、と。次の練習から、頭で分かっていることを体に染み付けられるように、コツコツやっていきたいと思います。

――ラインアウトでのミスが目立ちました

そうですね。まだ映像を見返していないので分からないんですけど、僕の感覚としては、リフトはできているんだけどボールが合っていなかったです。FW全体として合わせが足りないのか、スローワーひとりの問題なのかは分からないですけど。Bチームはメンバーがよく入れ替わるので、合わせに時間が割けないんですけど、それでもしっかり合わせていかないといけないと思いますね。

――後半はスクラムやモールから内側のスペースを突破される場面が目立った印象ですが、どう感じていますか

試合前からの分析として、接点の裏のスペースを空けてしまうとそこを突いてくるということはわかっていました。一人目がしっかりタックルに入って、二人目がファイトするというブレイクダウンの部分が良くなかったから、そのスペースを狙われてしまったんだと思います。後半はそれが顕著に出てしまったんだと思いますね。ブレイクダウンでの劣勢がいろいろな場面で響いてしまったと思います。

――敵陣に攻め込んでもなかなかトライが奪えない試合でしたが、アタックを振り返ってみていかがですか

一人目のボールキャリアーがしっかりレッグドライブして二人目がヘッドスペースを取る、というブレイクダウンでのそれぞれの役割を果たせなかったというのがあると思います。その役割がおざなりになっていると言いますか、一人ひとりがしっかりとこなせていなくて、後手後手に回ってしまいました。それが何回も続いてしまえば、もちろん状況は悪くなっていくので。それが原因だったと思います。

――Aチームに比べて、Bチームは思うような結果が出せていないと思いますが、その差を埋めるためにはどういったことが必要だと感じていますか

Aチームに上がったときに自分がどういうプレーをできるのか、ということを想定し切れていないと思いますね。Bチームでやっているレベルだと、Aチームに上がったときに悪い意味で浮いてしまうと思います。そういうことをAチームでは感じますし、僕自身もそれに気付けたことでAチームに追い付けてきた感覚があります。Bチームのままで満足していたらいけないと思いますし、Aチームに上がったとき、早稲田を背負って赤黒のジャージーを着たときにどんなプレーができるのか、ということを自問自答してやらないといけないと思います。

SH吉岡航太郎(スポ3=国学院栃木)

――BKでキックをあまり蹴らなかったのは、そのようなゲームプランだったからなのですか

相手のキックに対して蹴らずに突っ込んでいったというのは、Aチームが筑波大の対策をした時もそうだったので。キックは蹴らないでまっすぐ強く当たって、そこから僕らのアタックをしようと決めていました。

――アタックではうまくテンポが出せていないようでしたか、振り返っていかがですか

各ブレイクダウンで筑波大にやられてしまって、良いテンポが出せませんでした。ブレイクダウンが全ての原因だと思います。

――ディフェンス関してはいかがでしたか

ブレイクダウンで毎回前に出て相手にプレッシャーをかけるという決まり事があるのですが、それができていなかったですし、ディフェンスのブレイクダウンも引いてしまって相手にプレッシャーをかけられませんでした。

――課題はブレイクダウンでしょうか

Aチームができた事が僕にはできていなかったので、練習から取り組みが甘かったということを感じました。これからの練習がとても大事になってくると思います。

CTB高橋吾郎(スポ3=福岡・ 修猷館)

――復帰戦でしたがいかがでしたか

復帰したのは先週でしたが、フルで80分間出場するのはスタミナ面で不安がありました。実際こなしてみて試合を通してスタミナ面では大丈夫でしたが、まだまだチームの目指すプレーの精度には届いていないと思うので、早く到達できるように頑張っていきたいです。

――ゴールラインに迫るシーンがありました

チャージしたボールが自分のところに入ってきただけです。ただ、もう少し早めに飛び込んで走りきりたかったです。

――アタック面ではボールが手につかないシーンが見受けられました

ボールが雨の影響もあり少し滑るというのはあったのですが、自分たちのスキル不足もあるので日々練習していきたいと思います。

――ディフェンス面では後半から両CTBが突出していました。なにか意図はありましたか

ディフェンスでしっかり前に出るというのがチームの目標であり、両CTBがしっかりとプレスをかければ、他のプレーヤーも前に出やすいと意図してやっていました。ただ、ブレイクダウンではかなり相手にやられてしまったので、そこが敗因だったと思っています。

――キックをあまり使わずに攻めていた印象でした

筑波大のWTBとFBが下がり目で中々キックを蹴る場面が見つけられず、上手くエリアを獲得できませんでした。

――次戦に向けた意気込みをお願いします

目標はAチームで活躍することなのでこの試合の敗戦を糧にもっともっとレベルアップしていきたいと思います。