準硬式野球部

2016.10.03

秋季東京六大学リーグ戦 10月2日 早大東伏見グラウンド

不用意な一球に泣く 連勝は5でストップ

明大2回戦
早大
明大 1×
(早)黒須、●矢坂―吉田龍
◇(二塁打)笹井、吉田龍、徳島

 簡単には勝たせてくれなかった。相手はここまでの秋季東京六大学リーグ戦で接戦をものにしてきている明大。初回に先制、6回には勝ち越し。試合は早大ペースだった。しかし、終盤に猛撃を受けまさかの逆転サヨナラ負け。投手陣が踏ん張りきれず勝ち星を落とした。これで早大の開幕からの連勝は5でストップ。第3戦で決着をつけることになる。

 早大はこの試合も先制点を奪った。今季はここまで全試合で相手より先に得点し、主導権を握ってきた。立ち上がりで制球の定まらない1年生右腕を攻め、笹井健佑(社3=東京・早実)の中前適時打、徳島有樹(スポ2=早稲田佐賀)のあわや本塁打となるような大きな犠飛でこの日も2点を先制する。先発は黒須裕太(人3=栃木・真岡)。早々に援護点をもらった黒須だったが、この日はいつものテンポのよい投球は鳴りを潜めた。2回に2死一、二塁のピンチを背負うと、打席に立った相手先発投手に初球の甘く入った外角の直球を痛打され、打球は右中間を真っ二つ。一塁走者も一気に生還。早大はすぐさま同点に追い付かれた。

 中盤は得点機をつくるものの互いに攻めあぐねる展開だった。そんな中、6回の攻撃で先頭打者の吉田龍平(スポ1=東京・小山台)が初球を叩き右翼フェンス直撃の二塁打で出塁。勝ち越しの好機を演出すると、黒須が送って1死三塁に。ここで今季2度スクイズを決めている9番・森田達貴(スポ2=埼玉・県浦和)が打席に入る。スクイズを警戒する相手バッテリーをバントの構えで揺さぶっていき、結果的に四球を選んでみせた。さらに好機は拡大し、1死満塁の状況で、打撃好調の吉田良平(スポ4=岐阜東)が内角の厳しい球を詰まりながらも左前に運び、二者が生還。勝ち越しに成功した。

先制打を含む5打数3安打と笹井はバットで結果を示している

 球数が120球を超え、疲れの見えた右腕は8回、明大打線の餌食となった。浮いた球をことごとく外野に運ばれる。8回に三塁打を含む4連打を浴び、またも同点に追い付かれた。ここでお役御免。そして1死一、二塁の場面で後を受けたのは矢坂颯雅(社3=東京・早実)。矢坂も安打を浴びたが、中堅を守る鈴木夏亥(社3=東京・早実)の好返球などもあり更なる失点は防いだ。結果、同点のままこの回をしのぎ、9回以降へ望みを残した。しかし、明大打線の勢いは簡単に止まることがなかった。9回裏、内野手のグラブをかすめる渋い中前打で先頭打者の出塁を許すと、暴投と犠打でサヨナラの走者は三塁へ。2死目を笹井の好捕でなんとか取った直後、3番・多々野将太(明大)に初球の直球を弾き返された。最後の2回で3点を取られ、逆転サヨナラ負けとなった。

黒須は粘りの投球実らず8回途中4失点でマウンドを降りた(写真右)

 9回、一打サヨナラの場面、バッテリーの間で小さなミスが出た。結果的にサヨナラ打を放った多々野はそれまでにこの試合2安打を放っている好打者。それに対し、次打者は守備固めで途中出場の選手。捕手の吉田龍は「勝負をしなくてもいい」と考えてリードしたが、それが矢坂にきちんと伝わってなかったという。小さなミスが大きな敗戦につながってしまった。試合後、矢坂は「簡単に入りすぎたという感じはあります」と不用意な一球を悔やんだ。しかし、まだ1勝1敗。落ち込むには時期尚早だ。勝ち点奪取に向けて、優勝に向けて負けられない第3戦。総動員で勝利に食らいつく。

(記事 加藤耀、写真 三田侑実)

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コメント

黒須裕太(人3=栃木・真岡)

――逆転サヨナラ負けでした。いかがでしたか

途中までうまく粘れて、中盤で勝ち越すことができて、流れはよかったのですが、最後自分が終盤で2点を取られてしまったのが大きいと思います。粘りがもう少し発揮されれば勝てたと思うので、あしたも自分たちの目標である『粘り強く』をテーマに頑張っていきたいと思います。

――きょうのピッチングを振り返って

甘いボールを打たれてしまって、点数取られてしまったので(よくなかった)。勝負所でのピッチングをもう一度考え直して、あしたは投げるかわからないですけど、そのテーマをもってあしたの試合やあした以降の試合につなげられればいいと思います。

――対戦していて、明大の打者にどういった印象を持ちましたか

特に左バッターは当ててくるのが上手かったです。外のボールも上手く打ってきたので、そこが一番苦労しました。

――吉田龍平選手(スポ1=東京・小山台)がこの試合3つ盗塁を刺しましたが、投球の後押しになったのでは

そうですね。本当に吉田には毎試合助けられています。きょうの試合でもいい場面で盗塁を刺してくれて本当に助かりました。あとは自分の頑張りかなと思います。吉田にはいつも感謝しています。

――序盤から球数がかさんだことが8回の2失点に影響したのでは

かなり影響はあったと思います。序盤は余計なボールが多くなってしまって球数が増えてしまったので、もう少しストライクゾーンに攻めたピッチングで行けばよかったなと思います。

――降板後はベンチから矢坂颯雅選手(社3=東京・早実)の投球を見ていたと思います。いかがでしたか

本当に、颯雅にはいつも助けられています。きょうの試合も自分が招いたピンチから登板してくれて、その回を抑えてくれました。本当に頼りになるピッチャーです。きょうは自分が打たれてしまったのが大きかったので、本当に助かりました。

――あしたの試合への意気込みをお願いします

あしたは勝ち点をとってつなげたいです。まだ優勝を狙える位置なので、優勝を狙って一戦必勝で頑張っていきたいと思います。

矢坂颯雅(社3=東京・早実)

――8回、1死一、二塁。チームが同点に追い付かれた場面での登板でしたが

普段の継投だと古賀(湧也、スポ2=佐賀西)を挟んで自分という形なんですけど、8回まで来た段階でもし(投手交代が)あるとしたら自分と伝えられていたので、気持ちは準備できていました。

――安打こそ浴びたものの無失点で8回を切り抜けました

守備で盛り上がるようないいプレーが出たので、なんとか0点で抑えたいなと思いました。

――9回、2死を取ったところから初球を中堅前に運ばれ、それがサヨナラ安打となりました。打たれた球は

まっすぐですね。その前の笹井(健佑、社3=東京・早実)のプレー(痛烈な一ゴロを好捕)の後に、(笹井が)マウンドに来て「絶対に勝つぞ!」と気持ちを盛り上げてくれたので、絶対に抑える、という強い気持ちで向かいました。バッターが3番の多々野(将太、明大)で次が守備固めで入った選手だったので、「勝負しなくてもいい、外してもいい」とキャッチャーから要求があったんですけど、ちょっと甘く入ってしまった。簡単に入りすぎたという感じはあります。

――今季初の黒星となりましたが、今のお気持ちは

優勝を目指してやってるんですけど、あしたもあるので気持ちを切り替えていかないといけないと思っています。あと残りの立大、慶大も強いと思うのでこういう展開になることもあると思います。気持ちだけでも強くいようと思います。

――まだあしたも明大戦があります。意気込みを聞かせてください

きょう打たれましたが、あしたも絶対投げる場面はあると思うので、相性どうこうではなく気持ちを強く臨めればいいと思います。

倉本芳郎(法3=広島・修道)

――きょうの試合はいかがでしたか

全体的にはうちのペースで、初回に先制点も取れたんですけど、チーム的にも個人的にも、痛かったのは初回のゲッツーだったなと。そういうところを意識して練習してきた中で、結果を出すことができなかったので、自分の実力不足だなと思います。

――それも含め、改めてご自身のプレーを振り返っていかがですか

自分はずっと守備を課題に取り組んできて、きょうも守備でなんとか貢献しようという気持ちでした。バッティング面は、チャンスでなんとしても一本っていうところを意識してきて、きのういい感じで打てていたので、きょうもその流れに乗りたかったんですけど、そのチャンスで打てなくて…。やっぱり自分の実力不足だと思います。

――得点圏に走者を置いた中での打撃が今後の課題の1つということでしょうか

そうですね。もうそれしかないっていう感じですね。

――きょうが今季初の敗戦となりましたが、試合後のチームの雰囲気はいかがでしたか

今シーズン初の負けで、しかも負け方もサヨナラだったんですけど、先輩やメンバーじゃない人たちからの「またあしたがあるから」っていう声掛けがすごく支えになっています。自分としても、他のメンバーとしてもそうだと思うんですけど、すごく気持ちが楽になったので、あしたは勝ちたいです。

――試合後には長いミーティングがありました。どういったことを話し合いましたか

吉田コーチ(範之、昭61教卒=東京・都小岩)に言われたのは、「『野球脳』を使え」っていうことでした。初球からいって、次のバッターも淡々と打って、やっぱりそれは淡白な攻撃に見えてしまうと思います。自分たちとしては狙い球を絞って積極的に打ちにいっているっていう気持ちもあるんですけど、それが結果につながってないので。自分たちとしては一球一球に対する集中力であったり、執念であったり、そういうところをもっと、もっともっと磨いていかなきゃいけないと思います。

――あすの試合への意気込みをお願いします

勝つしかないですし、絶対優勝したいので、なんとしても勝ちます。