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ラグビー部

2016.10.03

関東大学対抗戦 対筑波大 10月2日 秩父宮ラグビー場

前半のヤマ場、筑波大戦で圧倒的勝利!

 筑波大を相手に昨季の雪辱を果たした。近年、チームディフェンス、ブレイクダウンといったラグビーの王道ともいえる部分で、後手に回り悔しさを味わってきた早大。しかし、一から基礎を見つめ直した成果が発揮され、今回はむしろその二点で筑波大をはるかに上回った。前半ブレイクダウンで優位に立ち、点差をつける。後半は崩れた場面もあったものの立ち直り、チームとしての真価を見せ46-12で圧倒。関東大学対抗戦最初のヤマ場を乗り切った。

 キックで互いの様子をうかがいながら始まった前半。先に均衡を破ったのは早大だった。春から磨きをかけてきたスクラムでプレッシャーを掛け、筑波大のコラプシングを誘う。その後ラインアウトモールでじわりじわりと敵陣深くまで進攻すると、SO岸岡智樹(教1=大阪・東海大仰星)が隙を突き裏のスペースにゴロパント。WTB桑山聖生(スポ2=鹿児島実)が好機を逃さずグラウディングし先制点を挙げた。その後も接点の部分で常に早大が優勢に立ち筑波大のミスを誘うと、岸岡がゴール付近へ精密なキックを送り陣取り合戦を制す。15分、ラインアウトモールからプロップ千葉太一(教4=東京・早実)が飛び出し今季初トライ。前半終了間近には、敵陣で得たボールからSH齋藤直人(スポ1=神奈川・桐蔭学園)が裏のスペースに蹴り込む。またしても桑山聖にボールが入り、最後は梅津友喜(スポ1=岩手・黒沢尻北)がラストパスを受け取った。守っては、力を入れてきたチームディフェンスが機能。筑波大屈指の俊足CTB陣に自陣を踏ませることはあっても決してゴールラインは許さなかった。FW陣によるブレイクダウンでのボール奪取の執念、そして視野の広い岸岡のキックを中心にしたエリアマネジメントが実を結び、24-0という対筑波大戦では久しく目にしていなかったスコアが得点板に光った。

見事なハンドオフからトライを奪った桑山聖

 良い流れで終えた前半、しかし後半は打って変わって悪い流れに傾きかける。後半開始直後、早大FWの核であるフランカー加藤広人(スポ3=秋田工)が負傷交代。加えてFW中心へ修正を測った筑波大のアタックが型にはまった。モールを効果的に用いたアタックを仕掛られ9分、25分と連続で2トライを献上。このまま筑波大へ流れを明け渡すかと思われた。しかし、なんとか早大ボールにすると、左サイドで桑山聖のパスを受けたCTB中野将伍(スポ1=福岡・東筑)が内側に切り込み30メートル独走トライ。このプレーで早大が再び息を吹き返した。ここまで組織的なアタックを中心に組み立ててきたが、個々の能力が高いのも早大の強みの一つ。31分、桑山聖にボールが渡ると筑波大のタックルをものともせず、ハンドオフで二人を抜き去る。大きな意味をもつ追加点に、桑山自身も「ああいったトライの仕方はうれしい」と笑顔を見せた。続いて岸岡のPG、WTB本田宗詩副将(スポ4=福岡)のダメ押しトライで突き放し、試合終了。終わってみれば46-12の目指してきた圧倒的勝利だった。

中野将の突破が後半の悪い流れを断ち切った

 「ラグビーの王道の部分でしっかりと戦っていければ、たとえ帝京大にも勝機はある」(ロック桑野詠真主将、スポ4=福岡・筑紫)。ターゲットとしてきた筑波大戦も、春先からこだわってきたブレイクダウン、チームディフェンス、スクラムの三点で撃破した早大。『前半戦のヤマ場』で挙げた勝利は早大フィフティーンの自信、経験、様々な面で日本一に向けた大きな一歩となったに違いない。

(記事 三佐川唯、写真 小川由梨香、稲満美也)

☆PICK UP PLAYER

ついに公式戦初トライを挙げた梅津。今や早大に欠かすことのできない選手だ

 春から活躍を続けてきたルーキーが、ついに公式戦初トライを挙げた。前半36分、相手ディフェンスの裏に抜け出したWTB桑山聖生(スポ2=鹿児島実)からのラストパスを受けたFB梅津友喜(スポ1=岩手・黒沢尻北)だ。5月下旬に行われた同大との試合以降、ほとんどすべての試合で背番号『15』を着続けてきた梅津。持ち味であるランプレーで、春シーズンからキックカウンターなどからロングゲインを切る場面は数多くあった。しかし、インゴールまでボールを運んだのはこの試合が初めて。初出場から約4か月でついに挙げた大学初トライを試合後、「聖生さんから(ボールを)もらっただけ」と控えめに振り返ったが、そのトライはひたむきなサポートプレーの賜物と言えるだろう。SO岸岡智樹(教1=大阪・東海大仰星)やCTB中野将伍(スポ1=福岡・東筑)など、多くの1年生がAチームで活躍している今季の早大。最後尾で見せる堅実なディフェンスと力強いランで存在感を示してきた梅津も心強いルーキーの一人だ。トライというかたちで一つの結果を残したこの選手に、これからも注目していきたい。

(記事 進藤翔太、写真 尾澤琴美)

関東大学対抗戦
早大 スコア 筑波大
前半 後半 得点 前半 後半
24 22 12
46 合計 12
【得点】▽トライ 千葉、加藤広、桑山聖2、中野将、本田、梅津 ▽ゴール 岸岡(4G、1PG)
※得点者は早大のみ記載
早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
鶴川 達彦 文構3 神奈川・桐蔭学園中教校
  後半43分交代→16佐田    
貝塚 隼一郎 政経4 埼玉・早大本庄
千葉 太一 教4 東京・早実
山口 和慶 スポ4 福岡
◎桑野 詠真 スポ4 福岡・筑紫
加藤 広人 スポ3 秋田工
  後半6分交代→19三浦    
柴田 徹 社1 神奈川・桐蔭学園
佐藤 真吾 スポ2 東京・本郷
  後半43分交代→20中山    
齋藤 直人 スポ1 神奈川・桐蔭学園
10 岸岡 智樹 教1 大阪・東海大仰星
11 桑山 聖生 スポ2 鹿児島実
12 中野 将伍 スポ1 福岡・東筑
13 黒木 健人 教3 宮崎・高鍋
14 本田 宗詩 スポ4 福岡
15 梅津 友喜 スポ1 岩手・黒沢尻北
リザーブ
16 佐田 涼祐 社4 東京・早実
17 鷲野 孝成 基理2 神奈川・桐蔭学園
18 柴田 雄基 文3 愛知・千種
19 三浦 駿平 スポ1 秋田中央
20 中山 匠 教1 東京・成城学園
21 吉岡 航太郎 スポ3 国学院栃木
22 宇野 明彦 スポ1 神奈川・横須賀
23 水谷 彰裕 商2 埼玉・早大本庄
※◎は主将、監督は山下大悟(平15人卒=神奈川・桐蔭学園)
関東大学対抗戦Aグループ星取表(10月2日現在)
  帝京大 明大 筑波大 早大 慶大 青学大 日体大 成蹊大
帝京大 11/20 14:00

秩父宮
12/3 14:00

秩父宮
11/6 14:00

秩父宮
10/23 14:00

秩父宮
10/9 14:00

帝京大G
◯134-3 ◯91-0
明大 11/20 14:00

秩父宮
10/16 14:00

浜川
12/4 14:00

秩父宮
11/6 11:30

秩父宮
◯60-5 ◯79-0 10/23 14:00

上柚木
筑波大 12/3 14:00

秩父宮
10/16 14:00

浜川

●12-46 ●20-28 ◯15-13 11/6 14:00

熊谷B
11/19 14:00

江戸川
早大 11/6 14:00

秩父宮
12/4 14:00

秩父宮
◯46-12 11/23 14:00

秩父宮
10/23 11:30

上柚木
10/16 11:30

浜川
◯71-0
慶大 10/23 14:00

秩父宮
11/6 11:30

秩父宮
○28-20 11/23 14:00

秩父宮
12/3 14:00

熊谷B
10/9 14:00

慶大日吉G
◯85-7
青学大 10/9 14:00

帝京大G
●5-60 ●13-15 10/23 11:30

上柚木
12/3 14:00

熊谷B
11/19 14:00

三ツ沢
11/6 11:30

熊谷B
日体大 ●3-134 ●0-79 11/6 14:00

熊谷B
10/16 11:30

浜川
10/9 14:00

慶大日吉G
11/19 14:00

三ツ沢
11/26 14:00

江戸川
成蹊大 ●0-91 10/23 14:00

上柚木
11/19 14:00

江戸川
●0-71 ●7-85 11/6 11:30

熊谷B
11/26 14:00

江戸川
※秩父宮は秩父宮ラグビー場、帝京大Gは帝京大学百草園グラウンド、浜川は高崎市浜川陸上競技場、月寒は札幌月寒ラグビー場、上柚木は上柚木公園陸上競技場、熊谷Bは熊谷ラグビー場Bグラウンド、江戸川は江戸川区陸上競技場、海老名は海老名運動公園陸上競技場、慶大日吉Gは慶大日吉グラウンド、三ツ沢はニッパツ三ツ沢球技場。
関東大学対抗戦Aグループ順位表(10月2日現在)
順位 チーム 試合 得点 失点 得失 トライ
帝京大 225 222 35
明大 139 134 23
早大 117 12 105 18
慶大 113 25 88 16
筑波大 47 87 -40
青学大 18 75 -57
日体大 213 -210
成蹊大 247 -242
勝ち数の多い大学を上位とし、勝ち数が並んだ場合は同順位とする。
コメント

山下大悟監督(平15人卒=神奈川・桐蔭学園)

――きようの試合を振り返っていかがでしたか

過去5年間くらい、ディフェンスとブレイクダウンのところで筑波大には負けていました。今年のワセダの強みにしていかなければいけない部分(スクラム、ディフェンス、ブレイクダウンの三点)のうち二つで完敗していたということです。ラグビーの一番根本的なところで圧倒しなければ意味がない、という思いで試合に臨みましたし、選手たちにもそう伝えていました。この試合では、そのブレイクダウンの部分でワセダが上回れたんじゃないかと思います。非常に良いゲームだったと思います。

――この試合でのハーフ団のゲームコントロールはどう評価されていますか

予定通りだったと思います。裏のスペースもよく見えていましたし、練習通り、ゲームプラン通りにいいプレーをしてくれたと思います。

――後半、筑波大に流れを持っていかれていた時間帯についてはいかがですか

自陣に攻め込まれてしまう原因というのは上から見たらすぐにわかったので、そういったことはグラウンドに伝えていました。それを選手たちがうまく修正してくれましたし、練習からそういった状況でいつもやっていますので。

――モールディフェンスは苦戦していたと思いますが、振り返ってみていかがでしたか

サックがうまくいかなかったときに、相手に良いかたちで組まれてしまいましたね。あと、前のボールに対してどっちつかずだったかなという印象はあります。そこはビデオを見て、しっかり反省していきたいと思います。それでも、筑波大が強みにしているラインアウトに対して、総合的に見れば良かったんじゃないかと思います。

――前半戦のヤマ場を勝利で終えました

夏合宿できっかけをつかめて、対抗戦最初のヤマ場がこの試合だったので、計画通りにしっかりと結果を出せて良かったですね。また次のヤマ場に向けて、アップデートしてやっていきたいと思います。

ロック桑野詠真主将(スポ4=福岡・筑紫)

――試合を振り返ってみていかがでしたか

この試合には、ラグビーの王道の部分である、ブレイクダウン、チームディフェンス、スクラムの三つをワセダの強みとして筑波大にぶつけようという思いで臨みました。昨年までの筑波大との対戦では、そのラグビーの王道の部分で負けていたから試合にも負けていたということを山下監督からも言われていたので。どれだけそこで勝つか、という勝負だったと思います。そこで逃げずに、退かずに真っ向勝負していくということでした。前半から自分たちが意識していた接点の部分で筑波大に対してしっかり戦えていたと思います。試合内容を見ても、点数を見ても良い結果になりました。

――ハーフタイムにはどのような話をチームでしたのでしょうか

前半が終わって、スコアが開いていたんですけど、もう一度0-0の意識で後半の入りから意識していこうという話をしました。

――後半は筑波大にペースをにぎられてしまいましたが、どのように立て直したのでしょうか

自分たちの強みであるチームディフェンス、ブレイクダウンにしっかり立ち返ることができたと思います。さらにこの試合ではレッグドライブも意識していて、そういったところに立ち返ることができたので、最終的にはしっかり修正することができたんだと思います。

――試合前にはどのような話をチームにしていましたか

僕たちは個々でずば抜けて相手に勝っているわけではないので、目の前の一つ一つの勝負でしっかり勝っていこう、一対一の場面でしっかり相手に勝っていこう、ということを強く言っていました。細かいブレイクダウンの部分だったり、接点の一歩二歩、そういった細かいところで相手に地道に勝っていくことで試合全体の結果として圧倒して勝てるということをチームに話しました。

――中野選手の復帰はチームにどういった影響を与えていますか

すごくラグビーに対して真面目で真摯ですし、試合でも良いプレーをやってくれますね。これからも、中野が100%の力を出せるように、私生活からコミュニケーションを取りながらやっていきたいと思います。

――試合後にメンバーにはどういった声をかけましたか

一つ目のヤマ場を勝利で終えたので、まずは勝利をしっかり噛みしめようという話をしました。それでも、あくまでも最終的な目標は日本一、『荒ぶる』を獲るということなので、常に帝京大を見据えて、明後日からやっていこうということを話しました。

――次のヤマ場である帝京大戦に向けては何が重要になってくるのでしょうか

夏合宿でやった時には、帝京大のフィジカル、一人一人の強さにやられてしまって自分たちの強みを出せなかった時間帯がありました。そういうところの精度を高めていきたいです。小手先のサインプレーではなくて、ラグビーの王道の部分でしっかりと戦っていければ、たとえ帝京大にも勝機はあると思うので、そこをしっかりと練習から積み重ねていきたいです。

WTB本田宗詩副将(スポ4=福岡)

――この試合にはどのような思いで臨みましたか

慶大が筑波大に勝っていましたし前半戦のビッグゲームとして試合に臨みました。ここ最近5年間くらいブレイクダウンのところで圧倒されていたので、その部分で絶対に勝つということを目標にやってきました。

――無失点で迎えた後半ですが、修正してきた筑波大に対してどのような対応をされましたか

筑波大は昨季、帝京大に17点差でリードされているところから後半に逆転したので、セーフティリードはないよという話をしていて自分たちの中で気を引き締めていこうと話していました。しかし、僕のパスミスから崩れてしまって自陣でプレーしてしまいました。そこからはパスではなく、強く強く当たっていこうということで、レッグドライブを意識しました。

――前半のヤマ場として捉えられていたとおっしゃいましたが、実際にその試合を終えて何か感想はありますか

先程も言ったように、ブレイクダウンで圧倒できたというのは僕たちの強みにもなりました。これから5週間後にはもっと大きなヤマ場である帝京大戦も迎えるので、その間にも二試合ありますが一つずつ階段を登っていきたいと思います。

――チームとして、試合内容はいかがでしたか

練習してきたかたちでトライを取れたというところが一番大きいと思っていて、山下監督からもナイスゲームというお言葉を頂きました。

――本田選手個人としては

ハイパントキックをチェイスしてのタックルからターンオーバーなどもあったりしたんですが、筑波大のように強豪校相手だと自分からボールをもらいにいかなければならないので、ボールのタッチの部分が課題です。

――次戦、日体大戦への意気込みをお願いします

日体大は早大に死に物狂いでくると思います。成蹊大戦は前半、相手に合わせてしまうところがあったので、自分たちのペースで相手に合わせず圧倒したいと思います。

プロップ鶴川達彦(文構3=神奈川・桐蔭学園中教校)

――きょうの相手は筑波大ということで、どのような意気込みで臨みましたか

チームとして、スクラムなどのセットプレーでのブレイクダウンの部分で勝とうという気持ちで臨みました。

――相手のスクラムはいかがでしたか

予定ではもう少し押せるはずだったのですが、思った以上に強かったです。押せた時もあったんですけど、スクラムでもっとプレッシャーをかけたかったです。

――序盤は相手のコラプシングが何度か見られましたが、成蹊大戦の際のことも踏まえていかがお思いですか

早大は自分たちの姿勢で8人しっかりそろっていて、小手先の技を使わないでやっているのでコラプシングを取ることができたんだと思います。早大はスクラムに対する意識が高いので、低いスクラムを組めていると思います。

――モールはなかなか押せないように見受けられましたが、いかがでしたか

相手のプレッシャーがかなり早くて、トライは取れたのですけど、自分たちの目指すかたちには届いていないです。

――筑波大のディフェンスは、組織的でプレッシャーもかなりかけてきているように思えましたが、いかがでしたか

ダブルタックルはかなり激しかったのですけど、ロータックルが入ってこないというのは事前から情報があったので、しっかりレッグドライブしていこうと思っていました。

――成蹊大戦の反省として低い姿勢でぶつかるということでしたが、いかがでしたか

チーム全体として、レッグドライブやブレイクダウンや接点で一歩出ようということだったので、それが姿勢の低さにつながったと思います。

――後半27分に、ノールックでパスしましたね

後ろから声がして、そこにいるというのは分かったので、パスをしました。

――きょうの反省をお願いします

スクラムをもっと強くしないと、早大の目指すかたちにはならないと思っています。

――次戦への意気込みをお願いします

スクラムで圧倒したいです。

フッカー貝塚隼一郎(政経4=埼玉・早大本庄)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

自分たちがやりたいプレーができました。ディフェンスやブレイクダウン、スクラム、ラインアウトなど今まで積み重ねてきたものを試合で出せたと思います。

――筑波大の印象を教えてください

ブレイクダウンでプレッシャーをかけたり、ラインアウトでいい対応をしてくる場面があり、難しい相手でした。

――スクラムの感触はいかがでしたか

後半にもっとスクラムを組みたかったです。スクラムの質をさらに高めたいですね。押そうとしても押せない場面もありましたし、毎回同じパフォーマンスを出すことができなかったので、修正する必要があると感じます。

――スクラムで押せない場面がありました

まとまって押せませんでした。押す方向も統一できなかったです。

――ラインアウトスローの精度はいかがでしたか

競られることやタイミングが合わないことがあったのですが、全体的にはサイン出しも含めて安定していたと思います。筑波大がラインアウトで競ることを狙っているのは分かっていたので、精度を高めることに集中していました。

――モールで押された原因は何でしょうか

相手に素直に組ませてしまったことです。

――後半、筑波大に追い込まれた際にチームで話し合ったことを教えてください

相手の攻撃に受け身になっている意識はありました。自分たちが今までやってきたプレーを淡々とやっていこうという話をしました。

――チームのディフェンスはいかがでしたか

ダブルタックルに入る確率が高くなりました。

――ブレイクダウンの精度はいかがでしたか

ディフェンスもアタックも良かったと思います。個人的に納得のいかないプレーがあったためそこは修正ですね。

――筑波大に勝利できた意義は大きいですか

春からターゲットとして見ていたので、意義は大きいと思います。

――次戦への意気込みを聞かせてください

ここで甘んじないで、さらにレベルアップできるように次の試合に臨みたいと思います。

プロップ千葉太一(教4=東京・早実)

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

9月から5週間、この試合に向けて準備してきたことがしっかり出たので良かったと思います。

――この試合が最初のヤマ場と仰っていましたが、どのような気持ちで試合に臨みましたか

近年ブレイクダウンとディフェンスの部分で圧倒されていたので、この部分でしっかり勝っていこう、と。自分たちの強みを相手にぶつけるという方針でやっていったのが良かったと思います。

――前半トライを決めた感想は

シンプルにうれしかったですね。

――モールから飛び出したトライでしたが、ご自分の判断で飛び出したのですか

そうですね。

――後半ラインアウトモールで押される場面もありましたがいかがでしたか

加藤(広人、スポ3=秋田工)が交代してしまったこともあって、チームの中でその部分がしっかりできていませんでした。加藤がいてもいなくてもちゃんとできるようにしなくてはいけないと思います。

――スクラムに関してはいかがでしたか

僕のサイドは余裕がありましたが、チームとしてもっと押せるように頑張りたいです。

――後半相手も修正してきたと感じましたか

そうですね。筑波大の意地でも早大にスクラムで負けたくないという思いが伝わってきました。粘り強かったイメージはあります。

――46ー12という結果に対しての率直な感想は

久しぶりにスカッと勝った感じですね。自分たちの強みをしっかりと出せたことが、この結果につながっていると思います。

――次戦に向けての意気込みをお願いします

着実に力を付けていって、次のヤマ場である帝京大戦も見据えて頑張っていきたいと思います。

ロック山口和慶(スポ4=福岡)

――本日は快勝となりました

ターゲットにしていた筑波大に勝てて良かったという気持ちと、安心したっていう気持ちがあります。

――ずばり、勝因は何だと思いますか

試合前から相手が強みにしているブレイクダウンのところで引かずに真っ向勝負で勝つっていうのを言っていて、そこで勝てたことが勝因だったと思います。

――ブレイクダウンが良かったということですね

はい、そうですね。

――スクラムについてはいかがでしたか

相手に粘り強く我慢されて、うまくワセダのかたちに持っていくことができませんでした。そこは課題だと思います。

――ラインアウトはいかがでしたか

ラインアウトは取れるところで取っていこうっていうところだったんですけど、しっかり精度高く取れたと思います。

――筑波大のラインアウトで、前にボールが入る場面が目立ちましたがその対処については

それは、もう前は取らせてもいいから、後ろや真ん中で取らせないっていう作戦だったので、作戦通り前で取らせて相手の思うようなアタックをさせないようにできました。

――モールについてはいかがでしたか

モールで押し込まれてトライっていう場面はあったので、そこはまだ課題です。修正してやっていきたいです。

――ディフェンスについてはいかがでしたか

前に出るっていうことまではできているんですけど、タックルで少し受けてしまっている部分が個人的にはあったので、前に出て前に当たれるようにもっと練習していきたいです。

――次のターゲットは帝京大ですか

次は帝京大ですね。ミーティングで次のターゲットをどうしていくかとか話し合って、ターゲットに向けてしっかり成長していきたいです。

フランカー柴田徹(社1=神奈川・桐蔭学園)

―― 対抗戦初スタメンでしたがどんな気持ちで試合に臨みましたか

先輩方がやりやすい環境をつくってくださったおかげで、緊張もそこまですることなく、のびのびとプレーすることができたと思います。

――途中から1年生2人のフランカーとなりましたが、ご自身いかがでしたか

僕としてはやることは変わらないので、今までやってきたことをやり続けようという気持ちでした。

――具体的にやることというのは

僕は、タックルやオーバーなどのサポートをするプレーが持ち味だと思うので、引き続きそういった地味なことを続けていこうと思っています。

――後半、相手に攻め込まれる場面がありました

ここは我慢どころだとキャプテンが言っていたので、その言葉通り絶対に引かないで、前に前に出続けようと考えていました。

―― ケガなどは大丈夫ですか

入学してから2回ほどケガをしてしまってケガも多いんですけど、今のところは大丈夫なので、しっかりケアをして対抗戦などこのまま出られたらいいなと思います。

――最後に、次の日体大戦にむけて意気込みをお願いします

やることは変わらないと思うので、しっかり先輩方についていこうと思います。

SH齋藤直人(スポ1=神奈川・桐蔭学園)

――この試合に向けて意識したことはありますか

ブレイクダウンです。ここは筑波大もすごく強みにしていて、ブレイクダウンで勝てたことが勝ちにつながったと思っています。

――トライにつながる裏へのキックなど、この試合ではキックを多用していた印象を受けました。どのような意識でキックをしていますか

常に裏は狙っています。裏へのキックは得意なので、もっとやっていきたいです。ただ、この試合ではキックの当たりは悪くは無かったのですが、深すぎてチェイサーがドンピシャでは入りきれていなかったので、その辺りの精度をもっとあげていきたいです。

――トライにつながるグラバーキックは持ち出す前から決めていましたか

持ち出す前はパスを出そうと思っていましたが、相手のWTBが上がってきたのが見えたので蹴りました。

――SO岸岡選手とのコンビネーションはどうでしたか

非常にいいです。岸岡は本当に上手くて、僕が焦った時も冷静に声をかけてくれて助かっています。

SO岸岡智樹(教1=大阪・東海大仰星)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

ラグビーの王道で戦おうという監督からの指示があって、相手の強みであるブレイクダウンを上回るようなブレイクダウンをして、試合ができればと思っていました。それができたかなというのが率直な感想ですね。

――緊張はしていましたか

割とするほうです。きょうも最初の10分程度はしていました。

――フランカー加藤広人選手(スポ3=秋田工)へのキックパスがトライへと結びつきました。振り返っていかがですか

あの時にはもう落ち着いていて、周りが見えていたと思います。本当は本田さん(本田宗詩副将、スポ4=福岡)がボールキャリーをして前に持っていくはずだったんですが、僕に(ボールが)下がってきてしまって。自分が走るか外にボールを出すかという選択肢があったのですが、ハイボールに強い加藤さんがいて、アドバンテージも出ていなかったので、一か八かという選択ではあったんですけど、結果的に見れば良い判断ができたと思います。普通はしないプレーだと思うのですが、逆に裏をつけたのかなと。

――SH齋藤直人(スポ1=神奈川・桐蔭学園)とのハーフ団についてはいかがですか

1年生のハーフ団はあまりないと思うのですが、同級生だから言い合える部分があると言うか、そういう部分では良い関係なのかなと思います。

――現在の目標はありますか

やはり帝京大に勝ちたいというのがあって。夏合宿でも試合をやったのですが、やはり対抗戦で勝つのが目標です。

――現在の課題はありますか

そうですね、SOなので、ゲームメイクの部分でまだまだ良いプレーができるかなと思いました。

――キックの部分についてはいかがですか

練習では良かったんですけど…(笑)。ペナルティゴールを狙ったことがあまりなかったのですが、この試合では狙う確率が増えるぞということを首脳陣にも言われていて。練習はしたはずなのですが、きょうはだめでした。

――次の試合の目標を教えて下さい

きょう出た細かいミスを修正して、強みであるスクラムやブレイクダウンなどで上回って、勝ちにいきたいと思います。

WTB桑山聖生(スポ2=鹿児島実業)

――筑波大戦に向けてどのような準備をしてきたのですか

筑波大の強みだと捉えているブレイクダウンのところです。そして、自分たちのチームが強みにしているスクラムなどの部分で筑波大に勝とうと話していて、夏合宿が終わってから5週間ここをターゲットにしてやってきました。

――きょうの結果はどのように受け止めていらっしゃいますか

今回圧勝しようということで試合に臨んだので、その中でしっかり点を取ることができて勝てたというのは良かったと思います。でも、筑波大がやってくるであろうゴール前でのオプションだったり、モール対策について練習してきたのにも関わらず、相手のアタックを止めることができなかったのはあまり良くなかったかなと思います。

――鶴川選手から桑山選手へとパスが渡り、最後は中野選手がトライを決めたというプレーはサインプレーだったのですか

チームがオプションとして持っているものではあったのですが、特にサインで何かやるというわけではありませんでした。あそこで自分がもらうのは決まっていて、そこで外の将伍(中野)が良いアングルでボールをもらってくれたので、トライにつながったと思います。

――ご自身のトライを振り返っていかがですか

1本目は岸岡がとても良いキックをしてくれたので、それに反応して押さえることができたという感じでした。2トライ目は個人的にも久しぶりにああいうトライの取り方をしたのですごく嬉しいトライでした。

――ディフェンスではダブルタックルが多かったように感じました

チームとして二人でしっかりプレッシャーをかけて止めるということをやってきたので、そこがうまくゲームの中で出ていたので良かったと思います。

――では課題はありますか

個人的には後半ゲームが進んで行ったときに、アタックの面であまり良い判断ができていない部分が多くありました。後半疲れたときにも良い判断、良いプレーをするというのが個人的な課題かなと思いました。

――次戦に向けて意気込みをお願いします

去年の日体大戦にはケガで出ていなくて、毎試合毎試合初めての相手なので、日体大戦でも良いパフォーマンスができるように頑張ります。

CTB中野将伍(スポ1=福岡・東筑)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

前半から後半にかけて良くなっていったと思います。

――最初のヤマ場となった筑波大戦ですが、どのような意気込みで臨みましたか

この筑波大戦に向けて練習に取り組んできましたし、練習してきたことを出し切って圧倒して勝とうと試合に臨みました。いいかたちで勝てたのでよかったです。

――ケガからの復帰戦となりましたが、状態は万全ですか

はい。状態はいい方向に進んでいるので、思い切りプレーできてよかったです。

――中野選手の突破力が発揮された試合となったのではないでしょうか

前半はボールをもらうタイミングが少なかったり、相手の正面に突っ込んでいく場面が多かったのですが、後半はその部分に集中したので前にゲインできていたと思います。

――トライのシーンを振り返っていかがですか

自分の前のスペースが空いていたので、そこにアングルを変えて入ったところに桑山さん(WTB桑山聖生、スポ2=鹿児島実)がボールを投げてくれたのでいいかたちでトライできました。

――そのトライがチームの嫌なムードを変えたように感じられました

2本連続でトライを取られていて、チームの雰囲気を締め直したところでトライを取れたので、それは流れ的には良かったと思います。

――チームは開幕2連勝となりました

まだ始まったばかりなので。終盤にも大きな試合が残っているので、そこに向けてまたつくっていきたいと思います。

――次戦の日体大戦に向けて意気込みをお願いします

今以上に圧倒して勝てるように、また試合に向けて仕上げていきたいと思います。

FB梅津友喜(スポ1=岩手・黒沢尻北)

――きょうの試合を振り返ってみていかがでしたか

前半の入りは集中してできたと思います。後半は点数を取られてしまって後手後手になることもありましたが、しっかりと修正して自分たちのかたちにまた戻すことができたので良かったです。

――前半のご自身のトライについては

僕のトライというか聖生さん(桑山)からもらっただけなのであまり…。前半いい雰囲気で試合をできていたところで僕がもらったというだけなのですが、トライできて良かったです。

――では今回の得点については周りのサポートの要因が大きいということでしょうか

そうですね。サポートについていって、それがトライにつながったのかなと思います。

――これまでの試合でもたくさんゲインされていますが、今回が公式戦初トライとなりました

しっかりサポートにつくことで点数につながったので、今後もしっかりと周りのプレーヤーのオフロードに反応してしっかりやっていきたいです。

――後半のディフェンスは苦しむ場面がありました

プレッシャーをかけられていたので、しっかり我慢しようとやってはいましたが、2つのトライを相手に取られてしまいました。そこでアタックでも外に思いきり振るのではなくて、真ん中で(接点を)つくったりして簡単なプレーに修正しました。アタックのミスを減らすために自分たちで修正しながらできたことが大きかったと思います。

――後半は自陣に深く攻め込まれるシーンが多くありましたが、ディフェンスラインの調整などはどのようなことを意識していましたか

相手のキックや裏のサインなどを見て、全体を意識するために下がっていました。相手が裏に転がしてきたりするのでWTBと連携を取ったり、あとは相手が(ボールを)後ろに下げたときにどう反応するかを指示できるように心がけました。

――ラインアウトからモールでFW陣が押されてしまう場面も見られました。BK陣としては何か意識されたことはありますか

しっかり下がりながらもオフサイドせずに、しっかり前に出るということを意識しました。

――最後に次戦への意気込みをお願いします

きょうは少しミスしてしまったので次はしっかりとミスなくできるように、自分たちのかたちで強みをちゃんと出して勝てたらいいと思います。

フランカー三浦駿平(スポ1=秋田中央)

――いきなりの出場でしたが、影響はありましたか

誰かが怪我したら交代というのは頭にあって、ずっと気持ちはつくっていたので、臆することなく試合に入れたと思います。

――きょうはフランカーでの出場となりました

基本はロックで練習しているんですけど、フランカーでも練習することがあったので大丈夫でした。

――中野選手のトライに繋がるキックオフのキャッチがありましたね

自分の持ち味は身長が高いことなので、キックオフのキャッチであったり、ラインアウトだったり、空中戦で活躍できればと思っています。自分の持ち味であるキャッチをしっかり試合で出せたのは良かったと思います。

――モールの出来についてはいかがでしたか

(モールへの)最初の入りが甘かったりしたので、進まれてしまいました。最初のインパクトを強くしていければと思いました。

――対抗戦初出場となりました

成蹊大戦でもメンバー入りしていたんですけど、出られなくて悔しかったので、きょう出場できたことは自分にとって大きかったです。緊張しました。

――これからの対抗戦への意気込みをお願いします

自分の持ち味をしっかり出して、試合でチームに貢献できればいいなと思います。